2018年10月05日

荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

2018年(平成30年)10月3日(水)

荒沢岳へ 銀山平より 

「荒沢の 息つく暇なし 鎖場に」



(荒沢岳1969m山頂 弐七農園のシナノスウィート)
荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

二百名山だが、三百名山に入っていない荒沢岳
女人禁制の山上ヶ岳を三百名山に譲ってしまっている山だ。
三百一番目の山といってもいい。

最初は荒沢岳、縦走して中ノ岳そして越後駒ヶ岳へと考えていたが
かなり私にはハードルが高いということで往復ハイキングとした。
それでも岩場を登り、下らなければならないというリスクが付く。

銀山平にはすでに7台の車が止められていて、
すでに出発しているようだ。
寝不足と4時間近い車の運転。
シルバーラインは緊張する運転をし、ぼーっとしたまま登り始めた。
もちろん大変な山だということは承知の上だ。

登りはじめは普通の山で少し急登の山だと思ったぐらいだ。
天気は晴れの予報が出ていたが薄日は差すが雲が覆う。

「1」の番号が出た。
一合目の印だろうか。三角点みたいなものがあり広場になっていた。
多分、前山と呼ばれているところだろう
前方が開け雲間から山並みがうかがえる。
たぶん荒沢岳の稜線に違いない。
まだかなり遠くで先は長いなと思い進む。

(前嵓の前衛)
荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

目の前に異様な山容がにょきりとそびえる。前嵓だ。
1時間少しクヌギやブナの樹林帯を登り高度を上げる。
紅葉も始まり、気温も快適で気持ちよいハイキングだ。
眼下には奥只見の湖、未丈ヶ岳だろうか美しい山が見える。

荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

快適で気持ちよい登りはここまでだった。
急な登りになり、前嵓の壁に向かい最初の鎖が現れた。
反り返るような梯子も登場。
この辺はどこにでもあるような鎖場とは思ったが。
違うのは気が抜けないように連続で登ることだった。

(梯子は安心して登れる)
荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

一度登り切り、一息おける場所に出た。
そこからが第2弾の本格的鎖場となった。核心部のようだ。
「5」の印があり五合目であったのかもしれない。

切り立った峰
まずどこを登っていくか見当が付かなかった

荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

道なりに進むと一端ロープを使い高度を下げた。
一枚岩のようなところをふらつくロープで下り不安になる。
(鎖場の紅葉)

荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

柱状節理のような岸壁の真下まで下り
その岸壁横の岩場を登りあげていくルートになっていた。
岩から染み出る水で岩は至る所が濡れ滑る。
そして見上げんばかりの長い鎖が天に伸びている様だ。
踏み場はしっかりしているので焦らず一歩一歩鎖を頼りに登った。

荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

それにしてもただただ上に上に長く鎖が続いた
これでもかという岩場で緊張の連続だった。
そして時間にして30分ほど、鎖場が終わった。

稜線に出る。
そこは前嵓の頂だろう。標柱が倒れていたので明確ではないが。
地図で見る限りここからは緩やかな稜線を進み山頂に到達する。
ポールも今一度出し
稜線のガレ場、左手は崖にもなっていたので気をつけ進んだ。

荒沢岳から伸びる稜線に登りあげる
ここから山頂はすぐだが山頂直下に岩場が数カ所出てきた。
ポールを片付け最後今一度緊張して山頂へとたどり着いた。

ほっとする瞬間だ。
とはいうものの下りが心配で完全には喜べない山だった


周りは雲に覆われ
残念なことに越後駒ヶ岳、中ノ岳は見られなかった。

(山頂 青空は見えるが‥)
荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

平ヶ岳は雲の上に顔を出してくれた。
そして紅葉した山肌は中ノ岳への稜線を美しく彩り、
また沸き立つ雲が稜線を境に美しい光景を見せていた。

(稜線の雲に紅葉が映える)
荒沢岳へ 銀山平より 三百一番目の山

平日にもかかわらずこの大変な山で12名ほどの方と
すれ違い山頂で一緒になった。
厳しいが上に人気のある山なのかもしれないと思う。

山頂では皆さんが下山し最後の静かな山を堪能し下山を始めた。
時間は十分あったので登りよりも慎重に下った。
意外と下りの方が足場が見えて楽に下ることができた。

鎖場が終わる地点はわかっていたので
その場に付いたときにはほっとする気持ちで、
山頂に着いたとき以上の充実感がわいて出た
あとは長い道のりを紅葉も楽しみながら下った。

ふるちゃん


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Posted by ふるちゃん at 21:15│Comments(0)三百名山以外・里山
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