2019年05月28日

多良岳・経が岳へ 長崎・金泉寺登山口より

2019年(令和元年)5月19日(日)

多良岳・経が岳へ 金泉寺登山口より

「経が岳 強風が 見せた雲仙」




前日は長崎市で過ごすが、雨が降り続き風も吹きまくっていた。
今日は小雨程度で曇りがちの天気ということで
大雨ならば引き返すつもりで多良岳金泉寺の登山口へ車を走らせた。

金泉寺登山口に着くと雨は上がり問題なく登れそうだ。
登山口付近では金泉寺小屋の関係者が薪割りをしていた。
その薪の中でも楠の切れ端を頂くことになった。
とても良い木の香がし、車の中に置いた。(防虫になるそうだ)

金泉寺までの林道(一般車進入禁止)を歩く。
切られたばかりの薪を積んだトラック何台かに抜かれつつ
金泉寺手前の多良岳への分岐に着いた。

ここから落ち葉の道をしばらく進むと鳥居のある分かれ道に到着。
鳥居の下には役行者の像があり、一本歯の下駄が供えられていた。
ここも修験者の山だったことが分かる。

案の定しばらく石段を進むと急峻な岩場が現れ
修験が行われていただろうと思われる厳しい山道にと変わった。
急峻でさらに切れ落ちた崖に注意しながらの最後の登りだった。

多良岳996m山頂の多良岳権現祠
多良岳・経が岳へ 長崎・金泉寺登山口より

山頂には多良岳権現が祀られた立派な社が建つ。
じっとりした空気と木立に囲まれ山頂から展望は臨めなかった。
多良岳の山頂標識が見られなかったのもどうしてかと思いつつ、
権現様に山旅の安全など祈り来た道を引き返した。

金泉寺のお堂の前に出るとそこからわずかで尾根に登る。
ここで経が岳への尾根道側に進む表示がなく、
尾根を下る側のみに経が岳が示されていた。

尾根を下り始めると、そこに一人女性の方が尾根側から下ってきたのだ。
そこで道を尋ねると、私の行こうとしていた道は岩が多く
今日のような濡れた時は岩が滑るので尾根を進む方が良いとの話をしてくれた。
(下山の時にも会い、長野県上田の出身で長崎に嫁いで山を始めたとのことでびっくり!)

どちらを行っても合流するとのことで
安全という女性の下ってきた尾根を進むことにした。
さらにかなり露で濡れるとのことでここでレインウェアを着た。
ザックカバーもし露、雨に備えた。
結局、途中小雨程度でずぶ濡れにはならずに歩くことができた。

起伏の多い経が岳までの尾根道で笹ヶ岳付近は笹も少し見られたが、
100mほどは続いただろうか岩の壁を右手に見上げながら進んだ。
中山越辺りは濡れた落ち葉で敷き詰められ、それが明るく輝いていた。

多良岳・経が岳へ 長崎・金泉寺登山口より

経が岳への最後は急登だった。ビュービュー風の音も気になる。
ロープ、鎖などの岩場を注意して登り山頂へと飛び出た。
半分展望の開けた狭い山頂だ。
風もあり雲もかかり展望は臨めないと思いながらの登頂だった。

ところがこの強風が幸いしたのか雲の流れが速く
流れる雲間から海辺が見られたのだ。
方向からして天草方面だろうと思われた。
さらに雲が大きくなびき諫早湾の堤防の先に
雲仙岳が顔を出してくれたのだ

もう言うことはない。

経が岳山頂からの雲仙岳、手前は諫早湾
多良岳・経が岳へ 長崎・金泉寺登山口より

多良岳、経が岳に登れただけでも幸いだったのに
山頂での思いもよらぬ雲仙の展望が開けたことに幸せを感じた。
すぐに引き返す予定だった山頂でしっかり時間を使い下山した。

多良岳・経が岳へ 長崎・金泉寺登山口より

次は熊本、宮崎の山へ
ということで島原~熊本へのフェリーに乗船した。
雲仙岳と多良岳が見送ってくれているようだった。


ふるちゃん


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Posted by ふるちゃん at 22:32│Comments(0)三百名山
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