2019年09月11日

唐松岳へ オコジョが走り回る

2019年(令和元年)9月10日(火)

唐松岳へ オコジョが走り回る



八方池湖畔のヒメジャシン
唐松岳へ オコジョが走り回る

下山時、扇雪渓と呼ばれる
目の前に雪渓が壁のように広がる下の岩場でお昼にした。
カップ麺を食べゆっくりしているとオコジョが突如目の前に現れた。

私の隣にもう二人の登山者がいたのだがその人たちの周りを
敏捷に行ったり来たり走り回るのだ。
20cmほどで大きくはない正にイタチのような姿だが
黒い姿で目を輝かせちょこちょこ動く姿に飽きることはなかった。
岩の上、岩の隙間を瞬間移動のごとく走る勢いとその身のこなしが面白い。
全く臆することなく、近いときには登山者の足下まで来た。

足下で登山者を見上げているオコジョ
唐松岳へ オコジョが走り回る

数分の人なつこいオコジョとの出会いだった。
八方池では雲のかかる白馬連峰に残念な思いでいたが、
このオコジョの出現で楽しい一時を過ごせた。

黒菱駐車場に着きゲレンデを登り始めると
雲間に高妻山、戸隠西岳、一夜山そして飯縄山。
八方池山荘まで登ると四阿山、浅間山そして白馬村の家並みが見られた。

唐松岳へ オコジョが走り回る

八方池では白馬の山並みを池越しに見るのを期待していった。
白馬の山肌までは美しく見られ、空の青空も広がっていたが、
肝心な山頂は厚い雲に覆われ全くその姿を見せてくれなかった。
それでも湖畔に淡い紫のヒメジャシンが明るく咲いていたのが良かった

八方池の先、木立の中に入ると
そこは岳樺の白い太い幹がトンネルを作っている。
トンネルを抜け一気に高度を上げていくと丸山ケルンに着く。
丸山ケルンでの白馬そして不帰の景色もなく
ますます濃くなる雲の中に山頂を目指した。

丸山ケルン
唐松岳へ オコジョが走り回る

その途中、本来ならば夏道で唐松岳山荘に着くはずが、
途中から冬道へのルート変更
がされていた。
多分崖崩れなどで本来の道が通れなくなったのではと思った。
今回ルートになった冬道は尾根道で細く危険そうではあるが
落石の危険はなく今までの崖をトラバースする登山道よりは
慎重に歩けば問題ないコースになったと感じた。
そしてこのルートは山荘の上に出て、そのまま唐松岳方面へと行ける。

夏道は通行止めここから冬道だった新ルートへ
唐松岳へ オコジョが走り回る

山荘から唐松岳山頂への登りでは、
途中下山してきた女性が言っていたようにガスガス状態
まったく周りを見通すことができなかった。
昼には早く弐七農園のつがるを食べ一時を山頂で過ごしていた。

ガスガスの唐松岳2696m山頂に弐七農園のつがる
唐松岳へ オコジョが走り回る

リンゴを食べ同時刻に山頂に着いた若者二人と話すと
70分ほどで黒菱からほとんど走り通してやってきたとのことだ。

私の三分の一の所要時間ということだ。
トレールランの大会などにも出ているということで、
こんなことをしていると命を縮めますと話していたが、
それにしても最近見かけることの多くなった山の一コマだった。

丸山ケルンからの不帰
唐松岳へ オコジョが走り回る

このガスガス状態で周りは見えないものの
不帰側の雲が一時切れて雪渓の美しい谷底まで見通せたのだ。
雲が切れる。
下山時、唐松山荘手前でも唐松岳山荘からの稜線がきれいに見られた。
それに丸山ケルンでも不帰の一部が雲間からその鋭い峰を現した。

ふるちゃん


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Posted by ふるちゃん at 20:00│Comments(0)三百名山
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