2016(平成28年)4月12日(火)
三峰山(みうねやま)・高見山へ
「杉ヒノキ ぎゅっぎゅっきゅーと鳴く 三峰山」
「急登だ 紀伊のピラミッド 高見山」
三峰山八丁平
高見山(三峰山より)
「三百名山紀伊半島北部6山」の山へ2日目
昨日は俱留尊山を登り室生にある民宿へ。
ゆっくり朝食をとり出発。
1日1座の予定であったが
、明日が雨の予報が出たために
なんとか
明日登る高見山も登れないものか
と地図とにらめっこ。
すると最短の登山口が三峰山に、そして高見山にもあるではないか。
その登山口から登れるかどうかは行ってみないとわからないが
運が良ければと思い
まずは
三峰山のある御杖村、みつえ青少年旅行村を目指した。
<三峰山へ>
みつえ青少年旅行村上部まで林道が伸びていて
そこまで車が入ることができれば少なくとも三峰山は
午前中には登り下山することができるだろうと考えた。
みつえ青少年旅行村の本来の登山口を過ぎ上部へ
何とゲートもなくどんどん車で高度があげられる。
ダートではあるが全く問題なく
登山道との出合に着く。
そこは
休憩小屋になっていて水の補給、トイレも完備されていた。
車も5台ぐらいは駐車できそうだった。
すでに1台駐車していた。
あと
「山頂まで2800m」の表示地点から登り始めた。
これだと1時間ぐらいで登れるのではないかと思い、
高見山の登山口である小峠へ行くことができれば
1日2座も可能と考えた。
登り始めるとすぐに展望小屋があり
そこからは昨日登った俱留尊山が展望できた。
お亀池の草原、二本ボソと
俱留尊山の双耳峰が目を引いた。
登山道は全体的に
杉とヒノキの樹林帯の中を進む。
気持ちよい風が吹き抜けていくが花粉を心配しながらの登りでもあった。
「ぎゅっぎゅっきゅー」と悲鳴を上げるような音が時々響く。
最初はドキッとしたが
それは木と木が風によってぶつかり合い音を出しているのだ。
きっと仲の良い木同士が愛を確かめ合う音なのかもしれないが
ときどき山に響く自然の音に
しばし耳を傾けることとなった。
さほどきつくない山道を1時間で
三峰山山頂へ。
山頂近くは
冬になるとツツジの枝に霧氷が付き有名のようだが、
シロヤシオの固い芽を付けた木々が生い茂っていた。
とくに
八丁平の高原上に霧氷が見られたら最高だろうな
と次の高見山を思い下山した。
<高見山へ>
三峰山の水をペットボトルにいっぱいにして高見山方面に急いだ。
まずは本来考えていた高見登山口を目指す。
途中
高見の里の千本枝垂桜
遠くからではあったが山肌をピンクに染めるのを見てびっくりポン!
高見登山口は確認できた。
そこを過ぎ高見トンネル手前から小峠を目指して林道に入る。
途中道を工事している方に小峠を聞くが分からないとのこと。
しかしこの林道は三重県までつながっているとのこと。
ならば進むことによって登山口は見つかるだろうと進む。
感動!
何と小峠どころか
高見峠に着いてしまったのだ。
さらに
高見山への登山口があるではないか。
トイレも完備し、駐車も10台以上はできそうな登山口。
ここからだと1時間以内での登頂もあり得るかなと思いつつ登り始める。
さすがに
「関西のマッターホルン」とも呼ばれているにふさわしい。
紀伊半島の先鋒と称してもいいか。
急登が最初から最後まで続き、危険はないが油断できない登りであった。
回りは
ブナ林のトンネルで
この時期は日が差し明るい登山道だった。
秋は紅葉、
冬は樹氷が美しのだろうと考え登った。
山頂には1時間足らずで登ることができ
山頂からの360度の眺望を楽しんだ。
昨日、今日と登った
俱留貴山・三峰山も確認できうれしい山となった。
立派な
高角神社の祠が建ち
石上麻呂の歌が刻まれた石碑が立っていた。
壊れた双眼鏡がある展望台も完備されゆっくり紀伊の山並みを巡った。
1日に2座は予定していなかっただけに満足感がたっぷり。
明日は雨模様ということで
朝から雨降りならば観光に切り替えてもいいだろうと余裕ができた。
下山は足元に注意して慎重に下る。
あっという間に高見峠へ。
2時間かからずに高見山へと行ってこれた。
高見山・三峰山を知って、楽しむのならば何度か登り
様々なコース、様々な四季を歩くことが良いだろう。
それは地元の方でない限り難しいだろう。
最短の登山コースはあくまでもピークハントになってしまうが、
短時間ではあったが高見山、三峰山を楽しめた。
ふるちゃん