御嶽山へ 二の池解禁 摩利支天山・継子岳

ふるちゃん

2016年07月08日 22:24

2016(平成28年)7月7日(木)

御嶽山へ(二の池・摩利支天山・継子岳)

「雲上がり 池の色にも 御嶽かな」




二の池の様子



この6月に二の池まで行くことが解禁となり
一昨年の噴火によりお亡くなりになられた方々の慰霊
それに噴火後の「二の池」の様子を確認に出かけた。
さらにいつもは見るだけだった摩利支天山
最北の継子岳も登ることとした。

噴火の際
八ヶ岳赤岳山頂に居て
真黒な噴煙を目撃した。
その時は集中豪雨の雲だと思っていたのだが。

慰霊の登山をしようとしてはいたが
なかなか機会がなく
今回の二の池までの解禁の報を聞き訪れてみた。

女人堂・石室山荘には献花台があり
二の池山荘の前で心ばかりのお祈りをしてきた。

六合目駐車場一番乗り
登りでは誰にも会うことがなかった。
女人堂の方、石室山荘の方それに二の池で作業中の方を見かけただけだった。

二の池に着いて
まず思ったのは池がない
一瞬灰色の世界で水面が見えなかった。



そして曇っていたこともあり灰色の世界だった。
灰の登山道を小屋の方面に進むと標識が
灰に埋まっているではないか



灰の深さを実感することができた。
そのために本来の二の池の半分以上が灰に埋まってしまっていた。

小屋の前に行くとブルーかかった池が見て取れた
すごい!
あの深いコバルトグリーンではないがコバルトブルーに近い
きれいな色が見られたのだ。



全く灰の中で埋まってしまっているのかと思いきや
復活の姿をしっかりと見せてくれていたのだ。

行きは雲の中で回りの様子もあまりわからなかったものの
帰りに再び池に寄ると
待ってましたと言わんばかりに二の池の背後には剣ヶ峰も見え
淡いコバルトブルーの池が輝くように息をしていた



自然は今までも自然のまま自然を作り出し自然であり続ける。
そして二の池は自然に元の姿に戻ろうとしているように思われた。
火山灰に覆われているだけのようなので
雨、風などにより姿を以前のように変えていく予感がした。
時間がかかるだろうが二の池がどうなっていくか見ていきたい。

摩利支天山



剣ヶ峰から見ていた時は、さほどの山でなく
ちょっとした丘だろうと思い込んでいた。
とんでもなく長く、思っていた以上に時間もかかり険し山であった。
雲がかかり遠くの景色が分からないまま進んだのだが
足元には可憐な花が多く咲き
黄色、紫、白、赤とお花畑を形成しているところもあり






雲の中楽しく歩むことができた。

継子岳



五の池から四の池の縁を最初は平坦な道を歩む。
岩場が急に現れる。
それも面白いように岩石が立ったようになり
一見小さな子供が立ち尽くすような様に見えるのだった。



そして最後は小石交じりの砂地の山頂に着く。
山頂付近はなんとコマクサが咲き乱れていた。
ひとつに気づくと小さなコマクサが雨つゆを葉に抱え
たくさん咲き誇っているではないか。



小さいものが多かったがコマクサが見られるとは思わなかったので
嬉しくなってしまった。

三の池



今回の景色のハイライトになった。
五の池から摩利支天山の稜線へ登る際
上空の雲が上がり眼下に深いブルーの三の池が雲上に浮かんだ
雪渓も残り、緑の草木とも映え
そして黒い溶岩の淵とも慣れ親しんだように目に飛び込んできた。
するとその先の継子岳も顔を出し
今日の最高の演出が繰り広げられたのだった。



慰霊
そして二の池の今の様子
そして摩利支天山と継子岳
欲張った山行ではあったが充実していた。

ふるちゃん 

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