赤石岳へ 絶景!
8月20日(土)
赤石岳へ
赤石岳山頂から荒川方面
予定通り2時起床。我々が一番のようだ。
できるだけ静かに用意をして
、3時には小屋を出発した。
真っ暗な中をライトをつけて登る。
分かりやすい登山道なので心配はなかった。
しかし
風が強い。
樹林帯は過ぎ、やむことなく風が吹き荒れる。
長袖2枚を重ね着していたが
風による寒さに我慢できず、
ウインドブレーカーを着こんだ。
それでも
汗をかくことなく小赤石岳まで来てしまった。
薄らと荒川三山の山容と富士山の山容が見えるが、
赤石岳の山頂付近は全く見ることができない状態だった。
5時を過ぎるころから辺りが明るくなる。
赤石小屋への分岐地点で、周りの雲がほとんどなくなり
赤石岳のどっしりとした山容が目の前に飛びこんできた。
何と今までの
風もやみ、360度の景色が広がった
奇跡のような瞬間だった。
北アルプスの槍・穂高、中央アルプス、
中央アルプスを囲むように御嶽山と乗鞍岳。
満月に近い月の下には恵那山。
さらに
笠雲がかかった富士山。
再び目を転じて、
赤石岳に戻すと日を浴びた明るい山容が
さあ登ってきてくださいよと言わんばかりに見えた。
分岐から遠くに見えたが意外と簡単に山頂へ到着。
山頂からも聖岳はじめ南アルプスの山々が望めた。
朝の風、曇りの状態からすると悪夢から解き放たれたような大展望に感激した。
山頂を後に、
目の前の荒川三山を見納め下山開始。
小赤石岳の先には荒川三山、悪沢岳の高峰が。
前岳の肩の辺には北岳だろうと思われる山容が見て取れた。
赤石小屋では荒川小屋の可愛いおにぎりの朝食を食べ
後は椹島まで一気に下る。
すでに雲が出て山頂部はガスにおおわれているようだった。
わずかな時間我々に大展望を見せてくれたようにも思う。
3時出発のご褒美!
下山道は急坂で登りにはあまり使いたくないと思いながら歩く。
さらに途中から
雨が降り出し木の根が滑ること。
びしょぬれになり椹島に到着する。
椹島には13時発のバスに間に合うよう下ればよかったが、
かなりの余裕で
無事下山することができた。
今回の山行
まず6名ということで時間はかかったが無事全員が下山できたこと
大成功だ。
悪沢岳は南アルプスの中でも深くて遠い山だ。
個人的には近くて遠い、面倒な山であり、
悪沢岳に登頂できたこと至福の一時だった。
山は裏切らず必ず待っていてくれることを改めて感じた。
ふるちゃん
関連記事