常念岳 一ノ沢より 槍・穂高は雲の中

ふるちゃん

2021年08月31日 16:35

2021年(令和3年)8月30日(月)

常念岳 一ノ沢より 槍・穂高は雲の中




常念岳2867m山頂


薄暗い中出発する。
足下は見えているので全く心配ない、大雨の影響も少なかったようだ。
水の流れる道、山の神、王滝付近そして笠原沢からの登りもほぼいつも通りの水量だった。

常念の稜線に光が差す。
一ノ沢が日の出と共に光を浴びて白い水しぶきを上げる。
笠原沢からは菅平、浅間山そして里の山並みが遠く眺められた。

花もちょうど見頃だろうかたくさん咲いていた。
キリンソウの黄色、トリカブト・シャジンの紫、ウスユキソウの白などきつい登りに癒やされた。
山頂付近にはトウヤクリンドウが今盛り咲き誇っていた。

槍・穂高は雲の中


残念なのは展望だ。
里は晴れていても標高が高いほど雲に覆われていた。
一番の目的、槍・穂高は灰色の雲に覆われ全く目にすることができなかった。
常念岳山頂からは大天井岳・燕・餓鬼岳が眺められた。
南に目を向けると雲間から蝶ヶ岳までその稜線が見られた。

常念小屋・横通岳・大天井方面


1年ぶりになる常念岳で変わったところは、かつて前常念岳から乗越へのトラバースルートが復活していたことだ。
すでに整備されていたのかもしれないが、乗越にきちんと前常念への分岐標示がされてあった。

また常念独特の岩稜帯の登りが一部崩れたようで迂回路が設定されていた。
ハイマツ内に入り込みルート変更されていたがこのまま新しい道となりそうだ。

歩き始めはほとんど人にも会わずに静かな道を歩き続けた。
人の少ないのは事実だが、小屋周辺、山頂には途切れることなく登山者がいた。
登り甲斐もあり、眺望も良い常念岳、槍・穂高からは見放されたが27回目の常念岳も気持ちよく歩くことができた。



座骨神経痛と仲良く

寝返り時にかなり膝下・すね辺りが痛み寝不足状態。
漢方の「疎経活血湯」を服用し、一時は良くなるがこの8月後半から効き目がなかなか上がってこない。
常念岳へ出発前も痛みはあったが、時間と共に解消され動けるという気持ちになった。
今シーズン一番、きつい山になるのは分かる。
「無理をしない。いつでも引き返す。」
との思いを持って歩き始めた。
そして歩き始めると進める。
ただ休みを30分おきには入れてきた。
その時、座骨神経痛を速やかに和らげる体操をしてきた。
少ししゃがみ、右手を腰に左手を右足の膝の外側に当てて右にひねる。
その逆側も行う。
効いたのかどうか分からないが、登り下り足は重くなったものの無事下山できた。


ふるちゃん

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