立山滑走 二日目 御山谷へ

ふるちゃん

2023年05月16日 18:00

2023年(令和5年)5月13日(土)

立山滑走 二日目 御山谷へ

雪にうずくまる こんな姿初めて



ミクリガ池から雄山・一ノ越


二日目、曇りから崩れる予報が出されている。
朝方は薄日も差し室堂の山々は見られていた。
7人全員で一ノ越を目指す。

室堂へまずは行くことになるが、実は私個人として一番恐怖だったのがみくりが池の横をシールを付けて登っていたときだ。
まだ硬く凍り付いた雪面を登るのだが、横滑りしたら池までずるずると落ちそうな感じがして緊張しまくり。
一歩一歩踏ん張り何とか登りきり安全地帯に入るが身体が緊張し、手足がパンパンになってしまった。

雷鳥と奥大日岳方面


室堂では雷鳥が待っていてくれた。
この雷鳥を始め4回場所を変え5羽の雷鳥に出会うことができた。
つがいの雷鳥、大きな斜面でなく雷鳥、そして山をバックに岩の上でポーズを取る雷鳥と今思うと天気を教えてくれている様な出現だった。

一ノ越への登りは雷鳥沢の登りよりも個人的にはきつかった。
左側を谷にトラバース気味に登るので、硬い雪面のトレースに沿ってゆくと左足を踏ん張り、右足が上部になり、同じ体勢で長距離を進むので変な力が入り苦しい。
ポールを持つ手・腕もパンパンになってきた。

一ノ越から龍王岳・御山谷方面


ようやく槍ヶ岳も眺望できるが重い雲が覆う一ノ越に着く。
右手に龍王岳、左手には雄山が聳える。
雄山方面には多くの登山者が行き交うのが見られる。
ここでMT組3人は別行動となる。

槍ヶ岳・裏銀座に向かって広がる御山谷が今日のメインゲレンデ
しばらく休憩後、4人で御山谷へと滑り込むことになった。
ザラメの滑りやすいなだらかな斜面が続く。
気持ちよくターンが決まりスピードにも乗る滑りができた。
大岩のある所まで滑り下りた

御山谷 龍王岳バックにスリーショット


見上げるよう龍王岳の岩の壁が印象的だ。
ここからシールを付けて戻らなければならない。
タンボ平へと滑り下りて平まで行ければ良いのだが夏道が見える状況だ。
長い登りはきついが一ノ越へとヘトヘトになり戻る。

最後の滑りは一ノ越から室堂へと戻る。
このときウエアにぽつりぽつりと当たるものがある。
雨ではなく何と粒のような雪だった。
思いがけない雪にここは引き上げようと、今回の立山滑走を締めとした。

室堂への最後の滑り


一日目の雷鳥沢は、快晴のもと急斜面、緩斜面と変化のあるダイナミックなコースを滑る。
雷鳥に応援され一ノ越まで登り、快適な御山谷にシュプールを描く。
仲間にも恵まれ、最高の立山滑走を堪能することができた。

ふるちゃん

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