赤岳 美濃戸から御小屋・硫黄周回

ふるちゃん

2024年09月13日 06:00

2024年(令和6年)9月10日(火)11日(水)

赤岳 美濃戸から御小屋・硫黄周回




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雲海に浮かぶ富士山 赤岳より


2014年の秋以来6回目の赤岳山行になった。
前回は御嶽噴火を赤岳山頂から目撃しているので印象深い。
今回は確認していないが、浅間山が水蒸気爆発したようで、かなりの白い煙を噴き出していた。

2回目の御小屋尾根を登る
前回は阿弥陀岳を往復している。
今回は赤岳山頂山荘に宿泊をして、硫黄岳方面を回る計画を立てた。
目的は山頂からの展望を期待してだ。

別荘地帯の道を進み、御小屋尾根の登山道へと歩む。
茸採りの若者がちょうど下山して来て、ジゴボウ(イクチ類)が出ていたと話し軽トラで帰っていった。

御小屋山


また白い2頭の大型犬を連れた女性に会う。
毎日散歩で御小屋山付近まで歩いているとのこと。
私を熊だと思い犬を呼んでいたとのこと、申し訳なかったと言い、実際に熊に出会ったことがあるので注意してと下っていった。
それにしても毎日犬と御小屋山まで散歩というので驚いてしまった。

苔むす快適な道、シャクナゲ通りもあり季節によっては花を楽しめそうだ。
不動清水の表示が見られる辺りから一気に急登となる。
きつい岩場も続き、長い険しい道にヘトヘトとなる。
西の肩、行場の岩場に着くと一息付けるが、岩の恐怖が待っていた。

阿弥陀岳より赤岳 雲が動く


靄もかかり偉容な岩場を慎重に進むと阿弥陀岳の山頂に出た。
着いたばかりは周囲は真っ白、何も見えない状態。
ところが数分すると雲が動き、目の前の赤岳が姿を現してくれた。
山頂にいた何人もの肩が感動して写真撮影にいそしんでいた。

阿弥陀岳から中岳を経由して赤岳へと一歩一歩ゆっくり足を進める。
ジグザグの赤岳への登りはきつい、そこを過ぎると最終の岩場が待っていた。
慎重に岩場を登り今日の目的地赤岳山頂に着く。
眼下に野辺山方面は眺められるが真っ白な世界に包まれた山頂だった。

赤岳山頂山荘へは2時前に入る。
すでに多くの方が入室、相部屋で一休みする。
隣になった方は阿弥陀岳でも一緒で、話していると同じコースを歩き、さらに同い年ということだ。
かなり色々なところを登り歩かれているようで話も合い、刺激を受けることができた。

朝日が差す赤岳山頂


御来光を期待してきた今回の山行。
真っ白な前日とは打って変わり、眺望最高!雲海の上に名だたる山々が見られた。
日の出は5時17分、オレンジ色の点がギザギザの山並み辺りから差した。
後で教えてもらったのだが両神山とのことだった。

朝日が差し、山の色がオレンジ色に染まる
雲海に浮かぶ富士山が空の色の変化と共に、微妙に山肌を染め重たい雰囲気から明るい様子へと移り変わっていった。

山荘食堂からも雲海が輝く


雲海の富士が最高!どこから雲が湧き広がるのか。
迫力満点だった。
山荘の食堂からも光と共にモコモコとした雲海が広がる様子が窓辺から輝き見られた。

今日歩く横岳から硫黄岳への稜線の厳しさに気を引き締める。
歩き始めから岩の斜面に慎重にならざるを得ない。
横岳までの長い岩の稜線がこれでもかと続く。
振り返ると聳え立つ赤岳の迫力に圧倒される。

横岳・硫黄岳への稜線 遠く浅間山の噴煙


横岳を登りきり、わずかばかりの岩稜を進むとなだらかな登山道となる。
両脇にはコマクサの群落が見られる。
花はすでに終了しているが一輪だけけなげに咲く姿が見られた。

振り返ると赤岳と富士山


雲が湧き出すが賑わう硫黄岳


賑わう硫黄岳の山頂に着く。
徐々に雲が湧き出し、動く雲の間から赤岳、横岳が見られる程度になる。
火口方面はすでに真っ白で何も見えなくなっていた。
休憩をしっかり取り下山へ。
思った以上の赤岳鉱泉への下り、そこからも沢沿いに長い道のりが続く。

最後は林道歩き。
いつもは車で入っていた「やまのこ村」からも林道歩き。
時々短縮コースがあるので見つけながら八ヶ岳山荘に戻る。
目的だった朝日を浴びた山頂からの景色を堪能することができ、周回コースを無事下山した。

ふるちゃん

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