2020年08月30日

燕岳・北燕岳へ 雲間の絶景・お花畑・スイカに満足

2020年(令和2年)8月28日(金)

燕岳・北燕岳へ 雲間の絶景・お花畑・スイカに満足




イルカ岩と雲間から槍先


久しぶりの北アルプス。
6月残雪時に同じく燕岳に登って以来になる。
その後足腰の調子が悪く、8月に入ってから里山をちょこちょこ動き体調をみていた。
徐々に歩けるようになり、歩行距離を伸ばし、燕ならば登れそうな自信が付いて、本格的な北アルプス山行となった。

その足腰の調子はどうだったかというと、
中房第1、2駐車場が早朝から満車で、第3駐車場へ止めた。
ちょうどそこで4人の大学生と同時スタートとなった。
かなり慎重にゆっくりペースで登っていたのだが、彼らは山をそれほど登っているようではなく、ほぼ一緒のペースでの歩みだった。
多くの人に抜かれる私たちでもあった。

それぞれの休憩ベンチでは一緒になり、燕山荘への到着はなんと私が一歩先だったのだ。
ということで足腰の調子は思った以上に良く、登ることができた。
さらに下山時も、偶然燕山荘同時スタートとなった若者4人とは、第2ベンチ手前で先行し、多少足に違和感は感じながらもそのまま無事下山できた。

「合戦小屋まで5分」の標示と一緒にスイカのイラスト。
合戦小屋といえばこの時期スイカで知られている。
合戦小屋前にはスイカの大きな旗まで設置されていた。
食べずにはいられない。そして順番待ちまでできている。

一切れ500円。前は12分の1切れで800円だった気がする。(いつのことだ?と言われそうだが)
そして波田のスイカを売りにしていたのだが、それはなかった。
ここまで汗をかき登ってきたご褒美に食すが、美味しい、そして生き返る。
実はこの旨さに引かれ下山時にも食べてしまった。



食すといえば、燕山荘のおでんも美味しかった。
本当は豚汁と持参したおにぎりをと思っていたのだが、マスク着用で小屋に入らなければならなかったのでやめた。
外で注文できるのは「おでん」のみだった。
よく煮込まれ大根のとろける旨さ、卵もほっこり味わえた。
出汁はおにぎりに合い完全に飲み干した。

登り始めると、雲の覆う山道。登るのには快適だった。
稜線は曇りとばっかり思っていたが、槍見ベンチ付近から青空が出てきた。
山頂付近は長野県側から湧きだつ雲で見えないが、山荘は時々見られた。

稜線に出ると目の前が開ける
雲がかかり全開ではないが、まず目に入ったのは笠ヶ岳だった。
槍ヶ岳はうっすら雲の中、そして穂高はまったく見られなかった。
裏銀座は雲が稜線に湧き部分的に見られるだけだった。

燕岳への稜線


美しいのは長野県側から湧きだつ雲と燕岳その稜線の岩だ。
まずは燕岳に向かい歩き始めると
槍ヶ岳方面の雲が動き槍の頭が時々現れ始めた。
ちょこっと顔出す槍の頭とイルカ岩のツーショットが撮れた。
さらに進むと堂々とした槍ヶ岳の姿を見られるまでに雲は上がった。

賑わう山頂で一時過ごし、
北燕岳まで足を伸ばすかどうか迷うも、足腰良好、時間的に余裕もあり向かうことにした。
ただ雲に覆われ始め裏銀座、立山・剱方面の視界ほぼなかった。

北燕岳は白の世界。
時々燕岳方面の雲間の絶景が楽しめた。
燕岳の稜線は周りの山々が見られなくとも幻想的で魅せられる。
北燕近くのコマクサは終盤だったが頑張って咲く花が見られた。



燕山荘下にはお花畑が広がっていた。
トリカブトの紫がまずは輝き目を引いた。
ミヤマコゴメグサが小さくも岩肌に咲く。
アザミ、オニシモツケ、コウゾリナ、オオカサモチその他名前が分からない花々が咲き誇っていた。

ミヤマコゴメグサ


今日は28回目の燕岳になったが、美しい岩と白砂がいい。
そして展望の山でもある。今日は一部だったが雲間からの絶景が楽しめた。 見ていて飽きない周りの山々がいい。
そして他の山では見られない登山道の休憩ベンチの配置だ。
しっかり休みながら徐々に高度が上げられる。
今日も足腰の調子を見ながらの山行だったが、休み休みの登り下りでベンチに大いに助けられた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 11:43Comments(0)三百名山

2020年08月27日

鍬ノ峰へ 仏崎観音寺から周回 自転車快適

2020年(令和2年)8月25日(火)

鍬ノ峰へ 仏崎観音寺から周回 自転車快適




鍬ノ峰1623m山頂 弐七農園のサンつがる


足腰の調子を確認するのを第一に、歩きが10km弱のコースを選択した。
麓は無理なく自転車移動ができる山を考えると鍬ノ峰へと決めた。

仏崎からの周回は2度目、前回は全コース歩いたが、
雪の山、そして長い麓の舗装道路歩きをしている。
前回の雪道の悪戦、つらい麓歩きを考えれば無理なく歩けると踏んだ。

自転車を常磐登山口に置いた後、仏崎へ向かう。
観音寺では座布団を庭先で干す作業が行われていた。
観音寺のご住職だろうか私の車を見るなり、
境内の日陰に止めるように案内してくださった。
さらに「熊が出ているので気をつけて」と見送ってくれた。

鐘突堂付近から大町 鷹狩山



10分ほどで鐘突堂に登り、大町の街並みを眺める。
ここからが本格的な山道になり、熊が出そうな雰囲気が漂う。
そして一気に花崗岩のざらざらな滑りやすい急登が始まった。

ロープの張ってあるところも数カ所あり気をつけて登る。
急坂を登り切ると平坦な尾根、再び急な崖のような道をよじ登り快適な道と繰り返しながら高度が上がる。

かなり登った感じがするのだが、仏崎から1.7km地点が直角に曲がる尾根だ。
ここに標示が初めて見られる。あと山頂まで3.2kmともある。
ここからは正に熊が出そうな平坦な登りが続く。
前回は雪上に熊の足跡が見られていたので、声、笛、ポールを打ち鳴らす、さらにとっておきの雷管を使い熊に位置を知らせながら進んだ。

ほぼ中間地点に当たる所から石楠花が見られる。
それは見事で石楠花のトンネル、石楠花道と言っても良い。
ただ今は葉が茂るのみ、花咲く頃には今一度訪れたいものだ。

さらに途中ブナあるいは桧だろうか巨木が見られる。
それも幹をくねらせ、何本も幹を束ねたような見応えある木々だ。
マンモスの牙を思わせる巨木もあり歩くのも楽しくなる。

まさにマンモスのような巨木


そんな中1500mピーク付近に「大町高校百周年」と読める標示、三角点もあり、そこから一端下る。
山頂に近くなるのだが、笹藪になり道を塞ぐほどの所もあり難儀する。
藪の間から餓鬼岳そのコブ、涸沢岳の山並みが見られた。

ようやく山頂へ着く。
360度の展望が待っていた。
七倉ダムの先に餓鬼岳の山並み、その続きに烏帽子岳、七倉岳そして針木岳、蓮華岳の大きな山容などが美しい。
眼下には大町市の街並み、霞むが鷹狩山、聖山などが見られた。

鍬ノ峰からのパノラマ



ここまでの急坂を登ってきたが足腰には今のところ違和感はなかった。
下りは常磐登山口方面へ。距離はないが急坂は続く。
下りの方が足腰への負担は大きいので慎重に一歩一歩ゆっくり進んだ。
登りが思っていた以上に大変だったので、あっという間に下ってしまった。

常磐登山口からは自転車。
ここからの自転車での仏崎は初めてだったがほぼ下り。
スピードを押さえながら快適に風を切って仏崎まで走った


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 11:28Comments(0)三百名山以外・里山

2020年08月22日

岩茸山へ 天狗の庭より マウンテンバイク ねずこの巨木

2020年(令和2年)8月21日(金)

岩茸山へ 天狗の庭より マウンテンバイク ねずこの巨木




白馬の街へジャンプ


前夜、急遽岩茸山へ行こうとなる。
もちろんこの暑い中だがゴンドラは使わずにハイキングだ。
2回目となるので天狗の庭から周回コースとも考えたが、午後には天気が変わりそうとの予報もあったので山頂往復とした。

4年前は林道を少し上がったところへ車を止めて歩いたが、今回は岩岳スキー場駐車場から歩き始めることとした。
車道から使われているのか?小さなジャンプ台に向かい林道を登り始める。

30分ほど林道歩きをして天狗の庭コースへの入口に着く。
ここまで車も入れそうだが、段差があったり轍も深かったりするので歩くのが正解か。
登山道に入るなり、「犬の寝床」と言われる300段以上の階段が出てきた。
この階段の辛かったこと。前半のハイライトになる。

天狗の庭付近を歩いているとマウンテンバイクが数台疾走していった。
良く整備されたコースが登山道と併走している。
外国人だろう威勢のいい声と共に猛スピードで下っていく。
4年前に登ったときには整備もされていないコースで下っていくライダーもいなかった。

そんなマウンテンバイクとすれ違いながら山頂付近へたどり着く。
山頂手前でジャンプを繰り返していた外国人4人の一人が日本語がとても上手で
10年ほど前から富士見パノラマでマウンテンバイクは盛んにやっていて、ここ3,4年前から岩岳のコースも整備され楽しんでいる
と話してくれた。
それぞれレベルに合わせてコースが設定されていること
早い人で15分、遅い人でも30分で麓まで下れるとも教えてくれた。

ロードレーサーでスピードを出し、小さめのマウンテンバイクで林道を走ったこともあるので、
やってみたいと家内に話すと、腰が悪くやっと歩いている人がとんでもないと一喝された。
マウンテンバイクのダウンヒル、見ているだけでもハラハラドキドキ楽しそうだ。

岩茸山1290m山頂 弐七農園のサンつがる


岩茸山山頂に着き、展望テラスへと向かった。
目の前に白馬三山など後立山を一望できるのだが雲がかかり見られない。
テラスではパンが売られていて展望台から遠くの雲を眺めながら美味しく頂くことができた。
大変な賑わいようでコロナ禍を忘れるような雰囲気があった。
この展望テラス、スキーシーズンには一度も訪れたことがなかったが、
また使ってみたいと思った。
隣にはブランコも設置中で岩岳もいろいろと集客を狙っているのが分かる。

展望テラスでのんびりする


最後に今日の最終目的地、ねずこの森へと入った。
冬もスノーシューで歩く人も見られたので、どんなところか興味があり、
今回初めて歩いてみた。
最初に目に入ったのは「ハイジのブランコ」だ。
これがなかなか面白い。
乗り心地も宙に浮き、森の中に飛び込むような感覚になった。
たぶんしなる木に取り付けられ、前に出るとブランコごと撓るからか。
前方が緑のブナ林そこが崖になっていて高度さがあるからだと推測してみた。

ねずこの森と言われる所以。
それは「ねずこの巨木」
が存在するからだ。
木曽五木のねずこ(くろべ)、幹が何本にも別れ聳えている。
存在感があるねずこ、岩岳にこれほどの木が育ち今まで知らなかったことが恥ずかしくなる。
さらに奥に進むことができたが、下山のことも考えこの「ねずこの巨木」を最終目的地として岩茸山を後にした。

ねずこの巨木


自分が知らなかっただけなのだが、この数年で白馬周辺は大きく変化し
良いのか悪いのか都会的な雰囲気とアウトドアーが著しく多様性を持ち始めているように感じた。
何を今更と言われそうだが、
スキー場と民宿、山の玄関口というイメージは様変わりしてきている。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:37Comments(0)三百名山以外・里山

2020年08月19日

美ヶ原へ ダテ河原から周回 マルバダケブキの群落

2020年(令和2年)8月18日(火)

美ヶ原へ ダテ河原から周回 マルバダケブキの群落




王ヶ頭の塔バックにマルバダケブキの群落


昨年、今回のコースの逆回りをしている。
緑の美しい三城牧場、放牧された牛、王ヶ頭・烏帽子岩を眺め、
ダテ河原登山口より登り始めた。

今回も座骨神経痛の様子を見ながらの3回目となるトレーニングを兼ねている。
ゆっくりと涼しい木陰の登りを進む。
最初の分岐点、林道に立つ標示を石切場方面、左側に進む。

林道をわずかばかり行くと右手に登山道が出て来る。
標示には「木舟コース経由・王ヶ鼻」とある。
石切場方面からの木舟コースに合流して静かな唐松林の中を斜めに高度を上げていく。

二人の小径へ着く高度は上がっていて眼下には三城牧場、雲に隠れるが正面には鉢伏山の稜線が見られる。
晴れていれば眺めの良い快適な二人の小径だが、今日は歩くのに長く感じられた。

二人の小径をほぼ水平に進み石切場からの八丁ダルミコースとの合流に出る雲海に浮く穂高から槍にかけての稜線が見られた。
急登を行くと時々岩場の展望地より雲上の北アルプスが眺められた。

王ヶ鼻より雲上の穂高・槍 弐七農園のサンつがる


急坂を登り切り王ヶ鼻へと出る。
雲の上に北アルプスが眺められるのは特別な景色ではある。
そして雲が湧き出てその他の山々は眺められないのは致し方ないか。

その代わりに足下の花々は美しさを競っていた。
マツムシソウの淡い紫色はいい。
ハクサンフウロウは緑の中にピンクの小さな花を咲かせていた。
美ヶ原のハクサンフウロウの花は小さくかわいい。





印象的なのはマルバダケブキの群落だ。
王ヶ鼻から王ヶ頭に向かう途中、建ち並ぶ塔を背後に黄色の花が咲き広がっていた。
花一つ一つは可憐とは言えないが、群落で咲き王ヶ頭を引き立たせる姿に心引かれた。
今日一番の景色としての収穫だったように思う。

烏帽子岩、そして百曲りの下降地点で休憩を取り下山を開始した。
この辺りまでは足に違和感もなく気持ちよい歩きができていた。
ところが下山し始めると足が重く、足腰に痛みが出そうな感覚が出始めた。 

一歩一歩足を下ろし、ゆっくりと痛みが出ないように進むしかなかった。
ザックも重く感じたので余裕のあった水を捨てる。
もしものことを考えて持参した腰ベルトもしてみた。
いつもだと楽勝の下りが、思うように足が動かない。
時間をかけてジグザグの百曲りを、これほど長かったのかと思いながらの下山となった。
それでも休み休み動き広小場まで下る。
広小場の東屋では、椅子に横になり休憩を取ってみた。

先はまだあったが何とか少し回復し下山となった。
これは座骨神経を悪化させてしまったのかと思いつつ帰ることになった。
距離を短くしておけば良かったか、最初調子よく知らず知らずの間に無理をしてしまったのか。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山

2020年08月15日

光城山・長峰山へ 朝は気持ちいい

2020年(令和2年)8月14日(金)

光城山・長峰山へ 朝は気持ちいい



長峰山より 弐七農園のシナノリップ


足・腰の調子を見るための2回目のトレーニング。
前回は斑尾山で思った以上のきつい歩きになってしまったが、
三日経ち足腰の調子は悪化せず今日の2回目の山行となった。

今日も無理なくゆっくりと登り足腰の調子を見るのが目的だった。
今日の予想気温は30度以上ということだ。
できるだけ涼しい内に行動しようといつもより早出をした。

いつもならば麓の下道も歩くのだが、自転車での移動とした。
まず長峰荘上の長峰山登山口に自転車を置き、登り始める光城山登山口へと行く。

長峰山の駐車場には一台も車は止まっていなかったのに対して、光城山の駐車場には多くの車が止まり、すでに下山した人これから登ろうとする人など多くの方が見られた。
涼しい内に、毎日登っているような方が多いのではないかと思われた。

光城山へと登り始める。
足腰の調子を見るためにゆっくりと歩む。
膝が時々ガクッとなるのを除けば問題なく進むことができた。

光城山の登り道は急坂をトラバースするように赤松コースなどとわずかだが遠回りするところが何カ所かあり、いずれも緩やかで遠回りする方向へと舵を切って登った。

登る方の中には私以上にゆっくりと歩む方がいて、一端前に出させていただくが遠回りをしていると急坂で先行されることを繰り返した。
お互い自分のペースを守っていたわけです。

光城山からの展望


標高は低い光城山だが気持ちよい風も吹き、暑さもさほど感じない。
眺望も効き安曇野の先には常念山脈、後立山まで望めた。
そして久しぶりの槍ヶ岳の先も見られた。
また常念岳と蝶ヶ岳の中間辺りに岩の頭が出ているのが確認でき、その位置からして南岳ではないか。

ここから長峰山に向かう。
多くの方が長峰まで行くのかと思っていただけに
ほとんど会う人もなく長峰山へと歩くことができた。



長峰山は展望台に上り360度の眺望を楽しんだ。
東側には常念岳の山並みをバックに安曇野の里が広がる。
西側には入山・戸谷峰・美ヶ原の緩やかな山並みが重なり合う。
南側は松本方面が開け、鉢伏山が望めた。
そして北側には後立山の爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・白馬などが連なる。
さらに里山の京ヶ倉・岩殿山のゴツゴツした山、聖山の平坦な山容が見られた。



足腰の調子を見ながらのトレーニングを兼ねた山行だったが、
思った以上に快調な歩きができた。
そして展望も素晴らしく、朝の光城山・長峰山を楽しむことができた。

ふるちゃん

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と出て、もう1枚写真を入れたいのだが入らない。???
何回も最初からと思い操作しているにもかかわらず・・・???
  


Posted by ふるちゃん at 17:40Comments(0)三百名山以外・里山

2020年08月12日

斑尾山へ まだらおの湯 大明神岳からの絶景

2020年(令和2年)8月10日(月・山の日)

斑尾山へ まだらおの湯 大明神岳からの絶景




斑尾・大明神からの戸隠・黒姫そして野尻湖


春から「山へ」が続いていた。筑北の大明神岳の下りで違和感を覚えた。
6月10日の梅雨入りに左腰に久しぶりの電気が走った。

その後「太郎山・虚空蔵山へ」で左膝内側の痛みが出た。
左足の太腿外側、ふくらはぎ外側の痛み、股関節の鈍痛・違和感が出てしまった。

医者によるレントゲンでは異常は見られず安静にと言うことで膝の痛みは収まったが、
左足の側面、股関節の鈍痛、違和感が続いた。

16年前も右足の外側が痛み、その時は一時歩くこともままならなかったが、
3~4ヶ月の針治療により徐々に回復、「山へ」復帰しこの6月初旬までほぼ問題なく動けていた。
多分脊柱管狭窄症によるいわゆる座骨神経ではなかったかということだ。
今でもその時の足裏のしびれは続いている。

2ヶ月近く「山へ」行くのを自粛、自重してきている。
今回も針治療を一度行い、整体での骨盤矯正をしてきた。
また体幹トレーニングなども続けてきている。
8月に入り、左足の痛み・違和感が改善されつつある、

散歩、庭仕事をしても痛みは出なくなってきているので
ここは試しに「山へ」と考えた。

比較的簡単に登れる山。
登ったことのある山で、時間が経ち今一度登ってみたい山。
一人では心細いので家内にも登れる山。
日射しが比較的遮られ、展望も期待ができる山。

思いついたのが斑尾山だ。
標高は低く比較的簡単に登れる山だ。
中野市に住んでいた時登り、38年ぶりの山だ。
いざとなれば山頂付近までリフトが動いている山だ。
スキー場を下るがほぼ樹林帯歩きができそうな山だ。

と言うことで「山の日」に久しぶりの試しの「山へ」出かけた。

「まだらおの湯」駐車場に車を置き、隣にあるコテージの道を進む。
真っ直ぐ行き過ぎ間違えてしまったようで、コテージ裏を左手の林道へ、
するとゲートボール場を抜け右手に登る林道へと続いていた。
一端林道から登山道に入り、登り切ると舗装道路に出る。
標示に従い舗装道路を進むと山頂まで1.6km標示の登山口に着く。

ここからが本格的な登りになり、直登の急坂が始まる。
思っていた以上に急で険しい登りに時間がかかった。
杉とカラマツの林が続き日射しは遮られるが風がなく蒸し暑い。

足に痛みが出ないように慎重に足を運ぶ。
下りにこの急斜面を使うのは、試しの「山へ」だけに足痛にデンジャラスと感じた。

古くほぼ読めないが「4/5」の標示のある尾根に着く。
地図を見るとここからはほぼ平坦な尾根歩きとなる。
岳樺の茂る風通しの良い気持ちよいコースだった。



最後少し登り上げると数名の方が見え、山頂へと着いた。
尾根に出てからはあっという間の時間だった。
その数名の方は我々が斑尾山山頂に着くや下山されていった。

山頂は木々に囲まれ展望は飯山の街、鳥甲山・苗場山方面が見られるのみ。
薬師様が祀られており、十三体の薬師様の話が記されていた。
足腰に痛みが出ないように、これからも「山へ」楽しめますようにと祈る。

斑尾山1381m山頂


展望を期待して大明神方面へと10分弱進んだ。
目の前に左から飯縄・戸隠・黒姫・妙高の山並みが続く。
そして手前に野尻湖の水面が広がる。
登ってきたご褒美の絶景が見られた。


中野市に住んでいた頃登った北信五岳「まみくとい」を
その一座斑尾山から他の四座を望めた喜びは大きい。
二度目を登った飯縄、この斑尾を除く妙高・黒姫・戸隠も今一度登りたい気持ちが大きくなった。
斑尾の薬師様にお願いしたので叶えさせてもらいたいものだ。




静かで絶景の山頂から下山を開始する。
大明神から斑尾山頂へ戻り、斑尾スキー場方面へと下る。
今までほとんど会わなかった登山者とすれ違った。

斑尾北峰と呼ばれるほとんどリフト上部に当たる所からゲレンデ沿いに下る。
斑尾スキー場ベースが見られ、妙高山のみが雲に隠れているが確認できた。
その先には戸狩、鍋倉山などが見られた。

さらに下ると新潟県と長野県境のベンチが置かれ、
そこからは高社山そして志賀高原方面笠ヶ岳・横手山などが、
また野沢方面には毛無山に立つ塔が小さく見られた。

斑尾スキー場にある新潟・長野県境ベンチ


刈られた草が滑るゲレンデを慎重に下り、途中から「くん平街道」で大池方面、まだらおの湯へと向かい下山した。
途中斑尾スキー場への車道に出るため日陰のある林道に入るなどして暑さをしのぎ無事下山した。

下山場所が「まだらおの湯」のため、直ぐに入浴汗を流すことができた。
2ヶ月近く山から遠ざかり、久しぶりの「山へ」登頂できた喜び、
そして38年ぶりとなる斑尾山に新たな感動を覚えた。

今のところ登る前と変わらずに左足に痛みは出ていない。
このまま長い距離にも耐えられる足腰が回復するよう願うばかりだ。
「無理は禁物」を胸に刻みつつ
足腰を心配することなく、登りたい山に登ることができる「山へ」行けるのはいつになるのか。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:46Comments(0)三百名山

2020年08月11日

(過)餓鬼岳・唐沢岳へ 白沢登山口より 餓鬼岳小屋 東沢乗越下山

すでに2ヶ月近く「山へ」ご無沙汰している。
左足に来た座骨神経痛が「山へ」のブレーキをかけている。

骨盤調節の整体へ2週に1回、15年ほど前からお付き合いがあり、右足に出た座骨神経痛でも治癒効果のあった真気堂の針治療を受けた。
自分でも散歩の距離を徐々にのぼし、庭作業で足腰を使い、そして体幹トレーニングをしてきた。
徐々に痛みが治まりつつある。

この8月10日、「山の日」に足の痛み、腰の具合を見ながら「斑尾山へ」と計画した。
無理はせず、体調を一番に考え「山へ」の再開とまでは行かないだろうが一歩を踏み出してみたい。

その前に過去の思い出の「山へ」を記録しておきたいと以下記してみた。
こんな歩きができるようになれれば良いのだが・・・。
実はこの年3月には右足側面が痛く医者にも座骨神経がいたずらをしているのではと言われ、
2ヶ月弱思うように動けず、針治療を毎週して徐々に回復しての「餓鬼岳・唐沢岳へ」の山行になる。
年齢を重ねているのでここまでの回復は難しくとも「山へ」少しでも行けるようになればと思う。

2006年(平成18年)8月10日(木)~11日(金)

餓鬼岳・唐沢岳へ 白沢登山口より 餓鬼岳小屋 東沢乗越下山




餓鬼岳と小屋


我が家から見られる餓鬼岳。そしてその奥に唐沢岳。
唐沢岳は野口五郎岳、西鎌尾根からも目立っていた。
常念山系の最北端にも当たる餓鬼岳・唐沢岳だ。

餓鬼岳は今回で2回目になる。
白沢登山口から日帰りで登っている。
東沢乗越は燕岳への登りに使ったことがある。
ということで餓鬼岳と東沢乗越の間を歩きつなげる目的もある。

二台の車を使い、中房側に1台置いた後白沢登山口から登り始めた。
北アルプス三大急登のひとつ、今年の夏登ったブナ立て尾根よりもきつい餓鬼への登りだ。

殊に大凪山までは白沢沿いに険しい登山道が続く。
道なき沢のガレ場、梯子の連続、崩れた梯子もあり要注意。
滝のような流れに沿った梯子を慎重に登る。
前回登ったとき魚止の滝までは短時間で登れた思いがあったが、
遠く遠くなかなか着かない距離を感じた。

途中で二人連れの親子、単独の方を抜く。
あまり人と出会うことのない所だけに夏休み、最盛期かと思った。
思っていた以上に時間がかかり餓鬼岳小屋への到着となった。
体力も使い切った感じがしていた。

当初はこのまま唐沢岳へ向かい、小屋に戻る計画だった。
しかし時間的、体力的に無理と感じ、明朝早立ちをすることとした。
天気も良さそうで、明日に楽しみを持ち越した。

と言うことでのんびり餓鬼岳の山頂へ。
先日の裏銀座山行の道が良く見渡すことができた。
ブナ立て尾根、烏帽子岳から野口五郎岳、水晶岳方面、鷲羽岳そして西鎌尾根から槍への長いスカイラインが目の前に広がる。



明日のためにしっかりと休もうと小屋に入り横になる。
今日の泊まりは6名。
そのうち3人は別小屋に仕事できた保健所の方、もう一人は登りで一緒になった単独の方だった。
あと一座、間ノ岳を登ると百名山完登とのことだった。
3人で小屋を広々と使うことができた。
食事は何とちらし寿司。蕗(ふき)の煮付けも出て、デザートはグレープフルーツが付き、おいしくいただき元気が出た。
スタッフは3人で、テキパキと行動されて雰囲気の良い小屋だった。

二日目。
朝食無しの早出をした。
餓鬼岳の山頂で、パンの朝食を済ましていると、朝焼けの写真を撮ったり時間がかかり、結局すっかり明るくなった5時半になってしまった。
光による山の変化を楽しみ遅くなったが良い時間を過ごした。




今日の長い道のりが始まった。
途中はコマクサが小さい株ながらたくさん咲き、私たちを迎えてくれた。
岩峰のトラバースを何度か繰り返す。起伏も思った以上に大きい。
外見が大きい餓鬼のコブもそのうちの一つのようなものだった。



唐沢岳への最後の登りは急登が続く。
砂地でガレ場がかなりきつく危険な箇所もあり、ハイマツを握りそれを頼りに上を目指した。
悪戦苦闘、時間もかかりようやく唐沢岳山頂を踏むことができた。

眼下には高瀬ダム、七倉ダム、その先には大町の街並みも見られた。
針ノ木、蓮華岳、その背後には立山・剱岳の岩峰が聳えていた。
もちろん好天に野口五郎岳から槍方面まで、自然のロケーションを目いっぱい広げていた。



唐沢岳山頂での楽しい一時を過ごし、長い道のりを餓鬼岳へと引き返した。
この帰り道、そして東沢乗越までの間にはブルーベリーがたくさん実を付け、疲れを癒やしてくれた。
甘酸っぱく、少しの水分がすごいエネルギーとなった。

餓鬼岳小屋で休んだ後は、東沢乗越を目指して歩む。
危険な岩場そして崩壊地を通り抜け、天からの熱射を受け進む。
剣ズリと呼ばれるだけあって鋭い岩を巡るコースだ。



東沢乗越までも道のりは非常に長く、つらいものだった。
どこまでこの険しい稜線は続くのか、時間があっという間に経つ精神的なものが覆い被さってきていた。
明るい内に下山したいという思いも不安と共に募ってきた。

東沢乗越の表示板が見えたときには少し安心をした。
ここからは経験している道でもあり一息つくことができた。
しかしそんな甘いものではないのは分かっていた。

東沢の登山道の厳しさは毎年のように川の流れによって変化している。
今年も長雨があり沢の状態がどうなっているかは心配だった。
相談、紹介すると決まって登らないようにと言われるコースだ。
しかし中房からは常に開かれてはいるので、危険を承知で通るコースではある。

下り始めると早速お花畑に迎えられる。
しかしのんびり花を楽しみ歩く時ではなかったので慎重に下って行く。
だいぶ荒れている箇所はあるものの、目印、ロープなどの設置もされ思っていたよりは難なく通過下山することができた。

ブナ平まで下るとさらに安心感が出た。
斜面も緩くなり広い沢を下る。日もまだ高く余裕が出てきていた。
中房温泉の外湯の建物が目に入り、長い一日の終わりを確信した。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 08:50Comments(0)三百名山こんなことが!

2020年08月07日

蕎麦の山 もう双葉が出た

2020年(令和2年)8月7日(金)

蕎麦の山 もう双葉が出た

この1日に蒔いた蕎麦の種が芽を出し、双葉に育っている。
わずか5日ほどで、畑は蕎麦の双葉で緑の絨毯に変わろうとしている。



いつもだと蕎麦狩りに行くだけで蕎麦の成長を知らないのだが、
蕎麦仲間の畑の持ち主から写真が送られてきて知ることができた。
その写真から蕎麦の成長の早さに驚くばかりだ。

長雨が続き、梅雨明けの時期にちょうど蒔いたこと。
ふわふわの良い土が蕎麦の発芽を促してくれたこと。
蒔いた種の質が良かったことなどが挙げられるか。

本来蕎麦は米などが干ばつなどにより収量が少ないときでも収穫でき、
寒さに、干ばつにそして荒れ地にもよく育つと言われている。
がそれなりの土作り、手を入れれば収穫が上がるという。

「適時種蒔」「良土相種」「種質元気」
こんな言葉はないが、「種」について考えてみた。思いつきだが・・・。
我々の蕎麦が元気に早く育つ要素なのかもしれない。

この調子で行けば10月にはしっかりと蕎麦を実らせてくれるはずだ。
蕎麦の山が楽しみになる。
コロナ禍で蕎麦会が予定通りに開ければ良いのだが、そこは気になる。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 09:26Comments(0)蕎麦

2020年08月05日

蕎麦の山 種まきへ

2020年(令和2年)8月1日(土)

蕎麦の山 種まきへ

蕎麦の山へ種蒔き準備完了



「県陵波田蕎麦会」に入って5年になるか。
自ら畑に種をまき、育て、食す活動をしている。

この秋収穫するために、昨年の蕎麦の実を5,6kgほど蒔いた。
Kくん、Hくんがそれぞれの畑を耕運機で耕し、30cm幅ぐらいに踏跡を付ける。
その跡に蕎麦の種をバラバラと蒔き、少し土をかぶせるだけだ。



後はほぼ放って置くだけで秋には収穫できる。
10月頃から10名ほど集まり、数回の蕎麦打ちと飲み会を予定している。
ことに新蕎麦の旨さは最高!
しかし今年はコロナ禍、さて予定通り開催することができるのか。

2カ所の畑に蕎麦が蒔かれた



ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 11:27Comments(0)蕎麦