2019年04月30日

八紘嶺・三石山へ 山梨の名峰

2019年(平成31年)4月28日(日)

八紘嶺・三石山へ 山梨の名峰

「八紘嶺 山頂から 七面山伏」

「苔むす 大岩由来 三石山」



八紘嶺1918m山頂


身延の大城入口から豊岡梅ヶ島林道を安倍峠へ
長くどこまでも続くのかと思わす林道はなんと静岡県までつながる。
その県境が安倍峠だ。

そこから一気に厳しい急登となる。
静岡県側からの登山道と合流する尾根に出てしばらくなだらかな登りが続く。
だが富士見台からの富士山の美しい姿を見て一息つけるが、
そこからの登りは徐々に険しさを増していく。

八紘沢の頭への急登はガレ場でかなり切れ落ちたところが出てくる。
ジグザグに登るので真下に人がいると落石しないようにかなり緊張した。
また昨日の積雪が残るところがあり足の置き場にも注意した。

八紘沢の頭に登り切るとあとはなだらかな起伏を少し歩くと山頂に出た。
山頂はうっすらと雪に覆われ樹間からは多くの山が望めた。
きっと葉が茂り出すと全く展望のない山頂と思われた。

樹間からまず気になった山は、丸みを帯びた双耳峰の笊ヶ岳だ。
そしてその背後には上河内・聖・赤石のまだ白銀の山々が見られた。
角度を少し変えると先の尖りすそ野を広げる北岳が聳える。

八紘嶺山頂からは七面山への尾根道がつながり、
反対方向に山伏、大谷嶺に続く道が延びている。
山頂でご一緒した方は七面山方面へ向かわれた。

山梨・静岡の県境に大きな尾根を広げる山
下山途中にはかなりの方とすれ違い人気の山を感じた。

富士見台からの富士山 毛無山?が聳えその横の低いところが三石山か


さて次に富士川を挟んでの三石山へと向かう
篠井山と白鳥山、十枚山と思親山とこの4月にセットで登ってきた。
最後の八紘嶺と三石山だ。

時間的にはギリギリのところがあるが
日が長くなってきたので明るい内には戻れるだろうと
三石山登山口、大崩上へと長い林道を走らせた。

ほぼ予定通り13時に登山口を登り始める。
登山口には「ポツンと一軒家」といってもいい民家が建つ。
そして番犬だろうか白い犬が出発を吠えて見送ってくれた。

「三石山登山道」と何度か表示が見られ安心する。
平坦な坂道を淡々と登り距離はあっという間に稼いだ。
鋭角的に曲り尾根に登り上げる辺りに倒木の広場が現れた。
何本もの倒木があり一瞬道がなくなり不安になる箇所はあった。

登る道が分かるとわずかばかりで尾根道へと出た。
ここが三石峠・展望台への別れだったと思う。
この先尾根道を進むとあっという間に「山頂まで600m」地点に着く。

大きな平たい石があり展望が良かった。
ここが展望台と言われるところかもしれないとも思った。
その通り富士が樹間からではあるが見られ、
富士川の対岸には先ほど登っただろう八紘嶺、
七面山そして身延山などが見られた。

山頂までのこの間が注意して歩けば大丈夫なのだが
左側が切れ落ちていたり、ロープ、鎖の急斜面が続いた。
さらに下りに道を間違えるという場所もあり注意が必要な区間となる。
意外とこの「山頂まで600m」は長く感じられた。

木々が生い茂るうっそうとした先に社殿が見えた。
その裏が山頂ということで大きな岩の横を社殿の裏へと登り上げた。
社殿の背に「山梨百名山」の標柱が立てられていた。

三石山 社殿と大岩


標高の一番高いところをはさらに先にあるようで
藪の中を100m弱進んだところまで足を伸ばした。

木々に囲まれてはいるが正に一番高そうなところで
自らポールを立てて最高点を踏んだことにした。
自己満足の世界だがちょっとでも高いところへというものか。

三石大明神の社殿に拝し、朽ちた鳥居をくぐり苔むす階段を下った。
三石山の名前の由来となっている大きな石がいくつも並び
迫力ある山頂を醸し出していた。

富士山側に黒い雲が出てきて肌寒さを感じながら下山。
登山口ではやはり白い犬が吠えて迎えてくれた。

ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 12:01Comments(0)三百名山以外・里山

2019年04月25日

光城山へ 桜満開の山頂

2019年(平成31年)4月25日(木)

光城山へ 桜満開の山頂

桜満開の山頂



雨模様との予報だったが
空はいくらか明るくなり
光城山の桜を見に行こうと、急遽決定。

穂高から光城山に向かう途中
車窓からは山頂付近の桜が満開ということが手に取るように分かった。
山頂に向かい竜のごとく桜の道が延び、
桜の花が輝く明るさが増している。
山頂は満開、麓付近はすでに桜は散っていそうだ。

天候不安なのと平日ということもあり
駐車場は空いていた。
すぐに支度をして登り始めるが麓はすでに葉桜に近かった。

登山道は散った桜の花びらが美しく広がっていた。
舞い散る桜も見られ
その中の何枚かが頭にそして身体の中まで入り込んでいた。

徐々に桜の美しさが増し
山頂付近は満開の見頃であった。
そして光も差し始め、青空が桜の淡いピンクを引き立たせていた



安曇野の風景、そして雲の下に有明山だけが黒々と見られ
桜の柔らかさと対照的に見ることができた。

急に決めて登った光城山
のんびりと登り、美しい桜を愛でることができた。
素晴らしい光景に出会える幸せを感じた。


ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 18:21Comments(0)三百名山以外・里山

2019年04月23日

猿ヶ馬場山へ 白川郷から雪の山頂

2019年(平成31年)4月22日(月)

猿ヶ馬場山へ 雪の山頂

「雪ある このとき限定 猿ヶ馬場」




いつ登ろうか悩み、登る機会を4月に入り逸しつつ
天気の良さそうな今日、ようやく登るチャンスを得た。


猿ヶ馬場山(さるがばばやま)1875m山頂 白山が見られる


白川郷最大の合掌造り集落荻町へ
駐車場には私の車以外1台しか停まっていない。
私以外の登山者がいてほしいという気持ちがある猿ヶ馬場山だけに
この1台も登山者の車でなかったら一人かと不安が少し走った。
そこにわんちゃん連れの地元の方が来て、「猿ヶ馬場山かね」
と声をかけてくれた。
3月が一番登りやすく、今日辺り雪がズボズボするが登れますよ、
気をつけて行ってきてくださいと話してくれた。

この言葉に少し安心して、であい橋を渡り
桜咲く静かな合掌造りの集落を通り抜け山に向かった



林道の分かれ道があり、全く表示がないのでナビで確認しながら進んだ。
林道を数本の倒木で覆うところから谷間を直線的に登る踏み跡を見つけ
そこから踏み跡だけを頼りに徐々に高度を上げていった。
途中から完全な雪面となり踏み跡ははっきりしていた。
谷を登り切ると再び林道に出た。ここが宮谷林道出合だった。

この林道を進んでいくのだが、踏み跡が少ないな
と思ったとき初めて「ルートをはずれました」とのナビの声
林道を行き過ぎいたようで林道を戻ると「ルートに戻りました」
とのまた知らせが入り、そこで周りを見渡すと
藪状態の谷間にいくつかの踏み跡があり登り口を見つけられたのだ。

その谷を少し登ると急斜面の尾根に取り付くことになった。
この取り付きが今回最高の急斜面だった。
それでもつぼ足で問題なく登ることができ緩やかな尾根道へと出た。



途中で雪に足を取られることもあり、
このままつぼ足でも行けそうだったがスノーシューを持ってきたのだから
履いていこうと装着した。
ザックは軽くなり、足下はズボッといく不安がなくなり気持ちよく歩けた。
沈まない代わりに、足下は重たい雪がスノーシューについた。

樹間の左手には猿ヶ馬場山の山頂方面が見られた。
尾根道を上り切り、1528m地点を少し下ると帰雲山が目の前に、
その先に猿ヶ馬場山がまだまだ遠く見えている。
帰雲山には今回、唯一の表示が見られた。「帰雲山1622m」

帰雲山(かえりくもやま)山頂 その先に猿ヶ馬場山


一旦下り、少し急斜面を登ると目の前に猿ヶ馬場山の山頂方面は見えているのだが、なかなか着かない
もう山頂かなと思っても緩やかに先に先にと踏み跡が延びている。
それでも右手に白山の山並みが美しく見られ最後を踏ん張ることができた。

白くこんもりとした雪面が見える。
ようやく猿ヶ馬場山、雪の山頂へと到着。
雪のあるときにしか踏めないという最高地点に到達できた。
自分で予定していたよりも1時間ほど長くかかった。

白山


白山はよく見えるが、遠くの山々は雲がかかり
残念ながら知っている山が見られないために方向もつかめない。
それでも遙か猿ヶ馬場山の真っ白な雪面にいる満足感は大きかった

これで三百名山
239座目となった。
後、三百名山はいくつ登れるか分からないが一歩一歩「山へ」と思っている。

ふるちゃん

P.S. 4人目の孫が誕生
   下山して道の駅白川郷で嬉しい知らせを聞いた。
    5人目も令和になり、産まれる予定。

&  ヤマレコ「furuhiro」猿ヶ馬場山の写真見られます。      


Posted by ふるちゃん at 18:47Comments(0)三百名山

2019年04月19日

美ヶ原 王ヶ鼻・王が頭・烏帽子岩

2019年(平成31年)4月18日(木)

美ヶ原 王ヶ鼻・王が頭・烏帽子岩



烏帽子岩から王ヶ頭・王ヶ鼻・北アルプス


王ヶ鼻からの展望は雲が少しかかり
南アルプス、中央アルプス辺りは霞んでいたのが残念だった。
しかし北アルプスは穂高・槍そして後立山方面
雪をかぶった素晴らしい姿
を見ることができた。

足下がまだ一歩
今年は雪が残っていて歩きにくさが際立ち
もう1~2週間ほどたたないと気持ちよくは歩けないのかなと感じた。

王ヶ鼻から王が頭へ ズボズボの雪面


ダテ河原、木舟コースの登りはほとんど問題ないのだが
二人の小径はアイスバーンがまだあり危険!
殊に1カ所つるんつるんで逃げ場のない斜面があり
用意していったアイゼンを使うことになった。

アルプス展望コースは雪面が時々現れ
緩んだ泥の道がズボズボと沈むコンディションに歩きにくかった。
スノーシューで歩き通すこともできないし一番歩き難い状況と感じた。

その代わり人は少なく
広い美ヶ原を独り占めできた。
気候も良く雪の残る山々を眺めながらゆっくりとすることができた。

ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 07:06Comments(0)三百名山

2019年04月17日

篠井山・白鳥山へ 富士展望

2019年(平成31年)4月16日(火)

篠井山・白鳥山へ 富士展望




白鳥山山頂から


十枚山を登り、篠井山もそのときに予定していたが
結局登れなかったその篠井山を再チャレンジした。

奥山温泉の先に登山口はすぐに分かり
荒れた車道を数百m登ると木の橋が現れた。
この橋から本格的な登山道へと入る。
沢をちょっと古びた橋などで数回渡り進む。

その美しい渓谷沿いをゆったり高度を上げていく
時々険しい渓谷の際を注意してゆっくりと歩む。
沢の音が大きくなり目の前に明源の滝が現れた。
二段の美しい滝で、下山時には日が差し込み光り輝く表情を見せた。

明源の滝


苔むす沢筋が何本も滝のごとく流れ込む中間部辺りから先
一気に高度をつづら折りに上げていく
かなりの急斜面だがジグザグに無理なく整備された道がありがたい。

山頂に近づくにつれ雪が現れてきた。
凍り付いているとやっかいだが
気温も高かく柔らかな雪で心配なく登ることができた。
ただ北峰と南峰の分かれ道付近、
北峰方面は歩いた後がなく下山の際に心配になった。

分岐から篠井山南峰の山頂へは難なく登ることができた。
山頂は狭いが富士山、静岡方面は開け絶景を楽しむことができた。



富士山はいい!
白い衣装がどんどん丈を短くしているがその美しさは格別だ。
眼下には富士川、白鳥山。その先には駿河湾、伊豆半島まで見渡せた。

振り返ると木々の間から尖った白い峰が見られる。
最初この形は塩見岳だろうと思ったが、
山頂に設置された篠井山眺望図から北岳だと知った。
北岳だけがそびえ立つように木々の間から見られる姿は美しかった。

北峰には神社がある。
しかし下山道はしっかり雪が残り慎重に下る。
柔らかな溶け始めの雪で滑ることはなく北峰へと着くことができた。
篠井大明神が祀られている。
風だろうか。飛ばされてしまった祠だろう。無残だが山頂にあった。

下山は分岐点へ北峰から下る。
下る際、樹間から先日登った十枚山が目の前に見られた。
そして心配していた雪も難なく通過して分岐へと合流、下山した。

山で会ったのは釣り人一人だけ。
イワナが釣れるということで初めて来たと話していた。
確かに美しい渓谷イワナのいそうな流れが随所に見られた。


下山後は白鳥山を目指した。
ほとんど車で上り、簡単に登れる山だった。
装備は運動靴、そしてペットボトルの水だけ。
登山口から整備された階段を登りあっという間に山頂だった。

恋人の聖地ということで山頂に設置されたハートの中に富士を収めた。
また武田信玄の狼煙台があったということで
駿河の様子を伝達する重要な歴史的情報基地だったというのも頷けた。

山頂からの眺めは最高だった。
富士はもちろんのこと山梨の名だたる山々が見渡せたのが嬉しかった。
先ほど登った篠井山も間近に見られた。
標高五百mほどの山だが山頂は素晴らしい。


ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 18:25Comments(0)三百名山以外・里山

2019年04月10日

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

2019年(平成31年)4月9日(火)

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

「十枚山 残雪富士へ 響く鐘」
「思親山 ベンチに座り 残雪の富士」 




当初、十枚山そして篠井山を目指していた。
結局は篠井山から思親山へ変更し正解だった。

思親山登山口の佐野峠



今シーズン初の山梨への山行になる。
まずは十枚山へと内船より十枚山荘を目指して車を走らせる。
十枚山荘を過ぎてから細い剣抜大洞林道へと入り高度を上げていく。
「十枚山」表示が出てくるので進むが、
かなり時間がかかり、奥へ奥へと進むので心配にもなる。

登山口が見えてほっとする。
登り始める前にもう一台の車が上がってきて、その方と話をした。
釣りに来たが水が少なくて仕方なく帰るとのことだった。
そしてここはヒルが多いから気をつけるとのことだ。
4月でも暖かくなると出てくるという。
今日はいつもより気温も下がっているので問題ないとは思っていたが
何度かヒルにやられたとの話で足回りを気をつけようと登り始めた。

杉、檜の中、急登が続く登りだ。
栂尾根に出るまではジグザグだったが
尾根からはほぼ直登の急な登りが続く。
途中に下の段、中の段、上の段そして奥の段と少し平坦な登山道となるが
下ばかり向いて歩いていると一休みするにちょうど良かった。
急登が続くだけに人心地をつくとはこのことかと周りをゆっくり見る。

木々の枝の間からは十枚山の山頂かと思わせるピークが2つ見られる。
どちらが山頂だろう。遠くに見えるのだと大変だな。
と思いつつまた急登をあえぎ一歩一歩足を出す。

硯石辺りが一番の急登だ。
一息つき振り返ると富士が残雪に輝いていた。
硯石から急登を登り詰めると石小屋が口を開けて見えた。
大岩が被さって迫力がある。



石小屋の岩に腰掛け切れ落ちている下を見ないように
正面を見ると富士がやはり木々の間から見ることができた。
富士を見るとなんだか元気が出てくるのが不思議だ。

実は足腰の調子が悪く、登る際常に違和感が足腰に走っていた。
ぎっくり腰になりそうなふわっとした腰への感覚。
座骨神経痛からくるのか太もも横の痛み。
無理はしないようにゆっくり登り、いつでも引き返すつもり。
それでも石小屋までの急登を登り腰を下ろして休んだことで回復した。
気を引き締め先へと進む。

ここから十枚峠までは20分との表示がある。
要注意の場所がこの石小屋から十枚峠までだった。
北向きの日が差し込まない登山道は雪が少し残り
その下の土が凍っていたり、アイスバーンが一部残っていた。
さらに右斜面が切れ落ち、細い道が刻まれている。
急斜面のきつさとは違う緊張した歩きが続いた。

明るく日が差す峠が見えたときは、ほっとした気持ちになった。
十枚峠は十字路になっていて、静岡県側からの登りだろう道
それに十枚山山頂と対峙する下十枚山への登りの道が交差している。
ここからは快適な尾根道が続き十枚山へと進んだ。
ときどき倒木はあるものの右手に残雪の富士を見ながらの気持ちよい道だ。
そして目の前にはどんと十枚山の山容が見られた。

山頂までは急斜面があるのかと思いきや
さほどきつい急斜を感じることもなく山頂へと出ることができた。

十枚山山頂


まず富士を探す
少し枝によって隠れてしまうが残雪の富士は美しい。
やはり山梨の山(実は静岡県にある十枚山山頂)は富士と一体となっている。
間近に富士がその都度姿を変え見られる山梨の山々はひと味違う気がする。

山頂は広く南側が開け駿河湾、その先の伊豆半島が見られた。
南側の山並みは高度を下げ海に向かい延びる。
さらに白鳥山が小さく眼下に見られるのがかわいくて良かった。

残念なのは南アルプスが木々に遮られしっかりとみられなかったことだ。
それでも葉が茂る時には見られないだろうが
この時期だからこそ枝の間からちょっこと顔を出す白い山が聳える。
雪をかぶるだぶん聖、赤石、荒川などが見えていたことは想像がつく。

山頂では3回鐘を鳴らし登頂できた喜びの印を響かせた。
青空が広がり春の陽気に包まれる中
富士は雪解けが始まっているのだろうがまだ雪が残り日を浴び輝いていた。

十枚山からの下山は苦しむかと思いきや比較的スムーズに下山できた。
しかし思ってた以上に登りに時間がかかり
次に登ろうと考えていた篠井山はさすがにきつくなるだろうと断念。

白鳥山、八紘嶺など考えたが富士川の向かいの思親山へと決めた。
佐野峠から登ると2時間弱で登り下れそうが決め手だった。
篠井山から思親山へ変更し、思親山登山口の佐野峠へ向かう。


内船駅付近からの林道を上り詰めると佐野峠ということで
内船駅へ行くと佐野方面との表示があり線路を越え山へと車を走らせた。
ところが遠いこと遠いこと、
ぐるっと回り込むような林道で高度を上げてからまたぐっと高度を下げ、さらにすれ違いができない細い林道を行く。

少し明るくなり峠だなと思いきや目の前にどんと富士山の姿が目に入った
そこが佐野峠で舗装されたきれいな駐車場が待っていた。
すれ違いもできない強烈な林道が続いていただけに
休憩所やトイレもあり整備された佐野峠には驚いた。
そして何と言っても富士の絶景ポイントといっても良い場所だった。

そこに思親山へは40分との表示があった。
さっそく登り始める。
木の階段が続き高度を上げていく。

階段が終わると杉林の中、整備された起伏ある道を進む。
途中、富士と愛鷹山が見られる場所が印象的だった。
もう山頂かと思わせるところが2カ所ほどあり
最後は木々の間から丸みのある山頂が見られ難なく登頂できた。

山頂は良く整備されていて残雪に輝く富士が聳える。
そして富士の反対側は午前中に登った十枚山が見られた。
それに標高は低いが堂々とした登る予定だった篠井山も確認できた。



山頂に置かれたベンチに腰を下ろし
山頂での一時を真正面に輝く富士を眺めながら過ごした。
常に富士は富士なのだが、富士は表情を変える。
毎回表情は違うが、もちろん日本一を強く感じられるのだ。

思親山でも富士の見られる山の良さを感じた。
安曇野もいい、富士の見られる山梨の山もいい。
山梨百名山を続けているのはこの富士があるからだと常に思う。

今日の十枚山と思親山で73座目となった。
富士山とともにある多くの山梨の山を巡る一つの手段として
山梨百名山を機会があれば登り続けたい。


ふるちゃん 

P.S. ヤマレコ furuhiro 「十枚山・思親山へ」写真掲載   


Posted by ふるちゃん at 18:38Comments(0)三百名山以外・里山

2019年04月07日

光城山・長峰山へ 周回、絶景を楽しむ

2019年(平成31年)4月5日(金)

光城山・長峰山へ 周回、絶景を楽しむ

明科中川手からの常念岳など



強風の中トレーニングを兼ね
両山頂からの絶景を楽しんできた。

長峰荘を出発、
下道を光城山の駐車場へ。
麓からも常念岳が白く輝いて見られた。
その下道は家並み、石碑などから歴史を感じられる通りだ

30分ほどその道を歩くと光城山の登山口となる。
光城山の駐車場から北回りコースで登る予定だったが、
登山口が残念ながら閉鎖されていた。
たぶん枯れた松の伐採が行われているのだろう。
この地域は松枯れがひどく、丸坊主になりそうな状況だ。

そこで桜の木々が並ぶ道を登った。
桜はまだ堅いつぼみで、桜の開花が待ち遠しい。
桜の木々の間からは北アルプスが見られる。
桜と北アルプスの絶景!想像するだけでもウキウキする場所だ。

もちろん登り切った山頂からは最高の眺めだ。
安曇野の先に蝶ヶ岳・常念岳・そして燕岳、後立山の山並みが続く。
今日は常念乗越に槍が顔を出していた。

光城山から


ここから長峰山へ向かう
途中、強風を受けながらだが稜線、林道などを歩き
烏帽子峰を通過し長峰山を目指す。
普段人には会わないところだが単独の二人の方に出会った。

長峰山へはのんびりと40分弱で着いた。
展望台に上り、やはり360度の絶景を楽しんだ。
光城山より後立山の山並みがぐんと迫りくる。

東のなだらかな山並みも美しく、
ことに戸谷峰から入山への柔和な山々が波打つように見られる。
中でもお尻の形をした入山は特徴があり目立つ山だ

入山 尻出し山とも呼ばれている


長峰山の山頂、草原には風が吹き付けるものの、
暖かな日差しを浴び、寝転び景色を楽しむ姿も見られた。
暑からず寒からず、景色を楽しみつつ光城山・長峰山を周回することができた。

ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 12:07Comments(0)三百名山以外・里山

2019年04月06日

雨引山へ 4月の雪で

2019年(平成31年)4月4日(木)

雨引山へ 4月の雪で



今日はトレーニングをかねて雨引山を目指した。
ここ数日の4月に入ってからの雪は心配だった

登山口付近はうっすら雪が現れ
登り始めは、日陰の登山道に積雪が見られた。
熊倉の岩辺りが雪で覆われているようで危険ならば
引き返すのもやむを得ないと歩みを始めた。

登り始めの急斜面にも雪が積もり
いつものように気軽に登ることはできなかった。
注意しないと滑るのと足裏に雪がつき歩きにくいのだ。
雪面にはまったく人の気配はなく、猿とカモシカの足跡だけだ。

登るにつれ積雪も増え5cmほどのところも出てきた。
そして一番の難所、熊倉の岩だ。
積雪が思った通りあり、全く踏み跡もない。
それでもロープと木の根を頼りになんとか通過することができた。

後は左手にガレた細尾根を過ぎれば視界も開け、
餓鬼岳、正面に爺ヶ岳などが開ける登りだけ。
今日は爺ヶ岳には雲がかかり山頂は見られなかった。

山頂付近は雪が積もり、三角点は雪面より下に顔を出していた。
ベンチも雪をかぶり、その水分たっぷり含んだ雪を除き
山頂での一時を楽しんだ。

松川村、大町市の町並みが眼下に見渡せ、
その先には焼山、火打の真っ白な山並み
戸隠から高妻山までの険しい山容が手に取るように展望できた。



静かな山頂で、誰もいないとつい
「ヤッホー」をやりたくなってしまう。
人がいると恥ずかしくてできないのだが
今日は誰もいないし、登ってくる人もまずいない。
思いっきり腹の底から「ヤッホー」と声を張り上げる。
そしてできるだけ最後の"ホー"を伸ばすのだ。
息の続く限り。

だいぶ肺活量が落ちてきているのは分かるが、
大声を出す気持ちよさと全身のエネルギーを吐き出すような
感覚は最高に気持ちいい。
日頃、大声を出すということはない。
それだけに人里離れた山頂からの「ヤッホー」は気に入っている。


ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 09:02Comments(0)三百名山以外・里山