2023年09月27日

槍ヶ岳 5年越し念願の登頂(4回目)

2023年(令和5年)9月23日(土)から26日(火)

槍ヶ岳 5年越し念願の登頂(4回目)




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5972640.html

槍ヶ岳3180m山頂にて


槍ヶ岳にどうしても登頂したいK氏。
もちろん他のメンバーも槍ヶ岳に登りたい気持ちは最大級。
地元4人と愛知県の2人の6名でここ数年好機を狙っていた。
ところがメンバーが都合の良い日程を組むが、台風、雪、そして地震と行く手を阻まれてしまった。
せっかく登るのに天候が良くなければとの強い思いがあった。

天狗池 逆さ槍


今回はその絶好のチャンスに恵まれた。
好天が続き、登頂そして景観を楽しむのに天候が味方してくれた。
天狗池での「逆さ槍」、南岳での夕焼けそして日の出、快適な3000m稜線歩き、そして念願の槍ヶ岳登頂となった。

天狗池「逆さ槍」
氷河公園の天狗池へゴロゴロ石の登山道を大きな壁の麓をトラバースして到着。
風は全くない、「逆さ槍」を見るに絶好の天狗池が待っていた。
鏡になった天狗池の水面に青空に聳える槍が映る。
絶妙のバランスで上下対称の槍が、個の槍以上に険しさに加えた優美さを魅せてくれた。

南岳への梯子から槍ヶ岳


天狗池から急斜面の尾根を南岳へと登り上げる。
何ときつい登りか。
最後の梯子、鎖を掴む頃には息絶え絶えと身体が悲鳴を上げる。

大キレット・穂高連峰


南岳の夕焼け
南岳の美味しいカレーとビールをいただき一休み、夕暮れに外に出る。
まずは大キレット側へ。
大キレットから北穂高岳にはうっすら雲が沸き立ち迫力ある光景が。
切り立つ岩、奥穂・ジャンダルムがシルエットとなり迫る。
笠ヶ岳付近から日が沈み、ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド笠が見られた。

夕焼け・南岳テン場から笠ヶ岳


さほど寒さ、冷えを感じなかった南岳山荘の朝は早い。
朝焼けが始まる頃には小屋を出発して南岳山頂へ。
三角形の常念岳方面から日の出が始まった。
空は徐々に焼け始め、オレンジ色から紫色、コバルトブルーの美しい空が一刻一刻と変化してゆく様が素晴らしい。
モルゲンロートの槍ヶ岳を期待する。
空が紫色に染まり、若干赤みを帯びた槍が見られる。
笠ヶ岳の先にはスッポトライトのごとく太陽光が差し込んでいた。

朝日を受けちょっとモルゲンロートの槍ヶ岳


朝焼けを楽しんだ南岳から槍ヶ岳を目指す。
稜線は3000m級の南岳、中岳そして大喰岳を踏破してゆく。
若かりし頃はなんとも思わなかった稜線が、起伏の大きさ、岩の厳しさに歳を重ねてきたことを思い知らされた。
槍を目の前に、左手には笠ヶ岳・白山、右手には昨日雲隠れしていた八ヶ岳も顔を出してくれ、南アルプス甲斐駒ヶ岳の横には富士山がくっきりと姿を現わしている。

3000m稜線を槍ヶ岳へ


飛騨乗越からの最後急登で槍ヶ岳山荘へと出た。
目的の槍ヶ岳登頂が目前となった。
稜線を歩き槍に近づくほどその迫力が増してきていた。
岩の塊、天を突く槍先にもうすぐ到達できるのだ。

槍肩の小屋と天突く槍ヶ岳


南岳小屋の弁当でエネルギーを蓄えいざ出発。
ヘルメット装着、持った物は財布と携帯だけ。
岩を掴み、鎖に頼り、三点支持を守りながらよじ登る。

最後の梯子を登り切り山頂へ。
感激!感動!幸福!感謝!
よく分からないが感動の山頂到達となった。
景色は最高、360℃の大展望だ。
南アルプス、御嶽・乗鞍・穂高連峰、裏銀座、立山・剱岳、頸城の山々、浅間山、燕・常念・蝶ヶ岳、八ヶ岳、そして富士山と切りが無い。
思い思いに記念撮影をしてどんどん登ってくる方に山頂を譲り再び岩に取り付き慎重に下山する。
下山道の方が足が届かないところがあったりして難しく感じた。
無事念願だった槍ヶ岳登頂を果たすことができた。

槍に取り付く 足場は?手はどこへ?


個人としては若かりし頃、テントのポールが折れる、そして雪降りで断念した思い出。
再挑戦して槍の肩でのテン泊登頂、その後大キレットを北穂へと。
2回目は中学生の息子と表銀座、東鎌尾根、大槍ヒュッテに泊まり登頂。
3回目は裏銀座から高天原・雲ノ平そして双六から西鎌尾根をへて登頂している。
今回が久しぶりの4回目登頂となったが天候に恵まれ、山仲間にも恵まれ楽しい登頂となった。

槍ヶ岳山頂から肩の小屋・笠ヶ岳


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 09:40Comments(0)三百名山

2023年09月22日

十石山 北アルプスは雲の中 足下に!

2023年(令和5年)9月19日(水)

十石山 北アルプスは雲の中 足下に!




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山頂から少し下った所から


今シーズン登ってない日帰りできる山の一つ、十石山へ
数日後に槍ヶ岳山行があり、最後のトレーニングを兼ねた。
その目指す槍ヶ岳が眺められればとの思いもあった。

昨夜雨が降ったようで笹が濡れ、パンツはあっという間にびしょ濡れとなった。
ところが登山道は雨がしみこんでいない。すでに渇いているところも。
今年は北アルプス水不足とのことだが正にその通りだ。

所々笹刈りがされありがたい。
刈られたばかりの笹が登山道に散らばり滑るので慎重に。
そして笹に覆われた所もあり、地面が見えないので注意。

登山道脇に「さくらフィルム」の表示板が残っているのが不思議なところでもある。
他の登山道ではまず見かけない。
3枚見かけたが、レトロな趣で懐かしさを感じた。

紅葉が始まる


徐々に紅葉が始まっている。
ナナカマド、赤くなく枯れたような茶色が目立つ。
一部赤みを帯びたものもあったが鮮やかさがないのが残念だ。
カエデはちょうど薄日が当たったのか透き通る黄色だった。

山頂は雲がかかり周囲は真っ白
一目見てから登りたかった槍ヶ岳は雲の先、想像するしかなかった。
風も吹き涼しいと言うよりは寒い山頂だった。

十石山2520m山頂


展望がない分、足下に目が行く。
コケモモの実、苔そして枯れ枝の織りなす絶妙な美。
赤と緑そして白が足下に色鮮やかに広がっていた。
槍・穂高など北アルプスの景色は見られない代わりに足下に目が向いた。

足下に!


曇り、風もあり寒さを感じる山頂。
助かったのは十石山避難小屋
中に入ったのは3回目だが相変わらず整然とした内部が素晴らしい。
管理維持が大変だろうと思い、感謝しながら休ませてもらった。

槍ヶ岳に登る前に槍を見ておこうとの思いは、残念ながら達成できなかった。
が数日後に迫る槍ヶ岳山行の体力作りにはなった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 16:14Comments(0)三百名山以外・里山

2023年09月21日

光城山 孫と一緒 安曇野・常念岳展望

2023年(令和5年)9月18日(月)

光城山 孫と一緒 安曇野・常念岳展望




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5950530.html

山頂付近から常念岳・安曇野


朝一番、孫と光城山へ出かけた。
前日から孫2人が遊びに来ていた。
かつて2人そろって長峰山、美ヶ原へと登っているのだが、4歳の孫娘は前日から「お山へは行かない」と言っていた。

年長の孫息子と2人で行くことになった。
登るに際し、お気に入りのサントリー・ヨーグリーナを所望していたが売っていなく、代わりにカルピスを持って登る。
朝食に鮭のおにぎり、そしてウインナーの入ったパンを選んだ。

カルピスは登りに大活躍、休憩には一口飲んで頑張り通した。
おにぎりは登山口でお腹が空いたと食べ、パンを山頂でいただいたのだがハプニング。
何とパンの中身を良く見なかったのが悪いのだが辛子付きだったのだ。
一口食べ辛いと、私の持参したハムチーズのパンを代わりに一気に食した。

光城山で撮影会


カメラを持ってきた孫。
何を写すのか見ていると面白い。
まずは、登山口の「熊出没注意」の看板だった。
草花名の表示を撮り、小さな花に、そして上に向かって雲を撮っていたようだ。
もちろん安曇野、常念岳に向かってもカメラを向けていた。

何度か休憩を取り、カルピスを飲み登る。
「まだ」とか「もう歩けない」など弱音は吐かないところが良い。
私は孫とたわいない話をしながら登っていたので、あっという間の山頂となった。

山頂の切り株で休憩


北アルプスには雲がかかり残念だったが、安曇野の実りの田園風景や常念岳が雲間から見られた
光城山の三角点を教え、古峯神社にお参りをする。
切り株に腰を下ろししばし休憩を取り下山。

下山方向は北回りコースを取った。
違う道、ジグザグに緩やかに下っていくので安心でもあった。
下りは登りに比べるとどんどん前に進んでゆく孫だ。
私が追いつけないくらいの快適さで行く
時々駆け足になってしまうので「走るな」と声を出し、全く休憩なく下山してしまった。

北回りコース ジイジと影でツーショット


孫にとっては何回も登るという近所の室山、私と一緒に長峰荘から急登した長峰山、自然センターから登った美ヶ原の王ヶ頭・王ヶ鼻に続き光城山は4座目の山となった。
今回も「いやだった」とは言わなかったので、またどこかの山へ一緒に登る機会はあるだろうと思う

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:24Comments(0)三百名山以外・里山

2023年09月19日

戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

2023年(令和5年)9月16日(土)

戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!




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蟻の塔渡り


戸隠山に登ったのはほぼ40年前、山を本格的に登り初めた頃以来になる。
10年ほど前には西岳に登り、八方睨みから下ってはいる。
蟻の塔渡りは3回目となり、40年前はトラバースもなく這いずって渡った恐怖の記憶がよみがえる。
ところが10年ほど前の八方睨みからの下り時は、トラバースの鎖が設置されていたので使用した。

今回はN氏との同行となった。
来週に槍ヶ岳を控え、大姥山、乗鞍岳、そして最終槍トレとして戸隠山。
若かりし頃の感覚で登り始めたのだが思っていた以上に年齢を感じてしまった。

ハードな岩場が続く


奥社からいきなり急登に汗びっしょりとなる。
一番の鎖場までが長く感じるハードな登りにエネルギーを消耗した。
五十間長屋、百間長屋付近からの連続する鎖場に必死となる。

この鎖場も過ぎれば直ぐに蟻の塔渡りは近いと思っていたが、連続する鎖に辟易。
垂直、トラバース、足場の少ない鎖場と、かつては楽しかった岩場も苦行の場となっていた。

でも気持ちを切り替え、わくわく感を抱き歩ける登る幸せと思うと苦難も楽になった。
確かに歩ける、登れる、そして岩場に取り付けるのは幸せな時と思う。
時間はかかったが難所を登りきり蟻の塔渡りへとたどり着いた。

最難関の蟻の塔渡り!
視界は開け、目の前に両脇切れ落ちる岩の平均台が現われた。
平均台を渡る気は全くなく、トラバースの鎖へと取り付いた。
トラバースといえどもかなり厳しく慎重に下り、岩場を登る。

蟻の塔渡り・鏡池


ここで出会ったのが大分県から来たという若者だ。
車中泊をしながら北信濃の山々を登り巡っているとのこと。
蟻の塔渡りを自撮りしながら気持ちよさそうに渡っていた。
岩が大好きと話し、塔渡りなどの岩場で止まり、時間をかけて山を楽しんでいるのが見られた。
アルプスデビューも西穂から奥穂の岩場だったと言うから驚きだ。
そして戸隠の岩場の方が難しいと話していたのには同意できた。

西岳の険しい峰々


無事難関を通過して八方睨みへ
西岳が、そして三角錐の高妻山が堂々と聳えていた。
蟻の塔渡りも眼下に見られ、麓の鏡池も展望できた。

戸隠山1904m山頂・高妻山が聳える


わずかばかり進むと戸隠山最高地点へと到達した。
やはり目の前に高妻山がそそり立つ姿が美しい。
大分の若者も山頂で一緒に一時を過ごし、スマホ同士だと写真交換ができるとのことで我々の写る塔渡りでの写真をいただいた。

九頭竜山を経て戸隠の稜線を行く。
1本鎖、ロープが設置されたところが2カ所ほどあったのみ。
ただ起伏が激しく登ったり下ったりの足腰にきついコースだった。
N氏、多分少し座骨神経痛で足に違和感があったようで、このアップダウンで強烈な痛みが発症してしまった。

稜線から迫力の岩壁


歩けなくなることはなかったが、痛みに耐える姿が今でも思い出される。
時々立ち止まっては足をさすり、再び歩き出す。
医者嫌い、薬は飲まない、もちろん注射などしたことない人だ。
そんなN氏に痛め止めの薬があるから飲むように進めると、かなり痛いのだろう飲んでくれたのだ。

時間はかかるが稜線を歩き、一不動へとたどり着いた。
一呼吸置き、起伏のない下山を始めた。
氷清水に着くまでは、問題ない登山道でもありゆっくりだが快調だった。

帯岩に下りる岩場


氷清水は、数秒と手をつけていられないほどの冷たさだった。
身にしみる旨い水!冷たさが一気に身体を冷やしてくれた。
様々な清水を飲んではきたが、苦しい山行故かも知れないが最高の清水と評しても良いと思った。
ペットボトルの水を入れ替えまだ続く長い下山へ。

ここからの沢道は氷清水が流れ石を濡らし滑る難所となった。
そして帯岩の下りる鎖と帯のように長い岩をトラバースする鎖場。
さらに滑滝の鎖場の足場の滑る岩には恐怖を感じた。
薬が少し効いたようでN氏も慎重に下ってくる。

滑滝横の恐怖の岩場


沢から外れ平坦な道が続き、牧場のゲートへ着く。
ここまで来れば問題く、下山と同様だったが。
雨が降り出すおまけが付いた。
牧場内でレインウエアを着込むこととなった。

最後は濡れながら戸隠キャンプ場内を歩く。
無数に張られたテントに圧倒されてしまう。
夕飯の準備が始まっているようで薪を焚く匂いが漂ってくる。
テント場の上に、雨雲に霞む今まで登っていた戸隠の山容がうっすらと見られた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 20:37Comments(0)三百名山

2023年09月18日

金北山 ドンデン~白雲台 295座目/三百名山

2023年(令和5年)9月13日(水)

金北山 ドンデン~白雲台 295座目/三百名山




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佐渡の日の出


天候不安定で金北山への縦走について迷う。
佐渡に上陸する前は登頂予定していた13日は雨の予報が出ていた。
一日予備日があるので順延するか。
縦走はあきらめ白雲台からの往復にするか。

前日ドンデン山で土砂降りに遭うがすぐに上がって薄日が差す。
雲は多いものの下界が展望できている。
さらに金北山がドンデン高原ロッジからしっかりと眺められていた。
順延しても不安定な天候には違いない。
せっかくドンデン高原ロッジに泊まったのだから縦走しようと決行した。

金北山に虹が刺さる


ロッジから歩き始めると目の前には虹が架かり、金北山に刺さるがごとく見られた。
夜に雨が降ったようで草木は濡れている。
縦走路に入るとポツリポツリと雨が降り、ザックカバーをする。
しかし最初のピーク、マトネにつくと薄日も差し、爽やかな風も吹く。
雲に覆われたり、絶景が雲間から見られたりと変化ある縦走が楽しめた。

マトネ山頂からドンデン山方面


ドンデン高原はお花の時期には大盛況の人だらけと聞いていたが静かなハイキングになった。
花の数は少ないものの黄色、紫、白などのいくつかの花を愛でることができた。
ことにアヤメ、シャジン、マツムシソウなどが良く見られた。

うねる杉の木、くねくねのブナ林、アーチを作る木、栃の実の木など歩きながらその木々の変化が面白かった。
稜線も樹林帯の中、稜線全体を眺められるピーク、ザレ場の斜面など起伏の続く登山道はきつくも、次は何が待つかとの期待を持ちながらの歩きができた。

迫力ある うねる木々


徐々に金北山に近づく。
手前にはアヤメ池が見られた。
すでにアヤメは枯れていたが、リンドウが代わりに見頃となっていた。
一番の急登をすると目の前に妙見山、レーダー基地が見え不揃いの石段を登ると山頂へと出た。

社が建つ金北山山頂、まずは登頂への感謝をした。
かつて米国軍が建てたというレーダー基地の廃墟が立ち並ぶ。
山頂からは両津港、佐渡の街並み、加茂湖が雲間から見られた。

金北山1172m山頂 眼下には両津港・加茂湖


次は妙見山へと向かう。
砂利、一部舗装された車道を下る。
その車道脇でアサギマダラがイタドリの花に群舞していた。
十頭以上は舞っていただろう、競って蜜を吸っていた。

新しいレーダーが立ち並ぶ山、その先に妙見山の大きな長方形のレーダーが建つ妙見山へ登り返す。
妙見山のレーダー基地ゲート前から草むらの登山道に入る。(道を失う難所)
基地を巻くように草を分けて歩くと妙見山山頂へと着く。
真っ白なレーダーの迫力ある大きさに驚く。

おしん林


最後、おしん林と呼ぶブナの立ち並ぶ中を下る。
くねくねした幹のブナが林立し、見慣れぬ光景だった。
その中パッと開けると目の前に白雲ビジターセンターの建物、佐渡
スカイラインが見られた。

白雲台


無事金北山の縦走を終えることができた。
長い道のり、露で登山靴、パンツの裾はびしょ濡れになっていた。
変化に富んだ金北山縦走路を歩み、三百名山295座目登頂となった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 10:58Comments(0)三百名山

2023年09月17日

ドンデン山 402座/日本の山1000

2023年(令和5年)9月12日(火)

ドンデン山 402座/日本の山1000




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尻立山山頂


本来の目的は三百名山295座目となる金北山。
二日目にドンデン高原から金北山、白雲台へと縦走を予定していた。
出発前日になり雨模様の予報が出て、行動計画の変更も考慮した。

佐渡島へは初めて渡る
直江津港からカーフェリーで佐渡・小木港を経由して宿泊するドンデン高原ロッジを目指す。
予定通り佐渡に上陸、相川そして両津を通り山道をロッジへ。
田中角栄の横顔にそっくりな岩から雲かかる金北山方面を確認した。

人面石 雲かかる金北山・ドンデン山方面


やはりロッジ付近は天候が不順で、雲がかかると思えば薄日が差す。
明日は雨との予報もあり金北山へは白雲台からの往復も考えている。
その前哨戦、ドンデン山を目指すことに。
と言ってもすでにドンデン山に登ってきてはいる。

金北山の縦走路入口を確認するのも目的に出発する。
ロッジ横の登山口を数分登ると登山道脇に刈られたばかりの通路に三角点を見つける。
草むらの山頂、刈られた通路の先には何の塔かは分からないが見られる。
それでも「日本の山1000」402座目のドンデン山頂を踏めた。

ドンデン山山頂 樹林に覆われていた


次目指すのはドンデン山よりも標高の高い尻立山になる。
ところがここでぽつりぽつりと雨を感じたかと思いきや土砂降りとなった。
素早くレインウエアを着込み、尻立山ぐらいには登ろうと進み登頂。
快適だった道が水浸しで、川のような流れもできて靴もびしょ濡れ
ロッジへ引き返し始めしばらく歩くと小降りになり、雨が止んだ。

雲も高く明るく感じたのでしばらくは雨も降らないだろうと先に進む。
椿越峠の先にドンデン湖があらわれた。
雲がかかり樹木を湖面に映し幻想的な空間になっていた。

ドンデン湖


そのドンデン湖を眺められる位置にあるのだろう避難小屋を経由した。
中には入らなかったが入口から中を見させてもらう。
集団でも休憩できるほどのスペースがあり、何に使うのだろうかなど思いドンデン湖を後にした。

尻立山の麓を巻くように行くとダートの車道へと出た。
ここまで車が入れそうに思えた。
さらに進むとドンデン高原ロッジへ向かう舗装された車道へと合流した。

ドンデン高原ロッジ


車道を上ってゆくと車が数台止まる金北山縦走路の入口を確認。
集団で金北山を縦走していたようで何人もの方がロッジにおられた。
明日は天候次第だが、金北山縦走路入口を確認することもできた。
目的は達成し、土砂降りにずぶ濡れの姿でロッジに戻る。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 14:00Comments(0)日本の山1000

2023年09月10日

乗鞍岳 三本滝↑ 畳平バス↓

2023年(令和5年)9月9日(土)

乗鞍岳 三本滝↑ 畳平バス↓




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N氏 火口と乾杯


台風が去り天気が回復してくる。
安曇野を出るときはまだ小雨が降っていたが、乗鞍高原三本滝に着くと道は濡れていたが雨は上がっていた。
ただ曇り空が続き、台風一過の晴れとはゆかなかった。

初めて三本滝から乗鞍岳・剣ヶ峰を目指す。
高度差もあり、ロングコースの不安もあったが、車が通る道沿い、下山はバスでとの計画だったので実行。

三本滝へは歩いたこともあったが、N氏が見たことがないとのことで行く。
迫力のある滝、優雅に流れる滝と、3本の特色ある滝が流れ落ちる。
それぞれ違う沢から流れ落ち合流しているとのこと。

三本滝


分岐に戻りその合流した沢にかかる揺れる吊橋を渡り急登が始まる。
時々大きな岩が現われるがその迫力に圧倒される。
その大岩から生える大木も見事だ。

乗鞍スカイライン・車道に何回か出合い、歩くことも。
長い道のり営業前だったが冷泉小屋、すでに営業中だった位ヶ原山荘があり安心して登ることができる。

登山道も良く整備され歩きやすい。
樹林帯を歩く快適な道は緑が美しく、心地よい香りもする。
木段で登る道。
岩がゴロゴロする登り難い沢状の道も登り甲斐があり楽しくなる。

ナナカマドの実と乗鞍


途中の摩利支天バス停から登山道に入ると清潔な携帯トイレブースがある。
100円で売らる期限切れではあったが携帯トイレを使いN氏使用。
初の体験をしたという。
分身を処分までできたということで、普通は持ち帰りになるがありがたいと思った。
携帯トイレは普段も持ち歩き、いざという場合は野に広げ用を足し持ち帰ることだ。

長い道のり、肩の小屋までに抜かれたり、ほぼ一緒に歩いてきた人は6人。
予想通りではあるが、肩の小屋に出ると驚くべき賑やかさ。
老若男女、中でも2歳の子が歩き登り、泣く赤ちゃんをなだめ登る夫婦等。
肩の小屋からの登りは列をなし、その流れに乗るように山頂へ向う。

肩の小屋から山頂へ向かう


火山岩、溶岩で足下は不安定だが高度を順調に上げて行く。
朝日岳の脇を通り、下から見ると山頂かと思わす蚕玉岳へ。
眼下には薄いブルーに輝く火口湖が。

最後の岩場の急登をすると最高峰剣ヶ峰へ着く。
登頂の喜びもあるが大勢の登頂者で右往左往。
それでも登頂者で和気藹々、お互いに登頂記念の撮影会となった。
ただ残念なのは御嶽山・北アルプスなど遠くの山並みは雲の中。
火口を取り巻く山並みが、雲が流れ時々顔を出す。
乗鞍の大きな山域、富士見岳などの山々も眺めることができた。

剣ヶ峰山頂鳥居から富士見岳


下山、N氏は足が痙り苦戦。
ビールは飲むが、薬は飲まない人なので何とか休み休み下ると、足も動き出し無事畳平へ。
実は槍ヶ岳へのトレーニングも兼ねていたので10km以上歩き、高度差1400mを登り、久しぶりの3000m級で高度体験もすることができ満足得る山行となった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 12:17Comments(0)三百名山

2023年09月07日

長峰山 光城山 今日も北アルプスは雲隠れ

2023年(令和5年)9月6日(水)

長峰山 光城山 今日も北アルプスは雲隠れ




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アザミにミドリヒョウモンチョウ


一日費やして山へ行けるほどの天候が続かない。
2日前もトレーニングを兼ねて長峰山・光城山を登った。
有明山は見えていたが北アルプスは雲の中だった。

一昨日は午前中が雨ということで午後登ったが、今日は午後から雨ということで午前中に登る。
正に今日は天気予報が的中して、下山したと同時に雨が降り出した。
久しぶりのしっかり大地を潤すほどの雨だったように思う。

雨降る前のからからの登山道を小石で滑らないように登る。
どんよりした曇り空で暑さは感じない。
時々吹いてくる風が気持ちよく、立ち止まっては全身に自然の涼風を受けた。

長峰山山頂では4,5名の方がビーバーで草刈りをされていた。
草丈が伸びきった頃を狙っての除草だろう。
長峰山は行政の管轄だろうが、頭を下げ通らせていただいた。
個人のボランティア、山荘、山岳会など地域の集まり等様々な形で山道が保全されていることに感謝だ。

長峰山から安曇野 北アルプスは雲隠れ


ススキに覆われ秋の気配の長峰山。
安曇野の田園は稲穂の黄色い絨毯が敷き詰められたようだ。
ここに青空が見られればと思うのだが今にも雨が降りそうな雲に覆われている。
有明山も雲に隠れ、北アルプスは完全に雲隠れ状態。

烏帽子峰までは水田跡地方面へ下ってから登り返した。
水田跡付近にはこの渇水状態の中でも沢に流れる水音がしていた。
山頂付近だが平地もあり、水条件も良く稲作が行われていたのだろう。

水田跡 


光城山で一休みして、北回りコースで下山した。
北回りコースはクヌギ、ナラなどの樹林帯の下を急斜面もなくジグザグに下る。
登ってくる人も少なく、自分のペースで歩めるのも快適だ。

このトレーニングの成果はこれから発揮できるのだろう。
山梨百名山完登を目指し小太郎山、三百名山完登までの7座、そして久しぶりの槍ヶ岳へと計画だけは立てている。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 05:57Comments(0)三百名山以外・里山

2023年09月05日

長峰山・光城山 安曇野は実りの秋へ

2023年(令和5年)9月4日(月)

長峰山・光城山 安曇野は実りの秋へ




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秋色に染まる安曇野と有明山


天候の不安から7、8日の小太郎山・北岳を延期。
さらに今日乗鞍岳へと考えていたが中止にした。
午前中、直ぐ止んだがぽつりぽつりと雨が降った安曇野。

午後、雨はなさそうということで少しでも歩こうと長峰山・光城山へ。
雲は黒く今にも降りそうで、有明山、北アルプスには雨降りのような雲が流れ落ちている。
ところが長峰山付近はカラカラで雨の気配が全く見られなかった。

まず登山道の表面が亀の甲羅のごとく模様が入り砂埃が立つ。
植物もカラカラ状態で最上部の葉など枯れてきている。
雨は降っているのだろうが土に浸みるまでの量がないのだろう。

長峰山山頂からは眼下に安曇野の田園風景が美しい
すでに稲刈りが始まっているところもあり黄色く染まる田んぼが広がる。
暑さは続いているがしっかりと秋が近づいているのが分かる。

光城山


長峰山山頂から北アルプスは残念ながら雲の中。
ただ遠く後立山の鹿島槍、唐松岳だろううっすら望めた。
代わりに近くの里山京ヶ倉、聖山などしっかりと眺められた。

林道・烏帽子峰を経由光城山へ。
午後のためか行き交う人も少ない。
光城山もいつもだと誰かいるはずの山頂にだれもいなかった。

安曇野のシンボル有明山は田園風景の先にきれいなシルエットを見せる
少し下ると松本方面が見渡せる。
犀川、国道そしてJRが平行して走り、やはり稲穂の黄色い絨毯が目を引いていた。

解体中の長峰山登山口の小屋


長峰山上部の駐車場が変わるのだろうか。
いままであった廃屋のような小屋が登るとき撤去作業が行われていた。
そして下山時には完全に平地となっていた。
不要の小屋は再び建つことはないと思うのだが。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 09:30Comments(0)三百名山以外・里山

2023年09月01日

大姥山 鎖場9 槍先展望

2023年(令和5年)8月31日(木)

大姥山 鎖場9 槍先展望




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5885575.html

鎖が続く


9月の後半に槍ヶ岳を目指している
そのトレーニングの一環として鎖場のある里山、大姥山へ
少しでも鎖に慣れておこうという山行だ。

ハードな林道を進み登山口トイレ前の駐車場まで行く。
大姥神社に今日のトレーニングの無事、そして天候に左右されることなく今年こそ槍へと祈願をした。
ここ数年台風や雪降りに合い、計画したものの槍から遠ざかっている。

神社の裏から急登、9カ所の鎖がほぼ連続して続く。
尾根の急斜面、殊に右手・北側の崖には注意して登る。
「クサリ場1/9」と表示があり一つずつクリアーしていく。



鎖は砂岩に打ち込まれているので抜けそうな感じもして少し不安がある。
補助として使うようにしてできるだけ岩、木の根につかまり岩場をよじ登る。
4人で登っているので落石には注意して。

横道に逸れると、大穴という洞窟のような空間ある。
金太郎伝説のある山で、金太郎と姥が生活していた場所という。
独特の丸みのある窪みが砂岩の岩壁にボコボコ、模様のように見られる。
山全体が岩山ではないかと想像してしまう場所でもあった。

大穴


7/9から9/9の後半の鎖は厳しくなる。
これまでは鎖を使わずに登れる程度だったが、鎖に頼らざるを得ないポイントも出てきた。
気を抜かずに最後の鎖を登りきると、ぱっと視界が開けた。

三角点へはさらに15分ほど登らなければならないが今日はここ東屋のある展望台が最終目的地。
昼食を取りながら大展望を楽しんだ。

北アルプスが久しぶりに雲もかからずに展望できた。
蝶ヶ岳・常念岳・大天井岳・燕岳そして餓鬼岳・唐沢岳までの常念山脈。
その奥には、三ッ岳・烏帽子岳・南沢・不動岳辺りまで。
北側には高妻山・西岳・戸隠山・黒姫山そして飯縄山と見られた。
東側目の前には聖山、その横に四阿屋山・根子岳、志賀高原の山並みが連なっていた。

常念岳・大天井岳・槍ヶ岳の頭


そして槍ヶ岳の頭が大天井岳の横に見られた。
黒々とした穂先はこの9月に目指している。
その目指す目標地が眺められ、一歩このトレーニングで近づけたような気にもなった。

下りは登りよりも慎重に。
三点支持を守り、一歩一歩足下確認、無事下山する。
距離は短いが鎖に慣れるという目標は達成できた大姥山だった。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:00Comments(0)三百名山以外・里山