2015年09月30日

蓮華岳・針ノ木岳へ

2015(平成27年)9月29日(月)

蓮華岳・針ノ木岳へ


針ノ木岳





日帰りで2つの山に登ってきました。

蓮華岳

何度か登っている両山ですが、1日で2山に登るのは今回が初めてでした。針ノ木峠の小屋からは、どちらの山も往復約1時間はかかり、一つ登るとなかなかもう一つを登ろうという気力が出ないのが今まででした。
今回は、蓮華岳にしようと最初は出かけたのでしたが、あまりの周りの美しい紅葉、山容に魅せられ登ってきたというのが正直なところです。

目的は紅葉
特に蓮華岳のウラシマツツジの赤を見たいと思い登りました。
結果、大満足!
蓮華岳のやさしさを持った美しさ。それに対して厳しさを出す針ノ木岳の美しさ。蓮華岳は女性的な丸みを持った山肌に、ウラシマツツジの赤、ハイマツの緑が何とも言えない柔らかな色を発しているのだ。針ノ木岳は岩肌がごつごつして、そこに紅葉した草木がアクセントを加えている。
全体的には最盛期の紅葉時期でしたが、今日のウラシマツツジの紅葉からして、もう2,3日前が最高だったのかなと思うところもあった。


針ノ木雪渓は4月、5月山スキーで登り、滑って下山することが多い。
この9月の雪渓にところどころ雪のない状況で、峠を目指すのはきついところがある。まずは、沢から離れ遠巻きに登ることの大変さ、さらに崖側を歩く落石へのリスクの高さ。急峻な岩場の危険性。
雪渓の登りは本当に楽だと感じました。
でも紅葉をめざすためには、これらの難関を乗り越えてこその感動が待っている。


晴れの一日。
紅葉の美しさはもちろんのこと、360度の眺望に恵まれた。

高瀬ダム湖 槍・穂高

今年の夏は、薬師岳を登った。やはり今迄に登った山を確認しながら、眺めるのはウキウキする満足感がある。そうしてみると、北葛から烏帽子、野口五郎から水晶・鷲羽、槍・穂高の稜線、常念山脈どの山も登っている。今回眺められることができ、確認できた。
登っていない未知の山は、赤牛岳(読売新道)だけになった。
針ノ木岳からは目の前に聳えている赤牛岳だった。


百瀬慎太郎によって創設された、大沢小屋そして針ノ木岳小屋
登山家で詩人の百瀬慎太郎
「山を想えば人恋し、人想えば山恋し」
なかなか意をついている。

百瀬慎太郎レリーフ 大沢小屋

すでに大沢小屋は営業を終了していた。針ノ木小屋は、10月12日までの営業だそうだ。この12日は実は、現在「200名山一筆書き」を進めている田中陽希さんがこの針ノ木岳を通過する日なのだ。それに合わせているのかは知らないが、そろそろ北アルプスも冬支度に入る準備が始まっているのも感じた。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 23:15Comments(0)三百名山

2015年09月24日

守門岳へ

2015(平成27年)9月22日(火)

守門岳へ










昨日の浅草岳に続き、新潟2山目を目指す。

守門地区・須原スキー場近くの民宿小西屋を出発。

民宿 小西屋
ここは、浅草岳・守門岳を登るときのおすすめの宿。
実際に多く登山客が利用しているという。
まずは食事が美味しい。特に量そして美味しさを求める方には最適です。
山菜の コゴミ、ワラビ、キノコ…酢の物…具だくさんのお吸い物
それにサーモンサラダ、アユの塩焼き、豚肉の鍋物など なんと16種類
朝食も、手作りの煮魚などで山登りには最高のおもてなし。
こだわりのある料理の数々に満足。
新潟名物笹団子も入った豪華弁当は写真に撮ったのでご覧ください。
しょうちゃんと共に目を丸くして美味しくいただくことができました。
きれいな部屋で、一泊二食お弁当でリーズナブルな9000円ちょっと。
そうそうビールも飲んでです。
気さくなおばあちゃんと素敵な奥さん(気さくな奥さんと素敵なお姉さん)のおもてなしを受け守門岳へと出発しました。


二口経由で保久礼小屋の駐車場を目指しました。
現在通行止めの状況だが、シルバーウィーク中ということで難なく通過して駐車場へ到着することができた。
しかし後から登ってきた方が話すには、その後通行止めとなり係りの方がいて、通行させてもらえず、栃尾から遠回りをして2時間ほどロスをしたとのことだった。私たちはぎりぎり通過できたようで、ラッキーであった。
ということで帰りは、栃尾を通って長岡ICより帰ったのです。

さて山に入ると、保久礼小屋の先は人工的なプラスチック階段が長く続きキビタキへと向かう。キビタキの清水とキビタキ小屋があり、登りでは素通りした。帰りに寄ったのだが、キビタキ小屋は登山道から別ルートにあり、ブナの林に囲まれた簡素な建物だった。避難小屋が近くに2件あるのだが、実際にどのように活用されているのか。日帰りの山にしては珍しいと思うのだった。帰りに寄ったキビタキの清水も美味しく、そして顔を洗い身体を拭くとリフレッシュできた。

第二展望台からは、長岡、三条そして栃尾の街並みが見渡すことができた。ここで長岡に住む青年との出会いがあり、展望からの眺めについて教えてもらうことができた。この青年、初めての山がバスで行った乗鞍岳だそうだ。私の生まれた波田からしても、本当に地元の身近な山だけに親近感が持てたのだ。そして今回の守門岳が初めての千mを超える山だそうだ。
これから、いろいろな山に登りたいと目を輝かせていた。
そこで、安曇野を代表する日本1の展望の山でもある蝶・常念・燕を紹介しておいた。ぜひ登りたいとのことで、私もうれしくなった。
袴岳の山頂では、安曇野のリンゴを少しばかり分けてあげた。


大岳の山頂から少し出たところからの眺めは最高であった。
青雲、袴などの守門の峰々が堂々と聳えている。谷も深く、魚沼を潤す水源となっていることがうかがい知ることができた。

大岳からはぐっと下り、またぐっと登ると青雲岳の山頂に出る。ここは草原が広がりゆったりと山を楽しむことができる。守門岳の最高峰袴岳も間近に見ることができる。


すでに、紅葉も始まり美しさを増していた。


袴岳の広い山頂には大勢の登山客がお昼を楽しんでいた。
山頂からは、昨日登った浅草岳がまじかに迫り


遠くには燧ケ岳、日光白根などが確認できた。そして八海山は隠れてしまうようだが、越後三山も遠くに見ることができた。その他沢山の峰々が見渡すことのできる山頂ではあるが、なかなか見える山と名前を一致させることができないのが残念だった。
きっと今迄に登った飯豊山、平ヶ岳、朝日岳、会津駒ヶ岳なども見えていたのだが確認できなかった。

今回訪れた新潟の浅草岳・守門岳ともに天候にも恵まれ、紅葉も楽しむことができた。そして美味しいものも頂くことができた。
今回も幸せな山旅になった。

p.s.栃尾経由で帰る。途中栃尾の道の駅に寄り油揚げのネギ付きを食べてきた。このシンプルな料理も忘れられないだろう。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 22:23Comments(0)三百名山

2015年09月23日

浅草岳

2015(平成27年)9月21日(月)

浅草岳へ  (新潟県)


シルバーウィーク中ということで込み合う北アルプスを離れ、新潟にある300名山を訪れる。
浅草岳と守門岳が近くにあり、1泊すれば2日で登ることができる。
まずは、1日目浅草岳へ

暗い中3:00に穂高を立ち、高速をひたすら走り関越道の堀之内ICより
大白川方面を目指す。およそ300km、4時間少しで目指す、ネズモチ平駐車場へ到着した。

駐車場からしばらくは舗装道路をネズモチ平登山口まで眠い目をこすりながら進む。久しぶりの早起きに身体が思うように動かないのがわかる。

登山口からは本格的山道。
それは驚いた。眠気も、けだるさも飛んでしまった。

ぐちゃぐちゃつるつるの一番苦手な山道が待っていたのだ。あとで地図をゆっくり見ると「ぬかるみ」と書いてあるではないか。スッパツはない。
油断したとはこのことか。まあ、天候も良いし安定しているし、汚れるだけ。それでも白いパンツをはいてきているので、ゆっくり泥はねに注意して歩いた。

さらに丸木が横に並べられ、滑ってくださいよと言わんばかりにたくさん置かれているのだ。横滑り、縦滑りに注意しながらの歩みとなった。
かなりの集中力がついたように思う。

大きなブナの生い茂るところでは、その根がぼこぼこと地上に出て階段状になっている。ここも要注意だった。やはり、思わぬ方向に滑るのだった。あブナい。!なんて洒落は言ってられない山道だった。

そして登りよりも、下りが要注意。何度かスリップをしてはひやっとして下ってきた。登りと下りの時間がほとんど変わらなく、時間をかけて下ることになった。

しかし、ここを過ぎ樹林のトンネル、急登を登り切ると目の前が開け、浅草岳の紅葉が始まった山容が飛び込んできた。
あまりにも大変な登りだったので、感激は最高潮だ。


前岳辺りからは木道も敷かれ、快適な草原、トウヤクリンドウなどが咲くお花畑地帯を通過していくことになる。
紅葉も始まり、赤や黄色の草木が所々で鮮やかさを増している。


山頂手前、目の前に鬼ヶ面山の険しい岩壁と田子倉湖が飛び込んできた。


田子倉湖から湧きだす雲は様々な動きをして面白かった。
そこから少し登ると浅草岳の山頂に出た。
シルバーウィーク中多くの登山者でにぎわっていた。


山頂からは遠くに越後三山、尾瀬の燧ケ岳が確認できた。その他たくさんの峰々が見られるのだが、山名と結びつけることが難しい。
すでに登った山も見えているのだろうに残念なことだ。
そして明日登る守門岳だけは大きく羽を延ばすように堂々と姿を現していた。


今回、安曇野のリンゴを持ってきた。山頂の標識と記念撮影をしてみた。
リンゴは山頂に似合うような気がする。美味しいリンゴを味わい山頂を後にした。


下山後、入広瀬の道の駅で初めてペッパー君に出会った。
私の顔をまじまじ見つめて「いい感じ。」と言う。「こんにちは、握手しよう。」というと、しばらく考えて「手を洗いましたか。」ときた。
「何をしているのですか。」とたずね。「仕事中だよ。」というと。
「ぼくも忙しいんです。」忙しそうではないのに気ままなことを言っていた。
なんとなく会話ができるロボットに驚いてしまった。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 11:41Comments(0)三百名山

2015年09月19日

唐松岳へ 紅葉

2015(平成27年)9月19日(土)

唐松岳へ
ナナカマドの赤が鮮やか!


天気予報では「曇りのち晴れ」、期待して登り始めたが、雲が多く展望はほとんどなかった。

それでも徐々に雲がとれ、白馬方面、不帰ノ嶮が時々顔を現してくれた。


毎年、春の山スキー、それに紅葉の時期に登っている。
今回も紅葉を目指して、黒菱からスタートした。
リフトが6:30からの運行ということで、今までより早めになっていたが、いつものようにゲレンデを歩き始めた。

黒菱のリフト上部からは、遊歩道を露に濡れて八方池山荘へ。

山荘付近からは、薄日そして霧雨もあり、遠くに虹が見られた。


八方池は雲の中に池が浮かび、白馬三山は雲の中で全く顔を見せてくれなかった。


八方池をのさらに登ると樹林帯に入る。ここからの白樺・ダケカンバとナナカマドの紅葉が美しくなる。丸山ケルンに近づくにつれて風も出始め、防寒着を上下まとっての山行となった。

このような曇った時に現れるのが雷鳥だ。
山荘近くの岩場で今日も雷鳥に出会った。


下山して来る人と登る私の間に挟まれてしまった雷鳥。山道で登ったり、下ったりして迷って動く雷鳥が可愛かった。すでに足元は真っ白、冬支度になっているようだった。それにかなり太っているように感じた。冬を迎える準備が始まっているのを思った。
しばらく待つと崖をよたよたと下って行った。姿が見えなくなるまで見送る私たちだった。

山荘から一気に山頂を目指した。今日は景色は諦めピークハントと割り切って登ることにした。山頂は雲が多く風も吹き長くはいられない状況だった。


それでも、薄日が差し少しだったが虹のようなブロッケン現象が現われた。これはもしかしたら、自分のブロッケンも出るかと、しばらく薄日を背に虹のようなブロッケンに目を凝らしていたが駄目であった。

下山を始めると、上空に青空も見え始め視界が広がってきた。丸山ケルン辺りまで下ると紅葉にも日が当たり美しい赤や黄色の紅葉を楽しむことができた。


それに雲はかかっているが、白馬方面、不帰ノ嶮の荒々しい岩肌が姿を見せてくれたのだ。


雲の多い山行ではあったが、美しい紅葉を楽しむ一日になった。
唐松岳は、気軽に行け北アルプスの山容と紅葉を味わえるところだ。

「ヤマレコ」furuhiro にも地図などの情報があります。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 20:50Comments(0)三百名山

2015年09月16日

奥大日岳へ

2015(平成27年)9月14日(月)~15日(火)

奥大日岳へ


「奥」の付く山へ
前日、しょうちゃんより2日天気がよさそうなので、奥大日岳へどうかとの話が出た。
今年は奥茶臼岳、奥三界岳と登ってきている。この奥大日岳を登ると3つの「奥」を登ることになる。久しぶりのしょうちゃんとの山行に賛同、出発を決める。

早速、扇沢からの始発を聞き、大日小屋へ予約を入れる。
扇沢からのトロリーバスの時刻は、インターネットと違っていることがあり、今回も6:30分とあったものが、実際には7:30分であることを確認できた。
大日小屋も予約をしながら込み具合を聞くと「空いています。」との応えだった。

<1日目>
6時少し前、しょうちゃんが久しぶりに我が家に新車の軽に乗ってやってきた。今まで乗っていたJ車は古くなりさすがに手放したとのこと。

扇沢に我が家から向かう。
扇沢の無料駐車場は満車に近かったが、平日ということもあり難なく駐車できた。

扇沢から室堂までも、7:30分に室堂を出てからケーブルカー、ロープウェイ、そして室堂へのトロリーバスの臨時便がつなぎよく出て、9:30分には室堂に到着する。


室堂は快晴。絶景が待っていた。いつも晴れの日を狙っていくので当たり前なのだが、
立山三山、剣御前など息をのむほどの美しさだ。


そして今回は、奥大日岳にも目が向く。堂々として稜線の長い大きな山塊だ。

みくりが池、雷鳥平と剣を目指す人が多いのだが、雷鳥坂の分岐から先、奥大日への登りになると人はめっきり少なくなった。
静かな山行が始まった。展望はというと最高!

立山の峰々、その手前の室堂、地獄谷の不気味さが、静かな大日岳の登り、稜線からは一目でうかがい知ることができる。
さらに左手には、称名廊下の渓谷と谷(ゴシャメンの滝)が一望できる。


そして何といっても「剱岳」の絶景・雄姿だ。


今日は、最初快晴であったが、徐々に雲が湧き出てきていた。
そのために剱岳が雲の中から浮き上がって見えるのだ。時にはその雲がちぎれ、剣の全貌も見せてくれる。様々な雲とのコラボが楽しい。そしてシャッターチャンスがいつまでも続くのだった。
そんなことをして時間が過ぎていくのを忘れ「剱岳」を楽しむことができた。

奥大日岳山頂
実際には最高峰には登れることができず、2606m地点へ登頂する。
12時を過ぎ、立山3山は見えたが、雲が山頂を覆うようになり残念ながら剣などは見ることができなくなっていた。


ここから大日山荘へ向かう。
今日の難所が待っていた。急下降のガラ場、そしてはしごなどの危険地帯。落石を起こさないように、自分も滑らないように注意して下る。

そこを過ぎると後は緩やかな稜線をひたすら歩く。すると七福園と呼ばれる岩の庭園が見られた。その先に岩の塊の中大日岳の山頂が現れた。
何とも山頂と呼んでいいのか、周りは曇っているので視界もなく少し休み下り始めた。すると雲の中から大日小屋が、あっという間の到着だった。

大日小屋にいったん入ってから、今日の祝杯をしょうちゃんと挙げ、その勢いで16時も過ぎれば、雲も晴れるだろうと、水だけ持って大日岳を目指した。小屋の前からは一瞬ではあったが剣が顔を出す。そして大きな虹のようなブロッケン現象も起きていた。
晴れるのを期待して、20分ほどで山頂に着くが、雲は相変わらず視界を妨げていた。風もあるので何とか晴れないかと待つが、少し太陽は出るが残念なことに視界はなかった。とぼとぼ大日小屋に戻った。


大日小屋
今日は快晴。ということで登ってきた人も多く空いているというよりは混んでいる状況だった。
ランプの小屋ということで、食堂にはいくつものランプがつるされ明かりをとっていた。そんな中で美味しい夕飯をいただくことができた。

<2日目>
びゅうびゅう鳴る風の音で目が覚めた。
剣が見える。との声が聞こえてくる。早速外へ出てみる。シルエットになった剱岳が小屋の前に姿を現していた。わずかな光と雲が美しい。
剣のほかに毛勝山も目立っていた。日の出は奥大日岳に雲がかかりその中から出たようで、雲の中から太陽が現れる様だった。


大日平をめざし下山を始める。目の前には
大日平、弥陀ヶ原それに挟まれる称名廊下
が見渡せた。


滑る石に気を付けて下る。いくつもの沢を通る。
下り終わると木道が続き、両側は笹原が続く。その中に少し紅葉を始めているナナカマドが見られた。
そして振り返ると大日岳の美しい山容が立ちはだかっていた。


大日平小屋から木道をどんどん進むと、称名廊下への下りが始まり、最難関「牛首」に入る。といっても注意していけば大丈夫。様々なところで危険地帯とのことで、危険度をあおるように書いてあるが気を付ければいい。しょうちゃんは下りが苦手で、大分待ちながらの下山となった。このように石橋を叩いて渡るようなしょうちゃんは遭難はしない人だと確信している。

称名滝はNO1


称名廊下に出ると、そこには称名滝が待っていた。4段の滝からできていて、その落差は350mという。全部つながって見えるので差の迫力はすごかった。私の見てきた滝の中では1番だ。NO1と言える。

さてここから八郎坂をまた称名廊下から弥陀ヶ原へと登るのだ。
2時間の行程。急登が続き苦しい登りだ。何とか私は1時間20分ほどで弘法へたどり着く。様々な花が見られ急登ではあったが、時々花をとりながら、この時期にしては花の種類の多い所だと思いながら登ることができた。しょうちゃんは2時間20分かかり弘法へ。無事でよかった。

弘法バス停より、15:00のバスに乗り室堂へ。
後は室堂から扇沢へと乗り物を乗り継ぎ行くだけ。
富山の「ほたるいかの素干し」をお土産に。

これで「奥」3山を今年登頂
なにか達成感のある山行になった。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 20:11Comments(1)三百名山

2015年09月13日

爺ヶ岳方面 岩小屋沢岳へ

2015(平成27年)9月12日(土)

岩小屋沢岳(柏原新道)


今回で針ノ木・爺ヶ岳方面25回目の山行

久しぶりの降水確率0(ゼロ)の今日、爺ヶ岳か岩小屋沢岳どちらかに登ろうと家を出た。

八ツ見ベンチまでの急登を登り切ると青空がぐっと広がり日が差してきた。扇沢の駐車場が眼下に見え、その先に針ノ木岳が聳える。


石畳を過ぎると、個人的に好きな水平道に入る。ここからは蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳そして岩小屋沢岳の峰々が目の前に広がる。また種池山荘も小さく稜線に建つのが見える。


まだ紅葉は早かったようだ。ダケカンバの黄色が美しく輝くように広がる種池山荘までの登りも、まだこれから色づき始めようとしている。
ナナカマドは一部赤く染まっているものもあり、上部は少し紅葉が期待できるのだった。


富士見坂からは南アルプスと八ヶ岳の間から富士山が見られた。
そして安曇野、有明山、鍬ノ峰そして雨引山が見ることができた。


種池山荘から爺ヶ岳方面へは多くの方が登られているようだ。
山荘から、剱岳方面の白い峰々が見え、もっと間近に見たいという思いが強くなり、岩小屋沢岳へと多くの方とは反対方向へ舵を切った。

静かで、トウヤクリンドウなど咲くお花畑も広がり、道の両側にはコケモモの赤い実そしてシラタマノキの白い実が山行を迎えてくれているようだった。赤い実は色鮮やかで秋の光を浴びて輝いていた。


シラタマノキは「白玉の木」と書き、白い実が可憐だ。実際には淡いピンクがかかっている。この実をつぶすとサロメチール(サルチル酸メチル)の香りがする。


生食もできて淡い甘みがあり、口の中に湿布薬を貼られえたような味が広がる。
この実を使い、「白玉の木酒」を作ることができる。不眠、疲労回復、滋養強壮に効くそうだ。確かめたいと思う。
葉も精製すると油が取れて、その冬禄油は筋肉痛に効くそうだ。

岩小屋沢岳の山頂からは、立山の雄山、大汝山、富士ノ折立、別山そして剱岳が正面にどっと立ち、その絶景は息をのむものがある。


光の当たり方で、山容の様子も違ってきて、つい長居をしてしまう。
そしてこの場所には、縦走する人以外ほとんど人がやってこないのだ。
私のお気に入りの場所として、このままいつまでも静かな場所であってほしい。


紅葉は来週辺りが最高になると思う。ただナナカマドの紅葉は茶色がかかり美しさがもう一歩か。
それでもこれからの北アルプスの紅葉は楽しみだ。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 09:35Comments(0)三百名山以外・里山

2015年09月10日

燕岳・北燕岳へ

2015(平成27年)9月10日(木)

燕岳・北燕岳


16回目の燕岳方面

台風18号の過ぎ去った後、台風一過とはいかないが
安曇野の天気は晴れ間もあるということで出かけました。

中房温泉までの道路はがけ崩れ、濁った水ノ流れもなくいつも通りに通過できました。
駐車場はすでに5台の県外車が止まっていましたが、この時期にしてはガラガラ状態でした。

湿って滑りやすい木の根や石に注意して登り始める。
登るにつれ明るくなり、第三ベンチ付近では、日も差しはじめササが光を反射させていました。
ナナカマドの実の赤さと共に葉も少し赤みを帯びている。


合戦小屋では9月に入っていますが、波田のスイカが販売されていました。
今回はリンゴを持ってきていたのでパスしました。
夏の暑いときには、登りで、そして下りでもスイカはのどを潤してくれます。

槍見ベンチからは、槍の先、燕山荘の建物も雲の中で残念ながら見られませんでした。

これは雲の中で視界なく、眺望は期待できないかと思っていたところ、稜線に出たところ燕岳の美しい山容が目に入った。


東側からの立ち上がる雲と白い花崗岩が美しい山肌が浮き立つように見えました。
槍・穂高方面は厚い雲の中で残念ながら見えず。

稜線歩きは楽しいものだ。


特に燕岳は岩が様々な表情を見せてくれる。
今日は雲もその表情に加わっていた。


今日一番美しかったのは、ウラシマツツジの真紅の色。
白い花崗岩に真紅のウラシマツツジ、大変似合っていた。


期待していた北アルプスの大展望はなかったが、紅葉の始まりを十分味わうことができました。
人が少なかったのも良かったです。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 21:48Comments(0)三百名山

2015年09月06日

奥三界岳 スリリングなつり橋

2015(平成27年)9月5日(土)

川上林道歩きとスリリングなつり橋を渡って奥三界岳


☔マークのない天気予報、久しぶりの好天ということで、笠ヶ岳以来、
11日ぶりの山へ。
岐阜県にある山だが、ほぼ長野県との境界線に位置する山。
中津川から夕森公園へと向かい、川上林道のゲート前に駐車。
まずは、洞穴ノ滝を目指す。
素晴らしい滝がたくさん見られる。
竜神ノ滝、アゼ滝、一つ滝、昇竜ノ滝など


川上林道(実は登山口を間違え)
ほぼ3時間の往復をする。
林業の盛んな地域。ヒノキの美林が広がっていた。
深い渓谷。よくぞこの場に林道を切り開いたと感心させられる。
いくつかの沢を渡る。きれいで美味しい水があふれる。
鬼ユリの群落も見られた。


登山道入り口からわずかに行ったところに
スリリングなつり橋
古い、傾いている、途中板が割れ穴が開いている、そして流れる水量は多い。

ワイヤーで吊っているとはいっても、揺れてスリル満点。
この先にアゼ滝、一つ滝が見られる。


このつり橋の先には、倒木、根こそぎ倒れた木など横たわり、それらを通り急な登山道を登る。

急登を登り切るとぱっと明るくなり、上部林道に出合う。この林道はしっかり整備されていて落石に注意して通れば問題なかった。しかし長い。長く感じるのだった。
林道からは昇竜ノ滝と工事中の様子が見られた。近くで見ることを楽しみに歩いた。

しかし工事現場(奥くらがり渓谷)では、昇竜ノ滝に近づくことができず、工事現場の手前から仮の登山道が作られ、そこから登り始めるしかなかった。

ここからの登山道は落石、草におおわれた状態。不思議なことには舗装された部分が続くのだった。この先に営林署跡があり、昔は林道が通っていたと考えられた。

この営林署跡から先、急登がありそれを過ぎると、景色が変わった。
笹原が広がり、その先には中央アルプスの急峻な峰々、恵那山も山頂は雲の中ではあったが堂々と聳えていた。


この笹原の快適な登山道には沢が多く見られ、美味しい水を飲むことができた。そしてその中の一本の沢を最後の急登として辿るのだった。
少量ではあるが流れる水、不安定な石。気を付けて登った。
その沢の中で、すでに下ってくる方がいて、跳ねるように下ってくるのだ。
この方は、つり橋で私の横をあっという間に通り過ぎていった方だった。
もう下ってくる。私は、この方と下りですれ違った沢から登頂には1時間ぐらいかかっている。健脚者を久しぶりに見ました。


沢を登り切ると、後は緩やかに登ったり下ったりしながら山頂に道が続く。
途中の樹林帯は美しく、笹の緑も広がり緑が目の前に広がった。
また登山道の足元にはぬかるみ・湿原が出始め、そのぬかるみは深く、ストックを指すとかなりの深さを感じた。倒木が渡される部分を滑り落ちないように慎重に進んだ。夕森庭園と呼ばれていたようだ。途中に鏡池だろうと思われる緑濃い池も現れた。水芭蕉の大きな葉がたくさん見られた。


山頂に到着。倒れそうな展望台があり、恐る恐る登り展望を味わった。


印象に残ったのは御嶽山。3本の煙の上がる様子が見られた。


木曽から延びる深い山並み。目立つ山容はないが緑が濃い。そしてこの奥三界岳の山容も確認できずにいる。目立たないが深い山なのだろう。

今回は林道歩きも加わり、長い山行になってしまった。
木曽から続く、長野県にも接する山ということで長野県側からも登れるようにと思う。しかし難しい。あまりにも深い山だ。

行程については
「ヤマレコ」furuhiro 参考ににしてください。
今までの「山へ」記録が載っています。

ふるちゃん
  


Posted by ふるちゃん at 23:08Comments(0)三百名山