2020年05月31日

虫倉山へ 飯縄・大洞山経由 北アルプス・戸隠・高妻山絶景

2020年(令和2年)4月29日(水)

虫倉山へ 飯縄・大洞山経由 北アルプス・戸隠・高妻山絶景




虫倉山1378m山頂から北アルプス


4回目の虫倉山だ。
計画では飯縄山方面からから登り、高福寺へ下山する予定。
どちらのコースもまだ歩いていない。
飯縄山への登山口の位置など諸条件からその場で計画変更。
飯縄山方面から登り下山する往復単純コースとした。

飯縄山には稲丘神社が鎮座する。
元々飯縄神社があり、小川地区のいくつかの神社を統合したことにより、
神社名を稲丘神社と変更したとのこと。
登山口にも稲丘神社へとの標示がされていた。

舗装され、途中からは砂利道になるが整備された道を稲丘神社へ
ここが飯縄山でもある。
かつて小川村の「ふるさと120山」飯縄山を登ったことはある。
今回はその先へと進むことで、あまり歩く人がいない登山道が不安だった。

ところが神社は周りがきれいに整備され、虫倉山方面への下りの道も掃除がされたようで落ち葉もないほどきれいだった。(祭りが近いためか)
その先守屋山・大洞山方面の標示が出て尾根道へ入ると
さすがに踏跡は薄くなり、落ち葉の深い場所も出てきた。
不安ではあったが、目印もあり登山道が分からなくなることもなく進めた。

西岳・戸隠・乙妻・高妻山の迫力


樹間の左手、北側には戸隠・高妻山などの山々が見られ飽きることはなかった。
起伏は大きく大変なところはあったが、気持ちよい広場を持つ尾根からは
目の前に大洞山が見ることもできた。
その三角点のある大洞山からの展望はなかった。
山頂には、虫倉山までは75分とあった。

一端下り、また登り上げると虫倉山山系で標高の一番高い1391m地点へ。
前にここまでは来たことがあり、道の心配はなくなった。
1391m地点の標示などは全くなく、いつかは表示が付けられることを願うばかりだ。
本来この地点が標高からすると虫倉山ではないかとも思う。

しばらく行くと「日本記分岐点」と呼ばれているようだが、不動滝コースとの合流地点へと出る。
ここからは高速道というか誰もが通過する登山道で、あっという間に山頂へと着く。

爺ヶ岳・鹿島槍・五竜岳


虫倉山山頂の眺望は最高
360度の大展望が開けている。
北アルプスの白い壁が近いのも良い。
そして何よりも戸隠・高妻山方面の厳つい山が迫力満点だ。
西岳の険しい鎖場を思い出させてくれる。
それに東山、雪上歩きをした堂津山への稜線も美しい。
黒姫山、飯縄山も目の前にすそ野を広げるように見られるのもいい。

心配だった飯縄山からの登山道は快適な尾根歩きもあり、問題ない。
山頂からの素晴らしい景色を味わうこともできた。
そして前回、地震による崩壊で通行止めになっていた岩井堂、さるすべりコースなども表示があり復活しているのも確認できた。
5回目はどのコースにするか。楽しみだ。


ふるちゃん   


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2020年05月30日

霧ヶ峰へ 八島より 鷲ヶ峰・ゼブラ・車山・蝶々深山周回

2020年(令和2年)5月28日(木)

霧ヶ峰へ 八島より 鷲ヶ峰・ゼブラ・車山・蝶々深山周回




蝶々深山へ


2度目の八島ヶ原湿原からの霧ヶ峰散策になる。
前回の逆回りで、鷲ヶ峰に登ることと蝶々深山を経由する。

まず八島ヶ原湿原入口から鷲ヶ峰へ登り始める。
少し登っただけで振り返ると八島ヶ原湿原と車山の山頂が美しく見渡せる。
展望の良い稜線を登って行くと鉢伏山が目の前にその先に北アルプスが峰を連ねる。

駐車場から眺める鷲ヶ峰、奥に山頂があり笹原の稜線が続く。
風景を楽しみながら展望の良い山頂へ導かれる。
霧ヶ峰の先に蓼科山、八ヶ岳が姿を現す。
遮られることのない風景が今日一日楽しめることになった。

鷲ヶ岳1798m山頂から蓼科山・八ヶ岳


鉢伏山の背後に穂高岳・槍ヶ岳が残雪を輝かせていた。
鉢伏山から続く二ッ山そして笹原の三峰山が見られ、その先には美ヶ原が台状の山容を見せている。
そしてこれから進む霧ヶ峰方面のゆったりした感じの平原が広がる。

鷲ヶ峰を後に八島ヶ原湿原へ下る。
木道を車山、湿原を眺めながら進み鎌ヶ池へ。
水量が少ないようで湿原も乾いてカラカラな状態のように思われた。
そこからゼブラ山方面へ登る。

ゼブラ山は男女倉山とも言うようで360度の展望が素晴らしい。
先ほど登った鷲ヶ峰の山頂までの山容がよく分かる。
近づく車山、手前のちょんと突き出た北の耳、南の耳の頂もよく分かる。

その北の耳、南の耳へは大笹峰・姫木平への分岐から稜線を歩く。
小さなピークだがちょうど耳のように見える。
山彦谷とも標示されていた。
目の前に蓼科山が大きくなり、車山の気象レーダーもどんどん近づく。

北の耳から車山


車山は急斜面になるが整備された階段を登る。
霧ヶ峰の笹原が見渡せるようになり、振り返ると蓼科山の麓に白樺湖が姿を見せてくる。
リフト降り場の付近からは蓼科山と八ヶ岳の雄大な姿が望める。
そして車山神社をお参りするとその先が気象レーダーのある山頂となる。

人気の山だけあって多くの方が山頂を楽しんでいた。
光の加減より美しく北アルプス、乗鞍岳、御嶽山などが見渡せた。
優雅な稜線を描くのが蓼科山、続く八ヶ岳は迫力満点だ。

蓼科山・白樺湖


下山して蝶々深山へと向かった。
両側に笹原広がる気持ちよい登山道だ。
その笹原の高原によく似合うコロボックリの山荘がぽつんとたたずむ。

蝶々深山は霧ヶ峰の高原をぐっと引き締めたような位置にある。
山というには高原の中に溶け込みすぎて存在感は薄いが、
実際に歩いてみると高度を上げ山頂からは八島ヶ原湿原を見下ろす。

さらに高度を下げると大きな岩が出て来る。
高原にアクセントを付けてくれる物見岩
平坦な地を歩いて来るとそう珍しいわけでない岩も目を引くものだ。

物見岩・八島ヶ原湿原


あとは八島湿原へ下り歩いていない右回りで戻った。
朝一番に登った鷲ヶ峰が湿原の先に聳え、
ゼブラ山もさほど標高はないものの堂々と姿を誇示しているのだった。

霧ヶ峰を存分に歩いたという感がある。
今回でたぶん車山に登ったのは4回目になる霧ヶ峰だが、
改めて高原歩きの気持ちよさを感じるコースだった。


ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 20:59Comments(0)三百名山

2020年05月29日

富士尾山へ アートヒルズ側から 笹折り登山道維持

2020年(令和2年)4月27日(月)

富士尾山へ アートヒルズ側から 笹折り登山道維持




富士尾山1296m山頂


地元の里山だが、なかなか手強い山だ。
今まで2回撤退している。
笹が濃く行く手を阻み思うように歩けない、きつい山という印象。
さらに登る人がほとんどなく自然が豊か過ぎるのがある。

登り口は2カ所あるが、トレーニングも兼ねるのでより長いアートヒルズ側から登るのを選択した。
車を止めようと思った道がきれいに舗装されているのには驚く。
その林道の入り口には、立ち入り禁止の表示がある。
今までなかったものが標示されていたので気にはなったが今回はそのまま進んだ。
次から、ここから登る際には温泉公社へ連絡しようと思う。

林道が終わり、本格的な登りとなるが歩いている人の気配は全くない。
かなりの急斜面をひたすらまず登る。
途中に展望の良い場所があるので振り返ると、雲がかかり霞も出てうっすらとしか見えない。

安曇野の先に東の山並み


かつて温泉山とあった温泉施設の稜線に出る。
ここは万願寺方面からの登山道と合流しているところでもある。
快適な稜線がしばらく続く。
茸山にもなっているのでしばらくは安心して歩ける道だ。
途中に石仏が一体ある。
優しい顔立ちの仏様で心安まるところだ。

中間地点より少し手前というところか。

ここからしばらく行くとなだらかな道から急斜面となり笹が濃くなる。
最初に来たときには全く道が分からないほど笹に覆われていた。
今回は道ははっきりしている。
それでも時々覆い被さるような笹など少しでも登山道維持と考えて折りながら登った。

思っていたよりも道は鮮明で歩きやすい。
このままいつも今回のような登山道が保持されていくならばと思う。
ということでかなりの笹を折りながら登り下りした。

岩に木の根が絡まる


富士尾山の登山道で見応えがあるというと
岩をからみ抱くような太い根を持つ赤松と桧がある場所だ。
急坂を登っていくと目の前にその姿が現われる。
自然の作り出す、木々の生命力が生み出す芸術作品だ。


山頂に着くと木々の間から燕、有明山が見られるのだが、
今回は雲がかかり残念ながら見られなかった。
安曇野の先には光城山がちょうど桜の時期で
登山道に沿って延びる桜が霞んではいたが見られた。

風が冷たく、山頂でゆっくりせずに下山する。
途中、人に会うことはないだろうと思って
クマよけに声を出しているとなんと3人の家族連れが登ってくるのではないか。
富士尾山に登る人がいるのだ。
ちょっと驚き、嬉しくもなり下山した。

ふるちゃん   


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2020年05月28日

岩殿山へ 岩殿寺から 奥の院岩山のスリル 遙拝所方面下山

2020年(令和2年)4月25日(土)

岩殿山へ 岩殿寺から 奥の院岩山のスリル 遙拝所方面下山




奥の院上からの岩殿山


別所方面から登り、岩殿寺の林道経由下山で歩いたことがある。
その逆回りでの山行を計画した。

車は岩殿寺の駐車場をお借りすることにした。
桜が満開で美しい境内へ、参拝してからの出発。

橋を渡り林道へと入っていく。
すぐに倒木が何本か見られ登山口まで車は入れない状況だ。
少し濁りのある川沿いに30分ほど歩くと堰堤の右側へ登山道が伸びる。
一端細い川を越えて、単管で作られた梯子を登り沢沿いを進む。

ヒトリシズカの群生する辺りから急斜面となり、
大きな岩を縫うように高度を上げていく。
その大岩は神社のご神体になっているようで、
九頭龍社、雷神社など農耕に関する社が鎮座する。
学問行者の墓石が見られる急坂を登り切ると三社権現・岩殿寺奥の院入り口へと着く。

円くきれいにブツブツと穴がある岩壁の下に祠が建つ。
その壁の大岩には祠の横から登ることができる。
足場をしっかりと岩をつかみ慎重に、岩と岩の間をよじ登る。
私にとってはかなりハードな岩登りだった。


奥の院 参拝後この岩に登ると絶景が見られる


何とか上部に出ると眺めの良いこと、見通しの悪い急斜面をひたすら登っていただけに、360度開けた眺望はより感激が大きい
北アルプス常念山脈の稜線が目の前に。
南にこれから向かう岩殿山の山頂が見られる。

スリルある岩の上は両側が切れ落ちている。
眺望の素晴らしさはあるが長く止まっていたいとは思わない。
移動も慎重になり過ぎるぐらい自分でもぎこちなく感じる。
最後の降り場は特に嫌な感じがしたので、
他のルートはないかと落ち葉の深い逆側に下る。
使われている道のようにも思われたが、結局行きづまり登り返した。
怖々細い岩の間に身体を入れ時間をかけて無事下ることができた。

かなりエネルギーを使い奥の院を後に稜線を岩殿山へ向かった。
途中にもいくつかの岩が出てくるのだが、
天狗岩付近は展望も良く奥の院の岩山に全く劣らない景色を見ることができた。
危険を冒してまで登ることはなかったと思う次第だった。

天狗岩から燕・大天井岳 有明山


下山に使う遙拝所方面との分岐に出る。
ここからがかなり急斜面、そして起伏がああり大変だった。
また切れ落ちた崖の脇を通過する。
最後は気分が落ちてしまったのだが茸山のテープが張り巡らされ、
テープに沿って山頂へたどり着いた。

今日が3回目の登頂となるが、今までは山頂標識がなかった。
それが2枚も取り付けられていた。
山頂からは思うように展望はないが、樹間からは
今まで里山に隠されていた爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳の白い峰々が見られた。
手前には京ヶ倉の独特な山容が里山にもかかわらず目を引く。




下山は遙拝所方面へ。
深い落ち葉の登山道を下る。
ときどき道を失うぐらい深く、人があまり入っていないのではないかと思われる。
途中にお釜が散乱する廃屋を通り登山道へと出た。
別所川に沿って岩殿寺へ向かい車道をのんびりと今日の山行の幸せを感じながら歩いた。


ふるちゃん   


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2020年05月26日

守屋山へ 大社より 八ヶ岳・南アルプス絶景 神宮寺下山

2020年(令和2年)4月22日(水)

守屋山へ 大社より 八ヶ岳・南アルプス絶景 神宮寺下山




守屋山1650m山頂 甲斐駒・鋸・北岳・仙丈ヶ岳


まだ歩いたことのない諏訪盆地からの登りへ挑戦した。
諏訪大社上社本宮駐車場へ車を止めさせていただき、
もちろん諏訪大社に参拝してからの登りとなる。

諏訪大社本宮


登山口は諏訪大社に向かい右手の道を行くと宮之脇公館へ出る。
そこに大国主命神社への登りがある。
ここが登り口のようで進んで行くとフネ古墳の標示があり、
すでに古墳の土盛りはないが平坦な古墳跡が出てくる。

さらに進むと梅や桜咲く先に諏訪湖が眺められる場所へと出る。
のどかで古いベンチも置かれているところが隠れた憩い場所のように感じた。
給水場か何かのように思われた。

諏訪湖・霧ヶ峰方面


ここからが本格的な登りになり、様々な看板が見られる。
「諏訪大社の神体山」「茸山」ということで
入山禁止のことが書かれていた。しかし諏訪大社には参拝してきたし、
茸は季節外れと言うことで先に進めさせてもらった。
道は茸山のため良く整備されていて、珍しい有刺鉄線やロープの張られた通路を登っていくことになった。
結局「守屋山」の標示が全くないのが気がかりではあった。

それを解決したのが「至神宮寺・至守屋山」の看板が出たときだ。
1時間ほど登り、神宮寺方面からの道と合流した。
たぶん正式な諏訪からの登山道は神宮寺ということのようだ。
ここからは何度か守屋山への表示が出てきて入山禁止の文字も見られなくなったのだ。

「牛くび」その先に「鳩ヶ峰」
牛くびは細尾根で鳩ヶ峰はその先の山頂だ。
この鳩ヶ峰を過ぎると下りになり水呑場へと出る。
この建物のある水呑場からのコースは使ったことがある。
今日は20名ほどの方が登山道などの整備をしてくださっていた。

急ではあるが快適な登山道を淡々と登る。
胸突き坂の標示から一時急登を登り切ると東峰へ着く
まず南アルプスの甲斐駒・仙丈ヶ岳その間に北岳が目を引く。
そして振り返ると八ヶ岳の山並みが手に取るように迫る。
眼下には諏訪湖その先に美ヶ原・霧ヶ峰の高原が広がる。
中央アルプス方面には守屋山山頂が控えている。

東峰より守屋山山頂方面・中央アルプス


東峰から20分ほど尾根を進むと山頂に至る。
広い山頂には、人気の山らしく何人かの方がおられた。
展望は若干位置が変わるので景色の見え方も変わるが、
殊に諏訪湖が大きく真下に見えるのが印象的だ。
中央アルプスは雲がかかってしまい残念だったが、
八ヶ岳が蓼科山からの長い稜線が赤岳・権現へとつながる美しさは格別。
北岳はぐっと控えめだが甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳の迫力も良い。

下山は水呑場から鳩ヶ峰へ。
少し下り、朝確認した「至神宮寺」方面へ向かった。
道は良く整備され、茸山など入山禁止の立て札もなく林道へと出た。
そこからさらに下るが、途中から直線的に道があるのを進む。
かつては使われていたのだろうがほとんど歩いた跡は薄く、急で整備されていない道だった。
結局は法華寺の墓地・マレットゴルフ場に飛び出た。
法華寺に参拝し、下るとその横が諏訪大社の境内になっていた。


ふるちゃん   


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2020年05月25日

四方原山へ 信州ふるさと120山 北相木村

2020年(令和2年)5月24日(日)

四方原山へ 信州ふるさと120山 北相木村



四方原山1632m山頂


「信州ふるさと120山」残るのは2座、四方原山と鎌ヶ峰。
四方原山はいつでも登れるだろうという気持ちはあるが、なかなか機会を持てない山だった。

早く一つの目標でもある「信州ふるさと120山」を登り切りたい。
どこかに「四方原山に登らなくては」と言う思いが常にあった。
これを解消するには地元の山もいいが少し遠い北相木村へと向かった。

北相木村白岩から東山林道へ入りダートを行けそうなところまで進んだ。
車を止めた位置も適当だったようでスムーズに歩き始めることができた。
ただ登山道はどうなっているのか、心配はつきない山ではあった。

東山林道をさらに歩きトワタリ沢への分岐に着く。
ここで標示「四方原山」が左側横谷沢川方面を指していたので進む。
林道を30分ほど進んだところに「四方原山へ35分」の案内が。

登山道の始まりだ。
いきなりゴロゴロした沢だろうか、あるいは出水で流され荒れてしまった道なのか。
不安になる歩き難い登山道の始まりだった。

最初は草が茂り、鬼ゼンマイが多く見られるじめっとした緩やかな登り。
倒木、朽ち落ちた枝もあり踏跡はあるようなないような感じだ。
ただテープによるマークが適所にあるので道間違えはなく進めた。

大きな岩が出てきたところで一気に急斜面となった。
相変わらず踏跡はないが見上げるとうっすらと明るい稜線が見られる。
大きな石も出てきて苔むし滑り、時々ぐらっと動くこともあり注意した。



慎重に登り上げると目の前に大きな奇岩とブナの林が目に入った。
今日一番の見所のような気がした。
首に大きな頭を付けたような岩の周りをブナの芽吹きが鮮やかだ。
暗い感じだった登りが淡い緑に包まれぱっと明るくなった。

尾根に出る。
茂来山方面との分岐にもなっている。
ここからの山頂までの広い尾根は唐松が多く美しい樹林帯だ。
気持ちよく進むと、あっという間に山頂へと出た。

山頂は樹木に囲まれ展望はなかった。
ただ西側方向に茂来山だろう山陰が見られた。
それ以外は山名の由来ともなっているように四方に広い稜線が伸びている。
静かな山頂で久しぶりに大声を出してみると、これが良く響きこだましてくるのだった。

登らなくてはと思い続けていた四方原山に登ることができた。
「信州ふるさと120山」完登までにあと1座となる。
残る1座これが難関、鎌ヶ峰。
限られた時期、ほとんど登る人はいないようだ、危険も伴うと言う。
さてどうしたものか。
四方原山を登り嬉しい気持ちもあるが鎌ヶ峰に登れるのか不安が大きい。

ふるちゃん   


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山以外・里山

2020年05月24日

美ヶ原へ 三城より 茶臼・頭・鼻・石切場・ダテ河原周回

自粛していた新規「山へ、スキーへ」を今日から記録していきたい。
単独、日帰り、直行直帰を基本に山歩きを楽しんでいきたい。
早く県外の山へもと思うのだが、そこはまだ自粛です。

ということで、この4月、5月に歩いた山も載せながらと思う。
また(過)過去の山へも、振り返る、見返す、思い出すために
自分の記録として時間があれば復活させてみようと思っている。

2020年(令和2年)5月22日(金)

美ヶ原へ 三城より 茶臼・頭・鼻・石切場・ダテ河原周回



茶臼山への登りから美ヶ原


前回、昨年9月の逆回りで美ヶ原を楽しもうと出かけた。
三城を出発。
まずは茶臼山へだ。

小広場に茶臼山方面の注意書きがあり「崩壊箇所あり注意」とのこと。
進もうと思うと茶臼山への入口、橋が流されている。
あれ!と思い踏跡が上に続いている。
なんとすでに新しい橋が設置されているではないか。

と言うことは道は崩壊していてもほぼ安全に登れるだろうと思った。
登り始めると直ぐにそのすさまじい崩壊地が現われた。
いきなり道が途切れ沢に流されているのだ。
その先は大水が出たのだろうゴロゴロした不安定な石の道を登ることになった。

まさかの茶臼山への登り



かつての登山道はだいぶ流されその中を歩くことになった。
踏跡はほとんどないので崩壊地の安全なところを進む。
ただ方向だけは石にマークがされていたので助かった。
急斜面にはロープも設置されていた。崩れやすいので注意は必要だ。

その崩壊地を過ぎるとようやく苔むす茶臼山への本来の道を歩く。
そこで今シーズン初の蛇に遭遇。
茶色の50cmほどの蛇だった。
登山道に横になり動こうともしない。
陽気も良くなり苦手な蛇も動き出したかと思いちょいと沈む私だ。

崩壊地そして今シーズン初の蛇との出合があり茶臼山へ着く
八ヶ岳・蓼科山が間近に少し控えめな霧ヶ峰が並ぶ。
そして北アルプス、南アルプスは雲の中なのにうっすらではあるが富士山が見られたのだ。



美ヶ原へ牧場内を歩き向かう。
まだ牛は放牧されていない草原地帯を気持ち良く歩く。
風は冷たいぐらいだが歩いていると心地よくもなる。

牧場地帯を抜け百曲園地をアルプスパノラマロードを正面に美ヶ原王ヶ頭の塔群、それに北アルプス方面を見ながら行く
その途中、烏帽子岩が大好きな場所だ。
休憩するにも良く、今回もしっかりと展望を楽しみ一時を過ごした。

烏帽子岩、王ヶ頭、王ヶ鼻


美ヶ原の最高峰王ヶ頭には登るが直ぐに王ヶ鼻に向かう。
山頂とはいうものの写真1枚撮って通り過ぎてしまう。
それでも茶臼山方面を振り返ると平らな牧場の先に八ヶ岳が美しかった。

そこから20分ほど歩き展望地、王ヶ鼻に着く。
今日は雲がかかり思うようには展望はないものの松本平を眼下に御嶽山、乗鞍岳そして北アルプスの山脈が北に延びる。
ここは烏帽子岩と同じくその展望を楽しみのんびりできる。

王ヶ鼻より松本平・雲かかる御岳・乗鞍


下山をどうするか。
二人の小径をダテ河原方面へトラバース。
石切場まで下り舗装道路を三城へ。
あるいは石切場方面まで下るが木舟コース・ダテ河原経由で下るか。

結局歩きながらその場で考えようと下り始める。
二人の小径分岐はそのまま石切場方面へ。
芽吹き始めた唐松の美しい登山道を下る。
周りにはスミレが咲き誇り紫色に染まるほどだ。

桜清水のキャンプ場上まで下った。
ここから先舗装道路を歩くのは避けようと、距離的にはさほど差のないダテ河原方面へと登り返した。
途中まで行き引き返そうかと思うほど急坂が続く。
一尾根越える感じになるので無理はないが選んだ道引き返すことはないとそのままダテ河原へと歩き続けた。

苦しくもあったが舗装道路を歩くことを考えれば選択は正しかった。
ダテ河原に着けばあとは気持ちよく三城へと下る。
なかなかバラエティに富んだ周回コースになった。


ふるちゃん   


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2020年05月19日

(過)鹿島槍ヶ岳・五竜岳へ 扇沢から簗場駅へ歩く

2013年(平成25年)7月31日(水)~8月1日(木)

鹿島槍ヶ岳・五竜岳へ

「キレットに 雷響き 鹿島・五竜」




シャクナゲと五竜岳 鹿島からキレットへ


爺ヶ岳へ柏原新道で登り
鹿島槍ヶ岳・五竜岳を目指した。


もう一つ
後立山縦走で針ノ木岳から白馬までの縦走をした時
通過したキレット小屋の存在のすごさを感じ、
ぜひとも一回は泊まってみたいと考えた。

爺ヶ岳での絶景を楽しみ鹿島へと冷乗越へ。
鹿島槍ヶ岳がぐんぐんと迫力をもって近づく。
その麓に冷小屋が建つ。
ここの小屋へ泊り、またテント泊もしたが何年も経つと
建物のこと場所の様子などはすっかりと忘れてしまうものだ。

ただ思い出すのは家内と赤石尾根から冷小屋に泊まった時
小屋の中で日航機の墜落事故を報道するニュースを聞き
その衝撃が大きく冷小屋と鹿島槍と聞くと思い起こす。

冷小屋を越えると布引の長い稜線を鹿島へとひたすら登る。
湧長野県側から雲が湧き立ち。
布引という名の美しさをさらに印象付ける。

爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳 双耳峰


鹿島槍ヶ岳は双耳峰。
南峰にたどり着く、鹿島槍ヶ岳の最高峰になる。
目の前にどんと構えるのが立山・剣の岩峰軍。
立山から薬師岳・黒部五郎まで展望できた。

30分ほど下って登ると北峰に着く。
後立山、五竜岳からの険しい稜線が見え
眼下には今日泊まる八峰キレット小屋が小さく見ることができた。
また沢に残る雪の美しい模様が印象的だった。

鹿島槍ヶ岳山頂


岩場の急坂を慎重に下りキレット小屋を目指す。
一歩間違えば奈落の底だ。

できるだけ足元に集中して谷底は見ないようにした。

キレット小屋
30年前は通り過ぎた。
この険しい岩場に立つ小屋にあこがれていた。
ようやく念願かなって今回泊まることができた。



平日、天候の不順もあってか宿泊者は少なく、
ゆったり休むことができた。

食事にびっくり!
最近はどこでもよくはなってきているが
山もりのキャベツにポテトサラダ。
ハンバーグの上にタラの芽が2つ。コゴミも付いていた。

あまりの感動に八峰キレットの記念にTシャツを購入した。
今でも着易いのでよく利用している。

翌日、5時に朝食。
なんと雨の中を出発することになった。
雨の中の険しい岩場の上り下りを繰り返すこととなった。

途中で出合ったのは3人の一組だけ。
雨が強くなり、岩場によっては小さな滝上になって水が流れる。
その中を進んだ。

集中していたのか3時間ほどで五竜岳の山頂に付こうとしたその瞬間
岩場で雷がゴロゴロと来たのだ。
朝から雷か!

五竜岳山頂 雷が怖く通り過ぎる



さらにペースを上げ、
五竜岳の山頂は残念だが通り過ぎるだけになった。
一刻も早く小屋に着きたいという気持ちが強かった。
雷は1回だけでおさまり、その後雷鳴を聞くことはなかった。

五竜岳山荘に到着する。
びしょ濡れにり、小屋の中に入り
1杯の熱いコーヒーを飲んだ。
身体が温まり、遠見尾根を下るエネルギーを得た。

濡れてしまった手袋を、新しくしようと考えた。
直ぐ濡れるだろうが少しでも指先を温めようと五竜岳の手袋を買い求めた。
これも気持ちに落ち着きができ下山の安心感につながった。

長い遠見尾根を下る。
雨足は弱まり、下山に余裕も出てきた。
すると今まで見えていた花にも意識が行くようになり
初夏の花々の美しい山道を下ることになった。

雨は上がり、標高が下がると共に蒸し暑くなり
ゴンドラ乗り場に到着する頃には晴れ間も見えていた。
ゴンドラであっという間に下山。
真夏の日差しが差してきた。

神城駅から電車でと思っていたが
13:40の段階で、16時ころまで穂高方面の電車がない。
そこで白馬の道の駅で天ぷらうどんに、生ビール

そして酔った勢いで塩の道を南神城、佐野坂そして青木湖へと歩いた。
さすがに疲れヤナバスキー場駅で電車を待つと
なんと夏は停まるわけがない。


さらに中綱湖そして簗場駅へと辿り着いてしまった。
さすがに疲れ、電車で帰るより
ここまで来たら車で迎えに来てもらおうと連絡する。

とうとう簗場駅まで歩いてしまった


鹿島槍ヶ岳、五竜岳に再び登ることができた。
八峰キレット小屋へも気持ちよく泊まることができた。
目標は達成できた。

そして雷の五竜岳山頂を味わい。
長い塩の道まで生ビールの勢いで歩いてしまった。


ふるちゃん   


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2020年05月15日

りんご山へ 花

2020年(令和2年)5月15日(金)

りんご山へ 花

5月9日(土)今シーズン初のりんご山へ

りんごの花が満開
りんご園の草を刈るモアという車が行く




5月12日(火)2回目

花摘み

2年枝の花摘みをする。
2年枝の花をなぜ摘み取るかと言うと、美味しいりんごをより成長させるため。
2年枝にできるりんごは美味しくないそうだ。無駄に養分使うので早めに花を摘みます。

2年枝の花が咲く



摘まれた後の枝




5月14日(木)3回目

花もだいぶ散ってきた、花摘み続く
その中孫はりんご園で遊び回る
たくましい!



ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:13Comments(0)りんご

2020年05月10日

(過)国師ヶ岳・甲武信ヶ岳縦走へ

2013年(平成25年)8月3日(土)

国師ヶ岳・甲武信ヶ岳縦走へ

「苔むす 秩父の奥 国師甲武信」




国師ヶ岳2592m山頂


車2台を使い
大弛峠から甲武信ヶ岳を目指した。

大弛峠から国師ヶ岳に登る。
奥秩父の深い樹林帯が美しい。
国師ヶ岳からは奥秩父最高峰の北奥仙丈ケ岳が
目の前にもっこりと園姿を見せた。

苔むす稜線、倒木に苔が生えそこからまた新しい木々がのびている。
空気も美味しく脳が活性化されるようん感じがする。
コメツガの元を歩くと甘いような空気が漂い最高の気分に浸れる。

奥秩父の原生林を歩く



コースの中間部ぐらいにブナ林があった。
そこにはゴリラとカメが幹に取り付いたような光景を目にした。
自然の造形は面白いものを見せてくれる。

ほとんどの表示板は朽ちてきていて
字もうっすらとなり読めないものがほとんどだった。

「ノタル」
何なのだ?
調べてみると「国師のタル」
タルとは峠を表す言葉で、
その他
コル、 鞍部、乗越、タワ、キレットとも言う
昔 から山をまたいだ反対側の集落等に抜ける径(みち)を指すとあった。

東梓・富士見・水師と呼ばれる小さなピークをいくつか越え
梓山・信濃川源流との分岐に出る。
ここから先はガレ場を少し登ると甲武信ヶ岳の山頂へ

甲武信ヶ岳2475mから縦走路


山頂からの金峰山は雲の中で展望に恵まれなかったが
大弛峠から金峰山へは歩いたことがあるので
金峰山と甲武信ヶ岳がつながったことになる。

下山は梓山の面へ。
途中千曲川・信濃川の源流がある。
この最初の一滴が日本一長い信濃川となり流れていくのだ。

千曲川源流


奥秩父の森を一日歩いて楽しんだ。
緑に包まれた一日となる。

川上村のレタス畑
瑞牆・小川山の岩峰も美しい!

ふるちゃん    


Posted by ふるちゃん at 20:00Comments(0)三百名山