2023年09月19日

戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

2023年(令和5年)9月16日(土)

戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!




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蟻の塔渡り
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

戸隠山に登ったのはほぼ40年前、山を本格的に登り初めた頃以来になる。
10年ほど前には西岳に登り、八方睨みから下ってはいる。
蟻の塔渡りは3回目となり、40年前はトラバースもなく這いずって渡った恐怖の記憶がよみがえる。
ところが10年ほど前の八方睨みからの下り時は、トラバースの鎖が設置されていたので使用した。

今回はN氏との同行となった。
来週に槍ヶ岳を控え、大姥山、乗鞍岳、そして最終槍トレとして戸隠山。
若かりし頃の感覚で登り始めたのだが思っていた以上に年齢を感じてしまった。

ハードな岩場が続く
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

奥社からいきなり急登に汗びっしょりとなる。
一番の鎖場までが長く感じるハードな登りにエネルギーを消耗した。
五十間長屋、百間長屋付近からの連続する鎖場に必死となる。

この鎖場も過ぎれば直ぐに蟻の塔渡りは近いと思っていたが、連続する鎖に辟易。
垂直、トラバース、足場の少ない鎖場と、かつては楽しかった岩場も苦行の場となっていた。

でも気持ちを切り替え、わくわく感を抱き歩ける登る幸せと思うと苦難も楽になった。
確かに歩ける、登れる、そして岩場に取り付けるのは幸せな時と思う。
時間はかかったが難所を登りきり蟻の塔渡りへとたどり着いた。

最難関の蟻の塔渡り!
視界は開け、目の前に両脇切れ落ちる岩の平均台が現われた。
平均台を渡る気は全くなく、トラバースの鎖へと取り付いた。
トラバースといえどもかなり厳しく慎重に下り、岩場を登る。

蟻の塔渡り・鏡池
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

ここで出会ったのが大分県から来たという若者だ。
車中泊をしながら北信濃の山々を登り巡っているとのこと。
蟻の塔渡りを自撮りしながら気持ちよさそうに渡っていた。
岩が大好きと話し、塔渡りなどの岩場で止まり、時間をかけて山を楽しんでいるのが見られた。
アルプスデビューも西穂から奥穂の岩場だったと言うから驚きだ。
そして戸隠の岩場の方が難しいと話していたのには同意できた。

西岳の険しい峰々
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

無事難関を通過して八方睨みへ
西岳が、そして三角錐の高妻山が堂々と聳えていた。
蟻の塔渡りも眼下に見られ、麓の鏡池も展望できた。

戸隠山1904m山頂・高妻山が聳える
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

わずかばかり進むと戸隠山最高地点へと到達した。
やはり目の前に高妻山がそそり立つ姿が美しい。
大分の若者も山頂で一緒に一時を過ごし、スマホ同士だと写真交換ができるとのことで我々の写る塔渡りでの写真をいただいた。

九頭竜山を経て戸隠の稜線を行く。
1本鎖、ロープが設置されたところが2カ所ほどあったのみ。
ただ起伏が激しく登ったり下ったりの足腰にきついコースだった。
N氏、多分少し座骨神経痛で足に違和感があったようで、このアップダウンで強烈な痛みが発症してしまった。

稜線から迫力の岩壁
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

歩けなくなることはなかったが、痛みに耐える姿が今でも思い出される。
時々立ち止まっては足をさすり、再び歩き出す。
医者嫌い、薬は飲まない、もちろん注射などしたことない人だ。
そんなN氏に痛め止めの薬があるから飲むように進めると、かなり痛いのだろう飲んでくれたのだ。

時間はかかるが稜線を歩き、一不動へとたどり着いた。
一呼吸置き、起伏のない下山を始めた。
氷清水に着くまでは、問題ない登山道でもありゆっくりだが快調だった。

帯岩に下りる岩場
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

氷清水は、数秒と手をつけていられないほどの冷たさだった。
身にしみる旨い水!冷たさが一気に身体を冷やしてくれた。
様々な清水を飲んではきたが、苦しい山行故かも知れないが最高の清水と評しても良いと思った。
ペットボトルの水を入れ替えまだ続く長い下山へ。

ここからの沢道は氷清水が流れ石を濡らし滑る難所となった。
そして帯岩の下りる鎖と帯のように長い岩をトラバースする鎖場。
さらに滑滝の鎖場の足場の滑る岩には恐怖を感じた。
薬が少し効いたようでN氏も慎重に下ってくる。

滑滝横の恐怖の岩場
戸隠山 奥社から一不動 悪戦苦闘!

沢から外れ平坦な道が続き、牧場のゲートへ着く。
ここまで来れば問題く、下山と同様だったが。
雨が降り出すおまけが付いた。
牧場内でレインウエアを着込むこととなった。

最後は濡れながら戸隠キャンプ場内を歩く。
無数に張られたテントに圧倒されてしまう。
夕飯の準備が始まっているようで薪を焚く匂いが漂ってくる。
テント場の上に、雨雲に霞む今まで登っていた戸隠の山容がうっすらと見られた。

ふるちゃん


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Posted by ふるちゃん at 20:37│Comments(0)三百名山
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