2024年11月20日

牛廻山 最短で、でも!436座目/日本の山1000

2024年(令和6年)11月9日(土)

牛廻山 最短で、でも!436座目/日本の山1000



https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7462280.html

牛廻山1207m山頂 丑年の山


本来、大塔山・法師山を登る予定を立てていた。
ところが登山口までの林道が11月に入り通行止めと言うことが分かった。
通行止めとあっても進めることはあるのでしばらく行くが、バリケードが設置され進められなかった。(ショック!)
ほかに行き方等あったのかもしれないが法師山登山口にたどり着けなかったのだ。

そこで短時間で登ることのできる牛廻山へと変更。
かなり車を走らせ疲れが出てきたところに、さらに追い風をかけるような425号の道で牛廻山の最短登山口へ。
狭く、崖っぷちを走り、山側からは樹木も、さらにタイヤが心配になるガレ場も出てくるという快適さからはほど遠い道425号で和歌山県・奈良県境の峠に着く。

清流に出会う


ここからさらに登山口探しに時間がかかってしまった。
425号の県境峠からさらにダートの林道に入り込む。
この林道に登山口があるはずがナビがへそを曲げてしまった。
どんどん奥まで行ってしまい、作業をしている現場で行き止まり。

今一度県境峠に戻り、和歌山県側に下るが。
どう考えても先ほどの林道に登山口があるだろうと、ヤマレコ登山開始を押すと登山口へと近づくのが分かり、林道脇に広い駐車場を見つけた。
そして登山口らしき尾根、そして赤ビニルテープを発見。
全く表示はないが、ここが登山口と安堵する。

画像を入れようとするが「容量が一杯」赤字が出てしまう


昼も過ぎ、ようやく歩き始めることができた。
尾根伝いに登り、途中きつそうな登りがあるかと思いきやトラバースして先に進む。
今一度尾根に出ると、落ち葉でふかふかの道なき尾根を高い方へ高い方へと登るだけ。

あっという間に明るい、紅葉も美しい山頂に着いた。
樹木に囲まれ展望はないが、光に照らされる木々の葉が美しい。
ふと今日の一日を振り返ると車に乗っている時間が長く、歩きは最短距離の登頂と言うことで楽だったが、複雑な気持ちにもなった。

牛廻山の名前、そのの由来を諸説あるだろうが調べてみた。
十津川村・龍神間では牛に米など生活物資を積み運んでいたが、現県境の峠越えは牛には難しく人が代わりに運び、牛を廻した(帰した)という。
そこで峠近くのこの山が、牛廻山となったとの由来があるそうだ。
そして丑年に登る干支の山としてもよく知られているとのこと。

熊野から法師山登山口へと進むが通行止め、牛廻山への425号の狭く厳しい長い道のり。
さらに県境からのダートを行ったり来たりの迷走。
山への歩きよりも、登山口までの耐えて忍ぶ運転に身も心も疲れてしまった牛廻山となった。
それでも振り返ると知らない世界を存分に味わうことのできた一日でもあった。
牛廻山で「日本の山1000」436座目となった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 17:46Comments(0)日本の山1000

2024年11月19日

一族山 布引の滝 435座目/日本の山1000

2024年(令和6年)11月8日(金)

一族山 布引の滝 435座目/日本の山1000




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7457450.html

流麗 布引の滝


道の駅板屋九郎兵衛の里付近から林道で布引の滝へ向かう。
四段からなる日本の滝百にも選ばれている飛沫もたてずに流れ落ちる様は華麗な姿だった。
花崗岩の白さも融合して豪快な滝というイメージとは異次元の布引の滝だった。

ほぼ同位置に一族山への保全林登山口。
木橋を渡り沢沿いを行く、トレイルランが12月に開催されるようでそのオレンジ色のテープが目立つ。
そのテープに誘導され、登ろうと決めていた登山口を行き過ぎてしまう。
戻って見ると、登山口にはロープが張られていて通行止めなのか。
計画、決めていたルートなので行けるところまで行けと決断登り始めた。

歩くのが大変


荒れている!
杉の倒木、落ちた枝が登山道を覆う。
足場は岩がゴロゴロし安定しない。
光も差さず、ジメジメとした荒れた登山道が続く。

でも、手すりが設置され、形をなさない木段も続く。
かつては整備されたハイキングコースだったのに違いない。
整備されなくなると荒れるしかないという感じの登山道だった。

一族山801m 山頂


暗い林を出ると、やはり荒れた林道に出てしばらく歩くことに。
落石してきそうな壁を横目にいったん下ってしまう。
再び登山道に入るのだが、古い小さな表示がなければ入り口も荒れていて分からない状況だった。

ジグザグに、そして山頂を巻く様に登山道がある。
わかりやすいので問題はなかったが、このままだと廃れてしまいそうな道に感じた。
山頂間近、急に広い登山道がなくなり、ちょっとした藪中を進み頂上に出た。

ほぼ木々に囲まれた山頂。
どこの山々が見られたのかは分からないが、樹幹からの展望があった。
一族山とは山名が面白く、そのいわれはと調べてみた。
南北朝時代、吉野を拠点とした南朝の刀剣を作っていた入鹿鍛冶一族に
由来するらしいとのこと。
この一族の存在が強い地域の山だったのだろう。

めはり寿司


山頂ではめはり寿司をいただいた。
熊野市の郷土食でご飯を高菜で包んであるおむすび。
一気にがぶっと食べないと高菜が食いちぎれない、そこで目を見開き食いついたので命名されたとのこと。
塩味の効いた素朴なおにぎりでエネルギーを得て同道を下山した。
周回できそうでもあったが、入り口が雑木に覆われ分からなかった。

これで無事「日本の山1000」435座目を登ることができた。
しかし、今回計画していた笠捨山は登山口への道が通行止めのようで残念だが諦めることに決めた。

花の窟 御神体


P.S. 花の窟(いわや)世界遺産へ。
明るい内に熊野・花の窟道の駅に戻った。
神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が葬られた御陵という日本最古の神社へお参りした。
ご神体は高さ45mの大岩、圧倒される白い岩を目の前に神話の世界、神秘の世界に身を置くことができた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:00Comments(0)日本の山1000

2024年11月18日

五大尊岳 山在峠より奥駈道 434座目/日本の山1000

2024年(令和6年)11月7日(木)

五大尊岳 山在峠より奥駈道 434座目/日本の山1000




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7453795.html

五大尊岳825m山頂の不動明王


山在峠から大峰奥駈道を五大尊岳へ
本来大峰奥駈道とは役行者が開いた吉野と熊野を結ぶ険しい峰々を結ぶ修行を行なう(七十五靡)約80kmの古道を指している 。
部分的に歩いてはいるが、今回もその一部を歩き「日本の山1000」の五大尊岳を目指した。

もう少しで奥駈道終点の熊野本宮に近い山在峠から歩き始めた。
登山口には石造宝塔が祀られ奥駈道らしさを感じる。
この奥駈道には第五靡(なびき)の大黒岳、第六靡(金剛多和、役行者が祀られている)、そして第七靡(目指す五大尊岳)がある。

熊野川


しばらく歩くと熊野川が眼下に流れている光景に目を奪われた。
光が差し蛇行する水面、白い砂の川岸が明るく輝いていた。
遠くに大峰の山々の稜線がうねるように伸びる。

大黒岳まではこれならば楽勝の山行と思い歩いていた。
大黒岳から一気に下る、どこまで下るんだという不安に襲われた。
それは前哨戦で第六靡・金剛多和からは起伏の大きい急斜面が何度も出てきて修行・苦行そのものになった。
ただここという急斜面にはロープがしっかりと張られ、わたしのような軟弱者にはありがたいことだった。

第六靡 役行者の石仏


五大尊岳の北峰へ到着。
山頂には不動明王の石仏が祀られていた。
五大尊は五大明王とも呼ばれ、不動明王を中心とした恐ろしい形相の仏が悪を倒し世の中を守るとのことだ。
まるでゴレンジャーのような。(古いか)

登山道脇に見られたリンドウ


正に修行をしたような五大尊岳の歩き。
「日本の山1000」434座目となった。
大峰奥駈道の一部だけだが歩き、修験の体験をしたような気になった。
そんな厳しい歩きだったが、所々に紫色のリンドウを見かけ疲れもとれるような気分になった。

ふるちゃん  


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2024年11月17日

玉置山 世界遺産 433座目/日本の山1000

2024年(令和6年)11月6日(水)

玉置山 世界遺産 433座目/日本の山1000




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7452801.html

玉置山1076m山頂 


七洞岳を登り、次は笠捨山を計画していたが、登山口への林道が通行止めのよう。
急遽、簡単、短時間で登ることができる玉置山へと変更した。
ところが熊野方面からの車道、道のり長く厳しいこと
かなりの時間をかけて玉置神社の駐車場に着く。ふーっ!

驚くのは駐車場まで行くと人も多く、駐車場がほぼ満車だったことだ。
私のように熊野方面から車を走らせてくるのは少なく、奈良県十津川方面から来る方が多いようだ。
やはり世界遺産、熊野三山の奥の院としての玉置神社は霊場、参詣道、そしてパワースポットとしての魅力があるようだ。

落ち葉を踏みしめ稜線を行く


まずは駐車場手前の玉置山登山口から尾根道を行く。
快適な稜線、落ち葉を踏みしめ登る。
賑やかだった駐車場とは裏腹に静かで心落ち着く道だ。

すれ違う人もなく山頂へと出た。
静かで遠くの山並みが美しい山頂、奥駈道第十靡の霊場にもなっている。
身を清めたのか山頂には塩らしきものが見られた。
きれいな稜線の山並み、展望はあるもののさてどこが見えているかは謎。

玉置神社へ


帰りは急な斜面を玉置神社へ下る。
途中に役行者が財宝を埋め後世の役に立てようとした玉石社があった。
今でも掘り起こせばざっくざっくと財宝が出てくるのだろうか。(?)

玉置神社へ安全登山を最後祈ってきた。
境内には杉の大木が見られ、それは見事だった。
神代杉、夫婦杉そして圧巻はぐっと伸び迫力満点の大杉
樹齢3000年ということで、安寧の時代が脈々と続く地であることも分かる。

世界遺産 玉置神社


玉置山は「日本の山1000」433座目となった。
本日計画していた笠捨山へは次の機会にと思っている。
明日はやはり奥駈道に当たる五大尊岳へと決め、便利な熊野の花の窟・道の駅に車中泊とした。

ふるちゃん  


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2024年11月16日

七洞岳 大栃コース 432座目/日本の山1000

2024年(令和6年)11月6日(水)

七洞岳 大栃コース 432座目/日本の山1000




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7451666.html

七洞岳778m山頂


前日朝熊ヶ岳に登り、七洞岳・山の神登山口手前で車中泊
静かな一夜が明け七洞岳へと向かう。
苔の香りが漂うじめっとした空気だ。

山の神から歩き始めるが、沢沿いの道は広いが荒れて歩き難い。
鈴尾コーストとの分岐を過ぎ、しばらく行くと小屋が見える。
避難小屋のようでその横には栃の木が見られ、太い幹が見事だ。
大栃コースの登りが始まる。

小屋の後ろに大栃


沢を越えて急登となる。
途中には「二町112m」など書かれた表示があり、山頂まで十町で到着だろうと思い登っていた。
ありがたい目安だったが、実際は十四町が山頂手前にあり、古風な距離案内だったのだ。
というより無知な自分ということだろう。

急登のジグザグを登っていて一度獣道へと誘われてしまった。
進むにつれ落ち葉が濃くなり道が道でなくなった感じがした。
100m弱ほどだったので戻り登山道に出た。
よく見れば曲がり角にはロープも張られていたのだが、急だったので下ばかり向いて進んでしまったようだ。
よくやる失敗だが気をつけたい。(大体戻れば問題は解決する)

快適な尾根道


尾根に出る。
野原コース分岐とあるが、大栃コース分岐と言っても良いのか、鈴尾(東)コースとの分岐地点になる。
そこからは白岩方面、快適な尾根道を気持ちよく歩く。

のぞき岩と表示されたところが白岩だろう。
絶景が望まれ、光指す海辺方面がうっすらとオレンジ色に染まる。
白い大岩が目の前にも現れ、それが大岩か。
反対側には風力発電の風車が山上で何台も回っていた。

のぞき岩から白岩か?


のぞき岩・白岩から山頂は近かった。
周りに木々はあるが展望もよく明るい山頂が待っていた。
ただどこが見えていいるのか、山名も分からないのが残念だ。
山名ナビで探ってみてもほとんど分からなかった。
知らない土地、山での、分からない絶景というものも味わいがある。
とにかく山並みがきれいで、海っぽい青の世界など分からなくても気分は最高だ。

下山は鈴尾(東)コースとも考えたが安全第一で来た道を引き返した。
無事下山、林道から見られる白滝が見事でもあった。
麓での車中泊が印象を強くした七洞岳「日本の山1000」432座目となった。
次は、笠捨山だ。(ところが!)


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:00Comments(0)日本の山1000

2024年11月15日

朝熊ヶ岳 伊勢志摩 431座目/日本の山1000

2024年(令和6年)11月5日(火)

朝熊ヶ岳 伊勢志摩 431座目/日本の山1000




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7449555.html

山上公苑から朝熊ヶ岳


三重県、和歌山県の「日本の山1000」へ
その最初に朝熊ヶ岳を選んだ。
安曇野を朝出れば登ることが可能、次の山の麓までも行き着くだろうとの計画。

伊勢神宮の奥の院として知られる金剛證寺がある朝熊ヶ岳。
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭にも唄われている。
山頂には八大龍王社が祀られ神仏混淆、全山信仰の山らしい。

卒塔婆の通り


山上公苑からまずは歩道を卒塔婆の通りまで下る。
大きな門をくぐり卒塔婆の間を行く。
背も高く太い、立派な卒塔婆についつい目が行く。
一番でかい卒塔婆は50万円とのことが奥の院の門のところに表示されていた。
故人を供養するに値段ではないだろうが、これだけ高額な卒塔婆を立て供養される方々が多数おられることに驚くしかない。

案内もなく分かり難いが、その卒塔婆値段表示の付近から山へと入る。
階段らしきものも見当たるが、ほとんど崩れ歩く人も少ないのが分かる急登だ。
整然とした卒塔婆の通りから一気に荒れた急登は変化に富む。

かなりの急登


しばらく登ると車道に出て、そこから山頂へと登山道を再び進む。
山頂にはあっという間に到着。
八大龍王社の脇から鳥居が並び、山頂名のある広場へと出る。

朝熊ヶ岳555m山頂


木々の間から霞む伊勢湾が眺められた。
明るい山頂には小さな池があり見頃のサザンカが咲いてもいた。
最短で登ったが、出発からは遠かった朝熊ヶ岳の静かな山頂でしばらくたたずんだ。

金剛證寺境内


下山は歩道から歩きやすい尾根道を金剛證寺境内へ。
本堂にお参りをし、池や太鼓橋のある風情ある境内を巡った。
紅葉も始まっていてその下に「おちんこ地蔵尊」なる興味そそるお地蔵さんが祀られていた。
やはり子宝をお願いするお地蔵さんで、すでに孫もいる私はお礼参りとなった。

伊勢湾


山上公苑に戻り足湯もある展望台から今一度伊勢湾を眺める。
振り返ると赤ポストの先に朝熊ヶ岳が見られた。
「日本の山1000」431座目となった朝熊ヶ岳は賑わう山上公苑からすると静かな山域だった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:48Comments(0)日本の山1000

2024年11月02日

駒ヶ岳(頸城)ハード!430座目/日本の山1000

2024年(令和6年)10月31日(木)

駒ヶ岳(頸城)ハード!430座目/日本の山1000




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7424116.html

頸城駒ヶ岳 根知より


根知の駒ヶ岳登山口付近にはすでに数台の車が止められていた。
青空の下、駐車場からは岩肌美しい明星山が眺められた。
山頂からの景色も期待が持てる。

「山頂まで180分」表示の登山口からは濡れた草に覆われた細い登山道を歩く。
不安だった登山道も徐々に広がり大きな葉、朴葉などが濡れて道を覆っている。
この濡れた落ち葉が最後まで歩きへの障害の一因となった。

白馬三山など展望


水場の駒清水までは30分予定通り順調だった。
能登見台なる展望地からは糸魚川の町並みと日本海の先に能登だろう陸地がぼんやり霞む。
ここからが急登が続く難所が続々と現れた。
ロープは張ってあり場所によっては全体重をかけて滑る足下に注意して登る。

急斜面に落ち葉そして濡れた滑る土に足が悲鳴を上げる。
ロープをつかむ手にも力が入り握力が落ちてくる。
さらに「島滝沢いっぷく」の「山頂まで120分」表示を見て、ショック!登りがさらにきつく感じてしまった。

迫力の岩壁


駒清水から1時間かかっている。
あと90分で山頂のはずが120分!?
その後、実は私でも90分ほどで山頂に到着できている。
ということは島滝沢の表示「120分」は重く登る気持ちにのしかかる「山頂まで90分」と訂正しても良いのではないか。
足に不安を抱えた古希の私が90分で登ることができたのだから。

悪戦苦闘、岩壁の下に出たときは感動した。
迫力ある、圧倒的な力強い岩、覆いかぶってくる大きな壁が青空に伸びている。
紅葉も美しく、白馬三山などの展望も開けた。
岩の下をくぐったり、はしごを上り下り岩壁に沿って歩く。
再び急登で岩壁を縫うように稜線へと登り上がることができた。

すくみのテラスから雨飾山


ダケカンバやブナの木々の稜線はあまりに急登が続き険しかっただけにほっと一息入れながらの落ち葉を踏みしめての緩やかな登り、山頂へのフィナーレとなった。
登山口に表示されていた「山頂まで180分」正にその通りの時間で登頂。

山頂からはほぼ360度の展望が広がり険しい山並みが目を引いた。
烏帽子岳だろう日本海側をバックに鋭い山容が、雨飾山もシルエットになり迫力の姿を見せていた。
尖った鬼ヶ面山、その横には丸みのある焼山が鎮座している。
北アルプス側は藪で遮られているが、白馬三山そして遠くには鹿島槍ヶ岳などが見られていた。
登ってくる間には日本海、糸魚川の町並み、そして明星山、青梅黒姫山、栂海新道の稜線など間近に眺められた。

頸城駒ヶ岳1487m 背景に焼山・鬼ヶ面山


景観をおかずにおむすび、リンゴといただきしっかり休む。
心配な下りへ。
急坂の滑る斜面はロープにつかまり滑る感じで下るしかなかった。
ロープのないところで落ち葉に隠れていた木の根に足を滑らし肘をつき尻餅。
ゆっくり歩き、さほど傾斜がなかったので怪我もなくすんだが気が抜けない下山となった。

今回の頸城駒ヶ岳は久しぶりの「日本の山1000」の一座。
5月に登った山口県の一位ヶ岳以来の430座目になる。
比較的自宅から近くにあり、私でも登ることが可能な山だろうと判断して天気の良い今日を当てた。
無事下山、景色よく変化にも富むが私にとってはハードな山だった。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:30Comments(0)日本の山1000

2024年10月26日

美ヶ原 石切から王ヶ鼻・茶臼山・扉峠へ

2024年(令和6年)10月25日(金)

美ヶ原 石切から王ヶ鼻・茶臼山・扉峠へ




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7402413.html

王ヶ頭から


天気予報は晴れだったが霧雨の石切場・桜清水のキャンプ場を出発する。
登るにつれ唐松林に薄日が差し徐々に明るくなり始める。
雲間を抜けると二人の小径手前のから雲海の先に槍・穂高の山並みが見られるように。
正に海の中から顔を出し明るい空間に飛び出したごとくか。

真っ白な雲が、海のごとく広がる王ヶ鼻に。
白い雲に浮く山々の眺望に魅了された。
北アルプス、中央アルプス、少し雲かかるが南アルプス。
蓼科山から八ヶ岳の山並みも雲海に浮かぶ。
ただ富士山だけは見ることができなかった。

雲海に浮かぶ北アルプス 槍・穂高など


王ヶ頭からも真っ白な雲海が美しい。
王ヶ頭ホテルの先に行ってみると美ヶ原台状が広がり、雲海も。
その先に頸城の妙高・火打山そして高妻山だろう山々も雲海上に見られた。

パノラマ道を歩く。
目の前には烏帽子岩、振り返ると王ヶ頭、王ヶ鼻その脇に槍・穂高が。
そして徐々にこれから向かう茶臼山の背後に八ヶ岳・蓼科山が大きくなる。

紅葉もいい パノラマ道より振り返る


百曲下降地点までは何人かのハイカー、観光客とすれ違う。
それ以降茶臼山、扉峠までは誰にも会わずに歩く。
笹に覆われ気味だった茶臼山までの牧場横の登山道はきれいに笹が刈られ気持ちよい歩きができた。

静かな茶臼山からは蓼科山・八ヶ岳が雲に隠れたり、姿を現したりと繰り返していた。
浅間山方面も徐々に雲がかかってきた。
ただ乗鞍岳が小広場へ下る登山道正面にくっきりと見られた。

茶臼山山頂 蓼科山・八ヶ岳が見えたり隠れたり


予定通り茶臼山でお昼にし、初めて冷凍の焼きおにぎりをいただいた。
なかなかの美味で、もちもちとした食感がよく山に良い。
毎回これでは飽きてしまうだろうが時には冷凍食品も山に役立つ。

蓼科山にはススキが似合う


しっかり休憩もでき最後の扉峠への下りに入る。
目の前には紅葉した木々、笹原広がり気持ちよい登山道だ。
雲間に入ると白の世界だが目の前に蓼科山だけが浮かび上がる。
その蓼科山を背景にススキが白のキャンバスにそよぐ現れた現れた。
最後まで雲海の世界に心引かれる美ヶ原の歩きになった。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山

2024年10月22日

霧ヶ峰 八島より車山など 草紅葉・絶景!

2024年(令和6年)10月21日(月)

霧ヶ峰 八島より車山など 草紅葉・絶景!




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7391715.html

鷲ヶ峰登山道より 八島湿原の草紅葉


今シーズン4回目になる霧ヶ峰。
鷲ヶ峰へは夏に孫と登っている。
今日は快晴、360度の大展望が待っていた。
ことに草紅葉の八島湿原の先に八ヶ岳・南アルプスその間に富士山の眺めは格別だった。

草紅葉の八島湿原へ鷲ヶ峰から展望を目にして下る。
八島湿原へ出ると、上から眺める一面塗りつぶされたような草紅葉とは違っていた。
鎌ヶ池への木道からの草紅葉、場所によって微妙に茶の色が違い広がっている。
色あせた茶色の様々な植物が一面に敷き詰められ絶妙に美を醸し出す。

八島湿原・鎌ヶ池


湿原を離れ、ゼブラ山(男女倉)へと登る。
紅葉の始まった木々、背景に先ほど登った鷲ヶ峰が堂々見られる。
ゼブラからの眺めも最高、槍・穂高など北アルプスの稜線が印象的だ。

北の耳へ、右手・向かい側に広がる霧ヶ峰の高原を満喫して進む。
蓼科山の西端な山容、そして八ヶ岳の峰々が目の前に迫る。
菅平四阿山・高峯山などが見られ、浅間山の肩付近に高妻山・西岳そして先週登った妙高山も眺められた。

南の耳から八ヶ岳・車山


北の耳から南の耳へは快適な道が続く。
赤ちゃんを背負い、5歳ぐらいの男の子を連れた家族も私以上に快調に歩く姿があった。
蝶々深山への道が見られ、その道が槍・穂高へとつながるがごとく伸びる。
双六からやり槍ヶ岳を眺める光景を思い出した。

車山への階段はきついものがある。
車山だけを目指す方が多いので山頂は大賑わいだった。
今までの静けさが吹き飛んでしまう感じもしたが、やはり景色は良い。
360度の大展望、今まで見てきた南・北・中央アルプス、八ヶ岳・富士山など飽きずに眺められた。
見る角度によって微妙に変わってくる景色、その違いがあるため霧ヶ峰はひと味違う歩きになる。

車山より 八ヶ岳・富士・南アルプス


しっかり休憩腹ごしらえをして車山肩へ下る。
そこから戻るように蝶々深山へ遠回りして登頂。
登ってきたばかりの車山も紅葉の木々に取り囲まれ美しい。

蝶々深山から下り、穴場の沢渡方面へ。
笹に覆われ気味の細い登山道を歩き、いったん小さなピークに登り、そこから下り始める。
ススキの穂が銀色に輝き、一面を埋め、その先の木々の紅葉も良い。
その中に点在する大岩がいくつか見られ、その先に草紅葉の八島湿原が。
ススキ道から最後樹林帯を抜け、砂利道をわずかばかりで御射山へ。

沢渡へ 大岩が点在・八島湿原・北アルプス


最後、時計回りで八島湿原を巡りながら戻る。
八島湿原の草紅葉の先に朝方登った鷲ヶ峰、ゼブラそして耳が一日を振りい帰られるように眺められる。
一日中絶景を眺めながら最高の一日が無事終了した。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山

2024年10月20日

入笠山 ゴンドラ利用 孫も登る

2024年(令和6年)10月17日(木)

入笠山 ゴンドラ利用 孫も登る



https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-7375615.html

入笠山1955m山頂にて


高尾山、長峰山を登っている年長の孫が山に登りたいと言う。
そこで入笠山が適当ではないかと孫夫婦、家内と登ってきた。

ゴンドラを利用して山頂駅から登り始める。
ゴンドラも楽しかったようでどんどん高度を上げ、景色の広がりを楽しむ。
ゴンドラからは八ヶ岳が眺められた。

ゴンドラ真下にはバイクのダウンヒルコースが見られ、下ってくる人はいないかと注目も。
ジャンプするところを見たいという孫だったが、残念なことに行きも帰りもゴンドラにバイクを乗せている方は大勢見るが走り下る勇壮な場面にはお目にかかれなかった。



山頂駅からはまず樹林帯を歩く。
気持ちいい林の中、何種類かのキノコが見られはしゃぎながら進む。
イクチなどあるが、ベニテングダケが見たいと言うがそれはかなわなかった。

いったん防獣ゲートを開けて湿原へ下る。
草紅葉が見られ、茶色く広がる。
湿原内には小川が流れ、20cm弱の魚が数匹見られた。
行きも帰りも同じ場所で泳ぐのだが、ほとんど流れのない湿原にいる魚は何だったのだろうか。
ハヤではないかと思うのだがわからない。
笹舟を浮かべると餌と間違えたのではないか、つつく姿があった。

草紅葉が美しい湿原


お花畑のジグザグ道を抜け一休み。
小梅飴の酸っぱさがいい、エネルギーを得た孫はここからの急登を頑張った。
岩場のある急登を登る。
鎖にも捕まり、岩登りも体験しスムーズに登り切る。
周りは紅葉も見られ赤や黄のダケカンバ、紅葉を楽しんだ。

急登始まる


元気よく山頂に到着。
絶景を期待していたのだが八ヶ岳、南アルプスも雲に隠れてしまった。
見られたのは薄いオレンジ色をしたヤスデだった。
山頂全面にうじゃうじゃいて座って休憩もままならない。
気持ち悪いの一言だった。

この気持ち悪かったヤスデの正体が下山して山荘の説明書きでわかった。
キシャヤスデといい8年に一度の大発生をしているとのこと。
害虫ではなく土壌を肥やし長野県の景観作りに寄与しているとのことだ。
時々線路上に大量発生して汽車(キシャ)の車輪が空回りしてしまうこともあることから名前がつけられたとのこと。

キシャヤスデ


孫はそれを知って山荘近くにもいたキシャヤスデを持つのだ。
くすぐったいと楽しんでいたが私は相変わらず害虫でなくても見た目だけで敬遠した。

そして雲を触ってみたいと言っていた孫は実現することができた。
入笠山山頂にうっすらと白い雲が漂い湿気を含んだ空気に触れた。
今雲の中にいるんだ。
自分より下に雲を見るのも良い体験だったようだ。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 05:17Comments(0)三百名山以外・里山