2017年08月26日
釈迦ケ岳へ 山梨百名山 すずらん群生地より周回
2017年(平成29年)8月23日(水)
釈迦ケ岳へ 山梨百名山 すずらん群生地より周回
「富士の雲 岩場急登 釈迦ケ岳」
(釈迦ケ岳山頂より)

山梨百名山 47座目となる。
最初 檜峰(ひみね)神社方面より登ろうとしたが、
芦川方面からの登山口が時間短縮、
そして周回できるということで一宮御坂ICを出て即座に変更。
笛吹市、新鳥坂トンネルを越え芦川のすずらん群生地へ向かう。
すずらん群生地のあることは全く知らなかったが
最盛期にはスズラン見学に訪れる人がかなり多いことを感じた。
そのすずらん群生地の駐車場の最下部に車を止め、
来るとき一端確認した釈迦ケ岳の登山口標示のあったところまで
舗装され林道を下った。
りんどうを模った立派な街灯が時々見られた。
登山口と書かれた先は作業道とのことで
舗装はされてはいたがかなり急な細い林道だった。
30分ほど登ると本格的な登山道に入った。
よく整備された登りやすい登山道で
ジグザグにどんどんと尾根に向かい高度を上げることができた。
広葉樹林が美しく日の差す今日はしっかりと日影を作ってくれる。
尾根に出る。
檜峰(ひみね)神社方面との分岐にもなっている。
釈迦ケ岳の山容からしてここからの稜線が一気に高度を上げる。
いきなり岩場が現われる。
里山とはいえ侮れない危険な場所がいくつかあった。
綱引き用の太いロープも設置されていた。
樹木も背が低くなり、途中富士山も見ることができた。
しかし景色もいいが足元も気を付けなければならない。
下を見ると完全に切れ落ちた断崖絶壁部分もある。
岩場が多くなりポールを片付け三点支持で慎重に登る。

山頂に飛び出る。
一気に視界が開け360度の大展望が待っていた。
一番はなんと言っても富士山!

そして富士を取り囲む御坂山系の山々。
目の前に三ツ峠山、黒岳、十二ヶ岳、王岳などを確認できた。
釈迦ケ岳の先鋒を見ながら登ってきた山々を今眺めている。
(三つ峠山・黒岳)

奥秩父の山々は下山時に瑞牆、金峰、国師ヶ岳が見られたが、
遠く八ヶ岳、南アルプスの高山は雲がかかりはっきりとは見ることができなかった。
山頂には地蔵はじめ石碑が立ち並び
山名にふさわしい仏教的な雰囲気が漂っていた。
お地蔵さんと富士は特に似合っているようにも思われた。
様々な蝶が舞い、あたかも山頂の極楽を楽しむことができた。

しかし日向坂峠への下山は急下降が待っているのは必須。
のんびり楽しんだ山頂から気を引き締める。
やはり登りほどではなかったが急坂岩場を慎重に下りた。
急坂が終わると比較的平坦で下り易い尾根をどんどん進む。
途中尾根のような府駒山を通過し高度を下げる。
すずらん群生地方面への分岐をさらに日向坂峠へ下った。
日向坂峠は別名どんべえ峠。
なぜ〝どんべえ”
調べるに「日本人のほのぼのとした温かさ」の意とある。
うどん「どんべえ」を思い起こすが、
日向(ひなた)から暖かさ、そして素朴な峠道を想像させてくれる名だ。
この峠までは車が入れる。
ここからすずらん群生地の大きな駐車場を通り
釈迦ケ岳周回コースの一筆書きが完成した。
一気の岩場の急登を登ると
富士を目の前に360℃の展望が広がる。
蝶やお地蔵さんも微笑む素敵な山頂だった。
ふるちゃん
釈迦ケ岳へ 山梨百名山 すずらん群生地より周回
「富士の雲 岩場急登 釈迦ケ岳」
(釈迦ケ岳山頂より)
山梨百名山 47座目となる。
最初 檜峰(ひみね)神社方面より登ろうとしたが、
芦川方面からの登山口が時間短縮、
そして周回できるということで一宮御坂ICを出て即座に変更。
笛吹市、新鳥坂トンネルを越え芦川のすずらん群生地へ向かう。
すずらん群生地のあることは全く知らなかったが
最盛期にはスズラン見学に訪れる人がかなり多いことを感じた。
そのすずらん群生地の駐車場の最下部に車を止め、
来るとき一端確認した釈迦ケ岳の登山口標示のあったところまで
舗装され林道を下った。
りんどうを模った立派な街灯が時々見られた。
登山口と書かれた先は作業道とのことで
舗装はされてはいたがかなり急な細い林道だった。
30分ほど登ると本格的な登山道に入った。
よく整備された登りやすい登山道で
ジグザグにどんどんと尾根に向かい高度を上げることができた。
広葉樹林が美しく日の差す今日はしっかりと日影を作ってくれる。
尾根に出る。
檜峰(ひみね)神社方面との分岐にもなっている。
釈迦ケ岳の山容からしてここからの稜線が一気に高度を上げる。
いきなり岩場が現われる。
里山とはいえ侮れない危険な場所がいくつかあった。
綱引き用の太いロープも設置されていた。
樹木も背が低くなり、途中富士山も見ることができた。
しかし景色もいいが足元も気を付けなければならない。
下を見ると完全に切れ落ちた断崖絶壁部分もある。
岩場が多くなりポールを片付け三点支持で慎重に登る。
山頂に飛び出る。
一気に視界が開け360度の大展望が待っていた。
一番はなんと言っても富士山!
そして富士を取り囲む御坂山系の山々。
目の前に三ツ峠山、黒岳、十二ヶ岳、王岳などを確認できた。
釈迦ケ岳の先鋒を見ながら登ってきた山々を今眺めている。
(三つ峠山・黒岳)
奥秩父の山々は下山時に瑞牆、金峰、国師ヶ岳が見られたが、
遠く八ヶ岳、南アルプスの高山は雲がかかりはっきりとは見ることができなかった。
山頂には地蔵はじめ石碑が立ち並び
山名にふさわしい仏教的な雰囲気が漂っていた。
お地蔵さんと富士は特に似合っているようにも思われた。
様々な蝶が舞い、あたかも山頂の極楽を楽しむことができた。
しかし日向坂峠への下山は急下降が待っているのは必須。
のんびり楽しんだ山頂から気を引き締める。
やはり登りほどではなかったが急坂岩場を慎重に下りた。
急坂が終わると比較的平坦で下り易い尾根をどんどん進む。
途中尾根のような府駒山を通過し高度を下げる。
すずらん群生地方面への分岐をさらに日向坂峠へ下った。
日向坂峠は別名どんべえ峠。
なぜ〝どんべえ”
調べるに「日本人のほのぼのとした温かさ」の意とある。
うどん「どんべえ」を思い起こすが、
日向(ひなた)から暖かさ、そして素朴な峠道を想像させてくれる名だ。
この峠までは車が入れる。
ここからすずらん群生地の大きな駐車場を通り
釈迦ケ岳周回コースの一筆書きが完成した。
一気の岩場の急登を登ると
富士を目の前に360℃の展望が広がる。
蝶やお地蔵さんも微笑む素敵な山頂だった。
ふるちゃん
2017年08月24日
熊出現! わが家の庭に
2017年(平成29年)8月24日(木)
熊出現!

今朝:6:50頃
家内が外の倉庫に行って
家に入る寸前に木の陰に熊を発見。
あわてて家に入り
大声で「くま、熊、クマだよ!」と騒ぐ。
窓を通して外の庭を見ると
わが家のブルーベリーを食べる熊!
二足で立ち上がりまだ実のあるブルーベリーの木に
むしゃぶりつく小熊の姿。
なぜか右耳に青いタグが付けられている。
小熊で可愛さを残す熊だが、
わが家で熊を見るのは初めてだ。
興奮してしまい。
写真を撮ろうとするがシャッターが押せない。
バッテリー切れに気づく。
あわてて別バッテリーを入れようとするが
ぎゃっくに入れて作動せず。
慌てているうちに熊さんは裏庭を通り移動する。
裏庭を通る時、カメラスタンバイOK。
何とか証拠写真を収める。
あっという間に
川方面にすたこらさっさと行ってしまった。

家内は直ぐに110番。
家を出ないようにとの指示を受けた。
それに隣近所に電話をし熊の目撃を知らせる。
10分後ぐらいにパトカーが来て
熊目撃情報があったことをスピーカーで知らせていた。
最近、近所でも熊の目撃情報があり
知ってはいたが
まさかわが家に出るとは驚き!
ということで
朝から大騒ぎとなってしまった
家内は小熊でよかった。
大きいのだと身体が震えて動けなくなったかもというのだ。
確かに言われるとその通りだ。
私も写真を撮ろうとする余裕がまだあり
家の中にいて怖さを感じはしなかった。
山でも会えないのに、まさか家の庭に登場するとは。
山では会いたくないので
家の中から会えたことで最後にして欲しいものだ。
ふるちゃん
熊出現!
今朝:6:50頃
家内が外の倉庫に行って
家に入る寸前に木の陰に熊を発見。
あわてて家に入り
大声で「くま、熊、クマだよ!」と騒ぐ。
窓を通して外の庭を見ると
わが家のブルーベリーを食べる熊!
二足で立ち上がりまだ実のあるブルーベリーの木に
むしゃぶりつく小熊の姿。
なぜか右耳に青いタグが付けられている。
小熊で可愛さを残す熊だが、
わが家で熊を見るのは初めてだ。
興奮してしまい。
写真を撮ろうとするがシャッターが押せない。
バッテリー切れに気づく。
あわてて別バッテリーを入れようとするが
ぎゃっくに入れて作動せず。
慌てているうちに熊さんは裏庭を通り移動する。
裏庭を通る時、カメラスタンバイOK。
何とか証拠写真を収める。
あっという間に
川方面にすたこらさっさと行ってしまった。
家内は直ぐに110番。
家を出ないようにとの指示を受けた。
それに隣近所に電話をし熊の目撃を知らせる。
10分後ぐらいにパトカーが来て
熊目撃情報があったことをスピーカーで知らせていた。
最近、近所でも熊の目撃情報があり
知ってはいたが
まさかわが家に出るとは驚き!
ということで
朝から大騒ぎとなってしまった
家内は小熊でよかった。
大きいのだと身体が震えて動けなくなったかもというのだ。
確かに言われるとその通りだ。
私も写真を撮ろうとする余裕がまだあり
家の中にいて怖さを感じはしなかった。
山でも会えないのに、まさか家の庭に登場するとは。
山では会いたくないので
家の中から会えたことで最後にして欲しいものだ。
ふるちゃん
2017年08月20日
空木岳へ 絶景・雷鳴の2日間
2017年(平成29年)8月17日(木)~18日(金)
空木岳へ
「雷だ! 稜線よじる 空木岳」
(空木岳を見ながら進む)

3回目の空木岳になった。
1回目は30年前
大沼湖から池山経由で駒峰ヒュッテ泊で登っている。
無人の駒峰ヒュッテで備え付けのシュラフにくるまり
一晩過ごし、ガスのかかった空木岳に登頂そのまま下山した。
次は8年前、
千畳敷から空木岳・南駒ヶ岳・仙涯嶺そして越百山への縦走をした。
今回と同じロープウェイで上がり稜線を木曽殿山荘へ
山荘に予約をしていなかったということで夕飯なしで泊まった。
翌日はガス・雨の中、空木岳・南駒ヶ岳・仙涯嶺そして越百山を登り
伊奈川ダムへと下山した。
3回目の今回は、
前回と同じく千畳敷から極楽平、中央アルプスの稜線を歩き
木曽殿山荘泊、次の日に空木岳登頂、池山コースでの下山だ。
2回ともガスの中の空木岳だった。
もちろん期待するのは空木岳からの展望だ。
3度目の正直となるか、2度あることは3度あるか。
天気予報では2日目は雨の予報が出ている。
それでも空木岳山頂からの展望を期待しての山行となった。
千畳敷に着くと青空が広がり
草花と共に宝剣岳の岩肌が眩いばかりの絶景が待っていた。
今日の山行が青空の元、素晴らしい景色が楽しめることを予感できた。

観光客も多くにぎわう千畳敷を後に極楽平へと登る。
木曽駒方面への登山者に比べると人は少なく一気に静かになった。
極楽平に着くと伊那谷方面に三ノ沢岳そして御嶽が、

そして島田娘辺りまで進み振り返ると
木曽駒ヶ岳そして長野県側から涌き立つ雲の中
宝剣の岩峰群が見られた。

そして稜線を進む目の前には大きな山並が連なる。
目指す空木岳、そしてその隣には南駒ヶ岳が聳える。
その手前には今日歩む長い中央アルプスの稜線がのびている。

気持ちよく進む稜線も
登り下りが大きくなり息が上がる。
濁沢大峰辺りからガスもかかり始め
目の前の急登、岩場を慎重に進むことになった。
距離的には短いのだが険しい稜線はなかなか前に進まず
檜尾岳までの道のりの険しさが身に応える。
さらに大きな岩をよじり、下るのは足腰にきついものがあった。

檜尾岳は雲に覆われ展望はほとんどなかったが
ぱっと雲が上がるときがあり、
駒ケ根方面に下るコースの先には可愛い避難小屋が見られた。

可愛いというと可憐な花も見られたが
殊に白い可憐なタカネツメクサが良く見られた。
厳しい稜線に咲く花を見ることによって多少は心和むこともできた。
熊沢岳までの稜線は行けども登れどもなかなか山頂が現われない。
登りもきつくガスがかかっているために山頂と思っても
その先に山頂らしきものがまた現れる。
疲れがどっと出てくる。
そんなとき大きな岩を登り切ったところに
熊沢岳の山頂が目の前に飛び出した。
広い山頂でお昼となった。
カップ麺、おにぎりで力を付ける。
ようやく一息付けた感じがした。
しかし先はまだ長い。
そして繰り返す起伏も多く、岩場の稜線が続く。
熊沢岳方面を振り返るとカルスト地形に似た白い花崗岩の模様が美しい。

進む方向の雲が動き出し、空木岳方面の稜線が見えてきた。
近づいてきた空木岳の稜線がくっきりと見える。
駒石と思われる大きな石が稜線に姿を見せる。
流れる雲の合間から時々空木岳の山頂付近も見えるではないか。
堂々とした山容が迫力を増して迫ってくるようだった。

今日泊まる木曽殿山荘手前の東川岳へは険しい登りが待っていた。
これでもかという起伏の連続に疲れもあるが
もう一歩で今日の目的地に近づくかと思うと少し力が出て
急峻な登りも何とか登り切り東川岳山頂に着く。
すっかりガスに包まれた山頂を後に
あとは急坂を慎重に小屋まで下る。
途中、ガレ場が続き東川岳の岩肌の迫力に圧倒された。
深い渓谷が形成されていて薄い雲を通してみる景色は神秘的でもあった。

木曽殿山荘もうっすらと雲の中から現れた。
やっと今日の行程が終了した。
思っていた以上のハードな一日に疲れがどっと出る感じだった。
それでも小屋から9分下ったところの
美味しいという沢水を飲み、顔を洗いリフレッシュができた。
そして最高のプレゼントが夕刻に待っていた。
空がぱっと晴れ渡り小屋から空木岳の山頂方面がくっきりと見渡せたのだ。
伊那市方面だろうか、街並みも見える。

それに何と、南駒ヶ岳の雄姿が目の前に広がったのだ。
前回登り、雲に覆われ全く見ることのできなかった南駒ヶ岳。
その南駒ヶ岳の力強い姿を目の当たりにできた。
今回、一番の喜びだった。
この絶景が見られただけで今回の山行は最高のものになった。

小屋は10名の宿泊者。
夜中には雷の音に驚き、時々強い雨音が響き目は覚めたものの
ゆったりと休むことができた。
翌日
5時には出発しようと小屋を出た。
小雨が降り、肌寒さを感じた。
カッパを上下着こんで空木岳の急峻な登りに入った。
小屋の主人から不安をあおるような山道の様子を聞き
慎重になりすぎるぐらい一歩一歩登る。
雨に濡れた花崗岩は滑るので足場に気を付けた。
2か所の鎖場を過ぎると大きな岩を乗り越え山頂へと近づく。
そんな時、ごろごろと唸るような地響き。
朝から雷が鳴り始めたのだ。

そして空木岳山頂に到着。
目標の山頂に予定通り登ることができた。
二度あることは三度あるということで、
何とまたしても空木岳の山頂は雲の中、景色は見ることができなかった。
空木岳にはよほど嫌われているのかもしれない。

雷も鳴り、ゆっくりもしていられない状況。
池山方面へと下山を急ぐことにした。
すぐに建て直したという駒峰ヒュッテ。
素敵なベランダがあり、素泊まりが有料になっていた。
30年前に利用させてもらった小屋ではないが当時を思い出した。
次に見逃すことはないが駒石だ。
大きな花崗岩の石が山稜に鎮座している。
あまりにも大きすぎて山のようだ。
両手で触れ、その自然のパワーをいただき下山を急いだ。

雷は鳴り続け、稲光と雷鳴の時間を計る。
まだかなりの時間差があるので近くないのは分かっていた。
しかしあまりにも大きい雷音にビックとする自分がいた。
それでも尾根道を過ぎると雷の鳴る間隔も広がり
一安心することができた。
しかし待っていたのは大地獄、小地獄!
狭い稜線に岩場が続く
鎖場、急な下りが続く。
雷よりは怖くないと思い慎重に下るしかなかった。
あとは単調ではあるが美しい樹林帯を下り続ける。
足元の滑る石、木の根に気を付けるだけだった。
長い長い下山。
嫌になって、少し油断して目が閉じそうにもなったころ
林道へと到着することができた。
結局、駒ケ根高原スキー場の横を通り
菅の台のバスターミナルまで完全踏破することができた。
3度目の空木岳
絶景を楽しみ、そして雲間の神秘的な景色を見て
最後は雷の洗礼を受けるという
正に山の醍醐味をすべて味わうという山旅になった。
ふるちゃん
空木岳へ
「雷だ! 稜線よじる 空木岳」
(空木岳を見ながら進む)
3回目の空木岳になった。
1回目は30年前
大沼湖から池山経由で駒峰ヒュッテ泊で登っている。
無人の駒峰ヒュッテで備え付けのシュラフにくるまり
一晩過ごし、ガスのかかった空木岳に登頂そのまま下山した。
次は8年前、
千畳敷から空木岳・南駒ヶ岳・仙涯嶺そして越百山への縦走をした。
今回と同じロープウェイで上がり稜線を木曽殿山荘へ
山荘に予約をしていなかったということで夕飯なしで泊まった。
翌日はガス・雨の中、空木岳・南駒ヶ岳・仙涯嶺そして越百山を登り
伊奈川ダムへと下山した。
3回目の今回は、
前回と同じく千畳敷から極楽平、中央アルプスの稜線を歩き
木曽殿山荘泊、次の日に空木岳登頂、池山コースでの下山だ。
2回ともガスの中の空木岳だった。
もちろん期待するのは空木岳からの展望だ。
3度目の正直となるか、2度あることは3度あるか。
天気予報では2日目は雨の予報が出ている。
それでも空木岳山頂からの展望を期待しての山行となった。
千畳敷に着くと青空が広がり
草花と共に宝剣岳の岩肌が眩いばかりの絶景が待っていた。
今日の山行が青空の元、素晴らしい景色が楽しめることを予感できた。
観光客も多くにぎわう千畳敷を後に極楽平へと登る。
木曽駒方面への登山者に比べると人は少なく一気に静かになった。
極楽平に着くと伊那谷方面に三ノ沢岳そして御嶽が、
そして島田娘辺りまで進み振り返ると
木曽駒ヶ岳そして長野県側から涌き立つ雲の中
宝剣の岩峰群が見られた。
そして稜線を進む目の前には大きな山並が連なる。
目指す空木岳、そしてその隣には南駒ヶ岳が聳える。
その手前には今日歩む長い中央アルプスの稜線がのびている。
気持ちよく進む稜線も
登り下りが大きくなり息が上がる。
濁沢大峰辺りからガスもかかり始め
目の前の急登、岩場を慎重に進むことになった。
距離的には短いのだが険しい稜線はなかなか前に進まず
檜尾岳までの道のりの険しさが身に応える。
さらに大きな岩をよじり、下るのは足腰にきついものがあった。
檜尾岳は雲に覆われ展望はほとんどなかったが
ぱっと雲が上がるときがあり、
駒ケ根方面に下るコースの先には可愛い避難小屋が見られた。
可愛いというと可憐な花も見られたが
殊に白い可憐なタカネツメクサが良く見られた。
厳しい稜線に咲く花を見ることによって多少は心和むこともできた。
熊沢岳までの稜線は行けども登れどもなかなか山頂が現われない。
登りもきつくガスがかかっているために山頂と思っても
その先に山頂らしきものがまた現れる。
疲れがどっと出てくる。
そんなとき大きな岩を登り切ったところに
熊沢岳の山頂が目の前に飛び出した。
広い山頂でお昼となった。
カップ麺、おにぎりで力を付ける。
ようやく一息付けた感じがした。
しかし先はまだ長い。
そして繰り返す起伏も多く、岩場の稜線が続く。
熊沢岳方面を振り返るとカルスト地形に似た白い花崗岩の模様が美しい。
進む方向の雲が動き出し、空木岳方面の稜線が見えてきた。
近づいてきた空木岳の稜線がくっきりと見える。
駒石と思われる大きな石が稜線に姿を見せる。
流れる雲の合間から時々空木岳の山頂付近も見えるではないか。
堂々とした山容が迫力を増して迫ってくるようだった。
今日泊まる木曽殿山荘手前の東川岳へは険しい登りが待っていた。
これでもかという起伏の連続に疲れもあるが
もう一歩で今日の目的地に近づくかと思うと少し力が出て
急峻な登りも何とか登り切り東川岳山頂に着く。
すっかりガスに包まれた山頂を後に
あとは急坂を慎重に小屋まで下る。
途中、ガレ場が続き東川岳の岩肌の迫力に圧倒された。
深い渓谷が形成されていて薄い雲を通してみる景色は神秘的でもあった。
木曽殿山荘もうっすらと雲の中から現れた。
やっと今日の行程が終了した。
思っていた以上のハードな一日に疲れがどっと出る感じだった。
それでも小屋から9分下ったところの
美味しいという沢水を飲み、顔を洗いリフレッシュができた。
そして最高のプレゼントが夕刻に待っていた。
空がぱっと晴れ渡り小屋から空木岳の山頂方面がくっきりと見渡せたのだ。
伊那市方面だろうか、街並みも見える。
それに何と、南駒ヶ岳の雄姿が目の前に広がったのだ。
前回登り、雲に覆われ全く見ることのできなかった南駒ヶ岳。
その南駒ヶ岳の力強い姿を目の当たりにできた。
今回、一番の喜びだった。
この絶景が見られただけで今回の山行は最高のものになった。
小屋は10名の宿泊者。
夜中には雷の音に驚き、時々強い雨音が響き目は覚めたものの
ゆったりと休むことができた。
翌日
5時には出発しようと小屋を出た。
小雨が降り、肌寒さを感じた。
カッパを上下着こんで空木岳の急峻な登りに入った。
小屋の主人から不安をあおるような山道の様子を聞き
慎重になりすぎるぐらい一歩一歩登る。
雨に濡れた花崗岩は滑るので足場に気を付けた。
2か所の鎖場を過ぎると大きな岩を乗り越え山頂へと近づく。
そんな時、ごろごろと唸るような地響き。
朝から雷が鳴り始めたのだ。
そして空木岳山頂に到着。
目標の山頂に予定通り登ることができた。
二度あることは三度あるということで、
何とまたしても空木岳の山頂は雲の中、景色は見ることができなかった。
空木岳にはよほど嫌われているのかもしれない。
雷も鳴り、ゆっくりもしていられない状況。
池山方面へと下山を急ぐことにした。
すぐに建て直したという駒峰ヒュッテ。
素敵なベランダがあり、素泊まりが有料になっていた。
30年前に利用させてもらった小屋ではないが当時を思い出した。
次に見逃すことはないが駒石だ。
大きな花崗岩の石が山稜に鎮座している。
あまりにも大きすぎて山のようだ。
両手で触れ、その自然のパワーをいただき下山を急いだ。
雷は鳴り続け、稲光と雷鳴の時間を計る。
まだかなりの時間差があるので近くないのは分かっていた。
しかしあまりにも大きい雷音にビックとする自分がいた。
それでも尾根道を過ぎると雷の鳴る間隔も広がり
一安心することができた。
しかし待っていたのは大地獄、小地獄!
狭い稜線に岩場が続く
鎖場、急な下りが続く。
雷よりは怖くないと思い慎重に下るしかなかった。
あとは単調ではあるが美しい樹林帯を下り続ける。
足元の滑る石、木の根に気を付けるだけだった。
長い長い下山。
嫌になって、少し油断して目が閉じそうにもなったころ
林道へと到着することができた。
結局、駒ケ根高原スキー場の横を通り
菅の台のバスターミナルまで完全踏破することができた。
3度目の空木岳
絶景を楽しみ、そして雲間の神秘的な景色を見て
最後は雷の洗礼を受けるという
正に山の醍醐味をすべて味わうという山旅になった。
ふるちゃん
2017年08月12日
身延山へ 表参道・急階段から裏参道周回
2017年(平成29年)8月9日(水)
身延山へ 表参道・急階段から裏参道周回
参道に 「南無妙法蓮華経」 身延山
(身延山山頂)

本来ならば佐渡の金北山へと
予定していたが台風5号の影響で
身延山へと方向転換した。
七面山に登り、身延山が気にはなっていた。
日蓮宗の総本山久遠寺の山というのも興味があった。
そして山梨百名山の一つということで楽しみだった。
山頂へのロープウェイもあり
参拝者および観光客も多い山域には違いない。
久遠寺三門の威厳にまず身を引き締め登り始める。

石畳、両脇には杉の大木が茂る参道を進む。

目の前に287段の菩提梯(ぼだいてい)
石段で一気に104m高度を上げる。

一段が30cm程の高さがあり
一段一段を踏みしめ久遠寺の本堂・五重塔などのある境内へ。
登っている際には登ることに集中するしかなかった。
他のことは一切忘れ、登り切った胸中は涅槃ということか。

本堂に向かって左手からロープウェイ乗り場もあるが、
表参道への登り口がある。
舗装され静かになった道を登る。
大きな釈迦の像が安置されたお堂を過ぎ
しばらく行くと「南無妙法蓮華経」
と大勢で唱える声が響いてきた。
白装束を着た多くの信者の方々が下ってくるではないか。
すれ違うに、少し行けば列も終わるだろうと思いきや、
その列の長いこと「南無妙法蓮華経」が参道に響き渡る。
大光坊という二十五丁目(ほぼ中間地点)には
広い休憩地があった。
日差しが強くなり、気温もどんどん上がっていることが分かった。
しっかり水補給、休み、残りの本格的登山道を登り切った。
五十丁目が山頂になる。
富士山、富士川の流れを展望できる。
ところが残念、富士山は雲に隠れてしまっていた。

山頂にある思親閣に登頂のお礼をしてから
本来の最高地点はお堂の背後にあるが、
標識のある山頂・展望所へ。
山頂からは、山肌が崩れた七面山が確認できた。
しかし、期待していた布引山から先の稜線には雲がかかり
先日登ってきた笊ヶ岳の山頂は
雲の中に入ってしまい見ることができなかった。
(七面山・雲の中の笊ヶ岳)

南アルプスの三千m峰、八ヶ岳も
雲がかかりその姿を見せてくれなかった。
下山は裏参道を七面山への林道を下った。
感井坊では七面山方面への登山道と別れ、
ひたすら車も通る林道を下った。
途中、千本杉と呼ばれる巨木が立ち並ぶ林は見応えがあった。
また滝もいくつか見られ、
下山道に変化ある景色を見ることができた。

しかし淡々と下る登山道は長く感じ、
思っていた以上に足に負担があった。
駐車場に着いた時には疲労困憊。
やはり気温が30℃以上の山歩きは疲れが倍増する。
日蓮の世界、厳かな景観、歴史の道を
しっかり歩いて体感することができた。
ふるちゃん
身延山へ 表参道・急階段から裏参道周回
参道に 「南無妙法蓮華経」 身延山
(身延山山頂)
本来ならば佐渡の金北山へと
予定していたが台風5号の影響で
身延山へと方向転換した。
七面山に登り、身延山が気にはなっていた。
日蓮宗の総本山久遠寺の山というのも興味があった。
そして山梨百名山の一つということで楽しみだった。
山頂へのロープウェイもあり
参拝者および観光客も多い山域には違いない。
久遠寺三門の威厳にまず身を引き締め登り始める。
石畳、両脇には杉の大木が茂る参道を進む。
目の前に287段の菩提梯(ぼだいてい)
石段で一気に104m高度を上げる。
一段が30cm程の高さがあり
一段一段を踏みしめ久遠寺の本堂・五重塔などのある境内へ。
登っている際には登ることに集中するしかなかった。
他のことは一切忘れ、登り切った胸中は涅槃ということか。
本堂に向かって左手からロープウェイ乗り場もあるが、
表参道への登り口がある。
舗装され静かになった道を登る。
大きな釈迦の像が安置されたお堂を過ぎ
しばらく行くと「南無妙法蓮華経」
と大勢で唱える声が響いてきた。
白装束を着た多くの信者の方々が下ってくるではないか。
すれ違うに、少し行けば列も終わるだろうと思いきや、
その列の長いこと「南無妙法蓮華経」が参道に響き渡る。
大光坊という二十五丁目(ほぼ中間地点)には
広い休憩地があった。
日差しが強くなり、気温もどんどん上がっていることが分かった。
しっかり水補給、休み、残りの本格的登山道を登り切った。
五十丁目が山頂になる。
富士山、富士川の流れを展望できる。
ところが残念、富士山は雲に隠れてしまっていた。
山頂にある思親閣に登頂のお礼をしてから
本来の最高地点はお堂の背後にあるが、
標識のある山頂・展望所へ。
山頂からは、山肌が崩れた七面山が確認できた。
しかし、期待していた布引山から先の稜線には雲がかかり
先日登ってきた笊ヶ岳の山頂は
雲の中に入ってしまい見ることができなかった。
(七面山・雲の中の笊ヶ岳)
南アルプスの三千m峰、八ヶ岳も
雲がかかりその姿を見せてくれなかった。
下山は裏参道を七面山への林道を下った。
感井坊では七面山方面への登山道と別れ、
ひたすら車も通る林道を下った。
途中、千本杉と呼ばれる巨木が立ち並ぶ林は見応えがあった。
また滝もいくつか見られ、
下山道に変化ある景色を見ることができた。
しかし淡々と下る登山道は長く感じ、
思っていた以上に足に負担があった。
駐車場に着いた時には疲労困憊。
やはり気温が30℃以上の山歩きは疲れが倍増する。
日蓮の世界、厳かな景観、歴史の道を
しっかり歩いて体感することができた。
ふるちゃん
2017年08月07日
爺ヶ岳へ 雲海に浮かぶ北アルプス
2017年(平成29年)8月2日(水)
爺ヶ岳へ 雲海に浮かぶ北アルプス
「雲海に アルプス浮かぶ 爺ヶ岳」
(雲海をキャンパスに)

雲海に浮かぶのは蓮華岳・針ノ木岳
チングルマの綿毛が美しい!
北海道のクールダウンも兼ねて
久しぶりの天気予報での晴れマークに
歩きやすい爺ヶ岳の山頂を目指した。
今年は雪が多くなかなか爺ヶ岳方面へ足が向かずにいた。
さすがに8月に入り安心して山頂を目指すことができると
快調に山頂を目指した。
ガスがかかり普段ならば水平道辺りから
種池山荘や岩小屋沢岳、そして針ノ木・蓮華岳が顔を出すのだが
白い雲の中だった。
種池山荘に到着しても
周りは真っ白で今日は視界なしのままかと山頂を目指した。
ところが途中から雲が下になり
雲海が見事に広がったのだ。
(種池山荘の周りはお花がいっぱい)

もちろん雲海の上には北アルプスの山々が顔を出してくれた。
立山・剱岳は残雪に覆われ猛々しく姿を見せた。

爺ヶ岳からの稜線にある針ノ木岳・蓮華岳は
雲海にちょうど顔を出すように浮かび
美しいスカイラインを見せてくれた。

鹿島槍ヶ岳方面には、長野県側から雲が涌き立ち
美しい景色が広がっていた。

この時間はほんのわずかで10時半を過ぎると
一気に雲がまたかかり始め
爺ヶ岳の山頂を真っ白く覆い始めた。
わずかな時間だったが
雲海に浮かぶ北アルプスの絶景を楽しむことができた。
今年の夏は梅雨の延長のような天候で
長野の山は常に雲に覆われている。
それを考えると本当にラッキーな一日だったと思う。
ふるちゃん
爺ヶ岳へ 雲海に浮かぶ北アルプス
「雲海に アルプス浮かぶ 爺ヶ岳」
(雲海をキャンパスに)
雲海に浮かぶのは蓮華岳・針ノ木岳
チングルマの綿毛が美しい!
北海道のクールダウンも兼ねて
久しぶりの天気予報での晴れマークに
歩きやすい爺ヶ岳の山頂を目指した。
今年は雪が多くなかなか爺ヶ岳方面へ足が向かずにいた。
さすがに8月に入り安心して山頂を目指すことができると
快調に山頂を目指した。
ガスがかかり普段ならば水平道辺りから
種池山荘や岩小屋沢岳、そして針ノ木・蓮華岳が顔を出すのだが
白い雲の中だった。
種池山荘に到着しても
周りは真っ白で今日は視界なしのままかと山頂を目指した。
ところが途中から雲が下になり
雲海が見事に広がったのだ。
(種池山荘の周りはお花がいっぱい)
もちろん雲海の上には北アルプスの山々が顔を出してくれた。
立山・剱岳は残雪に覆われ猛々しく姿を見せた。
爺ヶ岳からの稜線にある針ノ木岳・蓮華岳は
雲海にちょうど顔を出すように浮かび
美しいスカイラインを見せてくれた。
鹿島槍ヶ岳方面には、長野県側から雲が涌き立ち
美しい景色が広がっていた。
この時間はほんのわずかで10時半を過ぎると
一気に雲がまたかかり始め
爺ヶ岳の山頂を真っ白く覆い始めた。
わずかな時間だったが
雲海に浮かぶ北アルプスの絶景を楽しむことができた。
今年の夏は梅雨の延長のような天候で
長野の山は常に雲に覆われている。
それを考えると本当にラッキーな一日だったと思う。
ふるちゃん
2017年08月06日
ペテガリ岳へ アップダウンにダウン!
2017年(平成29年)7月25日(火)~26日(水)
ペテガリ岳へ アップダウンにダウン!
「アップダウン ペテガリ遠く 眼下帯広」
(ペテガリ岳山頂)

<7月25日(火)1日目>
神威岳に登った翌日
今一度長い元浦河林道をペテガリ岳登山口へ車を走らせた。
神威岳山荘の手前にペテガリ岳方面への分岐がある。
その分岐を左に少し走ると数台の車がすでに止まっていた。

お昼を食べ、出発準備をしているとご夫婦が下山してきたので、
心配している徒渉について尋ねてみた。
最初の本流(ニシュオマナイ川)だけは濡れたくなければ靴を脱ぎ渡れば
後は登山靴で問題ないと話を聞くことができた。
これで荷物が少なくなったと思った。
荷物についてはできるだけ軽くしようと思っていた。
ペテガリ山荘内もさほど寒くならないだろうと
寝具として、ツェルト、エマージェンシー・シート、マット、ジャンバー
だけで泊まろうと考えていた。カッパもあるので心配ないだろう。
その他1泊用として
煮沸・食事用として 小型コンロセット 水など 2L
食料を 夕飯のチャーハン、プディング
翌日の行動食などに おにぎり5個 パン5種 ゼリー2など
32Lのザックに十分余裕で入れられた。
日帰りザックよりは重いが、思っていた以上に重くならずに済んだ。
日が差す熱い中、ペテガリ山荘に向けて歩き始める。
早速神威岳方面から流れるニシュオマナイ川の徒渉だ。
ここだけは登山靴を脱ぎ渡る。

後は峠・尾根乗越へ向かい沢を間違えないように行く。
目印もあるので沢を巻いたり、徒渉を繰り返し高度を徐々に上げる。
人の入った気配を感じないような沢、
雰囲気も暗く心配にはなるが足元に気を付け登るしかなかった。

正面に光が差すように鞍部が確認できてくると峠は近い。
そしていきなりの急斜度に入る。
沢の源流・分水嶺にもなっているのだろう
足場もないドロドロの急斜面を汚れて頼りなさそうなロープ、
わずかばかりの笹を頼りによじ登っていく。
この急斜面、距離的には短いのだが帰りにも憂鬱な所で
ここさえ越えればと頭を離れないのだった。
峠・尾根乗越に着くと一安心なところではあるが
直ぐに下りが同じような状態で待ち受けていたのだ。
この峠・尾根乗越の両脇は難所である。

ペテガリ山荘側に下ると沢道はわずかですぐに気持ちよい平地に出る。
そこも過ぎるとヘッピリガイ沢に沿っての林道歩きになる。
河原では鹿、キタキツネが迎えてくれた。
シカは私に驚き直ぐに退散したが、
キタキツネは2,3匹河原で私をずっと見つめているのだった。
何回かこれからもキタキツネを見るのだが驚くこともなく
堂々としているキタキツネだった。

この林道は下りなのだが意外と長く
ペテガリ山荘に着いたときはほっとした。
ペテガリ山荘の様子。
二階建てで快適な小屋だ。出しっぱなしの水、トイレ完備。
水だけは煮沸して夕飯、次の日の飲み水として用意した。

数は少ないがマット、厚めの銀シート、枕、毛布なども用意されている。
ダニさえ気にしなければ寝具はいらない。
マットその上にシート、持参したツェルト、エマージェンシー寝袋をかけてぐっすりと休むことができた。
本日の宿泊者11名とにぎやかだった。
<7月26日(水)2日目>
3時半に起床。まだ暗い。
小屋の中は、山頂を目指す9名全員が起き準備を始めた。
金沢のお二人は4時には出発された。
私も軽く朝食を済ませ、必要なさそうなものを小屋に置かせてもらい、
4時20分前に小屋を出て登山口を入った。
食料と水2Ⅼだけの重さ、昨日に比べたら走り回れるほどの軽さだ。
歩き始め、最初から笹の露に悩まされるのかと思いきや
かなり上部まで笹が刈られスムーズに高度が稼げた。
それでも途中から笹の洗礼を受けることになる。

ほぼ全身濡れながら笹を漕ぎ続け
日が差し始めたころ尾根部分に出ることができた。
周りの山々が見え始め、三角錐の神威岳は確認できた。
(一昨日登った神威岳)

1050mのコブだと思われる所で一息入れた。
今回ヤマレコ地図を取得できなく、やむなくiPadを置いてきた。
要するに恥ずかしいことだが地図なしでの山行になっていた。
前後左右に登っている人がいることが頼りではあった。
このコブから先、話には聞いていた登り下りが繰り返されることになる。
さほど急斜面はなかったので先へ先へと進んで行けた。
しかしかなり登ったかなと思うとここまで下がるのかという坂道があり、
それを登り返さなくてはいけないかと考えるとため息が出た。
(まだまだ遠いペテガリ岳山頂)

最後の登りに入る鞍部までの下りは、どこまで下がるのだというほど。
鞍部はまだか。そろそろ鞍部についてほしい。
鞍部に着くはいいが、ここからが最後の地獄の登りになる。

500mの直登の始まりだ。
それも笹をかき分け、ハイマツの枝に行く手を阻まれ
かき分けかき分け上を目指すことになった。
途中周りの美しい山々も見渡せ一息入れられるのだが。
山頂かと思われる先にまた山頂と思われる所が出てくるのだ。
この繰り返しが続き1時間ほどあえぐことになった。
山頂に出た。やっと着いた。
心身共に疲れ果て、立派なペテガリ岳の標識に身体を預けてしまった。
ようやく登らせてもらったという感激を得ることができた。

そして360℃の大展望が待っていたのだ。
まず深い山並みが続き日高山脈の懐の大きさにびっくり。
さらに帯広方面の区画された農地だろうか一望できた。
長い道のりの果て、素晴らしい山頂に感謝だ。
(カムイエクウチカウシ山方面か)

ただ山名がここでもわからず残念。
もしかすると幌尻岳、カムイエクウチカウシ山が見えていたのかもしれない。
のんびりしたい山頂だが、下りはさらに長く遠い。
なんとか今日中に下山できないかと思っていた。
起伏の多い稜線をまた登り下りして何とか下山できるだろうと思われる時間までにペテガリ山荘に着くことができた。
2Lあった水等はすでになくなり、小屋で煮沸した水を補給。
さらに1杯のインスタントコーヒーを飲んだ。
身体の中から力が出たようでペテガリ小屋を後にした。
再び長い林道、ぬかるんだ峠の急坂を越え、また長い沢を下った。
沢ではブヨ、蚊、アブ、羽虫などが体にまつわる。
穴という穴に飛び込んでくるのには辟易した。
(尾根乗越からの下り・難所)

それでも順調に沢を下り最後の徒渉になった。
裸足になり、火照った足を冷たい水で癒すことができた。
日がが高いうちに下山。
虫から逃げるように車に乗り込み浦河へと下った。
P.S.
この先北海道の天気も不順と予報が出ていた。
今回の「北海道山旅」
暑寒別岳・天塩岳・神威岳そしてペテガリ岳と計画した4座には登れた。
しかしカムイエクウチカウシ山は天気が今一良くなかったっこと、
登山口での入山禁止の張り紙に断念した。
おまけは、大雪山の黒岳に登ることができたこと。
大雪の素晴らしい山並みを見られたことは収穫だった。
この山旅で、北海道の三百名山26座中18座まで登ることができた。
あと8座
・ニセイカウシュッペ山
・石狩岳 (林道崩壊 すごく遠くなった)
・ニペソツ山(林道崩壊 すごく遠くなった)
・オプタテシケ山
・十勝岳
・カムイエクウチカウシ山(林道崩壊、でも登っている人はいる)
・芦別岳
・夕張岳(林道崩壊 少し林道歩けば登頂可能)
来年はこのうちいくつ登ることができるだろうか。
何とか登らせてほしいと願うばかりだ。
今シーズンはペテガリ岳を最後に北海道を後にした。
ふるちゃん
ペテガリ岳へ アップダウンにダウン!
「アップダウン ペテガリ遠く 眼下帯広」
(ペテガリ岳山頂)
<7月25日(火)1日目>
神威岳に登った翌日
今一度長い元浦河林道をペテガリ岳登山口へ車を走らせた。
神威岳山荘の手前にペテガリ岳方面への分岐がある。
その分岐を左に少し走ると数台の車がすでに止まっていた。
お昼を食べ、出発準備をしているとご夫婦が下山してきたので、
心配している徒渉について尋ねてみた。
最初の本流(ニシュオマナイ川)だけは濡れたくなければ靴を脱ぎ渡れば
後は登山靴で問題ないと話を聞くことができた。
これで荷物が少なくなったと思った。
荷物についてはできるだけ軽くしようと思っていた。
ペテガリ山荘内もさほど寒くならないだろうと
寝具として、ツェルト、エマージェンシー・シート、マット、ジャンバー
だけで泊まろうと考えていた。カッパもあるので心配ないだろう。
その他1泊用として
煮沸・食事用として 小型コンロセット 水など 2L
食料を 夕飯のチャーハン、プディング
翌日の行動食などに おにぎり5個 パン5種 ゼリー2など
32Lのザックに十分余裕で入れられた。
日帰りザックよりは重いが、思っていた以上に重くならずに済んだ。
日が差す熱い中、ペテガリ山荘に向けて歩き始める。
早速神威岳方面から流れるニシュオマナイ川の徒渉だ。
ここだけは登山靴を脱ぎ渡る。
後は峠・尾根乗越へ向かい沢を間違えないように行く。
目印もあるので沢を巻いたり、徒渉を繰り返し高度を徐々に上げる。
人の入った気配を感じないような沢、
雰囲気も暗く心配にはなるが足元に気を付け登るしかなかった。
正面に光が差すように鞍部が確認できてくると峠は近い。
そしていきなりの急斜度に入る。
沢の源流・分水嶺にもなっているのだろう
足場もないドロドロの急斜面を汚れて頼りなさそうなロープ、
わずかばかりの笹を頼りによじ登っていく。
この急斜面、距離的には短いのだが帰りにも憂鬱な所で
ここさえ越えればと頭を離れないのだった。
峠・尾根乗越に着くと一安心なところではあるが
直ぐに下りが同じような状態で待ち受けていたのだ。
この峠・尾根乗越の両脇は難所である。
ペテガリ山荘側に下ると沢道はわずかですぐに気持ちよい平地に出る。
そこも過ぎるとヘッピリガイ沢に沿っての林道歩きになる。
河原では鹿、キタキツネが迎えてくれた。
シカは私に驚き直ぐに退散したが、
キタキツネは2,3匹河原で私をずっと見つめているのだった。
何回かこれからもキタキツネを見るのだが驚くこともなく
堂々としているキタキツネだった。
この林道は下りなのだが意外と長く
ペテガリ山荘に着いたときはほっとした。
ペテガリ山荘の様子。
二階建てで快適な小屋だ。出しっぱなしの水、トイレ完備。
水だけは煮沸して夕飯、次の日の飲み水として用意した。
数は少ないがマット、厚めの銀シート、枕、毛布なども用意されている。
ダニさえ気にしなければ寝具はいらない。
マットその上にシート、持参したツェルト、エマージェンシー寝袋をかけてぐっすりと休むことができた。
本日の宿泊者11名とにぎやかだった。
<7月26日(水)2日目>
3時半に起床。まだ暗い。
小屋の中は、山頂を目指す9名全員が起き準備を始めた。
金沢のお二人は4時には出発された。
私も軽く朝食を済ませ、必要なさそうなものを小屋に置かせてもらい、
4時20分前に小屋を出て登山口を入った。
食料と水2Ⅼだけの重さ、昨日に比べたら走り回れるほどの軽さだ。
歩き始め、最初から笹の露に悩まされるのかと思いきや
かなり上部まで笹が刈られスムーズに高度が稼げた。
それでも途中から笹の洗礼を受けることになる。
ほぼ全身濡れながら笹を漕ぎ続け
日が差し始めたころ尾根部分に出ることができた。
周りの山々が見え始め、三角錐の神威岳は確認できた。
(一昨日登った神威岳)
1050mのコブだと思われる所で一息入れた。
今回ヤマレコ地図を取得できなく、やむなくiPadを置いてきた。
要するに恥ずかしいことだが地図なしでの山行になっていた。
前後左右に登っている人がいることが頼りではあった。
このコブから先、話には聞いていた登り下りが繰り返されることになる。
さほど急斜面はなかったので先へ先へと進んで行けた。
しかしかなり登ったかなと思うとここまで下がるのかという坂道があり、
それを登り返さなくてはいけないかと考えるとため息が出た。
(まだまだ遠いペテガリ岳山頂)
最後の登りに入る鞍部までの下りは、どこまで下がるのだというほど。
鞍部はまだか。そろそろ鞍部についてほしい。
鞍部に着くはいいが、ここからが最後の地獄の登りになる。
500mの直登の始まりだ。
それも笹をかき分け、ハイマツの枝に行く手を阻まれ
かき分けかき分け上を目指すことになった。
途中周りの美しい山々も見渡せ一息入れられるのだが。
山頂かと思われる先にまた山頂と思われる所が出てくるのだ。
この繰り返しが続き1時間ほどあえぐことになった。
山頂に出た。やっと着いた。
心身共に疲れ果て、立派なペテガリ岳の標識に身体を預けてしまった。
ようやく登らせてもらったという感激を得ることができた。
そして360℃の大展望が待っていたのだ。
まず深い山並みが続き日高山脈の懐の大きさにびっくり。
さらに帯広方面の区画された農地だろうか一望できた。
長い道のりの果て、素晴らしい山頂に感謝だ。
(カムイエクウチカウシ山方面か)
ただ山名がここでもわからず残念。
もしかすると幌尻岳、カムイエクウチカウシ山が見えていたのかもしれない。
のんびりしたい山頂だが、下りはさらに長く遠い。
なんとか今日中に下山できないかと思っていた。
起伏の多い稜線をまた登り下りして何とか下山できるだろうと思われる時間までにペテガリ山荘に着くことができた。
2Lあった水等はすでになくなり、小屋で煮沸した水を補給。
さらに1杯のインスタントコーヒーを飲んだ。
身体の中から力が出たようでペテガリ小屋を後にした。
再び長い林道、ぬかるんだ峠の急坂を越え、また長い沢を下った。
沢ではブヨ、蚊、アブ、羽虫などが体にまつわる。
穴という穴に飛び込んでくるのには辟易した。
(尾根乗越からの下り・難所)
それでも順調に沢を下り最後の徒渉になった。
裸足になり、火照った足を冷たい水で癒すことができた。
日がが高いうちに下山。
虫から逃げるように車に乗り込み浦河へと下った。
P.S.
この先北海道の天気も不順と予報が出ていた。
今回の「北海道山旅」
暑寒別岳・天塩岳・神威岳そしてペテガリ岳と計画した4座には登れた。
しかしカムイエクウチカウシ山は天気が今一良くなかったっこと、
登山口での入山禁止の張り紙に断念した。
おまけは、大雪山の黒岳に登ることができたこと。
大雪の素晴らしい山並みを見られたことは収穫だった。
この山旅で、北海道の三百名山26座中18座まで登ることができた。
あと8座
・ニセイカウシュッペ山
・石狩岳 (林道崩壊 すごく遠くなった)
・ニペソツ山(林道崩壊 すごく遠くなった)
・オプタテシケ山
・十勝岳
・カムイエクウチカウシ山(林道崩壊、でも登っている人はいる)
・芦別岳
・夕張岳(林道崩壊 少し林道歩けば登頂可能)
来年はこのうちいくつ登ることができるだろうか。
何とか登らせてほしいと願うばかりだ。
今シーズンはペテガリ岳を最後に北海道を後にした。
ふるちゃん
2017年08月05日
神威岳へ 神の山へ!
2017年(平成29年)7月24日(月)
神威岳へ 神の山!
「徒渉の後 急登笹分け 神威立つ」
(神の山 神威岳山頂にて)

小雨の帯広から浦河町を目指し、
神威岳、ペテガリ岳への登山口へ。
天気予報では明日から安定した天気が続くとのこと。
浦河町から元浦川林道に入ると薄日も差し出した。
ただ雨が降ったようでダートの林道には
大きな水たまりがいくつもできていた。
だいぶ雨が降ったようで、沢の水量が心配になる。
長い林道の先に神威山荘が建っている。
こじんまりとして中も整理され過ごしやすい小屋だった。
すでに北海道の二人が釣りなどして(オショロコマ)
明日の神威岳への時間を過ごしていた。

その他 滋賀県、新潟県の単独の方も後から来て、
今晩は神威岳山荘付近(車中の方も)で宿泊、明日に備えた。
私は車に積んできた布団を山荘に敷きゆっくり休むことができた。
翌3時半ごろから起き始め、薄明るくなった4時ごろには出発した。
心強いのは北海道のお二人が先行してくれたこと。
神威岳への前半はニシュオマナイ川の遡行。
最初の徒渉では踏み石を渡り難なく進むことができた。
二回目の徒渉も濡れずに進むことができた。
しかし、何度もやってくる徒渉に神経を使いたくないと考え、
用意してきたキーンのサンダルに履き替えた。
何度も繰り返す徒渉、そしてニシュオマナイ川の流れに
多少サンダルを濡らしただけで進むことができた。


昨日の雨の影響は全くなく清流のままだった。
そして先行する二人の足跡もしっかりと石の上に印され、
ピンクのマークも見ながら
迂回ルートもさほど間違えずに進むことができた。
大きな沢の分岐、二股を過ぎると尾根への取り付きに入る。
ここでサンダルを脱ぎ、登山靴に履き替えた。
サンダルは木にかけその場に置いていく。
(ここから沢と別れ登りが始まる)

(沢で使ったものはここへ置く)

ここからが神威岳の後半に入るところだ。
一息入れて壁のような登りに備えた。
「カムイ」はアイヌ語で近寄り難い、大きい、深いという
畏敬そして崇拝される対象、山や川を指し、神の意味があるという。
正に沢を深く入り、近づきにくい大きな壁のような登りに取り付いた。
急登といわれてもさほど急でない登山道が良くあるのだが
何かにつかまらなくては登れないほどの急直登が続くのだった。
鎖、ロープなどは一切ない。
両脇には笹が密集してつかまり登るには都合が良いが
全身を覆う笹の朝露にびしょぬれ状態になってしまった。
ほとんど気が抜けない登りに楽しい山とは言えない。
笹と急登に悪戦苦闘!
靴の中、下着まで濡れてくる。
小さなダニが無数襲来してくる。
大きなマダニをザックのベルトと服の間に見つけた時はぎょっとしてしまった。
それでも必死に登るしかない
なりふり構わず、まずは一歩一歩の急登を進むしかない。
かなり集中していたのだろう。
時間的にはあっという間の2時間。
かなり登りに集中していたと思う。
尾根に飛び出してからは周りの山並みも見渡すことができ
多少必死な山登りから解消された。
山頂方面も見ることができ、まだ先が山頂だろうと淡々と高度を上げていった。
ところが山頂はあっけなく現れた。
最初に見た山頂らしい頭がそのまま山頂だったのだ。
これには本当にあっけなく「もう山頂だ!良かった!」
と素直に思った。
山頂からはペテガリ岳の三角錐が美しく見えた。
さらに日高の深い大きな山並が続く。
山名が分からないのは残念だが、絶景を楽しむことができた。
そしてその山並にかかる雲の美しさにも目を引かれた。
次々と湧き出る雲の流れが山の稜線にかかり
芸術的な水墨画の世界が広がった。


山頂の一時はあっという間。
下山の道は登りを考えると不安が募る。
下山にはも登り以上に気を付け急な坂を笹につかまり下った。
足元は滑り、滑り落ちないように慎重になる。
徐々に乾くが全身にまとわりつく上下服、
そして登山靴も笹の露で濡れたまま沢を下りる。
ところが、山荘に近づくにどこかに緊張感がなかったのか
最後の沢の徒渉で左足を石の上で滑らせ
右の弁慶の泣き所を思い切り大きな石にぶつけてしまった。
見る見るうちに腫れてきた。
締めくくりに痛い目にあった。
油断するなということを教えてもらったような気がした。
直ぐに沢の水で冷やすことで徐々に腫れは引き大事には至らなかった。
山荘では全身のダニ退治。
ちょろちょろと這いまわるダニ、服、ザックに取り付いていた。
これも日高の山と北海道の方が言っていた。
沢、笹、急登、長い道のり、そしてダニさらにはヒグマだそうだ。
(帰りの林道から振り返ると神威岳)

ふるちゃん
神威岳へ 神の山!
「徒渉の後 急登笹分け 神威立つ」
(神の山 神威岳山頂にて)
小雨の帯広から浦河町を目指し、
神威岳、ペテガリ岳への登山口へ。
天気予報では明日から安定した天気が続くとのこと。
浦河町から元浦川林道に入ると薄日も差し出した。
ただ雨が降ったようでダートの林道には
大きな水たまりがいくつもできていた。
だいぶ雨が降ったようで、沢の水量が心配になる。
長い林道の先に神威山荘が建っている。
こじんまりとして中も整理され過ごしやすい小屋だった。
すでに北海道の二人が釣りなどして(オショロコマ)
明日の神威岳への時間を過ごしていた。
その他 滋賀県、新潟県の単独の方も後から来て、
今晩は神威岳山荘付近(車中の方も)で宿泊、明日に備えた。
私は車に積んできた布団を山荘に敷きゆっくり休むことができた。
翌3時半ごろから起き始め、薄明るくなった4時ごろには出発した。
心強いのは北海道のお二人が先行してくれたこと。
神威岳への前半はニシュオマナイ川の遡行。
最初の徒渉では踏み石を渡り難なく進むことができた。
二回目の徒渉も濡れずに進むことができた。
しかし、何度もやってくる徒渉に神経を使いたくないと考え、
用意してきたキーンのサンダルに履き替えた。
何度も繰り返す徒渉、そしてニシュオマナイ川の流れに
多少サンダルを濡らしただけで進むことができた。
昨日の雨の影響は全くなく清流のままだった。
そして先行する二人の足跡もしっかりと石の上に印され、
ピンクのマークも見ながら
迂回ルートもさほど間違えずに進むことができた。
大きな沢の分岐、二股を過ぎると尾根への取り付きに入る。
ここでサンダルを脱ぎ、登山靴に履き替えた。
サンダルは木にかけその場に置いていく。
(ここから沢と別れ登りが始まる)
(沢で使ったものはここへ置く)
ここからが神威岳の後半に入るところだ。
一息入れて壁のような登りに備えた。
「カムイ」はアイヌ語で近寄り難い、大きい、深いという
畏敬そして崇拝される対象、山や川を指し、神の意味があるという。
正に沢を深く入り、近づきにくい大きな壁のような登りに取り付いた。
急登といわれてもさほど急でない登山道が良くあるのだが
何かにつかまらなくては登れないほどの急直登が続くのだった。
鎖、ロープなどは一切ない。
両脇には笹が密集してつかまり登るには都合が良いが
全身を覆う笹の朝露にびしょぬれ状態になってしまった。
ほとんど気が抜けない登りに楽しい山とは言えない。
笹と急登に悪戦苦闘!
靴の中、下着まで濡れてくる。
小さなダニが無数襲来してくる。
大きなマダニをザックのベルトと服の間に見つけた時はぎょっとしてしまった。
それでも必死に登るしかない
なりふり構わず、まずは一歩一歩の急登を進むしかない。
かなり集中していたのだろう。
時間的にはあっという間の2時間。
かなり登りに集中していたと思う。
尾根に飛び出してからは周りの山並みも見渡すことができ
多少必死な山登りから解消された。
山頂方面も見ることができ、まだ先が山頂だろうと淡々と高度を上げていった。
ところが山頂はあっけなく現れた。
最初に見た山頂らしい頭がそのまま山頂だったのだ。
これには本当にあっけなく「もう山頂だ!良かった!」
と素直に思った。
山頂からはペテガリ岳の三角錐が美しく見えた。
さらに日高の深い大きな山並が続く。
山名が分からないのは残念だが、絶景を楽しむことができた。
そしてその山並にかかる雲の美しさにも目を引かれた。
次々と湧き出る雲の流れが山の稜線にかかり
芸術的な水墨画の世界が広がった。
山頂の一時はあっという間。
下山の道は登りを考えると不安が募る。
下山にはも登り以上に気を付け急な坂を笹につかまり下った。
足元は滑り、滑り落ちないように慎重になる。
徐々に乾くが全身にまとわりつく上下服、
そして登山靴も笹の露で濡れたまま沢を下りる。
ところが、山荘に近づくにどこかに緊張感がなかったのか
最後の沢の徒渉で左足を石の上で滑らせ
右の弁慶の泣き所を思い切り大きな石にぶつけてしまった。
見る見るうちに腫れてきた。
締めくくりに痛い目にあった。
油断するなということを教えてもらったような気がした。
直ぐに沢の水で冷やすことで徐々に腫れは引き大事には至らなかった。
山荘では全身のダニ退治。
ちょろちょろと這いまわるダニ、服、ザックに取り付いていた。
これも日高の山と北海道の方が言っていた。
沢、笹、急登、長い道のり、そしてダニさらにはヒグマだそうだ。
(帰りの林道から振り返ると神威岳)
ふるちゃん
2017年08月04日
カムイエクウチカウシ山登山口へ 立ち入り禁止!
2017年(平成29年)7月22日(土)
カムイエクウチカウシ山登山口へ 立ち入り禁止!
「天候に 立ち入り禁止 カムエク遠し」
カムイエクウチカウシ山、通称カムエク。
三百名山の中でも最も難しい山とも言われている。
今回の北海道山旅の第一目標の山だ。
今シーズンもヤマレコの記録を見るに何人かの方が登られてはいるようだ。
天気が続けば私も決行したかもしれない。
しかし踏み切れる天気にならなかった。
難しい山だけに天候の最もよいときに登りたいという、
一つでも安心感をもって、お守りを得たような状況で、
チャレンジしたいという気持ちが大きかった。
天候が雨・曇り模様、二日続けのて晴れ予報が出てない。
少し時間が経てば登れるチャンスも出てくるだろう。
先の神威岳、ペテガリ岳を登ってからでもいいだろう。
そんな気持ちもあった。
そこで登山口だけでも見ておこうと
カムエクウチカウシ山へ向かう予定にしていた日、
中札内から札内ヒュッテまで行って来た。
登山口までの道とは思えない素晴らしい舗装道路を
札内ヒュッテのある「かつらトンネル」手前の閉ざされたゲートへ。
(ヒュッテ・かつらトンネル)

トンネル手前のゲートへ近づいてみると、
そこには張り紙が
「平成29年6月より、歩いての立ち入りも禁止」
とあるではないか。
えっ!

ということは、ここからは条例上入山できない。
ここを出発し、カムエクに登っている方は掟破り!
登るとすると、田中陽希さんと同じルート!
アドベンチャーレーサーのような方ならば帯広八千代方面からも登れるようだ。
長い林道歩き、10kmあまりの沢登り、
最低山中2泊(陽希さんでもぎりぎり)、ハイマツの道なき稜線を行かねばならなくなる。
私にとっては無理な話だ。
ますますカムイエクウチカウシ山が遠くなってしまった。
それでもこの入山禁止は、林道2箇所の崩壊のためということなので
早期普及を願うばかりだ。
来年には通行可能になっているかもしれないことを期待して登山口を後にした。
他の山についても情報が入った。
北海道の山は登山口までも遠くて険しいのでその状況を知って登るのが大事だ。
安易に考えていたところがあり反省だ。
石狩岳、ニペソツへの林道も昨年の豪雨により壊滅状態。
しばらくは軟弱な私には近づけない山になってしまった。
(石狩・ニペソツへの林道入口
ゲートの先昨年の豪雨で完全に林道は流され復旧が遠そう)

それに夕張岳への林道も使えない状態とのこと
ここは少し頑張れば行けそうな気もするが時間がかかりそうだ。
天候の不順。入山規制がある。
カムイエクウチカウシ山は今回あきらめ、
神威岳、ペテガリ岳への登山口がある、浦河町へ向かう。
ふるちゃん
カムイエクウチカウシ山登山口へ 立ち入り禁止!
「天候に 立ち入り禁止 カムエク遠し」
カムイエクウチカウシ山、通称カムエク。
三百名山の中でも最も難しい山とも言われている。
今回の北海道山旅の第一目標の山だ。
今シーズンもヤマレコの記録を見るに何人かの方が登られてはいるようだ。
天気が続けば私も決行したかもしれない。
しかし踏み切れる天気にならなかった。
難しい山だけに天候の最もよいときに登りたいという、
一つでも安心感をもって、お守りを得たような状況で、
チャレンジしたいという気持ちが大きかった。
天候が雨・曇り模様、二日続けのて晴れ予報が出てない。
少し時間が経てば登れるチャンスも出てくるだろう。
先の神威岳、ペテガリ岳を登ってからでもいいだろう。
そんな気持ちもあった。
そこで登山口だけでも見ておこうと
カムエクウチカウシ山へ向かう予定にしていた日、
中札内から札内ヒュッテまで行って来た。
登山口までの道とは思えない素晴らしい舗装道路を
札内ヒュッテのある「かつらトンネル」手前の閉ざされたゲートへ。
(ヒュッテ・かつらトンネル)
トンネル手前のゲートへ近づいてみると、
そこには張り紙が
「平成29年6月より、歩いての立ち入りも禁止」
とあるではないか。
えっ!
ということは、ここからは条例上入山できない。
ここを出発し、カムエクに登っている方は掟破り!
登るとすると、田中陽希さんと同じルート!
アドベンチャーレーサーのような方ならば帯広八千代方面からも登れるようだ。
長い林道歩き、10kmあまりの沢登り、
最低山中2泊(陽希さんでもぎりぎり)、ハイマツの道なき稜線を行かねばならなくなる。
私にとっては無理な話だ。
ますますカムイエクウチカウシ山が遠くなってしまった。
それでもこの入山禁止は、林道2箇所の崩壊のためということなので
早期普及を願うばかりだ。
来年には通行可能になっているかもしれないことを期待して登山口を後にした。
他の山についても情報が入った。
北海道の山は登山口までも遠くて険しいのでその状況を知って登るのが大事だ。
安易に考えていたところがあり反省だ。
石狩岳、ニペソツへの林道も昨年の豪雨により壊滅状態。
しばらくは軟弱な私には近づけない山になってしまった。
(石狩・ニペソツへの林道入口
ゲートの先昨年の豪雨で完全に林道は流され復旧が遠そう)
それに夕張岳への林道も使えない状態とのこと
ここは少し頑張れば行けそうな気もするが時間がかかりそうだ。
天候の不順。入山規制がある。
カムイエクウチカウシ山は今回あきらめ、
神威岳、ペテガリ岳への登山口がある、浦河町へ向かう。
ふるちゃん
2017年08月03日
黒岳へ 大雪の絶景!
2017(平成29年)7月21日
黒岳へ 大雪の絶景!
「大雪の 山並み迫る 黒岳に」
暑寒別岳、天塩岳と登り層雲峡で泊まった。
本来はカムエクの登山口へと向かう予定だったが、
天気が不安定でカムイエクウチカウシ山は、
ひとまず断念。
どうしようか考えた結果
層雲峡から気軽にハイキングできる
奇妙な山頂を持つ黒岳へと決めた。
(五合目 ロープウェイ降り場より黒岳)

層雲峡ロープウェイ、リフトを乗り継ぎ
リフト最上部に一気に上がることができた。
ここはすでに黒岳の七合目付近に当たるという。
リフト降り場には展望台、山の案内板があり
三百名山の一座、ニセイカウシュッペ山が見えた。
昨日登った天塩岳も見えるというが雲の中か分からなかった。

リフト降り場にある登山口から登り始めた。
岩がゴツゴツした登山道。
それに驚いたのは登山道にまだ雪が残っていたことだ。
それでもよく整備された道をどんどん高度を上げた。
山頂近くにはエゾキンバイの黄色の花の絨毯が広がった。
また美しい蝶が花から花へ舞っていた。


広い岩のごつごつした山頂に出る。
そして大雪の絶景がいきなり飛び込んできた。
大きくなだらかな山の重なりが目を引く。

山肌には残雪。
大雪の雄大さにアクセントをつける。
山頂にもたくさんの種類の花々が咲き競い
北海道の短い夏を象徴しているようだ。

大雪の最高峰旭岳も山頂部分を見せてくれた。
もう少し歩きたい気持ちもあったが
今日はここまで。
風の強い山頂を後にした。
群馬県、静岡県で働いていたというフランス人と話せた。
日本での最後の思い出づくりに来たそうだ。
あと数日で帰国、日本に戻ることはないと話していた。
いろいろな思い出作りはあると思うが、
黒岳から見た大雪の美しさは
彼にとって日本の一つの思い出になったのではないかと思った。
私にとっては、これで3日続けて
暑寒別岳、天塩岳そして黒岳へと登っている。
本当に貴重で素晴らしい思い出作りをしているのかもしれない。
さて順調に登っているようだが、
天候が不安なことは、
次なるカムイエクウチカウシ山へ足踏みとなっている。
さて明日はどうしよう・・・。
ふるちゃん
黒岳へ 大雪の絶景!
「大雪の 山並み迫る 黒岳に」
暑寒別岳、天塩岳と登り層雲峡で泊まった。
本来はカムエクの登山口へと向かう予定だったが、
天気が不安定でカムイエクウチカウシ山は、
ひとまず断念。
どうしようか考えた結果
層雲峡から気軽にハイキングできる
奇妙な山頂を持つ黒岳へと決めた。
(五合目 ロープウェイ降り場より黒岳)
層雲峡ロープウェイ、リフトを乗り継ぎ
リフト最上部に一気に上がることができた。
ここはすでに黒岳の七合目付近に当たるという。
リフト降り場には展望台、山の案内板があり
三百名山の一座、ニセイカウシュッペ山が見えた。
昨日登った天塩岳も見えるというが雲の中か分からなかった。
リフト降り場にある登山口から登り始めた。
岩がゴツゴツした登山道。
それに驚いたのは登山道にまだ雪が残っていたことだ。
それでもよく整備された道をどんどん高度を上げた。
山頂近くにはエゾキンバイの黄色の花の絨毯が広がった。
また美しい蝶が花から花へ舞っていた。
広い岩のごつごつした山頂に出る。
そして大雪の絶景がいきなり飛び込んできた。
大きくなだらかな山の重なりが目を引く。
山肌には残雪。
大雪の雄大さにアクセントをつける。
山頂にもたくさんの種類の花々が咲き競い
北海道の短い夏を象徴しているようだ。
大雪の最高峰旭岳も山頂部分を見せてくれた。
もう少し歩きたい気持ちもあったが
今日はここまで。
風の強い山頂を後にした。
群馬県、静岡県で働いていたというフランス人と話せた。
日本での最後の思い出づくりに来たそうだ。
あと数日で帰国、日本に戻ることはないと話していた。
いろいろな思い出作りはあると思うが、
黒岳から見た大雪の美しさは
彼にとって日本の一つの思い出になったのではないかと思った。
私にとっては、これで3日続けて
暑寒別岳、天塩岳そして黒岳へと登っている。
本当に貴重で素晴らしい思い出作りをしているのかもしれない。
さて順調に登っているようだが、
天候が不安なことは、
次なるカムイエクウチカウシ山へ足踏みとなっている。
さて明日はどうしよう・・・。
ふるちゃん
2017年08月01日
天塩岳へ 天塩岳ヒュッテより旧道・新道周回
2017(平成29年)7月20日(木)
天塩岳へ 天塩岳ヒュッテより旧道・新道周回
「旧道新道 どちらも5㎞ 天塩岳」
(天塩岳山頂の花崗岩の標柱)

天気が心配で登る迷いもあったが、
北海道2日目
多少雨でも登ろうと決めた。
旭川を出て愛別、101号を士別まで進むと
天塩岳方面への表示があり、さらにその林道を進むと
立派な天塩岳ヒュッテに到着した。
車での登山口までも遠かった。
登山口にはすでに数台の車が止まっていた。
この天気が悪くなりそうな中でも
同じように登る人がいて心強く感じた。

じめっとした林道を進む。
沢を数回渡ると旧道から新道に向かう道との分岐に出た。
最初は、ここから新道方面に向かいピストンする計画だった。
表示を見ると
天塩岳まで道のり
新道・旧道どちらも5kmではないか。

同じならば前天塩岳経由で天塩岳へと急遽変更した。
この変更大変良かったと思う。
旧道はまず沢伝いにほぼ平坦な登山道を進む。
しばらく行くと一気に急登になる。
滑りやすい登りを黙々と登る。
ただ沢が時々見え、雪渓が残っているのが分かった。
1時間ほど急登に苦しめられると
前天塩岳とトラバースルートとの分岐に出る。
不安だったが雨もなく前天塩岳方面へ登り続けた。
この登りが思っていた以上に苦痛だった。
登れど登れど山頂に出ない。
ガスっているために山頂と思われるピークが現れては、
またその先にピークが現れる感じだ。
そんな中コマクサが迎えてくれたのは嬉しかった。

ようやく前天塩岳の山頂に着く。
細長い山頂の標識が印象にのこった。

視界のない中、天塩岳へ向かった。
いったん下り、天塩岳への最後の登りが待っていた。
山頂に近づくにしたがって、
前天塩岳と同じように風が強まってきた。
天塩岳に登頂!
立派な石で作られた標柱が立つ。
今回の北海度の山旅2座目に登らせてもらった。

下山は滑る急坂に気をつけ慎重になった。
途中、避難小屋で初めてゆっくり休むことができた。
きれいに管理された小屋でありがたかった。

風が吹く、視界なしの山頂ではあったが
満足感は高かった。
何と言っても雨に降られずに登り下山できたことは
幸せで運が良かったと思う。
ふるちゃん
天塩岳へ 天塩岳ヒュッテより旧道・新道周回
「旧道新道 どちらも5㎞ 天塩岳」
(天塩岳山頂の花崗岩の標柱)
天気が心配で登る迷いもあったが、
北海道2日目
多少雨でも登ろうと決めた。
旭川を出て愛別、101号を士別まで進むと
天塩岳方面への表示があり、さらにその林道を進むと
立派な天塩岳ヒュッテに到着した。
車での登山口までも遠かった。
登山口にはすでに数台の車が止まっていた。
この天気が悪くなりそうな中でも
同じように登る人がいて心強く感じた。
じめっとした林道を進む。
沢を数回渡ると旧道から新道に向かう道との分岐に出た。
最初は、ここから新道方面に向かいピストンする計画だった。
表示を見ると
天塩岳まで道のり
新道・旧道どちらも5kmではないか。
同じならば前天塩岳経由で天塩岳へと急遽変更した。
この変更大変良かったと思う。
旧道はまず沢伝いにほぼ平坦な登山道を進む。
しばらく行くと一気に急登になる。
滑りやすい登りを黙々と登る。
ただ沢が時々見え、雪渓が残っているのが分かった。
1時間ほど急登に苦しめられると
前天塩岳とトラバースルートとの分岐に出る。
不安だったが雨もなく前天塩岳方面へ登り続けた。
この登りが思っていた以上に苦痛だった。
登れど登れど山頂に出ない。
ガスっているために山頂と思われるピークが現れては、
またその先にピークが現れる感じだ。
そんな中コマクサが迎えてくれたのは嬉しかった。
ようやく前天塩岳の山頂に着く。
細長い山頂の標識が印象にのこった。
視界のない中、天塩岳へ向かった。
いったん下り、天塩岳への最後の登りが待っていた。
山頂に近づくにしたがって、
前天塩岳と同じように風が強まってきた。
天塩岳に登頂!
立派な石で作られた標柱が立つ。
今回の北海度の山旅2座目に登らせてもらった。
下山は滑る急坂に気をつけ慎重になった。
途中、避難小屋で初めてゆっくり休むことができた。
きれいに管理された小屋でありがたかった。
風が吹く、視界なしの山頂ではあったが
満足感は高かった。
何と言っても雨に降られずに登り下山できたことは
幸せで運が良かったと思う。
ふるちゃん