2024年05月12日
乗鞍岳 北アルプス背景に大斜面滑走
2024年(令和6年)5月11日(土)
乗鞍岳 北アルプス背景に大斜面滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6788168.html
北アルプス背景に

本来恒例の立山への予定だったが、天候が悪く日延べして乗鞍岳へ。
今シーズンはノルディカの靴を新調、白馬乗鞍を中心に滑ってきた。
最後の山滑りを乗鞍岳と決め、山仲間の計画に参加した。
雪の状態は、一言「少ない」。
位ヶ原からの登りも雪あれば問題ない樹林帯、急斜面も最初から苦戦。
除雪の行われていたスカイライン付近で、林道を横切るに雪被る木を乗り越えるが、今にも雪を飛ばし跳ね返りそうでヒヤリ。
スカイライン除雪中

この時期、肩の小屋辺りまで登り尾根伝いに歩くのだが、土・ハイマツが現われ急登を進むしかない。
雨によって削られたのだろう縦に走る溝が深い、そして大きな横への割れ目も何本か見られ気温が上がれば崩れそうでちょっと恐怖を感じながら急ぎ登った。
蚕玉山(こだまやま)への急登では。
すいすいと登るH氏、ゆっくりだが確実なY氏、山スキー初めてで板を担ぎ登るF氏。私も初めての針ノ木岳で担いだのを思い出す。
私は苦戦し2回横滑りで転倒。
奈落の底へ滑り落ちそうになるが、何とか踏みとどまりながら蚕玉山へとたどり着いた。
蚕玉山から笠・槍・穂高岳等の山々

蚕玉山へスキーをデポして剣ヶ峰山頂へ。
山頂は賑わっているかと思いきや、ほぼ独占し360度の大展望を楽しんだ。
槍ヶ岳、穂高岳そして笠ヶ岳など北アルプスの山々がうっすら雪をかぶる。
南アルプス、中央アルプス、そして八ヶ岳もくっきりと展望。
白山も美しい、そしてなんと言っても御嶽山がどんと目の前に見られる。
眼下には権現池のブルーアイがうっすらと目を見開いていた。
権現池のブルーアイ 遠く白山

存分に山頂を味わい、蚕玉山へ戻る。
一息入れ、滑走を開始する。
ルートをどうするか迷うが、上から見てV字型に広がるハイマツの先まで一気に滑ろうとスタート。
ザラメの重い雪だが板は滑り快適そのもの。
できるだけスピードを殺さないようにと決めるが大斜面の滑走は身が締まる。
滑っていると滑走レフト側に真っ新な光る雪面が見られ滑り込む。
かなりの急斜面だったがぐんぐんと下に落ちるように滑る快感が良い。
あっという間の大斜面だったが大満足に浸ることができた。
そして嬉しいことに、北アルプス背景に大斜面滑走を撮影してもらった。
かなりの急斜面 一気に滑る

同行者には感謝しかない。
計画を立ててくれ頼れるY氏。先頭で正しくリードしてくれるH氏。初めての山スキーだが諦めず同調性あるF氏。
今シーズン最後の山スキーを気持ちよく締めることができた。
ふるちゃん
乗鞍岳 北アルプス背景に大斜面滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6788168.html
北アルプス背景に
本来恒例の立山への予定だったが、天候が悪く日延べして乗鞍岳へ。
今シーズンはノルディカの靴を新調、白馬乗鞍を中心に滑ってきた。
最後の山滑りを乗鞍岳と決め、山仲間の計画に参加した。
雪の状態は、一言「少ない」。
位ヶ原からの登りも雪あれば問題ない樹林帯、急斜面も最初から苦戦。
除雪の行われていたスカイライン付近で、林道を横切るに雪被る木を乗り越えるが、今にも雪を飛ばし跳ね返りそうでヒヤリ。
スカイライン除雪中
この時期、肩の小屋辺りまで登り尾根伝いに歩くのだが、土・ハイマツが現われ急登を進むしかない。
雨によって削られたのだろう縦に走る溝が深い、そして大きな横への割れ目も何本か見られ気温が上がれば崩れそうでちょっと恐怖を感じながら急ぎ登った。
蚕玉山(こだまやま)への急登では。
すいすいと登るH氏、ゆっくりだが確実なY氏、山スキー初めてで板を担ぎ登るF氏。私も初めての針ノ木岳で担いだのを思い出す。
私は苦戦し2回横滑りで転倒。
奈落の底へ滑り落ちそうになるが、何とか踏みとどまりながら蚕玉山へとたどり着いた。
蚕玉山から笠・槍・穂高岳等の山々
蚕玉山へスキーをデポして剣ヶ峰山頂へ。
山頂は賑わっているかと思いきや、ほぼ独占し360度の大展望を楽しんだ。
槍ヶ岳、穂高岳そして笠ヶ岳など北アルプスの山々がうっすら雪をかぶる。
南アルプス、中央アルプス、そして八ヶ岳もくっきりと展望。
白山も美しい、そしてなんと言っても御嶽山がどんと目の前に見られる。
眼下には権現池のブルーアイがうっすらと目を見開いていた。
権現池のブルーアイ 遠く白山
存分に山頂を味わい、蚕玉山へ戻る。
一息入れ、滑走を開始する。
ルートをどうするか迷うが、上から見てV字型に広がるハイマツの先まで一気に滑ろうとスタート。
ザラメの重い雪だが板は滑り快適そのもの。
できるだけスピードを殺さないようにと決めるが大斜面の滑走は身が締まる。
滑っていると滑走レフト側に真っ新な光る雪面が見られ滑り込む。
かなりの急斜面だったがぐんぐんと下に落ちるように滑る快感が良い。
あっという間の大斜面だったが大満足に浸ることができた。
そして嬉しいことに、北アルプス背景に大斜面滑走を撮影してもらった。
かなりの急斜面 一気に滑る
同行者には感謝しかない。
計画を立ててくれ頼れるY氏。先頭で正しくリードしてくれるH氏。初めての山スキーだが諦めず同調性あるF氏。
今シーズン最後の山スキーを気持ちよく締めることができた。
ふるちゃん
2024年04月26日
白馬乗鞍岳 私だけのシュプール
2024年(令和6年)4月25日(木)
白馬乗鞍岳 私だけのシュプール
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6695598.html
私だけのシュプール

4月に入って7回目のバックカントリー。
栂池スキー場で3回ほど滑ってから栂の森上部林道から歩き始めた。
歩き始めは靄がかかっていたが徐々に晴れ間が出てきた。
歩き始めるとそこにクロスカントリーの高齢の方が見えた。
昨年も出会った方で栂池スキー場近くにお住まいとのこと。
サッカーが趣味でトレーニングで林道を歩いているとのことだ。
色々な方がおられ何かと刺激を受けるが、今日も活動への良い影響を得た。
成城小屋から登り始めるが強風が気になる。
青空も広がり気温も上がってくるかと思っていたが意外と涼しくウインドブレーカーが登りでも必要だった。
日焼け防止のハットも飛ばされそうになり、毛糸のキャップを被る。
岳樺が春を呼ぶ

青空の下、白馬岳をバックに岳樺の枝振りが見事だ。
麓では桜も散り始めているが、芽吹きもしていない岳樺の枝がようやく目覚め始めようとしていた。
殊に青空に白い枝が手を伸ばす様に見入ってしまう。
急登をし天狗原に到着。
目の前には白馬乗鞍の大斜面が圧倒して広がる。
斜面を眺めながら一息入れて登り始めるが、ただ一人先行する方のトレースに途中横移動から乗り楽をさせてもらった。
ただその方は急登を終わり正面右側へ移動され、後で確認したところ右端斜面を滑走されていた。
白馬乗鞍岳 家内のおにぎりが美味い!

白馬乗鞍岳の山頂ケルンまで行く。
雪解けがかなり進んでいて10日前はケルンまでスキーで行けたが、今回はかなり手前からスキーを外し歩きで登頂した。
小蓮華岳の稜線が剣の刃のように目の前に。
遠くには雨飾山、妙高山など頸城の山々、そして高妻山などが展望できた。
滑走開始。
出だしの緩斜面を滑ると板はよく走ると思いきや、ちょっとしたブレーキが掛かる。
岩・樹林帯のライト側への急斜面を滑ることに決めていた。
攻める滑りもと思うが、ザラメ、真っ白な雪面そして黄砂の乗る斜面と変化があるので慎重になった。
ただ白馬岳神社の岩場・祠を正面に向かって滑る。
正面に高妻山 滑走開始

一気に天狗原まで滑り込む快適さはあった。
ぐんぐんと高度を下げ山を降る爽快感はなんとも言えない。
ただブレーキを意識してしまい、転倒はしたくないという気持ちが先立ち大きなターンにはなっている。
そしてスピードもかなり抑え気味に。
昔みたいに無理のできない古希間近の身には安全安心が第一だ。
振り返って見るシュプールは、確実に自分のものしかないので感激はある。
昨今は滑る人が多く、どれが自分のシュプールか分からなくなる。
今日は単独、自分だけのシュプールが描けた。
ただ大きなターンが目立ち、ちょいと情けなさを感じてしまった。
次は天狗原の滑るレフト側の急斜面ねらいだ。
かなりの急斜面で雪面に横割れが入っている。
割れ目を避けるように急斜面へと滑り込む。
重たい雪で板をコントロールするのが精一杯。
もうすこし快適かと思っていただけに、大きくターンをしている間に樹林帯へと降ってしまった。
成城小屋前まで滑り振り返る

多分白馬乗鞍へ登ったのはもう一人の方と私だけ。
久しぶりに大斜面に描けた自分だけのシュプールに感激。
ただシュプールを見て、滑りに勢いが無かったのが悔やまれる。
ふるちゃん
白馬乗鞍岳 私だけのシュプール
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6695598.html
私だけのシュプール
4月に入って7回目のバックカントリー。
栂池スキー場で3回ほど滑ってから栂の森上部林道から歩き始めた。
歩き始めは靄がかかっていたが徐々に晴れ間が出てきた。
歩き始めるとそこにクロスカントリーの高齢の方が見えた。
昨年も出会った方で栂池スキー場近くにお住まいとのこと。
サッカーが趣味でトレーニングで林道を歩いているとのことだ。
色々な方がおられ何かと刺激を受けるが、今日も活動への良い影響を得た。
成城小屋から登り始めるが強風が気になる。
青空も広がり気温も上がってくるかと思っていたが意外と涼しくウインドブレーカーが登りでも必要だった。
日焼け防止のハットも飛ばされそうになり、毛糸のキャップを被る。
岳樺が春を呼ぶ
青空の下、白馬岳をバックに岳樺の枝振りが見事だ。
麓では桜も散り始めているが、芽吹きもしていない岳樺の枝がようやく目覚め始めようとしていた。
殊に青空に白い枝が手を伸ばす様に見入ってしまう。
急登をし天狗原に到着。
目の前には白馬乗鞍の大斜面が圧倒して広がる。
斜面を眺めながら一息入れて登り始めるが、ただ一人先行する方のトレースに途中横移動から乗り楽をさせてもらった。
ただその方は急登を終わり正面右側へ移動され、後で確認したところ右端斜面を滑走されていた。
白馬乗鞍岳 家内のおにぎりが美味い!
白馬乗鞍岳の山頂ケルンまで行く。
雪解けがかなり進んでいて10日前はケルンまでスキーで行けたが、今回はかなり手前からスキーを外し歩きで登頂した。
小蓮華岳の稜線が剣の刃のように目の前に。
遠くには雨飾山、妙高山など頸城の山々、そして高妻山などが展望できた。
滑走開始。
出だしの緩斜面を滑ると板はよく走ると思いきや、ちょっとしたブレーキが掛かる。
岩・樹林帯のライト側への急斜面を滑ることに決めていた。
攻める滑りもと思うが、ザラメ、真っ白な雪面そして黄砂の乗る斜面と変化があるので慎重になった。
ただ白馬岳神社の岩場・祠を正面に向かって滑る。
正面に高妻山 滑走開始
一気に天狗原まで滑り込む快適さはあった。
ぐんぐんと高度を下げ山を降る爽快感はなんとも言えない。
ただブレーキを意識してしまい、転倒はしたくないという気持ちが先立ち大きなターンにはなっている。
そしてスピードもかなり抑え気味に。
昔みたいに無理のできない古希間近の身には安全安心が第一だ。
振り返って見るシュプールは、確実に自分のものしかないので感激はある。
昨今は滑る人が多く、どれが自分のシュプールか分からなくなる。
今日は単独、自分だけのシュプールが描けた。
ただ大きなターンが目立ち、ちょいと情けなさを感じてしまった。
次は天狗原の滑るレフト側の急斜面ねらいだ。
かなりの急斜面で雪面に横割れが入っている。
割れ目を避けるように急斜面へと滑り込む。
重たい雪で板をコントロールするのが精一杯。
もうすこし快適かと思っていただけに、大きくターンをしている間に樹林帯へと降ってしまった。
成城小屋前まで滑り振り返る
多分白馬乗鞍へ登ったのはもう一人の方と私だけ。
久しぶりに大斜面に描けた自分だけのシュプールに感激。
ただシュプールを見て、滑りに勢いが無かったのが悔やまれる。
ふるちゃん
2024年04月25日
天狗原 雲のカーテン上がる
2024年(令和6年)4月23日(火)
天狗原 雲のカーテン上がる
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6691897.html
幻想的な白馬岳

天気は曇り良くないが、6回目のバックカントリーに。
栂の森ゲレンデも靄がかかり、白馬三山・白馬乗鞍方面は真っ白なカーテンが掛る。
ゲレンデで3本滑ってから、栂の森上部の林道から歩き始めた。
雪解けが激しい。
沢には大きな穴が空き、歩くときも要注意。
木々の周りから雪解けが始まり、丸く穴が開き始めている。(根開き)
成城小屋からの最初の上りは雪解けにより急登になっていると感じた。
雪解け 沢には大きな穴が

真っ白な世界のため、天狗原まで行けるかは不安で急登手前までと考えていた。
岳樺の麓で一休み、時間的に余裕があり、ここから引き返すのも中途半端ではないか。
真っ白な世界でも地形は分かっているので天狗原まではと思い直し登り始める。
スキーのトレースはなく、アイゼンとスノーシューの跡があるだけの急登。
靄っているので上部岳樺を目印に緩やかめの斜面を選んで登り続けた。
雷鳥保護用「Keep out」(立ち入り禁止)の看板を見て、さらに真っ白い世界を登り続けた。
もっこりした天狗原・白馬岳神社らしき場所が目に入った。
天狗原

思っていたよりも右方向に歩いていたようで祠の裏側に登り着いた。
よく分かっている所なので心配は無かったが、視界がないというのは怖いと思った。
知らない場所ならばまず行動しないだろう天候だ。
天狗原も雪解けが進んでいる。
祠の周りの雪も少なくなり、コメツガの樹林がだいぶ顔を出してきている。
岩場周辺は足下が怪しく、柔らかな雪を踏み抜きそうだった。
目の前に見えるはずの白乗の大斜面も真っ白で見えず。
滑走開始。
ホワイトアウト気味で先の見えない斜面を滑り始める。
ただ方向は分かるのでレフト側へと進路を決めて滑っていた。
しばらく滑っていると明るくなり白馬岳が見え始めたのだ。
まさに白いカーテンがさっと上がり、天狗原方面も見え、白馬三山が雲海に浮かぶ幻想的な景色が広がった。
栂の樹林の先に雪解けの始まった白馬三山が美しい。
天狗原から下り始めると視界が開ける

視界が良くなると滑りも楽しくなる。
レフト側の真っ新な大斜面に滑り込む。
板もよく走りターンを繰り返し滑り降る爽快感はバックカントリーの醍醐味だ。
樹林帯に入ってからも、よさそうな斜面をねらい滑る。
最後、沢には大きな穴があるので成城小屋方面へと向い滑りきった。
4月に入って6回目の栂池バックカントリー。
登りの天候は白いカーテンに包まれていたが、下りにはそのカーテンも上がり最高のご褒美を頂いた。
ふるちゃん
天狗原 雲のカーテン上がる
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幻想的な白馬岳
天気は曇り良くないが、6回目のバックカントリーに。
栂の森ゲレンデも靄がかかり、白馬三山・白馬乗鞍方面は真っ白なカーテンが掛る。
ゲレンデで3本滑ってから、栂の森上部の林道から歩き始めた。
雪解けが激しい。
沢には大きな穴が空き、歩くときも要注意。
木々の周りから雪解けが始まり、丸く穴が開き始めている。(根開き)
成城小屋からの最初の上りは雪解けにより急登になっていると感じた。
雪解け 沢には大きな穴が
真っ白な世界のため、天狗原まで行けるかは不安で急登手前までと考えていた。
岳樺の麓で一休み、時間的に余裕があり、ここから引き返すのも中途半端ではないか。
真っ白な世界でも地形は分かっているので天狗原まではと思い直し登り始める。
スキーのトレースはなく、アイゼンとスノーシューの跡があるだけの急登。
靄っているので上部岳樺を目印に緩やかめの斜面を選んで登り続けた。
雷鳥保護用「Keep out」(立ち入り禁止)の看板を見て、さらに真っ白い世界を登り続けた。
もっこりした天狗原・白馬岳神社らしき場所が目に入った。
天狗原
思っていたよりも右方向に歩いていたようで祠の裏側に登り着いた。
よく分かっている所なので心配は無かったが、視界がないというのは怖いと思った。
知らない場所ならばまず行動しないだろう天候だ。
天狗原も雪解けが進んでいる。
祠の周りの雪も少なくなり、コメツガの樹林がだいぶ顔を出してきている。
岩場周辺は足下が怪しく、柔らかな雪を踏み抜きそうだった。
目の前に見えるはずの白乗の大斜面も真っ白で見えず。
滑走開始。
ホワイトアウト気味で先の見えない斜面を滑り始める。
ただ方向は分かるのでレフト側へと進路を決めて滑っていた。
しばらく滑っていると明るくなり白馬岳が見え始めたのだ。
まさに白いカーテンがさっと上がり、天狗原方面も見え、白馬三山が雲海に浮かぶ幻想的な景色が広がった。
栂の樹林の先に雪解けの始まった白馬三山が美しい。
天狗原から下り始めると視界が開ける
視界が良くなると滑りも楽しくなる。
レフト側の真っ新な大斜面に滑り込む。
板もよく走りターンを繰り返し滑り降る爽快感はバックカントリーの醍醐味だ。
樹林帯に入ってからも、よさそうな斜面をねらい滑る。
最後、沢には大きな穴があるので成城小屋方面へと向い滑りきった。
4月に入って6回目の栂池バックカントリー。
登りの天候は白いカーテンに包まれていたが、下りにはそのカーテンも上がり最高のご褒美を頂いた。
ふるちゃん
2024年04月19日
栂池自然園 2099mから滑走
2024年(令和6年)4月18日(木)
栂池自然園 2099mから滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6671696.html
自称「二股岳樺」2099m地点

薄曇り、黄砂も舞う中5回目のバックカントリーへ。
ゲレンデで2本滑り、栂の森上部の林道から歩き始めた。
今日は自然園へのロープウェイが運休のため、人出は少なく静かだった。
成城小屋手前、沢の短縮ルートの急斜面でシールが剥がれる。
急斜面のため張り直すより両スキーを外しつぼ足で登る。
重い雪に枯れ枝などが落ちてシールも耐えきれなかったのか。
自然園方面に向かう。
正面に白馬三山、小蓮華岳を、右手には白馬乗鞍岳方面の斜面を眺めながら。
3日前には自称「三本筋」まで登り上げて滑ったが、きつい登りにもう一歩いや二歩手前の自称「二股岳樺」までと決めていた。
白馬岳・小蓮華岳を見て急登始まる

自然園の緩斜面から急登が始まり、ザラメの斜面を一歩一歩慎重に歩む。
トラバース気味に行くと横滑りもあり板の角度が難しい。
誰にも会わないのもあり、トレースはほとんど無いのでザラメの雪面に板をたたき込むようにシールを効かせゆっくり登高した。
2099m地点の「二股岳樺」に到着。
あと標高差400m弱、1時間以上はかかる「三本筋」の手前になる。
前回は登りでも、そして「三本筋」から大斜面を滑り休憩にしている。
自然園を眼下に見渡せ、一息入れるに絶好の場所でもある。
一気に滑り振り返る

30分ほど過ごし、滑走開始。
ここからもレフト側の大斜面に入ると最初だけ急斜面だが、自然園へまっしぐらの見通しの効く広い斜面が良い。
今日はワックスも効いている。
SWIXのHS8を初めて使ってみた。
快走!快適!スピードも出て、気持ちよいターンができる。
一本だけの山滑走、一気に自然園へと滑り降り大満足。
ふるちゃん
栂池自然園 2099mから滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6671696.html
自称「二股岳樺」2099m地点
薄曇り、黄砂も舞う中5回目のバックカントリーへ。
ゲレンデで2本滑り、栂の森上部の林道から歩き始めた。
今日は自然園へのロープウェイが運休のため、人出は少なく静かだった。
成城小屋手前、沢の短縮ルートの急斜面でシールが剥がれる。
急斜面のため張り直すより両スキーを外しつぼ足で登る。
重い雪に枯れ枝などが落ちてシールも耐えきれなかったのか。
自然園方面に向かう。
正面に白馬三山、小蓮華岳を、右手には白馬乗鞍岳方面の斜面を眺めながら。
3日前には自称「三本筋」まで登り上げて滑ったが、きつい登りにもう一歩いや二歩手前の自称「二股岳樺」までと決めていた。
白馬岳・小蓮華岳を見て急登始まる
自然園の緩斜面から急登が始まり、ザラメの斜面を一歩一歩慎重に歩む。
トラバース気味に行くと横滑りもあり板の角度が難しい。
誰にも会わないのもあり、トレースはほとんど無いのでザラメの雪面に板をたたき込むようにシールを効かせゆっくり登高した。
2099m地点の「二股岳樺」に到着。
あと標高差400m弱、1時間以上はかかる「三本筋」の手前になる。
前回は登りでも、そして「三本筋」から大斜面を滑り休憩にしている。
自然園を眼下に見渡せ、一息入れるに絶好の場所でもある。
一気に滑り振り返る
30分ほど過ごし、滑走開始。
ここからもレフト側の大斜面に入ると最初だけ急斜面だが、自然園へまっしぐらの見通しの効く広い斜面が良い。
今日はワックスも効いている。
SWIXのHS8を初めて使ってみた。
快走!快適!スピードも出て、気持ちよいターンができる。
一本だけの山滑走、一気に自然園へと滑り降り大満足。
ふるちゃん
2024年04月17日
三本筋・2460m地点 小蓮華稜線下より滑走
2024年(令和6年)4月15日(月)
三本筋・2460m地点 小蓮華稜線下より滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6665690.html
自称「三本筋」から白馬方面

先週金曜日に白馬乗鞍の大斜面を滑り、足腰に痛みも出ず、体力的に自信が付いてきた。
小蓮華稜線へは何度か山スキーの師匠と共に行ってたのだが、単独は初めて。
小蓮華稜線までと思い行くが、やはりスピードが必要、ゆっくりペースでは難しそうと急斜面に入ってから13時までは進もうと、できれば自称「三本筋」上部まではと決めた。
ゲレンデで2本滑り栂の森上部林道から歩き始めた。
小蓮華岳稜線へはロープウェイを利用して歩いていたので、より歩き時間もかかるのは必然。
今日はロープウェイ休業で林道を歩く人が多いかと思いきやさほどいなかった。
自然園

自然園ロッジの雪かきが進められ、営業の準備が行われているようだ。
自然園へ入ると雪解けが進んでいるのが分かる。
広い雪面には大きな穴が空き、徐々にそれが広がり始めている。
踏跡をたどり白馬三山を正面に見て歩き続ける。
斜度がきつくなり始め、先行するトレースをなぞるように登る。
自称「三本筋」は岩の露出部分が縦に3本ほど、遠くから見てよく分かるので呼んでいる。
ところが近づくとそれらしき場所がいくつか見られるようになり、いつもは連れて行かれるので方向・位置が分からなくなる。
急登も続くので一休み、二股の大きな岳樺の元、高妻山を眺め最後の登りにかかる。
正面「三本筋」へ急登

急登が続く。
すると小蓮華大斜面の平坦部に雪のブロックを積み、キャンプの準備する6名ほどの姿が見られた。
またほぼ同じペースで登ってこられた方は、4泊で猫又山へと話していた。
13時までは進もうと歩み、自称「三本筋」の上へほぼ同時刻に到着。
ここまで来れば山滑走であれば十分な位置になる。
稜線からの大展望も魅力的だが、滑りを考えればほんのわずかな違い。
1ターンか2ターンで滑り切れてしまうのが三本筋の位置になる。
快適な大斜面

風は冷たく、少し休み滑走準備をする。
ザラメ調の重い雪に対応する黒丸ワックスをべた塗りする。
滑る方向は登って来たレフトサイド、急斜面の広い斜面になる。
滑り始めると重いと思っていたザラメも心地よくターンができ快適。
あっという間に滑りきってしまうが、そこが醍醐味か。
中腹からライトサイドへと思ったが、単独で不安もあり滑り跡の見える斜度を滑る。
様々な斜面が楽しめるのが良いと思いながら起伏のある雪面を降った。
ただワックスが切れるのも早くブレーキがかかり気味になり、一度休憩を入れて再びワックスを塗り込んだ。
自然園に戻る

あっという間にワックスが取れてしまうザラメ。
自然園に降ってからは、ロッジまでは長い緩やかな上りがあり苦しい歩きになった。
暑さも戻り、汗だくになりながらゲレンデまでの滑りとなった。
ふるちゃん
三本筋・2460m地点 小蓮華稜線下より滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6665690.html
自称「三本筋」から白馬方面
先週金曜日に白馬乗鞍の大斜面を滑り、足腰に痛みも出ず、体力的に自信が付いてきた。
小蓮華稜線へは何度か山スキーの師匠と共に行ってたのだが、単独は初めて。
小蓮華稜線までと思い行くが、やはりスピードが必要、ゆっくりペースでは難しそうと急斜面に入ってから13時までは進もうと、できれば自称「三本筋」上部まではと決めた。
ゲレンデで2本滑り栂の森上部林道から歩き始めた。
小蓮華岳稜線へはロープウェイを利用して歩いていたので、より歩き時間もかかるのは必然。
今日はロープウェイ休業で林道を歩く人が多いかと思いきやさほどいなかった。
自然園
自然園ロッジの雪かきが進められ、営業の準備が行われているようだ。
自然園へ入ると雪解けが進んでいるのが分かる。
広い雪面には大きな穴が空き、徐々にそれが広がり始めている。
踏跡をたどり白馬三山を正面に見て歩き続ける。
斜度がきつくなり始め、先行するトレースをなぞるように登る。
自称「三本筋」は岩の露出部分が縦に3本ほど、遠くから見てよく分かるので呼んでいる。
ところが近づくとそれらしき場所がいくつか見られるようになり、いつもは連れて行かれるので方向・位置が分からなくなる。
急登も続くので一休み、二股の大きな岳樺の元、高妻山を眺め最後の登りにかかる。
正面「三本筋」へ急登
急登が続く。
すると小蓮華大斜面の平坦部に雪のブロックを積み、キャンプの準備する6名ほどの姿が見られた。
またほぼ同じペースで登ってこられた方は、4泊で猫又山へと話していた。
13時までは進もうと歩み、自称「三本筋」の上へほぼ同時刻に到着。
ここまで来れば山滑走であれば十分な位置になる。
稜線からの大展望も魅力的だが、滑りを考えればほんのわずかな違い。
1ターンか2ターンで滑り切れてしまうのが三本筋の位置になる。
快適な大斜面
風は冷たく、少し休み滑走準備をする。
ザラメ調の重い雪に対応する黒丸ワックスをべた塗りする。
滑る方向は登って来たレフトサイド、急斜面の広い斜面になる。
滑り始めると重いと思っていたザラメも心地よくターンができ快適。
あっという間に滑りきってしまうが、そこが醍醐味か。
中腹からライトサイドへと思ったが、単独で不安もあり滑り跡の見える斜度を滑る。
様々な斜面が楽しめるのが良いと思いながら起伏のある雪面を降った。
ただワックスが切れるのも早くブレーキがかかり気味になり、一度休憩を入れて再びワックスを塗り込んだ。
自然園に戻る
あっという間にワックスが取れてしまうザラメ。
自然園に降ってからは、ロッジまでは長い緩やかな上りがあり苦しい歩きになった。
暑さも戻り、汗だくになりながらゲレンデまでの滑りとなった。
ふるちゃん
2024年04月14日
白馬乗鞍岳 大斜面滑走
2024年(令和6年)4月12日(金)
白馬乗鞍岳 大斜面滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6643483.html
白馬乗鞍岳2469m山頂

ホップ・ステップ・ジャンプで白馬乗鞍岳へ。
体調不安から5日に自然園へ、10日に天狗原まで、そして今日白馬乗鞍岳まで登り大斜面を滑走する。
3日間とも天気に恵まれ、気になっていた坐骨神経痛も出ずに活動できた。
2本栂の森ゲレンデで滑ってから上部林道から歩き始めた。
そこに山岳ガイドを目指しているという松本市のA病院へ務めるという看護師の方が同行しよう現われた。
長野に移住して数年経つとのことで様々なコースを滑り、冬のテン泊での移動も経験されているとの話など盛り上がり林道をあっという間に歩ききった。
シールも濡れなかった2日前に比べるとベタベタのザラメ調の雪面に苦労する。
ことに急斜面に入ると直登しようとするとズルッと滑り、斜めに移動しての登りとなった。
今日も景色は最高、時々急斜面でも写真を撮り一息入れた。
天狗原までの登りは2日前にも登っていたので余裕もあった。
天狗原への登り

天狗原の栂の林の中で大休止。
目の前の大斜面、先行する人たちがどのように登っていくか眺めていた。
かなりの急登に不安が募り始めるのは確かだった。
それでも時間的には余裕もあり一歩一歩ゆっくり行けば良いだろうと気持ちを高め出発した。
登り始めは真っ直ぐ進み、岳樺の辺りから斜めに踏跡をなぞり登った。
幾通りもトレースがあるので自分に登れそうなラインを選ばせてもらいの登り。
最終版はジグザグに登って行くのだが緊張する。
山頂から小蓮華岳稜線

ピンチ!
8分目ほど登ってあと一歩というときズルと板が滑り転倒。
必死に斜面につかまりずり落ちるのをこらえる。
板が縦になっているので横へ移動させようとするがなかなか思うように動いてくれない。
それでもあせらず、何とか一本ずつ横に板をそろえ立ち上がる。
ほとんど急登を登り切ろうとした所だったので一瞬の油断だったのか。
急登を登り切ると跡は山頂目指し行く。
目の前に小蓮華への稜線が見え、白馬乗鞍岳の山頂のケルンが見えた。
今までに無く山頂は雪が積もりケルンまで板で進むことができた。
賑わう山頂、外国人が10名以上はスキーを履き登って来ていた。
大斜面滑走 天狗原より振り返る

白馬の山稜、後立山の山々、そして頸城・雨飾山など展望できた。
眺望も良く広い雪面が見渡せる山頂はやはり良い。
ホップ・ステップ・ジャンプで白馬乗鞍岳へ、計画完了。
体調不安で登り切れるか心配していただけに感動!
そして感動は、白乗大斜面滑走でピークに。
黄砂が乗りザラメの雪質だったが板は良く滑り気持ちよいターンができた。
つい大声(奇声)も出て、大斜面を独り占めしたような気になり滑り降りた。
白馬三山 天狗原下の斜面より

自然園方面も考えたが、天狗原の斜面も下から見たときに滑り跡もなくよさげに見えていたので神社横を通り北側へ移動。
シュカラブもあるが真っ新な斜面に飛込む。
上部は気持ちよいターンができてこれは最高と滑っていると、中央部辺りからブレーキがかかり始め苦戦。
黒丸ワックスを塗りまくり再度滑り始めるが、滑るときとブレーキが混在する雪面に太腿パンパンにさせ成城小屋まで滑りきった。
林道を滑り栂の森へと降る。
中間駅までは滑走可能とのことで降るが、ここも荒れてその上ブレーキがかかる雪面も。
中間駅からゴンドラに乗り込むとどっと汗が噴き出て、今日一日の満足感も湧き上がった。
これだけ動ければ5月計画している立山滑走へ一歩近づけたか。
ふるちゃん
白馬乗鞍岳 大斜面滑走
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6643483.html
白馬乗鞍岳2469m山頂
ホップ・ステップ・ジャンプで白馬乗鞍岳へ。
体調不安から5日に自然園へ、10日に天狗原まで、そして今日白馬乗鞍岳まで登り大斜面を滑走する。
3日間とも天気に恵まれ、気になっていた坐骨神経痛も出ずに活動できた。
2本栂の森ゲレンデで滑ってから上部林道から歩き始めた。
そこに山岳ガイドを目指しているという松本市のA病院へ務めるという看護師の方が同行しよう現われた。
長野に移住して数年経つとのことで様々なコースを滑り、冬のテン泊での移動も経験されているとの話など盛り上がり林道をあっという間に歩ききった。
シールも濡れなかった2日前に比べるとベタベタのザラメ調の雪面に苦労する。
ことに急斜面に入ると直登しようとするとズルッと滑り、斜めに移動しての登りとなった。
今日も景色は最高、時々急斜面でも写真を撮り一息入れた。
天狗原までの登りは2日前にも登っていたので余裕もあった。
天狗原への登り
天狗原の栂の林の中で大休止。
目の前の大斜面、先行する人たちがどのように登っていくか眺めていた。
かなりの急登に不安が募り始めるのは確かだった。
それでも時間的には余裕もあり一歩一歩ゆっくり行けば良いだろうと気持ちを高め出発した。
登り始めは真っ直ぐ進み、岳樺の辺りから斜めに踏跡をなぞり登った。
幾通りもトレースがあるので自分に登れそうなラインを選ばせてもらいの登り。
最終版はジグザグに登って行くのだが緊張する。
山頂から小蓮華岳稜線
ピンチ!
8分目ほど登ってあと一歩というときズルと板が滑り転倒。
必死に斜面につかまりずり落ちるのをこらえる。
板が縦になっているので横へ移動させようとするがなかなか思うように動いてくれない。
それでもあせらず、何とか一本ずつ横に板をそろえ立ち上がる。
ほとんど急登を登り切ろうとした所だったので一瞬の油断だったのか。
急登を登り切ると跡は山頂目指し行く。
目の前に小蓮華への稜線が見え、白馬乗鞍岳の山頂のケルンが見えた。
今までに無く山頂は雪が積もりケルンまで板で進むことができた。
賑わう山頂、外国人が10名以上はスキーを履き登って来ていた。
大斜面滑走 天狗原より振り返る
白馬の山稜、後立山の山々、そして頸城・雨飾山など展望できた。
眺望も良く広い雪面が見渡せる山頂はやはり良い。
ホップ・ステップ・ジャンプで白馬乗鞍岳へ、計画完了。
体調不安で登り切れるか心配していただけに感動!
そして感動は、白乗大斜面滑走でピークに。
黄砂が乗りザラメの雪質だったが板は良く滑り気持ちよいターンができた。
つい大声(奇声)も出て、大斜面を独り占めしたような気になり滑り降りた。
白馬三山 天狗原下の斜面より
自然園方面も考えたが、天狗原の斜面も下から見たときに滑り跡もなくよさげに見えていたので神社横を通り北側へ移動。
シュカラブもあるが真っ新な斜面に飛込む。
上部は気持ちよいターンができてこれは最高と滑っていると、中央部辺りからブレーキがかかり始め苦戦。
黒丸ワックスを塗りまくり再度滑り始めるが、滑るときとブレーキが混在する雪面に太腿パンパンにさせ成城小屋まで滑りきった。
林道を滑り栂の森へと降る。
中間駅までは滑走可能とのことで降るが、ここも荒れてその上ブレーキがかかる雪面も。
中間駅からゴンドラに乗り込むとどっと汗が噴き出て、今日一日の満足感も湧き上がった。
これだけ動ければ5月計画している立山滑走へ一歩近づけたか。
ふるちゃん
2024年04月11日
天狗原 白馬三山など絶景
2024年(令和6年)4月10日(水)
天狗原 白馬三山など絶景
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6639515.html
天狗原より白馬三山などの絶景

今シーズン2回目のバックカントリー、天狗原まで。
前回は自然園を少し登ったところまで行き、初下ろしのブーツ、足腰の調子を見た。
無事歩け、ブーツにも少し慣れたので天狗原へと一歩前進させた。
慣れ親しんでいる天狗原だが古希を迎え、急登は心配の種だ。
足慣らしで栂の森ゲレンデを2本滑り、林道へ。
かなり冷えたようでガリガリの固い雪面もある。
数cmの新雪が硬い雪の上に積もっていた。
今日はゴンドラが運行されていないようで下から林道を歩く人が多い。
成城小屋付近から自然園の先白馬三山

成城小屋で一休み。
白馬三山が自然園の先に青空の下くっきりと聳える。
先行する方が多く、踏跡をなぞるように登り始める。
刻々と標高が上がる度に景色が変化し、休憩を兼ね景色を堪能する。
天狗原への急登が始まる所でスキーを外し大休止。
日本語の上手な単独の外国の方が、白乗を超え小蓮華岳手前まで行き滑ると言う。
羨ましい。
そしてほとんどの方が白乗の大斜面へと向かうのだった。
白馬乗鞍の大斜面

天狗原への急登は苦労するかと思ったがシールが良く効いていた。
踏跡もしっかりしていてありがたくトレースを辿った。
ただ新雪が積もって、下の雪が硬いところ、クラスト気味の所、さらにザラメの柔らかな面と変化に富んでいた。
シュカルブも見られ難しそうな雪面が、登りながら観察できた。
思っていたよりも苦戦せずに天狗原の社へと着いた。
絶景が広がる。
鹿島槍、五竜、唐松岳、そして白馬三山が美しい。
北には頸城の妙高、火打、そして焼山が見られる。
また雨飾山、高妻山が展望できた。
頸城三山・高妻山など

白乗の大斜面は後日と決め、天狗原より滑走開始。
雪質に不安はあったが滑り始めはザラメ調の滑りやすい斜面に板が走る。
急斜面は慎重になりスピードは出せずに大きなシュプールを描き滑り下りた。
徐々に板が重い雪に取られ操作が難しくなった。
横移動が多くなり栂の森を縫うように下へ下へと安全第一に滑った。
最後は成城小屋方面へと進路を決めて沢を横断して滑る。
少しブレーキ気味の雪もあるので成城小屋で黒丸ワックスを塗りつけた。
林道の重い雪も良く滑り、林道から林道への崖の短縮でもワックスが良かったのかザラメの深雪も何なく滑りきることができた。
大きなシュプールを描く

快晴に近い青空の下気持ちよく歩くことができた。
天狗原まで余裕もあり登ることができたので次は白馬乗鞍へと思う。
大斜面を滑り、第一のトレーニングが終了すれば立山が待っている。
ふるちゃん
天狗原 白馬三山など絶景
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6639515.html
天狗原より白馬三山などの絶景
今シーズン2回目のバックカントリー、天狗原まで。
前回は自然園を少し登ったところまで行き、初下ろしのブーツ、足腰の調子を見た。
無事歩け、ブーツにも少し慣れたので天狗原へと一歩前進させた。
慣れ親しんでいる天狗原だが古希を迎え、急登は心配の種だ。
足慣らしで栂の森ゲレンデを2本滑り、林道へ。
かなり冷えたようでガリガリの固い雪面もある。
数cmの新雪が硬い雪の上に積もっていた。
今日はゴンドラが運行されていないようで下から林道を歩く人が多い。
成城小屋付近から自然園の先白馬三山
成城小屋で一休み。
白馬三山が自然園の先に青空の下くっきりと聳える。
先行する方が多く、踏跡をなぞるように登り始める。
刻々と標高が上がる度に景色が変化し、休憩を兼ね景色を堪能する。
天狗原への急登が始まる所でスキーを外し大休止。
日本語の上手な単独の外国の方が、白乗を超え小蓮華岳手前まで行き滑ると言う。
羨ましい。
そしてほとんどの方が白乗の大斜面へと向かうのだった。
白馬乗鞍の大斜面
天狗原への急登は苦労するかと思ったがシールが良く効いていた。
踏跡もしっかりしていてありがたくトレースを辿った。
ただ新雪が積もって、下の雪が硬いところ、クラスト気味の所、さらにザラメの柔らかな面と変化に富んでいた。
シュカルブも見られ難しそうな雪面が、登りながら観察できた。
思っていたよりも苦戦せずに天狗原の社へと着いた。
絶景が広がる。
鹿島槍、五竜、唐松岳、そして白馬三山が美しい。
北には頸城の妙高、火打、そして焼山が見られる。
また雨飾山、高妻山が展望できた。
頸城三山・高妻山など
白乗の大斜面は後日と決め、天狗原より滑走開始。
雪質に不安はあったが滑り始めはザラメ調の滑りやすい斜面に板が走る。
急斜面は慎重になりスピードは出せずに大きなシュプールを描き滑り下りた。
徐々に板が重い雪に取られ操作が難しくなった。
横移動が多くなり栂の森を縫うように下へ下へと安全第一に滑った。
最後は成城小屋方面へと進路を決めて沢を横断して滑る。
少しブレーキ気味の雪もあるので成城小屋で黒丸ワックスを塗りつけた。
林道の重い雪も良く滑り、林道から林道への崖の短縮でもワックスが良かったのかザラメの深雪も何なく滑りきることができた。
大きなシュプールを描く
快晴に近い青空の下気持ちよく歩くことができた。
天狗原まで余裕もあり登ることができたので次は白馬乗鞍へと思う。
大斜面を滑り、第一のトレーニングが終了すれば立山が待っている。
ふるちゃん
2024年04月06日
栂池自然園 ちょいとバックカントリー
2024年(令和6年)4月5日(金)
栂池自然園 ちょいとバックカントリー
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6618019.html
栂池自然園・白馬三山

今シーズン初の「ちょいとバックカントリー」へ。
3週間ぶりのゲレンデスキーも楽しめた。
バックカントリー用のブーツ・NORDICA初下ろしの日もなった。
(昨年立山の帰り、ケーブルカーを降りる際にバックルを破損)
栂の森で初下ろしのブーツと久しぶりのk2板になれるのが目的。
雪面はザラメで真っ新な雪面もありスピードに乗り快適に滑る。
2本と思っていたがあまりの気持ちよい滑りに1本追加。
初のNORDICAは歩きよりも滑り重視の4バックルのために板を操作しやすい。
小蓮華稜線・白馬乗鞍方面

栂の森の最上部から林道に出て歩き始める。
新ブーツは歩き重視ではないので重さが心配の種ではあった。
長距離を歩くとなると苦しいのかも知れないが、栂の森から自然園、自然園を少し歩いただけなので差ほど気にならなかった。
やはり慣れなのかも知れない。
自然園に出るとやはり別世界が広がる。
広い雪原、目の前には白馬三山の雄姿。
周りはどこでも滑ってくださいと言わんばかりの斜面がある。
常は天狗原、白馬乗鞍あるいは小蓮華稜線を目指すのだが、慣らしのために自然園から少しばかり登った所によさげな斜面があるので目的地とした。
眼下に自然園が広がる・滑走開始

真っ新な面が残る斜面を少し登り休憩。
差ほど高くはないが自然園が眼下に広がる。
真っ新な面がきれいに自然園まで広がり滑りへの気持ちが高鳴る。
30分絶景を楽しんだ後、滑走開始。
ザラメ調の気持ちよい斜面、リズムに乗り板が走る。
短い距離なのであっという間に自然園に降りてしまった。
振り返ると真っ新面にシュプールがきれいに描かれていた。
ふるちゃん
栂池自然園 ちょいとバックカントリー
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6618019.html
栂池自然園・白馬三山
今シーズン初の「ちょいとバックカントリー」へ。
3週間ぶりのゲレンデスキーも楽しめた。
バックカントリー用のブーツ・NORDICA初下ろしの日もなった。
(昨年立山の帰り、ケーブルカーを降りる際にバックルを破損)
栂の森で初下ろしのブーツと久しぶりのk2板になれるのが目的。
雪面はザラメで真っ新な雪面もありスピードに乗り快適に滑る。
2本と思っていたがあまりの気持ちよい滑りに1本追加。
初のNORDICAは歩きよりも滑り重視の4バックルのために板を操作しやすい。
小蓮華稜線・白馬乗鞍方面
栂の森の最上部から林道に出て歩き始める。
新ブーツは歩き重視ではないので重さが心配の種ではあった。
長距離を歩くとなると苦しいのかも知れないが、栂の森から自然園、自然園を少し歩いただけなので差ほど気にならなかった。
やはり慣れなのかも知れない。
自然園に出るとやはり別世界が広がる。
広い雪原、目の前には白馬三山の雄姿。
周りはどこでも滑ってくださいと言わんばかりの斜面がある。
常は天狗原、白馬乗鞍あるいは小蓮華稜線を目指すのだが、慣らしのために自然園から少しばかり登った所によさげな斜面があるので目的地とした。
眼下に自然園が広がる・滑走開始
真っ新な面が残る斜面を少し登り休憩。
差ほど高くはないが自然園が眼下に広がる。
真っ新な面がきれいに自然園まで広がり滑りへの気持ちが高鳴る。
30分絶景を楽しんだ後、滑走開始。
ザラメ調の気持ちよい斜面、リズムに乗り板が走る。
短い距離なのであっという間に自然園に降りてしまった。
振り返ると真っ新面にシュプールがきれいに描かれていた。
ふるちゃん
2023年05月16日
立山滑走 二日目 御山谷へ
2023年(令和5年)5月13日(土)
立山滑走 二日目 御山谷へ
雪にうずくまる こんな姿初めて

ミクリガ池から雄山・一ノ越

二日目、曇りから崩れる予報が出されている。
朝方は薄日も差し室堂の山々は見られていた。
7人全員で一ノ越を目指す。
室堂へまずは行くことになるが、実は私個人として一番恐怖だったのがみくりが池の横をシールを付けて登っていたときだ。
まだ硬く凍り付いた雪面を登るのだが、横滑りしたら池までずるずると落ちそうな感じがして緊張しまくり。
一歩一歩踏ん張り何とか登りきり安全地帯に入るが身体が緊張し、手足がパンパンになってしまった。
雷鳥と奥大日岳方面

室堂では雷鳥が待っていてくれた。
この雷鳥を始め4回場所を変え5羽の雷鳥に出会うことができた。
つがいの雷鳥、大きな斜面でなく雷鳥、そして山をバックに岩の上でポーズを取る雷鳥と今思うと天気を教えてくれている様な出現だった。
一ノ越への登りは雷鳥沢の登りよりも個人的にはきつかった。
左側を谷にトラバース気味に登るので、硬い雪面のトレースに沿ってゆくと左足を踏ん張り、右足が上部になり、同じ体勢で長距離を進むので変な力が入り苦しい。
ポールを持つ手・腕もパンパンになってきた。
一ノ越から龍王岳・御山谷方面

ようやく槍ヶ岳も眺望できるが重い雲が覆う一ノ越に着く。
右手に龍王岳、左手には雄山が聳える。
雄山方面には多くの登山者が行き交うのが見られる。
ここでMT組3人は別行動となる。
槍ヶ岳・裏銀座に向かって広がる御山谷が今日のメインゲレンデ。
しばらく休憩後、4人で御山谷へと滑り込むことになった。
ザラメの滑りやすいなだらかな斜面が続く。
気持ちよくターンが決まりスピードにも乗る滑りができた。
大岩のある所まで滑り下りた。
御山谷 龍王岳バックにスリーショット

見上げるよう龍王岳の岩の壁が印象的だ。
ここからシールを付けて戻らなければならない。
タンボ平へと滑り下りて平まで行ければ良いのだが夏道が見える状況だ。
長い登りはきついが一ノ越へとヘトヘトになり戻る。
最後の滑りは一ノ越から室堂へと戻る。
このときウエアにぽつりぽつりと当たるものがある。
雨ではなく何と粒のような雪だった。
思いがけない雪にここは引き上げようと、今回の立山滑走を締めとした。
室堂への最後の滑り

一日目の雷鳥沢は、快晴のもと急斜面、緩斜面と変化のあるダイナミックなコースを滑る。
雷鳥に応援され一ノ越まで登り、快適な御山谷にシュプールを描く。
仲間にも恵まれ、最高の立山滑走を堪能することができた。
ふるちゃん
立山滑走 二日目 御山谷へ
雪にうずくまる こんな姿初めて
ミクリガ池から雄山・一ノ越
二日目、曇りから崩れる予報が出されている。
朝方は薄日も差し室堂の山々は見られていた。
7人全員で一ノ越を目指す。
室堂へまずは行くことになるが、実は私個人として一番恐怖だったのがみくりが池の横をシールを付けて登っていたときだ。
まだ硬く凍り付いた雪面を登るのだが、横滑りしたら池までずるずると落ちそうな感じがして緊張しまくり。
一歩一歩踏ん張り何とか登りきり安全地帯に入るが身体が緊張し、手足がパンパンになってしまった。
雷鳥と奥大日岳方面
室堂では雷鳥が待っていてくれた。
この雷鳥を始め4回場所を変え5羽の雷鳥に出会うことができた。
つがいの雷鳥、大きな斜面でなく雷鳥、そして山をバックに岩の上でポーズを取る雷鳥と今思うと天気を教えてくれている様な出現だった。
一ノ越への登りは雷鳥沢の登りよりも個人的にはきつかった。
左側を谷にトラバース気味に登るので、硬い雪面のトレースに沿ってゆくと左足を踏ん張り、右足が上部になり、同じ体勢で長距離を進むので変な力が入り苦しい。
ポールを持つ手・腕もパンパンになってきた。
一ノ越から龍王岳・御山谷方面
ようやく槍ヶ岳も眺望できるが重い雲が覆う一ノ越に着く。
右手に龍王岳、左手には雄山が聳える。
雄山方面には多くの登山者が行き交うのが見られる。
ここでMT組3人は別行動となる。
槍ヶ岳・裏銀座に向かって広がる御山谷が今日のメインゲレンデ。
しばらく休憩後、4人で御山谷へと滑り込むことになった。
ザラメの滑りやすいなだらかな斜面が続く。
気持ちよくターンが決まりスピードにも乗る滑りができた。
大岩のある所まで滑り下りた。
御山谷 龍王岳バックにスリーショット
見上げるよう龍王岳の岩の壁が印象的だ。
ここからシールを付けて戻らなければならない。
タンボ平へと滑り下りて平まで行ければ良いのだが夏道が見える状況だ。
長い登りはきついが一ノ越へとヘトヘトになり戻る。
最後の滑りは一ノ越から室堂へと戻る。
このときウエアにぽつりぽつりと当たるものがある。
雨ではなく何と粒のような雪だった。
思いがけない雪にここは引き上げようと、今回の立山滑走を締めとした。
室堂への最後の滑り
一日目の雷鳥沢は、快晴のもと急斜面、緩斜面と変化のあるダイナミックなコースを滑る。
雷鳥に応援され一ノ越まで登り、快適な御山谷にシュプールを描く。
仲間にも恵まれ、最高の立山滑走を堪能することができた。
ふるちゃん
2023年05月15日
立山滑走 雷鳥沢・御山谷・剱御前山(最高点)
2023年(令和5年)5月12日(金)13日(土)
立山滑走 一日目 雷鳥沢・剱御前山(最高点)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5488961.html
剱御前から剱岳を望む

静かな扇沢を始発電気バスで出発した。
青空広がる室堂に1時間30分ほどで到着。
雪は昨年より少ないが、雪と岩のまだら模様は立体感がある。
ただ雷鳥沢始め滑る予定の斜面にはシュプールが描かれ十分雪はある。
みくりが池で7人が合流、雷鳥沢へは残念ながら5人になってしまった。
硫黄色の黄色い斜面、硫黄臭の漂うなか雷鳥沢のキャンプ場に滑り込む。
心配していた浄土橋付近の沢は全く問題なく通過。
雷鳥沢 坪足で急登

雷鳥沢の急斜面はつぼ足で登り始める。
ザックにくくりつけたスキーが重い。
景色は最高だが、照りつける日射しは強い。
一歩一歩、先行する足跡を頼りに慎重に登る。
MK組の一番若いH氏が踏跡を付けてくれる。ありがたい。
S氏はムードメーカーで、苦しいときに和む。
Y氏はリーダー。今回の立山滑走を計画し、コースも熟知して頼れる。
そして私たちは後について登り、安全に楽しく滑走できた。
奥大日岳

黙々と登る雷鳥沢。
中間ほどで休憩を取る。ほぼ登り続け唯一のリフレッシュタイムにもなった。
高度は上がり室堂が眼下に、ミクリガ池付近だけ硫黄色に染まる。
富士ノ折立・雄山が迫り、奥大日岳との高さが同等になってくる。
登山ルート沿いには目印の旗が立てられていた。
それを右手に見ながらほぼ直線的に急登し続ける。
中でも最高に苦しい急登が尾根に登り上げる最後にやってきた。
雪割れもしてちょっと怖そうな斜面に手もつきよじ登った。
最後の斜面ということで登りきったという気持ちも湧いて出た。
しかし尾根は細く踏まれた道の両脇はすっぱと切れ落ちている。
奥大日岳も眼下に聳えるような感じだ。
目の前には剱御前小屋が見え、剱岳を目にした途端ようやく着いたという喜びがあった。
剱御前山2792m山頂から剱岳

昼食後、剱岳が一望でき、大展望が広がると薦められ剱御前山へ。
昨年は雪もあり山頂までは行けずに、余裕があったので剱沢へ滑り込んでいる。
今回は山頂へ登り、360度の絶景を眺望した。
剱岳がほぼ全身を現わし、奥大日岳が目の前に、そして富山市・富山湾が見られた。
剱御前で1時間以上のんびり過ごした後滑走開始。
最初の滑りは緊張する。
ゆっくり雪を踏みしめるように大きなターンでスピードを落とし滑る。
ザラメの滑りやすい斜面と分かり、板も滑り直ぐに感覚がつかめた。
H氏 雷鳥沢を飛ぶ

ポイントを決めては滑走してゆく。
ここは約束が大事だ。
勝手に滑ると尾根一本で方向が変わってしまう危険がある。
慣れてくるとできるだけ長距離を一気に滑る。
スピードも思った以上に出て快適そのもの。
ざざざざと雪を蹴散らす音も心地よい。
広い適度な傾斜に板が悦ぶように走った。
雷鳥沢のロングコースもあっという間だった。
個人的には最後の緩斜面に近いところが最高の気分で滑ることができた。
スピード、ターンの感覚、そして大斜面の雄大さに心震えた。
ダイナミックな滑りに自己満足、最高と心が叫んだ。
苦しく、厳しい登りも忘れての雷鳥沢大滑走になった。
輝く雪面 ミクリガ池温泉までの登り

滑り終わると長いみくりが池温泉までの登りとなる。
車道をひたすらシールを付け登ってゆく。
16時を過ぎると日が傾き始め、雪面に差す光が反射して輝く。
きれいな風景だが、登っている身は早く温泉に入りたい、生ビールが飲みたいと最後の力を振り絞っていた。
17時近くなり無事みくりが池温泉へ着く。
温泉、外ベンチでの祝杯そして食事と一日を終えた。
豪快ないびき響き渡る中、共鳴して眠りについた。
ふるちゃん
立山滑走 一日目 雷鳥沢・剱御前山(最高点)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5488961.html
剱御前から剱岳を望む
静かな扇沢を始発電気バスで出発した。
青空広がる室堂に1時間30分ほどで到着。
雪は昨年より少ないが、雪と岩のまだら模様は立体感がある。
ただ雷鳥沢始め滑る予定の斜面にはシュプールが描かれ十分雪はある。
みくりが池で7人が合流、雷鳥沢へは残念ながら5人になってしまった。
硫黄色の黄色い斜面、硫黄臭の漂うなか雷鳥沢のキャンプ場に滑り込む。
心配していた浄土橋付近の沢は全く問題なく通過。
雷鳥沢 坪足で急登
雷鳥沢の急斜面はつぼ足で登り始める。
ザックにくくりつけたスキーが重い。
景色は最高だが、照りつける日射しは強い。
一歩一歩、先行する足跡を頼りに慎重に登る。
MK組の一番若いH氏が踏跡を付けてくれる。ありがたい。
S氏はムードメーカーで、苦しいときに和む。
Y氏はリーダー。今回の立山滑走を計画し、コースも熟知して頼れる。
そして私たちは後について登り、安全に楽しく滑走できた。
奥大日岳
黙々と登る雷鳥沢。
中間ほどで休憩を取る。ほぼ登り続け唯一のリフレッシュタイムにもなった。
高度は上がり室堂が眼下に、ミクリガ池付近だけ硫黄色に染まる。
富士ノ折立・雄山が迫り、奥大日岳との高さが同等になってくる。
登山ルート沿いには目印の旗が立てられていた。
それを右手に見ながらほぼ直線的に急登し続ける。
中でも最高に苦しい急登が尾根に登り上げる最後にやってきた。
雪割れもしてちょっと怖そうな斜面に手もつきよじ登った。
最後の斜面ということで登りきったという気持ちも湧いて出た。
しかし尾根は細く踏まれた道の両脇はすっぱと切れ落ちている。
奥大日岳も眼下に聳えるような感じだ。
目の前には剱御前小屋が見え、剱岳を目にした途端ようやく着いたという喜びがあった。
剱御前山2792m山頂から剱岳
昼食後、剱岳が一望でき、大展望が広がると薦められ剱御前山へ。
昨年は雪もあり山頂までは行けずに、余裕があったので剱沢へ滑り込んでいる。
今回は山頂へ登り、360度の絶景を眺望した。
剱岳がほぼ全身を現わし、奥大日岳が目の前に、そして富山市・富山湾が見られた。
剱御前で1時間以上のんびり過ごした後滑走開始。
最初の滑りは緊張する。
ゆっくり雪を踏みしめるように大きなターンでスピードを落とし滑る。
ザラメの滑りやすい斜面と分かり、板も滑り直ぐに感覚がつかめた。
H氏 雷鳥沢を飛ぶ
ポイントを決めては滑走してゆく。
ここは約束が大事だ。
勝手に滑ると尾根一本で方向が変わってしまう危険がある。
慣れてくるとできるだけ長距離を一気に滑る。
スピードも思った以上に出て快適そのもの。
ざざざざと雪を蹴散らす音も心地よい。
広い適度な傾斜に板が悦ぶように走った。
雷鳥沢のロングコースもあっという間だった。
個人的には最後の緩斜面に近いところが最高の気分で滑ることができた。
スピード、ターンの感覚、そして大斜面の雄大さに心震えた。
ダイナミックな滑りに自己満足、最高と心が叫んだ。
苦しく、厳しい登りも忘れての雷鳥沢大滑走になった。
輝く雪面 ミクリガ池温泉までの登り
滑り終わると長いみくりが池温泉までの登りとなる。
車道をひたすらシールを付け登ってゆく。
16時を過ぎると日が傾き始め、雪面に差す光が反射して輝く。
きれいな風景だが、登っている身は早く温泉に入りたい、生ビールが飲みたいと最後の力を振り絞っていた。
17時近くなり無事みくりが池温泉へ着く。
温泉、外ベンチでの祝杯そして食事と一日を終えた。
豪快ないびき響き渡る中、共鳴して眠りについた。
ふるちゃん