2022年10月27日

美ヶ原 大展望・紅葉も見頃

2022年(令和4年)10月26日(水)

美ヶ原 大展望・紅葉も見頃




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4839362.html

八ヶ岳・富士山・南アルプスそして諏訪湖の絶景   
弐七農園のシナノスイートも



快晴の一日、美ヶ原をこよなく愛する仲間と登って来た。
個性あふれる4人、山ばかりでなく様々な刺激を受け久しぶりの大人数の山行を楽しんでもきた。

登りは紅葉も見られるが光の具合で素通りすることも。
中腹辺りまで登ると雪被る北アルプスが望めるようになった。
思っていたとおりの青空に輝く山並みが一望だ。

穂高・槍ヶ岳 松本市街も一望


期待を持って王ヶ鼻の山頂へ。
最高!大展望!
北アルプスはもちろん中央アルプス、南アルプスそして八ヶ岳と360度名だたる山々に囲まれた。
中でも穂高・槍は特別な貫禄ある姿だ。
御嶽山、乗鞍岳も峻と自己主張するように聳える。
白い富士山が錯覚だろうか大きく存在感を示していた。

浅間山


王ヶ頭に向かう途中、雪に覆われ雨裂がはっきり見える浅間山が輝く。
登山道脇には笹に雪、霜柱そして樹氷も見られる。
王ヶ頭付近は風も吹きだし寒さが増した感じがした。

山頂付近で昼食タイム。
寒さで手が思うように動かない。寒い!レインウエアまで着込む。
ラーメンのためにストーブに火を付けるがなかなかお湯が沸かない。
そんな中、ウインナー、ゆで卵、イチジクとお裾分けでお腹いっぱい状態となり満足。

美ヶ原台上・蓼科山・八ヶ岳


北アルプス 中央アルプス 南アルプス 八ヶ岳 富士山 浅間等々等々
素晴らしい山々を見ながら下山。

下山途中。
寒い山頂とは打って変わって、紅葉に包まれた穏やかな下山の道
「私のおしゃれを見て」と言わんばかりの木々が話しかけてくる。
光が差し透き通る葉。赤、オレンジ、黄などそして緑も加わるグラデーションに足が止まった。
見つめれば見つめるほど、おしゃれな衣装の輝きに目を奪われる。
様々な角度からおしゃれな木々を切り取ろうと撮影会となった。
しかし思うような写真はなかなか撮れないのが現実ですね。





最後、シマリスが登山道脇に出現。
枯れ木の上でじっと我々の方を見つめている。
私たちが下り始めるとしばし敏捷に併走、藪の中へと消えた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 16:00Comments(0)三百名山

2022年10月23日

唐松岳 八方池 剱・五竜などの絶景広がる

2022年(令和4年)10月21日(金)

唐松岳 剱・五竜などの絶景広がる




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八方池 水面に白馬三山


前日までは笈ヶ岳をと計画していた。
土曜日に登るつもりでいたが北陸の天候がすぐれないということで断念。
今日の天気は最高!

初冠雪のあった白馬三山を八方池から眺めたいと唐松岳へ。
急に決めたので出るのが遅くなってしまった。
天気は良いが、八方池山荘辺りから風が吹き始め、やはりもう少し早く出れば良かったと思いながら登る。

初冠雪の白馬三山の雪は、昨日は白く青空に輝いて見えていたがほとんど解けてしまっている。
雪の白馬の姿は断念するものの八方池に映る姿はどうだろうか。
風次第と思いつつ八方池方面へ。

ナナカマドの実と白馬三山


湖面は穏やか。静かな湖畔。
八方池付近は風もほとんど無く白馬三山などの姿が水面に映る。
逆さ白馬が、青空そこに浮く雲も。
数秒ごとに明かりの加減、湖面の揺らぎにより変化する姿も良い。
穏やかな八方池からの絶景にしばし見入り過ごした。

引き返しても良いぐらいだが山頂へと重い腰を上げた。
岳樺の中に入る。
モンスターのようにうねり迫力ある白い幹の中を歩く。
ナナカマドの赤い実も見られ白馬三山との取り合わせも良い。
白馬三山の白い岩肌に赤い実が良く似合っていた。

丸山から五竜岳


丸山まで登ると景色がワンランク上がる。
八ヶ岳と南アルプスのシルエットに富士山が加わった。
鹿島槍ヶ岳と五竜岳もうっすら雪をかぶり迫力を増し見られるようになる。
南側にある鹿島・五竜は北面が見られるので降った雪も解けないようだ。
そして不帰・小蓮華岳が目の前に聳え立つ。

丸山から先、登山道にも雪が見られるようになった。
通行止めの分岐から冬道(現在は通常ルート)の尾根に登り上げて行く。
風が強まり、寒さを感じる。
周りの山肌は薄らだが雪に覆われている。

山荘上部稜線より 立山・剱岳


最後の梯子を登り上げ稜線に飛び出す。
目の前には剱岳の雄姿が飛込んできた。
これぞ絶景!期待していたとおりの出しパノラマが広がった。

あとは目の前の山頂へ、一旦下り最後の登りとなる。
この下りが一番の難所となった。
危険は感じなかったが雪面で注意しないと滑る。足下に集中して露出している石、砂地に足場を求め慎重に下った。

唐松岳山頂 五竜岳と遠くに槍ヶ岳


最後の登りはきつく、ようやく山頂へたどり着いた。
360度の大展望。
剱岳・立山が目の前に。さらに薬師岳方面の稜線が延びる。
五竜岳の泊力も増し、その肩には槍ヶ岳が小さく見られた。
不帰から白馬への稜線も見下ろすように延びる。
冬山近し冷たい風吹く中、絶景を存分に楽しむことができた。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 21:25Comments(0)三百名山

2022年10月22日

長峰山・光城山 常念乗越から槍が顔出す

2022年(令和4年)10月20日(木)

長峰山・光城山 常念乗越から槍が顔出す




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常念岳横から槍の頭がちょこっと


天気はこの上ないほどいい。
目指す山のためにトレーニングを兼ねてのハイキングに。

長峰荘から登り始める。
登山道には白い菊が見られる。
群落もあり見事だ。光城山の小屋付近では常念岳とナツシロギクと言うようだがツーショットが撮れた。

野菊と常念岳


長峰山山頂からは白馬三山の初冠雪が見られた。
白い峰が青空に輝き、冬がそこまでやってきたことを示しているようだ。
長峰山は紅葉が始まり、桜の葉の渋い赤が山頂付近に見られた。
暖かな日射しの中に青空、白い峰、桜の紅葉、ススキの穂、そして松の緑が美しい日だ。

白馬に初冠雪・桜の紅葉もいい


東山コースで光城山へ
烏帽子峰山頂付近の紅葉も始まっている。
ナナカマドなど赤い実を付けた木々も多く見られた。
すれ違った方たちは手に鎌を持ち、袋にはちらっと見えたのだが紫色のアケビがたくさん入っていた。
歩く度にビッシとどんぐりを踏みつける音もしている。
秋を満喫するハイキングになった。

光城山に着くと人が多くなる。
毎日登っているのだろうと思われるような方ともすれ違う。
快晴、最高の天気の中、常念岳の横に槍ヶ岳の頭が見られた。
まだ白馬のようには白くなっていなかったがくっきりと確認できた。
今日のような天気の日にしか見られない光景だ。
長峰山からは見られないが光城山からの特権か。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 08:50Comments(0)三百名山以外・里山

2022年10月19日

鷹取山 静かな住宅街に岩壁が

2022年(令和4年)10月17日(月)

鷹取山 静かな住宅街に岩壁が




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岩壁の鷹取山139m山頂の展望台 


標高139mの山
住宅街にあるが湘南の妙義とも言われ岩の壁がそそり立つ。
クライミングのメッカでもあるという。

時間をかけて登る余裕がなかったので最短のコースで歩いてきた。
その登山口となる鷹取山公園には駐車場がなく、公園入口のテニスコート前に車を止め家内に乗車してもらった。



舗装された公園までの道を登る。
途中、整然と並ぶ住宅街が扇状に広がる。
公園に着くと、市民の憩いの場所だろう東屋、トイレそして自動販売機までが備わっている広場となっていた。
柵越しには、眼下に小学校の広いグランドで運動会の練習だろうか行われているのが手に取るように見られた。
同時に岩の壁が現われていた。

公園の柵を通過すると登山道らしい分岐の標示があり、山頂の展望台方面へと向かった。
岩壁の横を通る。
無数に空いた小さな穴が何のためのものか?岩壁にある。
登るためのものか?石切が行われて岩壁が残っているのだから、その際に着いた跡なのだろうか?



目の前に展望台の建つ山頂が現われ、階段で一気に登る。
あっけない登頂。それも展望台にいきなり上っていた。
住宅街の先に横浜方面の海も見え、逗子方面には緑の山並みが思っていた以上に広がっている。
険しい岩壁もいくつか眼下に見られる。

山頂からの岩壁・逗子方面


切り立つ岩山が憩いの場所とは対照的で意外性がある。
時間は掛けられなかったが、住宅街の中にある「日本の山1000」鷹取山を登ることができた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:17Comments(0)日本の山1000

2022年10月16日

霧ヶ峰 八島湿原より 鷲・車・蝶

2022年(令和4年)10月14日(金)

霧ヶ峰 八島湿原より 鷲・車・蝶




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4787351.html

八島湿原・霧ヶ峰 草紅葉の渋い紅葉


八島湿原のすっかり秋の気配。
草紅葉の渋いブラウンが湿原に広がる。
朝日の中、目に優しい落ち着いた褐色の先に霧ヶ峰のなだらかな山並みが似合う。

鷲ヶ峰の山頂からは360度の大展望。
北アルプス・中央アルプス・南アルプスが一望できる。
北アルプスの槍・穂高、鹿島槍ヶ岳など後立山、中央アルプスの木曽駒・宝剣・空木岳など、南アルプスの北岳・甲斐駒・仙丈ヶ岳。
蓼科山から八ヶ岳のシルエットがくっきりとみられる。
目の前には鉢伏山・三峰そして美ヶ原の稜線が延びる。
そして御嶽山・乗鞍岳が浮く雲海の広がりも見応えがあった。

鷲ヶ峰から蓼科山・八ヶ岳


八島湿原を通り車山肩へ登る
沢渡からの急登が霧ヶ峰一番の難所となる。
一休み、振り返ると鉢伏山、登って来たばかりの鷲ヶ峰、そして三峰山の三山が八島湿原の先に整然と並ぶ



車山は人、人、犬と賑わう。
残念なのは雲がかかり始め、八ヶ岳がすっかり雲の中になってしまった。
ただこれから行く蝶々深山とその先に八島湿原が見られた。

車山1925m山頂 八島湿原方面


霧ヶ峰に霧がかかり始め、その中を蝶々深山・物見岩と歩く
なだらかな歩道が気持ちいい。
快晴の鷲ヶ峰から霧の霧ヶ峰へと移り変わる天候を存分に楽しむことができた。

蝶々深山から車山


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 08:00Comments(0)三百名山

2022年10月12日

焼岳 ナナカマドの紅葉に魅せられ

2022年(令和4年)10月11日(火)

焼岳 ナナカマドの紅葉に魅せられ




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4780979.html

りんどう平から


この時期、焼岳の紅葉は人気スポットとなっている。
平日にもかかわらず、8時には登山口の周辺は満車状態
それでも林道には待機所など少し下るか上れば駐車できるスペースはあるので心配は無い。
上部150mほどに駐められスタートを切った。

昨日雨が降った模様で泥濘もありローシューズは失敗だったかなと思い登る。
駐車台数が多かっただけに何人か抜き、何人かに抜かれ、賑わっていた。
りんどう平に近づき焼岳の岩峰と同時にナナカマドの紅葉も見られた。
大きなザックを背負う2人を抜きナナカマドの紅葉の中を歩いていると、その1人がNHKのものですが後ろ姿をとっても良いですかと言ってきた。
後ろ姿なら自信があります。どうぞ。
紅葉を撮りに来たようで下山時にも下掘沢付近で撮影をしていた。

霞沢岳


ナナカマドの紅葉は真っ盛り、見頃だ。
ただ曇り空のため彩度がもう一歩でちょっと暗い感じが残念だった。
それでも双耳峰の岩峰と笹原の緑に映えて美しく魅了された。
そして下山時は青空も見られるようになり青空とナナカマドの赤がくっきりとし、焼岳に良く似合っていた。
下掘沢付近から見る霞沢岳を背景にしたナナカマドも素晴らしかった。

火口までの登りは何度も足を止めてシャッターチャンスを狙う。
南峰の斜面には笹原の中にナナカマドの赤が散りばめられ独特の風景が見られた。
登るにつれシューと音を立てる白い噴煙がたなびく。
目で見る美しさを写真で収めようと何枚も撮るが技術、センスもなくなかなか思うようにならない。

噴煙下を山頂へ


賑わう山頂付近。
火口の縁に到着、モスグリーの火口湖、取り囲む火口縁の荒々しい岩肌が美しい。
そして目の前には白い噴煙が音を立てている。
その下をトラバースして、山頂への最後の登り。
コースが変わったのか、ポールを片付け岩場に入るがあっけなく山頂に出てしまった。

山頂には大勢の方がいたが、強風で岩陰などに座られている。
山頂の標示は倒れ、撮影には山頂名を持って記念としていた。
期待していた槍・穂高の絶景は雲の中で山頂からは見られなかった。

焼岳2444m山頂 山名標示が倒れていた


風で寒くもあり、鞍部に下り一休み、そして北峰の向かいにある頂へと移動した。東峰とでも呼べば良いのか。
意外と風がなく北峰を美しく眺められ、霞沢岳などみて時間を過ごしていた。

焼岳北峰が一望


すると雲が徐々に動き出し前穂が見え、吊り尾根が見え、そして奥穂が顔を出した。
最後に西穂から奥穂、そして槍の姿が見られた。
時間が経てば晴れそうな気がしていたがズバリ当たり、登頂から40分ほど経過し槍から穂高の全貌を展望することができた。

雲が流れ槍から穂高が顔を出す


待った甲斐があったとの大満足で下山開始。
下山時は、時々日が差しだし紅葉の美しさも増していた。
りんどう平からのナナカマドも色合いが良く、焼岳の双耳峰に良く似合い、笹原の緑、薄日を差す青空に映える姿に魅了された。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山

2022年10月07日

二岐山 御鍋神社より女岳往復 286/301座

2022年(令和4年)10月4日(火)

二岐山 御鍋神社より女岳往復 286/301座




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二岐山・男岳1544m山頂 那須岳方面


昨日の男鹿岳の緊張から解き放されのんびりと二岐温泉を出る。
御鍋神社手前の駐車場で出発準備を始める。
同じく出発しようとしている3人組がいた。
そこに戻ってきた方が熊の親子を見かけたから注意するようにと知らせてくれた。

急に緊張感が走り、出発準備、歩き出すまでに時間がかかってしまった。
3人の方は笛の確認などしながら先行してくれた。
私は普段ザックに入りっぱなしの雷管をポケットに用意し出発。
のんびりムードが一転してしまった。

御鍋神社


まずは御鍋神社へお参りに行く。
大きな鍋が社殿の前に吊り下げられ、独特な雰囲気が漂う。
戦に敗れた平の将門を祀ってあるとのことで、再起を図る野戦鍋がご神体とのことだ。 
森の巨人100選に選ばれたサワラが聳え立ち神秘の神社。
私は、熊に出会わないこと、安全登山を願い出発した。

思っていた以上に最初からの急坂に、笛を吹き、声を出し登る。
3人の吹く笛も時々耳にし、これだけ賑やかならばと腹をくくり行く。
八丁坂、あすなろ坂、男坂と標示のある登山道だ。
なかでも「あすなろ坂」は針葉樹の「あすなろ」の小木が密集して緑の絨毯のごとく見られる場所だった。

あすなろが群生する急坂


急坂が続く中、ブナの大木が見られるようになると平坦な歩きやすい道を進む。
急登から一息つくことができ、ブナ坂でなくブナ平でもあった。
まだ緑のブナの樹林帯を気持ちよく歩く。

最後はまた急登。
さらに雑木が道を狭くして歩きにくい。
この頃にはすっかり熊のことも忘れ歩くことに集中していた。

木々に覆われた細い道から一気に360度の展望広がる山頂に飛び出す。
南側には男鹿岳、那須岳の山並みが見えているのだろうか。
北側には猪苗代湖が確認できた、その先に磐梯山、吾妻連峰、そして安達太良山だろう姿を見ることができた。

男岳から女岳


ここは二岐山の男岳だ。
ここまでで下山しようと思っていたところ、山頂で一緒になった3人の方たちが女岳まで行かないと片手落ちかなと出発した。
ダイダラボッチ伝説では、男岳と女岳に分かれたのはダイダラボッチの股間が一つの山に当たり二つに分かれたとのこと。
二ッで一つと考えると、女岳へも行かねばならないかと3人について行くこととした。

女岳は男岳から見ると標高も低く見映えのする山ではない。
一端下り鞍部の笹平からほんの少し登るだけで山頂へと着いた。
展望は全くないが、片手落ちにならずに二岐山を登った満足感が湧いた。

女岳山頂 展望はない


3人には感謝し、再び男岳に戻り下山をした。
御鍋神社のご加護か、すっかり熊のことは忘れ楽しい歩きができた。

3日間の栃木・福島の山旅はこれをもって大成功。
高原山、男鹿岳、そして二岐山と三座登らせてもらった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 20:00Comments(0)三百名山

2022年10月06日

男鹿岳 滝沢橋から大川峠 北西尾根下る 285/301座

2022年(令和4年)10月3日(月)

男鹿岳 滝沢橋から大川峠 北西尾根下る 285/301座




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男鹿岳1777m山頂


長丁場になりそうな栃木・福島県境の男鹿岳へ
5時半から6時の間には出発を考えていた。
夜が白み始めた5時過ぎ準備を整え南会津の弁天山登山口を出た。

栗生沢の集落を抜け滝沢橋を渡ると林道を塞ぐゲート前に着く。
一台倉敷ナンバーの車が止まっていた。
誰も登っていないだろうと思っていただけに心強く思った。
ここから長い林道が続く。
帰りを楽にと行けるところまで押しながら自転車で進もうと考えていた。

緩い上りを自転車を押して歩いていると、自転車に乗り追い越していった方がいる。
車3台目ですと応え先に進まれていった。
これで私を入れ少なくても3人入山していると思いさらに心強く感じた。

林道も崩れている


釜澤橋付近でその3人が一緒になった。
倉敷の75歳の方は歩き、自転車で快適に抜いていった方は栃木国体のトライアスロンの審判を昨日までやっていたという群馬県の方、そして私の3人で歩みをほぼ同じに林道を進んだ。

私は北西尾根を登ろうと考えていたが、群馬の方と話し込み気づくと登山口を300mほど通り過ぎてしまっていた。
2人の方は大川峠経由で登られるとのことで少し考えるが同調しようと急遽コース変更をした。
このコース変更、気づかずに登山道を通り過ぎたこと、そして2人との出合が登頂へと導いてくれたことは幸運だった。
難しい山では助け船の方が現われ、運良く登って来ている気がするのだった。カムエク、神威、そしてペテガリしかりだ。

下れそうになくなり自転車を置いてからの林道の荒れ方は酷い。
崖崩れが続き、危険箇所も何カ所か通ることとなった。
大川峠に着いたのは3時間30分以上林道を歩いてだった。
これから山頂へ、距離は短いが本格的な登りになる。

峠から尾根を登り始める
踏跡はあるが膝元ぐらいの笹が登り始めて直ぐに覆ってくる。
その踏跡が分かる内は安心感もあり、クマザサの攻撃にも耐えて歩めた。
ところが徐々にその足跡が見られずテープだけが頼りとなってきた。

岳樺美しいがクマザサなどの藪が続く


時に背丈以上の笹、そして灌木の枝がうるさい。
正に笹を漕ぎ分け笹の逆流をよじ登るのだった。
群馬の方は先に行くが黄色い帽子が見えない。
倉敷の方はゆっくりのようで私の遙か後方になっていたようだ。
それぞれペースがあるので一緒というわけには行かなかった。

先行する群馬の方が尾根を外すこともあり後方から声を掛けるなどしていた。
と言うことで近くに人のいる安心感が大きく、藪の難敵にも負けずに進むことができた。

栗石山 山頂


栗石山に着くと一安心。
ここから1時間ほどで目指す男鹿岳山頂となる。
一端下り再び登り返し山頂を目指すのだが、急斜面の藪漕ぎが待っていた。
一歩一歩がなかなか進まない状態になっていた。
テープも見つからずに高みを目指し、時々見るテープで安心しながら登るしかなかった。

山頂だろうか明るい稜線が目に入り傾斜が緩くなる。
とその時藪の中に2畳ほどのスペースと枯れ木にかかる男鹿岳の山頂標示が目に入った。
ようやく山頂到着
ほぼ林道歩きを入れて6時間ちょっとでの登頂となった。

山頂からの展望はほとんど無く、樹間から茶臼山など那須岳の山容がわずか窺えるのみだった。
背丈ほどの笹に囲まれた狭いスペースから動きが取れない状態。
薄曇りの山頂上空を撮影するのが精一杯だった。
登頂祝いに持ってきた赤飯のおにぎりをいただく。

山頂から空を撮るしかない


ゆっくりはしていられないし、下山をどうするか迷う。
来た道を戻るのが正当だろうが、最初に計画した北西尾根で下るとかなりの時間短縮にはなりそうだった。
群馬の方が北西尾根で下っても良いとのことで、2人いれば大丈夫と北西尾根へ入った。

ところが迷わす金色のテープがもと来た道方面に誘っていた。
北西尾根には北に戻る必要がある。
藪を漕ぎ漕ぎ北側に進路を移すと今度は西側に行き過ぎ尾根を外れる。
右往左往する感じで広い尾根を下り始めた。
全く目印のテープはなくナビの地図だけが頼りとなり尾根の中央部と思われるところを歩んだ。
ここで思ったことは当初計画していた北西尾根でひとり登って来たとすると山頂にたどり着けなかっただろうとの思いだった。

間違いなく北西尾根に乗ったので一安心はするが、藪がうるさい。
下る方向を塞ぐ倒木、灌木の障害物。
真っ直ぐ尾根下りができずに障害物を回り回り通り越えるしかなかった。
向うずねに何度となく枝が打ち当たり悲鳴を上げるほど痛む。

だいぶ下って来たようで、踏跡はないもののピンクテープが時々見られるようになり、さらに安心感が生まれてきた。
沢の音が響く。
樹間から林道らしき道が見えたときには、思わず「やった」と声が漏れた。
登りの際に通り過ぎた北西尾根登山口もテープが木の枝にくくりつけられているのみで、注意していないと通り過ぎるのは当たり前のような所だった。

時間的にも余裕が生まれ、あとは林道を下るだけとなった。
群馬の方は足が速く林道をどんどん先に行って仕舞われた。
私も自転車置き場はどこだったか注意して行けば良いものの足下に気を取られていたのか、自転車置き場を知らぬ間に通り過ぎ、何と釜澤橋まで下ったところで気づいたのだ。

多分1.5kmほどは下ってしまっていた。再び1.5kmほど林道を上り返し自転車発見
何と先に行かれた群馬の方も自転車が置きっぱなしになっているではないか!私同様見過ごしてしまったのか。

2台の自転車


時間ロスをしてしまった後悔はあったものの明るい内に林道を自転車で走り無事滝沢橋のゲートへと着いた。
3台目の群馬の方の車はすでに無い。心配なのは置きっぱなしの自転車!
それと倉敷の方の車はまだある。

積雪時に登るのが常道とのこと、何とかなるだろうと登り始めた男鹿岳。
大変な藪漕ぎにもかかわらず、運に恵まれ登頂することができた。
三百名山東北最難関、男鹿岳を登らせてもらった満足感は大きい

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 20:00Comments(0)三百名山

2022年10月05日

高原山 もみじライン側から 284/301座

2022年(令和4年)10月2日(日)

高原山 もみじライン側から 284/301座




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釈迦ヶ岳1777m 弐七農園のシナノスイートを三角点に


この5日から槍ヶ岳を計画していたが天候の悪化により中止。
4日までは天気も安定しているとの予報から東北の三座を目指した
初日が高原山、翌日難関男鹿岳、そして二岐山へと考えた。
なお三百名山、この付近中心に何座か残っている。

日塩もみじライン登山口から鳥居を通り登山道へ。
閉鎖中のメイプルヒル・スキーリゾートの斜面を登っていく。
スキー場の跡らしく、ゲレンデ案内や木にくくりつけられた安全マット、人工降雪用の水栓が見られた。

神秘的な弁天池


現役のエーデルワイススキー場リフト降り場が樹間から見える。
ゲレンデ登りはここまで、白い椅子が置かれ場所から一端下り始める。
大沼の分岐を通り、弁天池へ。
木曽御岳などの石碑など祀られ信仰の山らしい様相だった。
弁天池も神秘的で湖面に映る木々の緑が神々しかった。

鶏頂山と釈迦ヶ岳方面の分岐にもなっていて、まずは釈迦ヶ岳方面へと向かった。
登りやすい斜面で稜線へあっという間に着いた。
目の前にはよく見ると山頂に社が見られる鶏頂山が現われた。

鶏頂山


釈迦ヶ岳への稜線がかなり厳しい、急登が続きロープなども頼りに登る。
一気に高度を上げて行く。
樹林に囲まれて視界は無くただただ登るのがきつい。

釈迦ヶ岳から鶏頂山と日光・白根山方面


山頂に出ると青空と共に360度の大展望が広がった。
それよりも驚いたのが信仰の厚い山なのだろう、新設の祠、石碑、石仏が立ち並ぶのだ。
大きく見えていた鶏頂山が目の前に小さく見える。
遠く荒海・男鹿・那須岳方面か。
それにこれは確かだろう日光・白根山が見渡せた。
その他名だたる山々が見えている絶好の日だが山名が特定できないのが残念だった。

次に来た道を戻り鶏頂山へ
ところが下山開始してしばらく下った所で道間違え。
二股に分かれしばらく別方向へ下ってしまった。
方向がおかしいと気が付き登り返し修正したが不注意だった。
方向の標示もあるだが全く草陰になり見えなかったのもあった。

鶏頂山


急下降し、再び鶏頂山への急登。
途中に弁天池への分岐があるはずだが全く気づかずに山頂に出てしまう。
平成になり建てられたという立派な社殿の建つ山頂だ。
信仰の山、神の山とも称され伊勢神宮、高千穂峰に向かうように社殿は建てられているという。
山頂からは釈迦ヶ岳その稜線が美しく見渡せた

真ん中が釈迦ヶ岳


再び急下降して稜線を下山開始。
地図をゆっくり見ると白い椅子の置かれた展望の良い地点から弁天池への道がある。
道間違え、分岐を気づかずに通り過ぎるなどあったが高原山を存分に楽しむことができた。
明日は男鹿岳、そして二岐山への良いスタートが切れた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 21:55Comments(0)三百名山

2022年10月01日

美ヶ原 石切場から扉峠へ

2022年(令和4年)9月29日(木)

美ヶ原 石切場から扉峠へ




https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4730473.html

茶臼山への道から美ヶ原台上 紅葉始まる


石切場・桜清水から登り、美ヶ原台上を縦走、茶臼山から扉峠へ下る。
前々から一度は歩き、自転車で戻ろうと考えていた。
10月に計画している槍ヶ岳へのトレーニングも兼ねて実行した。
(槍山行天候悪化のため中止)

王ヶ鼻手前にはススキが見事。
そのススキの先に北アルプスが展望できた。
今日は天候に恵まれ絶景が楽しめそうと足取りも軽くなった。

松本の先に穂高・槍ヶ岳


その通り、王ヶ鼻からの絶景
目の前に広がる槍・穂高そして後立山の山々が松本平の先に壁となり延びる光景は見事だ。
ただ八ヶ岳は雲の中、南・中央アルプスも雲に覆われていた。
でも雲が上がりそうな雰囲気もある。

静かな王ヶ頭の山頂。独り占め。
御嶽山・乗鞍岳、先ほどまでいた王ヶ鼻の横には槍と穂高が見られる。
眼下には諏訪湖も見られ、正面の美ヶ原台上の横にこれから向かう茶臼山も。

王ヶ頭・塔群


山頂から少し下り展望道を進む。
絶景を眺めながらの天空の散歩道と言っても良い。
烏帽子岩から振り返ると王ヶ頭に建つ塔が緑の笹や岩壁に映え美しい。

百曲りの下降地点からこれから行く茶臼山が見られ、その先に今まで雲のかかっていた八ヶ岳が顔を出してきた。
ここから茶臼山への道は新しくなってから初めて通る
今までは牧場内を通っていたが、外を柵沿いに崖に沿って進んで行く。
今までも牧場内を歩くのは気が引けていたので、展望の良い外側の道は素晴らしい。
新しい視点で周りの景色を眺め美ヶ原台上を歩いた。

茶臼山への新しい道 八ヶ岳が顔を出す


最後の目的地茶臼山に着く。
八ヶ岳の全貌、浅間山から菅平・四阿山そして霧ヶ峰・車山へのなだらかな稜線が見渡せた。
遠くには荒船山の台上、両神山・妙義山なども展望できた。
また眼下には大きく諏訪湖の水面が見られた。

茶臼山山頂から蓼科山・八ヶ岳


最後の下り。
淡々と下るのだが周りはススキに覆われるところもあり秋を存分に感じる。
少し紅葉が始まった木々も見られ爽やかな風を受けて下ることができた。
先ほど登った茶臼山そして王ヶ鼻方面、遠くには槍ヶ岳・穂高などの山並みも見られた。

オレンジ色の屋根の和風レストラン、が見えると扉峠は近い。
峠からは一部歩かなければ上れないところもあるが、自転車で一気に石切場まで。
天空の散歩道を気持ちよく歩き、戻るのも比較的簡単だった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:42Comments(0)三百名山以外・里山