2022年11月21日
子檀嶺岳 当郷から村松へ 葉っぱが滑る!
2022年(令和4年)11月18日(金)
子檀嶺岳 当郷から村松へ 葉っぱが滑る!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4927595.html
子檀嶺岳1233m山頂 北アルプス 弐七農園のサンふじ

快晴の一日、今シーズン登ってない子檀嶺岳へ。
茸の時期を外し、紅葉も終盤。
当郷よりナラ・ブナなどの落ち葉を踏みしめ登る。
空気も爽やか、静かで気持ちよい歩きができた。
一端平坦な林道に出てから再び細い登山道へと入る。
ジグザグの急斜面になり高度を上げて行く。
険しい山容からして当たり前の登りだが、一歩一歩が重たい。
上を見上げると徐々に明るくなり稜線に近づく。
尾根に出ると展望が開け、山頂は近かった。
苦しかった登りを忘れさせてくれる大展望が待っていた。
山頂から爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳

まずは雪の北アルプスに目が行った。
鹿島槍ヶ岳がメインになるか。爺ヶ岳、五竜岳さらに蓮華岳、白馬三山が見られた。
反対側に目をやると大きく円い夫神岳が独鈷山・女神岳に囲まれる。
眼下には青木村の街並み、そして遠くには蓼科山、八ヶ岳、美ヶ原の平坦な山容が望めた。
菅平の四阿山、浅間山の雄大な姿も一望。
最高の天気の中、大展望を存分に味わうことができた。
独鈷山・夫神岳・女神岳 眼下に青木村

下山は村松方面へ。
当郷方面よりも急坂が続くのは知っていた。
注意して下るが思っていた以上の落ち葉が積もり難路となっていた。
落ち葉の下が見えない急坂。足の置き場に要注意。
滑る落ち葉に恐怖を感じる。慎重に足を置くがずるっと滑る。
ポールで落ち葉をかき分け足場を見つけようとしても深い落ち葉で難しい。
登りよりも一歩一歩に時間を掛け急坂を下ることになった。
村松への下り

ゆっくり周辺を眺める余裕はなかったものの穂高・槍の頭が見られ、
また子檀嶺岳の厳つい岩壁が眺められた。
麓に近づくにしたがい落ち葉は少なくなり、ほっとする緩斜面となった。
無事村松の登山口へと下山した。
ふるちゃん
子檀嶺岳 当郷から村松へ 葉っぱが滑る!
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子檀嶺岳1233m山頂 北アルプス 弐七農園のサンふじ
快晴の一日、今シーズン登ってない子檀嶺岳へ。
茸の時期を外し、紅葉も終盤。
当郷よりナラ・ブナなどの落ち葉を踏みしめ登る。
空気も爽やか、静かで気持ちよい歩きができた。
一端平坦な林道に出てから再び細い登山道へと入る。
ジグザグの急斜面になり高度を上げて行く。
険しい山容からして当たり前の登りだが、一歩一歩が重たい。
上を見上げると徐々に明るくなり稜線に近づく。
尾根に出ると展望が開け、山頂は近かった。
苦しかった登りを忘れさせてくれる大展望が待っていた。
山頂から爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・五竜岳
まずは雪の北アルプスに目が行った。
鹿島槍ヶ岳がメインになるか。爺ヶ岳、五竜岳さらに蓮華岳、白馬三山が見られた。
反対側に目をやると大きく円い夫神岳が独鈷山・女神岳に囲まれる。
眼下には青木村の街並み、そして遠くには蓼科山、八ヶ岳、美ヶ原の平坦な山容が望めた。
菅平の四阿山、浅間山の雄大な姿も一望。
最高の天気の中、大展望を存分に味わうことができた。
独鈷山・夫神岳・女神岳 眼下に青木村
下山は村松方面へ。
当郷方面よりも急坂が続くのは知っていた。
注意して下るが思っていた以上の落ち葉が積もり難路となっていた。
落ち葉の下が見えない急坂。足の置き場に要注意。
滑る落ち葉に恐怖を感じる。慎重に足を置くがずるっと滑る。
ポールで落ち葉をかき分け足場を見つけようとしても深い落ち葉で難しい。
登りよりも一歩一歩に時間を掛け急坂を下ることになった。
村松への下り
ゆっくり周辺を眺める余裕はなかったものの穂高・槍の頭が見られ、
また子檀嶺岳の厳つい岩壁が眺められた。
麓に近づくにしたがい落ち葉は少なくなり、ほっとする緩斜面となった。
無事村松の登山口へと下山した。
ふるちゃん
2022年11月20日
帝釈山 馬坂峠より 田代湿原往復 294/301座
2022年(令和4年)11月12日(土)
帝釈山 馬坂峠より 田代湿原往復 294/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4908025.html
帝釈山2060m山頂 会津駒ヶ岳が見える

7日間天候に恵まれ福島の山を登り続けてきた。
今日最終日、帝釈山へ最短の馬坂峠より登った。
馬坂峠までの檜枝岐村からの林道は長く・ダートにいつ着くのだろうかと思うほどだった。
ようやく到着した馬坂峠にはすでに1台の車が止まっていた。
峠からは会津駒ヶ岳が青空にくっきりと姿を見せていた。
良く整備された階段状の登山道を登る。
1時間もかからずに山頂へと着く。
誰もいない山頂で360度の大展望、心打たれた。
日光の山並、那須連山、そして目の前の会津駒ヶ岳が。
そのほか形良い山々がたくさん目の前に見られる。
三角点に弐七農園のサンふじ 日光の山並展望

ただ周囲の山々の名前が分からないのがもどかしいものがあった。
今回の山行全てで言えることで残念だった。
そこに田代方面から登られてきた方がいて、周囲の山の名前など聞いてみるがやはりよく分からないという。
ということで景色に感動するが、もう一つ周りの山々を確認できればと言う思いは強かった。
山名を特定するアプリも開くが、山が重なるように出て見づらかったり、方向がずれてしまったりと快適に機能を果たしてくれない。
田代湿原 弘法池

田代湿原方面へ。
岩場をしばらく下り、シラビソの木々の間を進む。
目の前には木々に覆われた平坦な田代山が見えてくる。
一旦下りしばらく登り続けると小屋が現われた。
避難小屋を兼ねる弘法大師堂だ。
コンクリート造りの立派なトイレもあり、季節が良ければ賑わうところだろうと推察できた。
田代山1971m山頂 日本の山1000

木々に覆われた小屋を少し歩くと草紅葉広がる田代湿原へ出た。
ベンチなど置かれ、ここが湿原の最上部で田代山の最高地点のようだ。
湿原は反時計回りで一周できる。
湿原からは日光の山の連なりが見られた。
湿原の木道を下ると弘法池、池塘が点在し、田代山の表示も立っていた。
折り返し少し木道を行くと見渡しの良い湿原最上部へと戻った。
11月の2000m近い山なのに穏やかな気候に湿原を眺めのんびりできた。
再び帝釈山へ来た道を戻る。
2度目の登頂になるのかな、しばし展望を楽しみ馬坂峠へと下山した。
大滝根山、一切経山、八溝山、会津朝日岳、荒海山、七ヶ岳、そして帝釈山と7日連続登頂できた。
これで三百名山294座目となった。
今年はここまでとなる。
後残る7座、
和賀岳、焼石岳、神室山、女峰山、金北山、箱根山そして丹沢塔ノ岳になった。
来年こそ「健康でできるだけ気力・体力(全身持久力)を保ち」完登をと思う。
ふるちゃん
帝釈山 馬坂峠より 田代湿原往復 294/301座
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帝釈山2060m山頂 会津駒ヶ岳が見える
7日間天候に恵まれ福島の山を登り続けてきた。
今日最終日、帝釈山へ最短の馬坂峠より登った。
馬坂峠までの檜枝岐村からの林道は長く・ダートにいつ着くのだろうかと思うほどだった。
ようやく到着した馬坂峠にはすでに1台の車が止まっていた。
峠からは会津駒ヶ岳が青空にくっきりと姿を見せていた。
良く整備された階段状の登山道を登る。
1時間もかからずに山頂へと着く。
誰もいない山頂で360度の大展望、心打たれた。
日光の山並、那須連山、そして目の前の会津駒ヶ岳が。
そのほか形良い山々がたくさん目の前に見られる。
三角点に弐七農園のサンふじ 日光の山並展望
ただ周囲の山々の名前が分からないのがもどかしいものがあった。
今回の山行全てで言えることで残念だった。
そこに田代方面から登られてきた方がいて、周囲の山の名前など聞いてみるがやはりよく分からないという。
ということで景色に感動するが、もう一つ周りの山々を確認できればと言う思いは強かった。
山名を特定するアプリも開くが、山が重なるように出て見づらかったり、方向がずれてしまったりと快適に機能を果たしてくれない。
田代湿原 弘法池
田代湿原方面へ。
岩場をしばらく下り、シラビソの木々の間を進む。
目の前には木々に覆われた平坦な田代山が見えてくる。
一旦下りしばらく登り続けると小屋が現われた。
避難小屋を兼ねる弘法大師堂だ。
コンクリート造りの立派なトイレもあり、季節が良ければ賑わうところだろうと推察できた。
田代山1971m山頂 日本の山1000
木々に覆われた小屋を少し歩くと草紅葉広がる田代湿原へ出た。
ベンチなど置かれ、ここが湿原の最上部で田代山の最高地点のようだ。
湿原は反時計回りで一周できる。
湿原からは日光の山の連なりが見られた。
湿原の木道を下ると弘法池、池塘が点在し、田代山の表示も立っていた。
折り返し少し木道を行くと見渡しの良い湿原最上部へと戻った。
11月の2000m近い山なのに穏やかな気候に湿原を眺めのんびりできた。
再び帝釈山へ来た道を戻る。
2度目の登頂になるのかな、しばし展望を楽しみ馬坂峠へと下山した。
大滝根山、一切経山、八溝山、会津朝日岳、荒海山、七ヶ岳、そして帝釈山と7日連続登頂できた。
これで三百名山294座目となった。
今年はここまでとなる。
後残る7座、
和賀岳、焼石岳、神室山、女峰山、金北山、箱根山そして丹沢塔ノ岳になった。
来年こそ「健康でできるだけ気力・体力(全身持久力)を保ち」完登をと思う。
ふるちゃん
2022年11月19日
七ヶ岳 たかつえスキー場より 293/301座
2022年(令和4年)11月11日(金)
七ヶ岳 たかつえスキー場より 293/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4903134.html
七ヶ岳1636m山頂 弐七農園のサンふじ

スキー場を登る。
ゲレンデ内に作業用の車道があり、その道に沿って行く。
ゲレンデの広さに進んでいる感じがしないのだが振り返るとかなり高度を上げていた。
山の斜面には唐松の紅葉が一面に広がっていた。
たかつかスキー場 唐松の紅葉

一部短縮しようと急斜面のゲレンデを登るがこれが大変で、刈られた草から虫が舞い立ちうるさいこと。
道無きゲレンデの急斜面は登りにくく結局時間がかかり車道にすれば良かったと思う。
ようやく「七ヶ岳」標示があり、ゲレンデから山道に入る。
木々に覆われ、落ち葉が見られる気持ち良い道を稜線まで歩く。
稜線は笹が繁り、目の前に形良い七ヶ岳の山頂がすでに見えた。

手前の小ピークを登り、少し下り登り返すと展望の良い山頂へ。
那須連山は直ぐ分かる。手前には昨日登った荒海山が見えるはずだが見当が付かない。
日光、尾瀬方面の山々にはうっすら雲がかかる。
目の前にも三角錐の美しい山が見られ、素晴らしい景色を堪能することができた。
那須連山 昨日登った荒海山も見えているはず

下山は途中からパラボラアンテナ方面へ。
高倉山でもあり、たかつえスキー場リフト降り場の最上部に出た。
後はずっと続く林道を下り、山道に入った地点に合流ひたすらゲレンデを歩き下山した。
本来山頂から見えていた羽塩方面から沢を通りと思ったが、時期的に安全なコースでの七ヶ岳にした。
三百名山293座目となり、あと8座。
明日は福島県7日目、今回最後の山、帝釈山へ。
ふるちゃん
七ヶ岳 たかつえスキー場より 293/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4903134.html
七ヶ岳1636m山頂 弐七農園のサンふじ
スキー場を登る。
ゲレンデ内に作業用の車道があり、その道に沿って行く。
ゲレンデの広さに進んでいる感じがしないのだが振り返るとかなり高度を上げていた。
山の斜面には唐松の紅葉が一面に広がっていた。
たかつかスキー場 唐松の紅葉
一部短縮しようと急斜面のゲレンデを登るがこれが大変で、刈られた草から虫が舞い立ちうるさいこと。
道無きゲレンデの急斜面は登りにくく結局時間がかかり車道にすれば良かったと思う。
ようやく「七ヶ岳」標示があり、ゲレンデから山道に入る。
木々に覆われ、落ち葉が見られる気持ち良い道を稜線まで歩く。
稜線は笹が繁り、目の前に形良い七ヶ岳の山頂がすでに見えた。
手前の小ピークを登り、少し下り登り返すと展望の良い山頂へ。
那須連山は直ぐ分かる。手前には昨日登った荒海山が見えるはずだが見当が付かない。
日光、尾瀬方面の山々にはうっすら雲がかかる。
目の前にも三角錐の美しい山が見られ、素晴らしい景色を堪能することができた。
那須連山 昨日登った荒海山も見えているはず
下山は途中からパラボラアンテナ方面へ。
高倉山でもあり、たかつえスキー場リフト降り場の最上部に出た。
後はずっと続く林道を下り、山道に入った地点に合流ひたすらゲレンデを歩き下山した。
本来山頂から見えていた羽塩方面から沢を通りと思ったが、時期的に安全なコースでの七ヶ岳にした。
三百名山293座目となり、あと8座。
明日は福島県7日目、今回最後の山、帝釈山へ。
ふるちゃん
2022年11月17日
荒海山 急登!大展望の山頂 292/301座
2022年(令和4年)11月10日(木)
荒海山 急登!大展望の山頂 292/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4901246.html
荒海山1581m山頂 弐七農園のサンふじ 七ヶ岳が見える

登山口へのナビが不調で時間ロス。
会津高原尾瀬口駅の方に聞いても登山口は分からないとの返事がある。
一瞬ナビが林道の入口を差す瞬間があるので何とか林道に入る。
後は全く問題なかったが、荒海山自体も思っていた以上に難関だった。
荒海川に沿って登り始める。
深い渓谷で新緑、紅葉と美しいのだろうがその時期を外している。
かつては林道が通っていたのだろうコンクリート跡が随所に見られる。
沢を右へ左へと行くが標示がしっかりされていて安心だ。
かなりの急登

川を外れ右手へ登るようになると一気に急登となる。
今日は道がしっかり乾いていたので問題なく登るが、濡れて滑る状態だとかなり脚力が必要と思われる。
長いロープも設置されている。
登るには差ほど必要なかったが、下りでは大いに助けられた。
急登が終わり尾根に出る。
ちょうど座りやすい石が横たわりしばしの休憩に良い。
ここからが稜線ですんなり行くかと思いきや起伏が何度もあり進まない。
那須連峰

稜線歩きの始めは落ち葉を踏みしめ楽勝、気持ちいい歩きができる。
ところがアップダウンが大きく、木の根、倒木などが立ちはだかる。
なかなか前に進まない。
極めつけは大岩をトラバースする危険箇所、足下に道は無く不安定な木の根に足を置き慎重に横移動。
その後は急坂のロープにつかまり登ること数回。
急登、丈の高いササを分け行くと小さな小屋が現われる。
南陵小屋だ。
ササに覆われているので見に行きたくも行けない状態だ。
その小屋を横目に少し進むと目の前が一気に開け山頂に出た。
次郎岳・遠く日光・尾瀬の山々

目の前には那須連山がきれいに見える。
360度の大展望が広がり、厳しい登りの疲れが吹き飛んだ。
南側には双耳峰荒海山(太郎山)の弟次郎岳、その先には日光、尾瀬の山々が望めた。
北側には磐梯山・吾妻連峰が見られているのだろうが特定はできなかった。
そして明日登る予定の七ヶ岳の凸凹した山容がよく分かった。
下山は急下降にロープを頼り安全に。
稜線の歩きは下っているのに登りも多く、来たよりも長く感じた。
ようやく着いた下降地点、気を抜かず沢への急坂を下り終わるとほっとし、沢沿いに歩きも軽くなり無事下山した。
急登また急登の連続

今日まで天候に恵まれ5日連続の山行ができた。
荒海山で三百名山292座目、あと完登に9座となった。
6日目、明日は七ヶ岳へ。
ふるちゃん
荒海山 急登!大展望の山頂 292/301座
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荒海山1581m山頂 弐七農園のサンふじ 七ヶ岳が見える
登山口へのナビが不調で時間ロス。
会津高原尾瀬口駅の方に聞いても登山口は分からないとの返事がある。
一瞬ナビが林道の入口を差す瞬間があるので何とか林道に入る。
後は全く問題なかったが、荒海山自体も思っていた以上に難関だった。
荒海川に沿って登り始める。
深い渓谷で新緑、紅葉と美しいのだろうがその時期を外している。
かつては林道が通っていたのだろうコンクリート跡が随所に見られる。
沢を右へ左へと行くが標示がしっかりされていて安心だ。
かなりの急登
川を外れ右手へ登るようになると一気に急登となる。
今日は道がしっかり乾いていたので問題なく登るが、濡れて滑る状態だとかなり脚力が必要と思われる。
長いロープも設置されている。
登るには差ほど必要なかったが、下りでは大いに助けられた。
急登が終わり尾根に出る。
ちょうど座りやすい石が横たわりしばしの休憩に良い。
ここからが稜線ですんなり行くかと思いきや起伏が何度もあり進まない。
那須連峰
稜線歩きの始めは落ち葉を踏みしめ楽勝、気持ちいい歩きができる。
ところがアップダウンが大きく、木の根、倒木などが立ちはだかる。
なかなか前に進まない。
極めつけは大岩をトラバースする危険箇所、足下に道は無く不安定な木の根に足を置き慎重に横移動。
その後は急坂のロープにつかまり登ること数回。
急登、丈の高いササを分け行くと小さな小屋が現われる。
南陵小屋だ。
ササに覆われているので見に行きたくも行けない状態だ。
その小屋を横目に少し進むと目の前が一気に開け山頂に出た。
次郎岳・遠く日光・尾瀬の山々
目の前には那須連山がきれいに見える。
360度の大展望が広がり、厳しい登りの疲れが吹き飛んだ。
南側には双耳峰荒海山(太郎山)の弟次郎岳、その先には日光、尾瀬の山々が望めた。
北側には磐梯山・吾妻連峰が見られているのだろうが特定はできなかった。
そして明日登る予定の七ヶ岳の凸凹した山容がよく分かった。
下山は急下降にロープを頼り安全に。
稜線の歩きは下っているのに登りも多く、来たよりも長く感じた。
ようやく着いた下降地点、気を抜かず沢への急坂を下り終わるとほっとし、沢沿いに歩きも軽くなり無事下山した。
急登また急登の連続
今日まで天候に恵まれ5日連続の山行ができた。
荒海山で三百名山292座目、あと完登に9座となった。
6日目、明日は七ヶ岳へ。
ふるちゃん
2022年11月16日
会津朝日岳 最後の岩場に苦戦 291/301座
2022年(令和4年)11月9日(水)
会津朝日岳 最後の岩場に苦戦 291/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4899229.html
会津朝日岳1624m山頂

今回登ろうか登るまいか悩んだ会津朝日岳。
ここ数日晴れの日が続き、登山道は安定し山頂付近の雪も少ないだろうと踏んでの決行だ。
登っている人はいないだろうと思いきや登山口にはすでに一台の車が止まっていた。
先行されている方がいるようで心強いものもあった。
麓は紅葉見頃

赤倉沢にかかる細い木橋を渡り出発する。
最初は沢沿いに対岸の紅葉を眺めながらの快適な歩きができた。
沢を数度渡り沢から離れ急登が始まる。ここから本格的な登り。
最後の水場になる三吉ミチギという変わった名前のところを通りさらに急斜面を登る。
一本の松が立つ人見ノ松に着くと視界が開け休憩地として良い。
稜線上をしばらくゆったりとした登りが続く。
大クロベの木

叶ノ高手からは朝日岳の大クロベの木を見ながら下り始める。
すると目の前に雪をかぶる朝日岳の山頂方面が目に入った。
思っていた以上に白い山肌にこのまま進むか心が揺れた。
先行している人もいるし、とりあえず時間的にも余裕があり時々白い山肌を確認しながら前へと進んだ。
山頂方面は雪で白い

熊ノ平・避難小屋付近からは徐々に高度を上げ白い岩壁に近づく。
とうとう目の前に絶壁が現る。
それも雪をまとって。
暖かな陽気に溶け始めてもいてアイスバーンではないのは確かだ。
急斜面、岩壁の真ん中にピンクテープは見えるがどの辺りを登るのか。
岩壁を見上げる

一呼吸入れ登り始める。
補助ロープがない。一端岩を離れ草地に出てみると危険が一杯。
草が雪で滑り、再び岩に戻る。それも必死。
岩に足場、手の置き場を慎重に置き這い上がる。
何とか急斜面の岩場を登り上げると下山してくる方が。
あと一歩の岩場を登るまで待っていただき稜線に出た。
お互いに気をつけるように声を掛け合いすれ違い一番高い岩場に。
さらに稜線をトラバースしてゆくと標示のある山頂へと着いた。
山頂から田子倉湖方面

雪に覆われた山頂からは360度の大展望が広がっていた。
会津駒ヶ岳、遠く越後駒ヶ岳、荒沢岳だろうか山波が。
眼下には田子倉湖が山に囲まれ見られた。
どこまでも山頂を囲むように波打つような山が続き深い山だということがつくづく分かる。
稜線かが見る下りの岩壁

山頂でのひとときも下山のことが気がかりではあった。
何時までもいられない。下山開始。
上から見る岩の壁はさらに難しそうに見られた。
それでも登りでルートがほぼ分かっていたので安全を確認するように足を置き問題なく下ることができた。
手袋はびしょびしょドロドロで岩壁を下り芯からほっとする自分がいた。
最後の橋を渡り無事下山。
三百名山291座目を登頂できた満足感は大きかった。
完登まであと10座、秒読みになった喜びも湧いてきた。
ふるちゃん
会津朝日岳 最後の岩場に苦戦 291/301座
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会津朝日岳1624m山頂
今回登ろうか登るまいか悩んだ会津朝日岳。
ここ数日晴れの日が続き、登山道は安定し山頂付近の雪も少ないだろうと踏んでの決行だ。
登っている人はいないだろうと思いきや登山口にはすでに一台の車が止まっていた。
先行されている方がいるようで心強いものもあった。
麓は紅葉見頃
赤倉沢にかかる細い木橋を渡り出発する。
最初は沢沿いに対岸の紅葉を眺めながらの快適な歩きができた。
沢を数度渡り沢から離れ急登が始まる。ここから本格的な登り。
最後の水場になる三吉ミチギという変わった名前のところを通りさらに急斜面を登る。
一本の松が立つ人見ノ松に着くと視界が開け休憩地として良い。
稜線上をしばらくゆったりとした登りが続く。
大クロベの木
叶ノ高手からは朝日岳の大クロベの木を見ながら下り始める。
すると目の前に雪をかぶる朝日岳の山頂方面が目に入った。
思っていた以上に白い山肌にこのまま進むか心が揺れた。
先行している人もいるし、とりあえず時間的にも余裕があり時々白い山肌を確認しながら前へと進んだ。
山頂方面は雪で白い
熊ノ平・避難小屋付近からは徐々に高度を上げ白い岩壁に近づく。
とうとう目の前に絶壁が現る。
それも雪をまとって。
暖かな陽気に溶け始めてもいてアイスバーンではないのは確かだ。
急斜面、岩壁の真ん中にピンクテープは見えるがどの辺りを登るのか。
岩壁を見上げる
一呼吸入れ登り始める。
補助ロープがない。一端岩を離れ草地に出てみると危険が一杯。
草が雪で滑り、再び岩に戻る。それも必死。
岩に足場、手の置き場を慎重に置き這い上がる。
何とか急斜面の岩場を登り上げると下山してくる方が。
あと一歩の岩場を登るまで待っていただき稜線に出た。
お互いに気をつけるように声を掛け合いすれ違い一番高い岩場に。
さらに稜線をトラバースしてゆくと標示のある山頂へと着いた。
山頂から田子倉湖方面
雪に覆われた山頂からは360度の大展望が広がっていた。
会津駒ヶ岳、遠く越後駒ヶ岳、荒沢岳だろうか山波が。
眼下には田子倉湖が山に囲まれ見られた。
どこまでも山頂を囲むように波打つような山が続き深い山だということがつくづく分かる。
稜線かが見る下りの岩壁
山頂でのひとときも下山のことが気がかりではあった。
何時までもいられない。下山開始。
上から見る岩の壁はさらに難しそうに見られた。
それでも登りでルートがほぼ分かっていたので安全を確認するように足を置き問題なく下ることができた。
手袋はびしょびしょドロドロで岩壁を下り芯からほっとする自分がいた。
最後の橋を渡り無事下山。
三百名山291座目を登頂できた満足感は大きかった。
完登まであと10座、秒読みになった喜びも湧いてきた。
ふるちゃん
2022年11月16日
八溝山 日輪寺経由 八溝五水巡る 290/301座
2022年(令和4年)11月8日(火)
八溝山 日輪寺経由 八溝五水巡る 290/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4896104.html
八溝山 りっぱな展望台

今回の山の中では一番気軽に登れる山だと思いゆっくり宿舎を出た。
ところが道の駅「東山道伊王野」から先の林道の細く長いことに辟易。
登山口に着くまでに疲労感を覚えた。
日輪寺入口の駐車場にはすでに数台の車が止まっていた。
上ってくるまでに車道を歩いている人も見かけ、人気の山らしい。
紅葉見頃の入口をまずは沢まで下り登り返す。
わずかばかり登り返したところが銀杏の紅葉が美しい日輪寺だった。
ここにもお参りをする方が何人か見られた。
日輪寺

旧参道・湧水巡り方面との分岐から車道に出て鳥居を潜り階段を登ると山頂となる。
八溝嶺神社にお参り、裏手にある山頂へ。展望はない。
さらに立派な展望台があり賑わう中を上ってみた。
360度の大展望がいきなり広がる。
八溝山1022m山頂

山名盤も置かれているが分かり難く、残念ながらはっきりと見えているが山々の名前は判明できなかった。
山名盤によると南は富士山、スカイツリー、北は飯豊山、昨日登った東吾妻山、そして西側には会津の山々が眺められるようだが、遠くは雲もかかり見えてはいなかったと思われる。
それでも那須連山と日光方面だろうと思われる山並は分かった。
下山は湧水巡りをしながら。
まずは銀性水へ脇道を進んでみた。
枯れていないはずの水は全く見られず、残念な姿だった。
次に寄ったのが龍毛水。
湧き出る水場でしばし昼食時間を取ることにした。
さらに下ると東屋の下に鉄水、その直ぐ下に金性水が見られた。
ただ白毛水だけは通り過ぎてしまったようで巡ることができなかった。
徳川光圀公が命名、賞美した八溝五水とのことだ。
八溝五水のひとつ鉄水

茨城県に位置する山頂だが、栃木県・福島県の三県にまたがる八溝山。
神社、仏閣があり信仰の山として親しまれている。
湧水にも恵まれ、展望台からの絶景を楽しみに今でも訪れる人が絶えない人気の山だった。
三百名山290座目を登らさせてもらうこたができた。
ふるちゃん
八溝山 日輪寺経由 八溝五水巡る 290/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4896104.html
八溝山 りっぱな展望台
今回の山の中では一番気軽に登れる山だと思いゆっくり宿舎を出た。
ところが道の駅「東山道伊王野」から先の林道の細く長いことに辟易。
登山口に着くまでに疲労感を覚えた。
日輪寺入口の駐車場にはすでに数台の車が止まっていた。
上ってくるまでに車道を歩いている人も見かけ、人気の山らしい。
紅葉見頃の入口をまずは沢まで下り登り返す。
わずかばかり登り返したところが銀杏の紅葉が美しい日輪寺だった。
ここにもお参りをする方が何人か見られた。
日輪寺
旧参道・湧水巡り方面との分岐から車道に出て鳥居を潜り階段を登ると山頂となる。
八溝嶺神社にお参り、裏手にある山頂へ。展望はない。
さらに立派な展望台があり賑わう中を上ってみた。
360度の大展望がいきなり広がる。
八溝山1022m山頂
山名盤も置かれているが分かり難く、残念ながらはっきりと見えているが山々の名前は判明できなかった。
山名盤によると南は富士山、スカイツリー、北は飯豊山、昨日登った東吾妻山、そして西側には会津の山々が眺められるようだが、遠くは雲もかかり見えてはいなかったと思われる。
それでも那須連山と日光方面だろうと思われる山並は分かった。
下山は湧水巡りをしながら。
まずは銀性水へ脇道を進んでみた。
枯れていないはずの水は全く見られず、残念な姿だった。
次に寄ったのが龍毛水。
湧き出る水場でしばし昼食時間を取ることにした。
さらに下ると東屋の下に鉄水、その直ぐ下に金性水が見られた。
ただ白毛水だけは通り過ぎてしまったようで巡ることができなかった。
徳川光圀公が命名、賞美した八溝五水とのことだ。
八溝五水のひとつ鉄水
茨城県に位置する山頂だが、栃木県・福島県の三県にまたがる八溝山。
神社、仏閣があり信仰の山として親しまれている。
湧水にも恵まれ、展望台からの絶景を楽しみに今でも訪れる人が絶えない人気の山だった。
三百名山290座目を登らさせてもらうこたができた。
ふるちゃん
2022年11月15日
一切経山・家形山・東吾妻山・吾妻小富士 289/301座
2022年(令和4年)11月7日(月)
一切経山・家形山・東吾妻山・吾妻小富士 289/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4894735.html
一切経山より「魔女の瞳」五色沼

磐梯吾妻スカイラインが8時からの開通ということで入口で待つ。
作業車をのぞくと一番手で浄土平の駐車場に着いた。
別世界のような荒涼とした火山地帯、一切経山の中腹からは噴煙が立ち上っている。
吾妻小富士

まずはその一切経山を目指し噴煙たなびく横を歩き始めた。
登るにつれ気になるのは吾妻小富士の姿だ。
小さな富士山型の山容は形美しくひときは目立つ。
ひと登りすると平坦な酸ヶ平、そして小屋の横を通りガレた道を登る。
振り返ると鎌沼そして東吾妻山が見え出す。
一切経山の山頂も目に入り、わずかばかりある植生に樹氷が見られた。
一切経山1949m 弐七農園のサンふじ

一切経山の山頂に。
広い山頂からは360度の大展望が広がる。
が、一番のお目当てはやはり五色沼だ。
山頂から少し北側に進むと眼下にコバルトブルーの火口湖が目に飛込む。
荒涼とした風景の中に飛込んでくる色鮮やかな湖は「魔女の瞳」とも呼ばれてもいる。
光の差し方でブルーの色が変化している。
樹氷の白い木々との対比も朝一番ならではの光景だった。
家形山から五色沼と一切経山

さらに「日本の山1000」の家形山へと進んだ。
右手に五色沼を眺めながらの快適な道のりだ。
ここまで来る人も少なく静かな歩みが楽しめた。
家形山からは一切経山を背景に五色沼の眺め、逆光気味に水面が輝いた。
一切経山に再び登り返し、鎌沼経由で東吾妻山を目指した。
湖畔からの東吾妻山はもっこりとした樹林に覆われた山。
コメツガなどの樹林帯の中を進むと雪がみられるようになった。
鎌沼から東吾妻山

山頂は樹林帯を抜けると360度の大展望が待っていた。
目の前には三角錐の磐梯山、それを囲むように猪苗代湖・桧原湖だろうか湖も見られた。
西吾妻山方面のなだらかな山波も広がる。
先ほど登っていた一切経山そしてこれから登る吾妻小富士も一緒に眺められた。
東吾妻山1975m 磐梯山・猪苗代湖を展望

姥ヶ原と言われる平原まで下り、さらに一気に浄土平まで下る。
最後の山、浄土平から吾妻小富士へと登る。
目の前に大きく見える吾妻小富士だが、木段がしかりと整備されあっという間に火口縁まで登り上げられた。
観光客も多く賑わっていた。
吾妻小富士火口から一切経山

火口を時計回りに一周する。
ガレ場の急登を最高地点と思われる火口縁まで登る。
火口と登ってきた一切経山・東吾妻山が一望。
迫力ある光景が広がり、火山である不気味な雰囲気を醸し出していた。
昨日の大滝根山につぎ、一切経山で三百名山289座目となった。
福島7座連日登高の二日目は荒涼とした風景・魔女の瞳に魅了され、それぞれの山頂からの大展望に恵まれた。
明日は八溝山へ。
ふるちゃん
一切経山・家形山・東吾妻山・吾妻小富士 289/301座
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一切経山より「魔女の瞳」五色沼
磐梯吾妻スカイラインが8時からの開通ということで入口で待つ。
作業車をのぞくと一番手で浄土平の駐車場に着いた。
別世界のような荒涼とした火山地帯、一切経山の中腹からは噴煙が立ち上っている。
吾妻小富士
まずはその一切経山を目指し噴煙たなびく横を歩き始めた。
登るにつれ気になるのは吾妻小富士の姿だ。
小さな富士山型の山容は形美しくひときは目立つ。
ひと登りすると平坦な酸ヶ平、そして小屋の横を通りガレた道を登る。
振り返ると鎌沼そして東吾妻山が見え出す。
一切経山の山頂も目に入り、わずかばかりある植生に樹氷が見られた。
一切経山1949m 弐七農園のサンふじ
一切経山の山頂に。
広い山頂からは360度の大展望が広がる。
が、一番のお目当てはやはり五色沼だ。
山頂から少し北側に進むと眼下にコバルトブルーの火口湖が目に飛込む。
荒涼とした風景の中に飛込んでくる色鮮やかな湖は「魔女の瞳」とも呼ばれてもいる。
光の差し方でブルーの色が変化している。
樹氷の白い木々との対比も朝一番ならではの光景だった。
家形山から五色沼と一切経山
さらに「日本の山1000」の家形山へと進んだ。
右手に五色沼を眺めながらの快適な道のりだ。
ここまで来る人も少なく静かな歩みが楽しめた。
家形山からは一切経山を背景に五色沼の眺め、逆光気味に水面が輝いた。
一切経山に再び登り返し、鎌沼経由で東吾妻山を目指した。
湖畔からの東吾妻山はもっこりとした樹林に覆われた山。
コメツガなどの樹林帯の中を進むと雪がみられるようになった。
鎌沼から東吾妻山
山頂は樹林帯を抜けると360度の大展望が待っていた。
目の前には三角錐の磐梯山、それを囲むように猪苗代湖・桧原湖だろうか湖も見られた。
西吾妻山方面のなだらかな山波も広がる。
先ほど登っていた一切経山そしてこれから登る吾妻小富士も一緒に眺められた。
東吾妻山1975m 磐梯山・猪苗代湖を展望
姥ヶ原と言われる平原まで下り、さらに一気に浄土平まで下る。
最後の山、浄土平から吾妻小富士へと登る。
目の前に大きく見える吾妻小富士だが、木段がしかりと整備されあっという間に火口縁まで登り上げられた。
観光客も多く賑わっていた。
吾妻小富士火口から一切経山
火口を時計回りに一周する。
ガレ場の急登を最高地点と思われる火口縁まで登る。
火口と登ってきた一切経山・東吾妻山が一望。
迫力ある光景が広がり、火山である不気味な雰囲気を醸し出していた。
昨日の大滝根山につぎ、一切経山で三百名山289座目となった。
福島7座連日登高の二日目は荒涼とした風景・魔女の瞳に魅了され、それぞれの山頂からの大展望に恵まれた。
明日は八溝山へ。
ふるちゃん
2022年11月14日
大滝根山 高塚高原より ペラペラ石・梵天岩 288/301座
2022年(令和4年)11月6日(日)
大滝根山 高塚高原より ペラペラ石・梵天岩 288/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4891030.html
ペラペラ石から大滝根山

福島県の山、三百名山7座を目指した。
一日目が大滝根山へ。
高塚高原キャンプ場から登り始める。
高塚高原キャンプ場周辺は管理棟、広い駐車場が良く整備されていた。
大滝根山への標示はなく、ペラペラ石の方向へと進む。
深い落ち葉を踏みしめ行くとペラペラ石へ2コースの分岐に出た。
登りは少し短めの右コースで登り、もう一方のコースで下る。
緩やかな道を20分ほどでペラペラ石と「大滝根山」と書かれた分岐に出た。
まずはペラペラ石とはどんな石なのか。
分岐をペラペラ石方面へわずかばかり進むと大きな石が見られるようになり、展望の良さそうな場所に2つの大岩が現われた。
ペラペラ石への登り

まさに薄っぺらな岩が立っている。
登りたくなる大きさ、展望もさらに広がりそうで登ってみることに。
鎖は設置されているが足場が無く登りにくい。
石は丸みもあり、丸みに沿った鎖が持ちにくい。
腕力だけでよじ登るがかなりの力が必要だった。
一段高くなった狭い岩の上は眺めは良い。
岩の上からはレーダーなどが立つ大滝根山が見られた。
眼下には川内村だろうか、丘陵が太平洋側まで広がる。
ペラペラ石からの展望

下りるのが一苦労。
岩にへばりつく鎖を持ち上げ足場の無い岩に這いつくばる。
右手が岩と鎖に挟まれる。左手に力が入り滑り降りるが、かなりの力が左肩にかかり痛める。
しばらく左肩が上がらないほど痛みが走るようになってしまった。
技量無い私が、無理して登る必要があったのかなと反省。
大嶽根山峯霊神社

分岐に戻り、目指すのは大滝根山。
自衛隊レーダー基地のフェンス沿いに山頂へと向かう。
ペラペラ石のような大岩が各所で見られる。
最後は笹に覆われた道を進み大嶽根山峯霊神社前に出た。
この神社の後、金網越しに三角点を見ることができた。
フェンスからほんの数m先にある。
三角点を目指す人ならば特別の許可が必要だが、そこまでする必要は感じないところだ。
基地内にある三角点1192m

山頂から先には梵天岩があるということで笹の中を進んでみた。
直ぐに到着、今度は階段もある岩で簡単に登らさせてもらった。
同じく自衛隊の駐屯地なのだろうか山頂にレーダー、建物などが建ち並ぶ円い山が目の前に見られた。
梵天岩からの展望

阿武隈山地の最高峰、大滝根山は自衛隊のレーダーが目を引く。
大岩が各所に見られ、古くからある峯霊神社からは地域の信仰と歴史を感じた。
三百名山、288座目となった。
ふるちゃん
大滝根山 高塚高原より ペラペラ石・梵天岩 288/301座
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ペラペラ石から大滝根山
福島県の山、三百名山7座を目指した。
一日目が大滝根山へ。
高塚高原キャンプ場から登り始める。
高塚高原キャンプ場周辺は管理棟、広い駐車場が良く整備されていた。
大滝根山への標示はなく、ペラペラ石の方向へと進む。
深い落ち葉を踏みしめ行くとペラペラ石へ2コースの分岐に出た。
登りは少し短めの右コースで登り、もう一方のコースで下る。
緩やかな道を20分ほどでペラペラ石と「大滝根山」と書かれた分岐に出た。
まずはペラペラ石とはどんな石なのか。
分岐をペラペラ石方面へわずかばかり進むと大きな石が見られるようになり、展望の良さそうな場所に2つの大岩が現われた。
ペラペラ石への登り
まさに薄っぺらな岩が立っている。
登りたくなる大きさ、展望もさらに広がりそうで登ってみることに。
鎖は設置されているが足場が無く登りにくい。
石は丸みもあり、丸みに沿った鎖が持ちにくい。
腕力だけでよじ登るがかなりの力が必要だった。
一段高くなった狭い岩の上は眺めは良い。
岩の上からはレーダーなどが立つ大滝根山が見られた。
眼下には川内村だろうか、丘陵が太平洋側まで広がる。
ペラペラ石からの展望
下りるのが一苦労。
岩にへばりつく鎖を持ち上げ足場の無い岩に這いつくばる。
右手が岩と鎖に挟まれる。左手に力が入り滑り降りるが、かなりの力が左肩にかかり痛める。
しばらく左肩が上がらないほど痛みが走るようになってしまった。
技量無い私が、無理して登る必要があったのかなと反省。
大嶽根山峯霊神社
分岐に戻り、目指すのは大滝根山。
自衛隊レーダー基地のフェンス沿いに山頂へと向かう。
ペラペラ石のような大岩が各所で見られる。
最後は笹に覆われた道を進み大嶽根山峯霊神社前に出た。
この神社の後、金網越しに三角点を見ることができた。
フェンスからほんの数m先にある。
三角点を目指す人ならば特別の許可が必要だが、そこまでする必要は感じないところだ。
基地内にある三角点1192m
山頂から先には梵天岩があるということで笹の中を進んでみた。
直ぐに到着、今度は階段もある岩で簡単に登らさせてもらった。
同じく自衛隊の駐屯地なのだろうか山頂にレーダー、建物などが建ち並ぶ円い山が目の前に見られた。
梵天岩からの展望
阿武隈山地の最高峰、大滝根山は自衛隊のレーダーが目を引く。
大岩が各所に見られ、古くからある峯霊神社からは地域の信仰と歴史を感じた。
三百名山、288座目となった。
ふるちゃん
2022年11月03日
十石山 大展望 中でも穂高が輝く
2022年(令和4年)11月2日(水)
十石山 大展望 中でも穂高が輝く
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4865358.html
十石山から穂高岳

昨日は雨模様、今日明日は快晴の予報が出ている。
明日はりんご園のホッペ収穫、全取りということで猫の手となる。
明日3日は、山仲間が焼岳へと誘ってくれていた。
そこで今日の晴天は逃したくない、と今シーズン、いやしばらく登ってなかった焼岳展望の十石山へ。
登山口の白骨温泉付近は紅葉真っ盛り。
朝から県外車が行き来している。
そんな中林道を少しばかり上ると静かな十石山への登山口になる。
何枚か出て来るなつかし「さくらフィルム」の表示板が登山口にもあり、山頂まで5kmとある。
白骨温泉を眼下に見ながら唐松林の中へと入り込んでゆく。
「スパー林道」との分岐を直角に曲り高度を上げてゆく。
唐松の黄金カーテン

第一段階は緩やかな登りで「湯沢ノ平」へ。
唐松林に当たる光が鮮やかに黄金のカーテンのように輝き広がる。
少ないがもみじのオレンジ、赤っぽい色、それに緑も混ざったグラデーションに見入る。
湯沢の平は名前の通り平坦な道を歩く。
時に下るところもありぐんぐんと山頂に近づくのだが。
第二段階の登りに入ると急斜面が続く。
濡れた登山道は滑り、笹狩りがされありがたいのだが切られた笹が足下を不安定に、そして途中から雪も出てきて滑りそうなところも。
一息入れると登山道右手側に霞沢、そして三角錐の前穂、吊り尾根も見えだし奥穂が姿を現わしてくれた。
雪をかぶった姿は山頂からの展望を大いに期待させてくれる。
十石峠小屋と御嶽山

十石峠小屋が見え、山頂へと出る。
小屋の周りは深いところで10cmほどは雪が積もっていた。
屋根から落ちた雪で展望地に向かうに石垣をよじ登る。
焼岳・穂高岳 遠く裏銀座

十石山からの大展望が待っていた。
なんと言っても白い穂高岳が目に飛込んできた。
そして赤茶色の焼岳が手前に控える姿がいい。
穂高の背後からは槍ヶ岳の頭がのぞく。
左手稜線には笠ヶ岳、双六、三俣蓮華、鷲羽などが伸びている。
また乗鞍岳が目の前に、そして御嶽山も。
さらに八ヶ岳、南アルプスの甲斐駒と仙丈の間には富士山も見られた。
遠く浅間山、菅平等の山々も眺められた。
手前鉢盛山 南アルプス・富士山展望

十石山の山頂はこの小屋裏の展望地であったも良いのだが、三角点山頂標示はもう一息登ったところだ。
ハイマツに囲まれた雪道を乗鞍岳方面へ進むとある。
山頂らしからぬ山頂だが、三角点と山頂標示がされている。
山頂からも小屋を通して展望地先に穂高岳の姿がいい。
大展望の十石山、久しぶりに登ったがやはり静かで良い。
麓の紅葉も見頃で雪と紅葉を存分に味わうことができた。
焼岳も良いが、お隣の静かな十石山も良い。
ふるちゃん
十石山 大展望 中でも穂高が輝く
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十石山から穂高岳
昨日は雨模様、今日明日は快晴の予報が出ている。
明日はりんご園のホッペ収穫、全取りということで猫の手となる。
明日3日は、山仲間が焼岳へと誘ってくれていた。
そこで今日の晴天は逃したくない、と今シーズン、いやしばらく登ってなかった焼岳展望の十石山へ。
登山口の白骨温泉付近は紅葉真っ盛り。
朝から県外車が行き来している。
そんな中林道を少しばかり上ると静かな十石山への登山口になる。
何枚か出て来るなつかし「さくらフィルム」の表示板が登山口にもあり、山頂まで5kmとある。
白骨温泉を眼下に見ながら唐松林の中へと入り込んでゆく。
「スパー林道」との分岐を直角に曲り高度を上げてゆく。
唐松の黄金カーテン
第一段階は緩やかな登りで「湯沢ノ平」へ。
唐松林に当たる光が鮮やかに黄金のカーテンのように輝き広がる。
少ないがもみじのオレンジ、赤っぽい色、それに緑も混ざったグラデーションに見入る。
湯沢の平は名前の通り平坦な道を歩く。
時に下るところもありぐんぐんと山頂に近づくのだが。
第二段階の登りに入ると急斜面が続く。
濡れた登山道は滑り、笹狩りがされありがたいのだが切られた笹が足下を不安定に、そして途中から雪も出てきて滑りそうなところも。
一息入れると登山道右手側に霞沢、そして三角錐の前穂、吊り尾根も見えだし奥穂が姿を現わしてくれた。
雪をかぶった姿は山頂からの展望を大いに期待させてくれる。
十石峠小屋と御嶽山
十石峠小屋が見え、山頂へと出る。
小屋の周りは深いところで10cmほどは雪が積もっていた。
屋根から落ちた雪で展望地に向かうに石垣をよじ登る。
焼岳・穂高岳 遠く裏銀座
十石山からの大展望が待っていた。
なんと言っても白い穂高岳が目に飛込んできた。
そして赤茶色の焼岳が手前に控える姿がいい。
穂高の背後からは槍ヶ岳の頭がのぞく。
左手稜線には笠ヶ岳、双六、三俣蓮華、鷲羽などが伸びている。
また乗鞍岳が目の前に、そして御嶽山も。
さらに八ヶ岳、南アルプスの甲斐駒と仙丈の間には富士山も見られた。
遠く浅間山、菅平等の山々も眺められた。
手前鉢盛山 南アルプス・富士山展望
十石山の山頂はこの小屋裏の展望地であったも良いのだが、三角点山頂標示はもう一息登ったところだ。
ハイマツに囲まれた雪道を乗鞍岳方面へ進むとある。
山頂らしからぬ山頂だが、三角点と山頂標示がされている。
山頂からも小屋を通して展望地先に穂高岳の姿がいい。
大展望の十石山、久しぶりに登ったがやはり静かで良い。
麓の紅葉も見頃で雪と紅葉を存分に味わうことができた。
焼岳も良いが、お隣の静かな十石山も良い。
ふるちゃん
2022年11月01日
笈ヶ岳 山経験試させられ大満足 287/301座
2022年(令和4年)10月30日(日)
笈ヶ岳 山経験試させられ大満足 287/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4858660.html
笈ヶ岳

三百名山完登に私にとって超難関の笈ヶ岳へ。
残雪期も考えたが、中宮ダム経由西尾根での道が良く歩かれていることから思い切って登ることを決めた。
ただ時間がかかりそうなのは覚悟。
藪は踏跡、テープがあり山頂付近のみということで残雪期よりは安全と考えた。
先日男鹿岳の踏跡無し、テープも少ない迷路のような藪を経験してきたことも決め手だ。
明るい内に中宮ダムまで戻れれば良いと考えて暗い4時30分に出発。
私より早く4時前に出発した人がいた。
ライトを付けなければ真っ暗な中をまずは中宮ダムを目指す。
下山時 中宮ダム

沢の音はするが全くその様子は分からない。
ライトで照らされる道はよく分かり問題なかったが、下りに意外と危険箇所を歩いていたことが知れた。
中宮ダムは立ち入り禁止とあるがダムの橋を渡りまだ暗い中沢沿いを行く。
徐々に明るくなり始め周りの景色が確かめられるようになってきた。
深い谷間を行くが小さな沢が入り込む度に下り登りを繰り返す。
カワキ谷はどの谷だったのか分からずじまいに通過していた。
ということでいくつか沢はあったが徒渉も問題なく通れた。
水晶谷

水晶谷には参った。
谷までが急下降で太い木につかまりロープも利用するが滑りそうで必死。
上部の橋脚跡のコンクリートから下り、渡れそうな箇所を探す。
渡れそうな所もあるが石が滑りそうなのと一つ跳んで、また跳ばなければならず裸足を決意する。
その場で裸足になるが深そうな流れ、渡った後対岸の登り口への移動が大変そうなのに気づく。
再び靴を履き渡れそうな登山道真下の幅広だが浅い流れへ移動、裸足になりヌルヌルする石の上冷たい水に耐えて対岸へと渡ることができた。
判断遅く20分ほど時間ロスをしてしまった。
西尾根取付き付近大岩と紅葉

平坦な西尾根取付きまでの道。
沢からも離れほぼ快適に歩け、周りの紅葉にも少し目が行く。
下山時その紅葉の素晴らしさに目を奪われ写真も撮れた。
ただ倒木が難儀だ。くぐり、またぎ通過する。体力消耗、息上がる。
西尾根取付きからは一気に急登。
細尾根は笹と雑木そして倒木のトリプルミックス、さらに掴みたいところにタラの芽の木があり2度ほど痛い目に。
道は分かり易く慎重に登れば問題は無かった。
殺生岩から白山の展望

ようやく着いた殺生岩前。迫力をもって立ちはだかる岩壁だ。
休憩場所に最適、景色も良く白山、残雪時の登山道稜線が一望できた。
岩をトラバースし始めるがいきなり横たわる笹で横滑り。
細いトラバース道を慎重に進んだ。
渡りきると長く太いロープが何本か張られた急登で再び尾根に。
急坂は滑り、かなり落下の可能性もあり必死にロープと笹などを掴む。
腕力が必要になり、足下も確保しながら登り切る。下りも時間がかかった。
藪の中から大笠山

尾根からは目の前に山頂が見え、笹の高さ濃さが増してきた。
ただ踏跡はあるので慌てず笹を漕げば問題なかった。
ただ倒木も多いので乗り越えながらの藪漕ぎ急登は体力と気力だ。
前山の手前で先行していた二人の方が下山してきた。
ここからが「激藪だよ」といいながら下って行かれた。
確かに厄介でハードルは高くなったが、踏跡があり藪慣れもあり倒木の方がきつかった。
通過する人が多くなれば夏道登山道として立派に通用すると思った。
もう一歩で笈山頂

前山を登り切ると目の前に形良い山頂が聳える。
笈(おいずる)「修験者の背負う箱」の意がある。角張った山容そこから来たのだろうか。調べるとやはり、「西側から見て笈を背負った修験者に似た山容」が笈ヶ岳の山名由来とあった。
角張った山容が形良く印象的で見映えする山だ。
最後の急登、激藪を漕ぐと明るい山頂へと飛び出た。
正に飛び出たという感じで藪から解放されたようだった。
思わず「やったー」と声が出た。
私にとっては三百名山の中で最も難しい山と刷り込まれていたので登頂できた喜びが湧き出たと思う。
笈ヶ岳1841m山頂 見えるのは白山

360度の大展望。
なんと言っても展望の一番は白山、そして反対側に大笠山。
その他、残雪時登った猿ヶ馬場山、熊を見た三方岩岳はあれだろうかと眺めた。
長居はできないとの思いはあったものの存分に憧れの山頂を楽しむことができた。
前山を下った辺りでザックに付けていたポールが気づけば2本ともない。
藪、倒木の中で装着が弱かったか、枝などに引かれ落下してしまった。
登り返し探す余裕もなく笈ヶ岳の大きなゴミとなってしまった。
申し訳ない気持ちで一杯だ。
もし見つけた方は拾い下界で処分してほしい。
長年使ってきていたものだけに残念だが仕方ないと下山した。
適当な木を一本杖にして下ることとした。
深い渓谷が続く

まだ明るい内に中宮ダムまで下ることができた。
ダム湖の透き通る緑色その湖面に紅葉が映える。
5時を過ぎ夕暮れ時、徐々に暗くなり始めるが目が慣れたのか林道終点・登山口まではライト無しで無事下山できた。
私にとって超難関の笈ヶ岳を登り、無事下山できたことは大満足。
渓谷 悪路 徒渉 岩 倒木 藪 腕力 脚力 気力 等々
私のわずかばかりの山での経験値と体力が試させられた笈ヶ岳だった。
三百名山301座に近づく大きな一歩。
まだ秒読みではないが、後14座となった。
ふるちゃん
笈ヶ岳 山経験試させられ大満足 287/301座
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4858660.html
笈ヶ岳
三百名山完登に私にとって超難関の笈ヶ岳へ。
残雪期も考えたが、中宮ダム経由西尾根での道が良く歩かれていることから思い切って登ることを決めた。
ただ時間がかかりそうなのは覚悟。
藪は踏跡、テープがあり山頂付近のみということで残雪期よりは安全と考えた。
先日男鹿岳の踏跡無し、テープも少ない迷路のような藪を経験してきたことも決め手だ。
明るい内に中宮ダムまで戻れれば良いと考えて暗い4時30分に出発。
私より早く4時前に出発した人がいた。
ライトを付けなければ真っ暗な中をまずは中宮ダムを目指す。
下山時 中宮ダム
沢の音はするが全くその様子は分からない。
ライトで照らされる道はよく分かり問題なかったが、下りに意外と危険箇所を歩いていたことが知れた。
中宮ダムは立ち入り禁止とあるがダムの橋を渡りまだ暗い中沢沿いを行く。
徐々に明るくなり始め周りの景色が確かめられるようになってきた。
深い谷間を行くが小さな沢が入り込む度に下り登りを繰り返す。
カワキ谷はどの谷だったのか分からずじまいに通過していた。
ということでいくつか沢はあったが徒渉も問題なく通れた。
水晶谷
水晶谷には参った。
谷までが急下降で太い木につかまりロープも利用するが滑りそうで必死。
上部の橋脚跡のコンクリートから下り、渡れそうな箇所を探す。
渡れそうな所もあるが石が滑りそうなのと一つ跳んで、また跳ばなければならず裸足を決意する。
その場で裸足になるが深そうな流れ、渡った後対岸の登り口への移動が大変そうなのに気づく。
再び靴を履き渡れそうな登山道真下の幅広だが浅い流れへ移動、裸足になりヌルヌルする石の上冷たい水に耐えて対岸へと渡ることができた。
判断遅く20分ほど時間ロスをしてしまった。
西尾根取付き付近大岩と紅葉
平坦な西尾根取付きまでの道。
沢からも離れほぼ快適に歩け、周りの紅葉にも少し目が行く。
下山時その紅葉の素晴らしさに目を奪われ写真も撮れた。
ただ倒木が難儀だ。くぐり、またぎ通過する。体力消耗、息上がる。
西尾根取付きからは一気に急登。
細尾根は笹と雑木そして倒木のトリプルミックス、さらに掴みたいところにタラの芽の木があり2度ほど痛い目に。
道は分かり易く慎重に登れば問題は無かった。
殺生岩から白山の展望
ようやく着いた殺生岩前。迫力をもって立ちはだかる岩壁だ。
休憩場所に最適、景色も良く白山、残雪時の登山道稜線が一望できた。
岩をトラバースし始めるがいきなり横たわる笹で横滑り。
細いトラバース道を慎重に進んだ。
渡りきると長く太いロープが何本か張られた急登で再び尾根に。
急坂は滑り、かなり落下の可能性もあり必死にロープと笹などを掴む。
腕力が必要になり、足下も確保しながら登り切る。下りも時間がかかった。
藪の中から大笠山
尾根からは目の前に山頂が見え、笹の高さ濃さが増してきた。
ただ踏跡はあるので慌てず笹を漕げば問題なかった。
ただ倒木も多いので乗り越えながらの藪漕ぎ急登は体力と気力だ。
前山の手前で先行していた二人の方が下山してきた。
ここからが「激藪だよ」といいながら下って行かれた。
確かに厄介でハードルは高くなったが、踏跡があり藪慣れもあり倒木の方がきつかった。
通過する人が多くなれば夏道登山道として立派に通用すると思った。
もう一歩で笈山頂
前山を登り切ると目の前に形良い山頂が聳える。
笈(おいずる)「修験者の背負う箱」の意がある。角張った山容そこから来たのだろうか。調べるとやはり、「西側から見て笈を背負った修験者に似た山容」が笈ヶ岳の山名由来とあった。
角張った山容が形良く印象的で見映えする山だ。
最後の急登、激藪を漕ぐと明るい山頂へと飛び出た。
正に飛び出たという感じで藪から解放されたようだった。
思わず「やったー」と声が出た。
私にとっては三百名山の中で最も難しい山と刷り込まれていたので登頂できた喜びが湧き出たと思う。
笈ヶ岳1841m山頂 見えるのは白山
360度の大展望。
なんと言っても展望の一番は白山、そして反対側に大笠山。
その他、残雪時登った猿ヶ馬場山、熊を見た三方岩岳はあれだろうかと眺めた。
長居はできないとの思いはあったものの存分に憧れの山頂を楽しむことができた。
前山を下った辺りでザックに付けていたポールが気づけば2本ともない。
藪、倒木の中で装着が弱かったか、枝などに引かれ落下してしまった。
登り返し探す余裕もなく笈ヶ岳の大きなゴミとなってしまった。
申し訳ない気持ちで一杯だ。
もし見つけた方は拾い下界で処分してほしい。
長年使ってきていたものだけに残念だが仕方ないと下山した。
適当な木を一本杖にして下ることとした。
深い渓谷が続く
まだ明るい内に中宮ダムまで下ることができた。
ダム湖の透き通る緑色その湖面に紅葉が映える。
5時を過ぎ夕暮れ時、徐々に暗くなり始めるが目が慣れたのか林道終点・登山口まではライト無しで無事下山できた。
私にとって超難関の笈ヶ岳を登り、無事下山できたことは大満足。
渓谷 悪路 徒渉 岩 倒木 藪 腕力 脚力 気力 等々
私のわずかばかりの山での経験値と体力が試させられた笈ヶ岳だった。
三百名山301座に近づく大きな一歩。
まだ秒読みではないが、後14座となった。
ふるちゃん