2023年07月29日

焼岳 奥穂様顔を出してと待つが

2023年(令和5年)7月27日(木)

焼岳 奥穂様顔を出してと待つが




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垂直に噴煙上げる焼岳北峰


春の残雪時か秋の紅葉を目当てに登り、炎天下の中は初めて。
駐車場は思っていた以上に混み合い満車状態に驚く。
時間的にも早いのに、ほとんどの方が出発していた。
青空が広がり、登り始めた頃の山頂は絶景が広がっていたのだろう。

笹がきれいに刈られた登山道。
登り始めの急斜面も濡れているが滑らない。
リンドウ平まではコメツガなどの樹林帯の下を歩き快適そのものだった。
目の前に焼岳南峰・北峰の双耳峰が噴煙を上げて異様な姿を現わす。

笹原の先に乗鞍岳・十石山


下掘沢からは目の前に焼岳、振り返ると奥穂高岳・吊り尾根・前穂高岳の稜線が見られた。
シルエットのごとく霞沢岳が堂々とした姿を現わす。
笹原の緑も美しく南峰の稜線肩には乗鞍岳・十石山の姿が。

樹林帯を抜け日射しが強く感じられる火口縁への登り。
それでも爽やかな風が吹き気持ちいい。
ただ北峰の噴煙が垂直に昇るのが見られ山頂付近は風もないのだろうかと登り続けた。

水面に映る火口縁


順調に火口縁に着く。
火口湖の水面が穏やかで岩稜帯が映る姿は初めて見たような気がする。
その先には雲が今にもかかりそうな笠ヶ岳の三角錐が美しい。
音を立て噴煙が上り硫黄の匂いが多少する。
見上げると北峰山頂に登っている方を眺めることができた。

最後岩場を横切り急登して山頂にたどり着く。
岩場の急峻なところが足場も良くなり登りやすくなっていた。
硫黄の匂いが漂いできるだけ避けるように一気に山頂へと出た。
賑わう山頂、新たな山頂表示も設置されていた。

2444m山頂 槍は見えるが奥穂は隠れる


下掘沢からは見えていた奥穂から吊り尾根が雲の中だ。
遠く槍ヶ岳、そして西穂高岳・前穂高岳は眺められるのだが。
現われそうで姿を見せない奥穂高岳だった。
結局山頂で40分ほど待ってみたが姿を現わさない奥穂だった。
ここ数日、北アルプスに雲のかかり始めるのが早いような気がする。

笠ヶ岳 西鎌尾根 さて見えている山は?


気になったのは西鎌尾根の先に見えた2つの白っぽい山
笠ヶ岳の稜線から、双六岳は分かり、その先に三俣蓮華、黒部五郎岳、あるいは鷲羽岳だろうか。
山の形・方向からすると、黒部五郎と鷲羽岳が重なり、野口五郎岳の優しい稜線ではないかと判断してみたが断定はできない。

奥穂高岳の出現を待ちながら山頂でのんびりできた。
もう少し早めに山頂に着いていればとの思いもあったが、つい時間を忘れ滞在した。
下山したのは、それでも午前中というのが焼岳の気楽なところか。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山

2023年07月26日

雨飾山 絶景に一歩及ばず

2023年(令和5年)7月24日(月)

雨飾山 絶景に一歩及ばず




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オオバギボウシと女神の横顔


前夜からの雨で登山道は泥濘が多く、石や木の根が滑る。
一歩一歩慎重に登るが、荒菅沢からの急登にペースダウン。
下りも荒菅沢への半分下は木陰で涼しいが乾ききらない登山道に苦しむ。
荒菅沢の冷水で顔を洗い、一息入れ下山に余裕が持てた。

マルバダケブキと山頂方面


花は見事!
麓では紫色のあじさいが向かい入れてくれた。
良く見られた花はオオバギボウシ、シモツケソウそしてクガイソウか。
マルバダケブキが鮮やかな黄色の花を雨飾山にアクセントを付けてもいた。
金山への分岐付近、山頂のお花畑も白・紫・黄色など華やかだった。

花と共に女神の横顔をきれいに撮りたい。
と思っていたが花に彩られた女神は残念ながら撮れなかった。
できればシモツケソウと、オオバギボウシと共に女神の横顔のツーショットを試みたが思うようにはならない。
ガスがかかる女神、花も枯れ始めていたり、その他の葉に遮られたりと。

山頂のお花畑・クガイソウやシモツケソウなど


展望は山頂へもう1時間ほど早く着けば最高だったか。
見晴らしが良いですよと言ってくれた方は荒菅沢からの登りですれ違った。
ところが女神の横顔を歩いている頃から雲が湧き出てきた。
山頂に着くと一瞬雲が流れるときはあるものの北アルプス、頸城の山々は展望することができなかった。

荒菅沢


今回で11回目の雨飾山になった。
職場の仲間と初めて大網より細尾根を登る。今日と同じようにガスがかかるがお花畑に感動!私の「山へ」のきっかけともなっている。
この春亡くなられた山スキーの師匠に同行し、雪面を竹棒で滑る。
P2へスキーで登り滑走、荒菅沢を滑り下りたという思い出もある。

今はできそうにないハードなことに驚く雨飾山の体験。
11回目ということで少し振り返ってみた。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 06:00Comments(0)三百名山

2023年07月25日

笹尾山 関ヶ原 石田三成陣地

2023年(令和5年)7月22日(土)

笹尾山 関ヶ原 石田三成陣地




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関ヶ原を一望する笹尾山・石田三成陣地


伊吹山下山後、関ヶ原古戦場へ
大河「どうする家康」を見ているのもあり、天下分け目の戦地に。
「関ヶ原決戦地」表示が伊吹山ドライブウェイから下ってきて一般道に出るとすぐに目に入った。

馬防柵・笹尾山麓


決戦地の近くには、豊臣側の総大将、石田三成の陣地が。
防御の柵、「竹矢来・馬防柵」が復元され、一瞬戦国の世に入り込んだようだ。
その馬防柵から階段を登ると笹尾山、そして石田三成が陣を取った場所となる。

笹尾山


南西にある北国街道が軍事上重要な場所で、笹尾山山頂に布陣したという。
笹尾山頂上からは関ヶ原を一望し、決戦の場は眼下に広がり絶好の陣地と思えた。
豊臣軍は徳川軍に敗北するのだが、四方八方に陣を取る各武将がどのような思いで戦いに望んだのか。

石田三成は笹尾山から敗走し伊吹山で捉えられたという。
伊吹山に登った後、歴史上重要な笹尾山を巡り関ヶ原の戦いをただ天下分け目の決戦でなく、地理的な見方が少しついた気がした。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 09:14Comments(0)三百名山以外・里山

2023年07月23日

伊吹山 35年ぶり

2023年(令和5年)7月22日(土)

伊吹山 35年ぶり




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薬草ソフトクリーム・よもぎソフトクリーム


京都からの帰りどこか登ってこようと伊吹山へ
他の山、候補はいくつかあったが高温続きの低山は避けて、比較的標高のある涼しい山へと考えた。

そこで35年ぶりに伊吹山へと京都からの帰りに登ってきた。
1988年(昭和63年)の10月、3合目から往復している。

ヤナギラン


当時の記録から
「現在は廃墟となっている伊吹高原ホテル前から登り始めている。
六合目からは関ヶ原の戦場を眼下にする。
他に登山者はなく独り占めの絶景。
青空の広がる中、山頂へと着く。
立山方面が望め、山頂でも自分だけの静かな一時を過ごす。
車でも登れるだけあってお店がいくつか見られたのを覚えている。
きっと観光客などで賑わう山頂も朝早く静かだった。」
ということで朝の静かな7時頃に山頂に立つている。

今回は伊吹山ドライブウェイ(全長17km)で1260mのスカイテラス駐車場まで一気に車で上る。
土曜日だがまだ空いている方とのことで駐車は問題なくできた。
ただ気軽に登ることのできる山だけに賑わっている。

伊吹山へ


時計反対回りに西登山道コース方面へと登り始める
花が目当ての人が多いのか、写真に納めるために立ち止まる人に合わせ登りはゆっくりになる。
慌てることもないので、景色・花を眺めのんびり登るのも良い。

シモツケソウ、ヤマガラシ、薊そしてイブキトラノウ、イブキジャコウソウと伊吹山の名前の付いた植物が見られた。
眼下にはうっすら琵琶湖と長浜の街並みが望むことができた。

日本武尊の像 


山頂は日本武尊像があり、売店が立ち並んでいる。
前回も、伊吹山の荒ぶる神を退治したと言われる日本武尊の像と共に売店が建ち並ぶ山頂に驚いたのを覚えている。
賑わう日本武尊の像の周りからすると三角点には誰もいない静かな山頂だった。

伊吹山1377m山頂


下山は下り専用の東登山道コースへ
足下は滑る石がゴツゴツとあるが慎重に下れば問題なかった。
登山道脇の深い崖が印象的だが、辺りに白い大きな石灰岩が至る所に見られた。

大きい石灰石が見られる


ぐるっと回り無事下山。
スカイテラスでは薬草ソフトクリームとよもぎソフトクリームをいただく。
古くから薬草の産地で知られ、なんと280種の薬草が確認されている。
織田信長は薬草園を拓き、牧野富太郎も採集を何度もしていると言う。
心地よい風と薬草、よもぎの風味に癒やされた山行となった。


ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:04Comments(1)三百名山

2023年07月18日

唐松岳 絶景に人・人・人!!

2023年(令和5年)7月17日(月・海の日)

唐松岳 絶景に人・人・人!!




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シナノキンバイと唐松岳・不帰


3連休の最終日、混み合うだろうとは思いながら黒菱へ。
満車の表示が麓に提示されてはいたが、正に6時なのにほぼ満車状態で今まで入ったこともない場所へと誘導され何とか止められた。

黒菱のリフトもすでに動いていたので、急坂のコンクリートの登り下り、足の状態も考え往復券を購入(1000円)。
八方池山荘へのリフト運行開始は7時からとのことで、登りも下りも歩くと決めた。
青空に白馬三山がくっきりと姿を現わしたのに元気づけられ登る。

シモツケソウと白馬三山


梅雨が明けたかのような空模様に展望は最高だった。
時々雲がかかるときもあったが山の迫力を増してくれた。
そして花々が山を彩り、眺めを楽しませてくれた。

八方池からは少し波立ち鏡とは行かなかったが逆さ白馬三山が良い。
ヤナギラン、クルマユリ、タテヤマリンドウなども池近くで見られた。
ウエディングドレスの花まで特別出場と華やかだった。

八方池


扇雪渓付近ではナナカマドの花が見頃。
丸山近辺ではシモツケソウ、チングルマ、イワカガミなどのお花畑が広がる。
唐松山荘への岩場の稜線からはミヤマキンバイを通して唐松岳の山頂が。
山荘付近にはコマクサが見られ、五竜岳、剱岳などとツーショットを撮ることができた。

展望はと言うと、花と共に最高の山並みが待っていた。
八方池山荘付近からは雲海に浮かぶ頸城の山々や高妻山のシルエット。
鹿島槍ヶ岳、五竜岳が登るにつれ迫力を増し見られた。
殊に五竜岳は唐松岳と向かい合う堂々とした山容を誇っていた。

コマクサと五竜岳


立山・剱岳の岩のゴツゴツしたスカイラインは見ていて飽きない。
さらに薬師岳までの稜線もきれいに伸びていた。
富山湾もうっすらだが遠く山並みの先に見られた。

もちろん白馬三山・不帰が一番の眺めとなる。
登りから見る不帰のすごみ、唐松岳から白馬への稜線の険しさはぞっくとするものがある。
そして白馬三山はどこから見ても美しく聳え存在感がある。

賑わう唐松岳2696m山頂


この最高の眺望を目指し人・人・人で驚くしかなかった。
山頂は人の波、丸山、扇雪渓など休憩地も大賑わい。
山荘への最後の稜線上は渋滞で通過に時間がかかるほどだった。
暑さも吹き飛ばす絶景が広がっていたので最高、そして人気の山だった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 10:00Comments(0)三百名山

2023年07月13日

霧ヶ峰 八島より車山・鷲ヶ峰 第五園地経由

2023年(令和5年)7月11日(火)

霧ヶ峰 八島より車山・鷲ヶ峰 第五園地経由




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八島湿原に咲く


目当てはニッコウキスゲ。
八島湿原で早速ニッコウキスゲが咲く姿が見られた。
手に取ることができる場所から見られ、キリッとした黄色の花びらが太陽に向かって叫ぶようだった。
車山肩辺りの群落地でのニッコウキスゲが期待できる。

車山肩のニッコウキスゲはと言うと。
思っていたより群落はまばらで、昨年同時期に比べこれからか。
防獣の電気柵と人を近づけないロープで厳重に保護されているためアップのニッコウキスゲの撮影は難しい。
大きな望遠レンズを抱えたカメラマンなど大賑わいだった。

車山肩の群生地


霧ヶ峰一帯ではたくさんの花が見られた。
ヨツバヒヨドリ、アヤメ、ハクサンフウロウ、イブキトラノウ等々。
コバイケイソウは終盤だが、まだ青空の下真っ白な花が印象的だった。
ウツボグサの仲間だろうが、小さな紫色の花が北の耳付近の登山道に可愛く咲いているのが良かった。



今回初めて沢渡から第五園地方面へ向かい歩いてみた。
笹原が道を塞ぐ、すでに無い山荘の看板が寂しい。
朝露でパンツがびしょ濡れ状態になる。
歩く人が少ないだろう、苔むす大きな岩が点在する樹林帯はひんやり霧ヶ峰とは思われない。
笹をかき分け最後の急登をするとパッと広がる笹原へと出た。

第五園地からヨツバヒヨドリと八島湿原・鷲ヶ峰


霧ヶ峰の素晴らしい展望地のひとつ第五園地になる。
笹原の緑の丘陵が広がるり強清水、グライダー滑走路が目の前に。
見上げると車山の山頂部も見られた。
そして八島湿原、歩き始めには雲のかかっていた鷲ヶ峰の展望。
ヨツバヒヨドリ、ヒヨドリバナの群生地、コバイケイソウは枯れ始めていたのが最盛期には最高の花園ではないかと思われた。

どこから見ても車山周辺の蝶々深山、南の耳、北の耳のなだらかな稜線の流れるようなフォルムには魅せられる。
車山からの展望は雲のかかる八ヶ岳は残念だったが、移動するごとに変化する霧ヶ峰の眺めには飽きない。
車山からは遠くの山々は見ることができなかったが。

ゼブラ山から北の耳・南の耳


鷲ヶ峰へ最後に登る。
南の耳、北の耳そしてゼブラ山を経由して八島湿原へ。
ニッコウキスゲを周りに見ながら登り始める。
稜線に出ると今までいた車山方面、八島湿原の緑の絶景が広がる。

鷲ヶ峰より八島湿原・車山そして蓼科山も


鷲ヶ峰山頂。
眼下に諏訪湖が見られ、目をこらし遠くうっすら見られる山々を確認してみた。
浅間山、菅平 荒船山まで。
南アルプスも甲斐駒、仙丈ヶ岳そして北岳まで見えている。
北アルプス方面も爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が確認できた。
そして雲に隠れていた蓼科山はくっきりと、八ヶ岳北横岳付近の山並み、
一番南の編笠山が見られるようになっていた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 09:22Comments(0)三百名山

2023年07月08日

爺ヶ岳 コマクサ・ハロに魅せられる

2023年(令和5年)7月7日(金)

爺ヶ岳 コマクサ・ハロに魅せられる




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日暈・ハロ 爺ヶ岳南峰


昨年も7月7日に爺ヶ岳に登っている。
ということで正確に1年ぶりの爺ヶ岳となった。
梅雨の晴れ間が続き、明日からは雨降り日が続くとの予報が出ている。

朝早いのだが蒸し暑さを感じる登り始め。
早速迎えてくれたのニッコウキスゲ。
そして若葉の初々しいシャクナゲたちだった。

天気は最高で、登るにつれ蒸し暑さも解消される。
淡々と高度を稼ぐ歩きやすい道からは種池山荘から岩小屋沢岳への稜線が美しい。
唯一残っていた沢の雪渓も歩きやすく整備され、近くにはゴゼンタチバナやカラマツソウなどが良く見られた。

シナノキンバイと蓮華岳・針ノ木岳 山荘付近から


種池山荘手前のお花畑はシナノキンバイが中心でイワカガミ、チングルマ、ツガザクラが咲き誇っていた。
そしてこれから開花するコバイケイソウの葉が密集していて全開花したときの白の群生の様子を想像させてくれた。

山荘から登り始め、振り返ると立山・剱の迫力ある姿が印象的。
蓮華岳・針ノ木岳が霞む槍ヶ岳や薬師岳を背景にくっきりと姿を見せる。
正に目の前に立ちはだかるのは鹿島槍ヶ岳の雄大な姿。

ミヤマキンバイと鹿島槍ヶ岳


登山道脇にはコマクサがちょうど咲き始めで美しい姿を現わしていた。
ここまで端正な姿の女王様はなかなか目にすることができないのでは。
ミヤマキンバイ、タカネスミレの黄色い花もアルプスの山々に良く似合っていた。

中峰で360度の展望を味わい、南峰へと戻る。
何故か賑わう南峰には次から次へと登山者が現われ賑やかだった。

コマクサと立山・剱


そして驚いたのはハロの出現だ。
ちょうど山頂にいる間、ほぼ真上に太陽が来ていてその周りにきれいなハロが出ていたのだ。
白虹、少し色も付いていたように見えた。
真上に大きく出ていたので欠けてしまうハロしか撮れなかったのが残念だった。
山荘に下るうちに姿を消していた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 12:00Comments(0)三百名山

2023年07月05日

守屋山 箕輪口から東峰へも

2023年(令和5年)7月4日(火)

守屋山 箕輪口から東峰へも




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守屋山山頂 蓼科山・八ヶ岳の峰々 


昨年、まだ雪のある登山道を片倉口から長靴で登って以来になる。
片倉口からさらに林道を進むと松尾峠、少し下ると箕輪口の駐車場がある。
松尾峠にも登山口があり、かつて歩いた。

箕輪口から登るのは初めてになる。
木段で尾根に登ると整備された快適な道が続く。
茸山の境界線に青いネットが張られその脇を登る。

片倉口からの道と合流すると「息切坂」「八ッ株」の休憩地が続く。
ちょうど中間地点付近には木漏れ日浴びるベンチがある。
心地よい風が吹き絶好の休憩地点だった。

木漏れ日のベンチ



男坂と女坂・日向尾根に分かれる道を男坂へと登ると山頂が近い。
下山時に日向尾根を下るが、途中には新しいベンチが置かれていた。
休むこともなく下り登れるところだが至れり尽くせり整備されている。

甲斐駒・北岳・仙丈ヶ岳


山頂は静かで360度の大展望が待っていた。
北アルプス、中央アルプス、南アルプス、そして八ヶ岳が見られる。
北アルプスの槍・穂高から続く後立山の山並み。
中央アルプスは宝剣岳そして空木岳、主峰木曽駒ヶ岳。
北岳を中心に甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳が迫り、塩見岳・赤石・聖岳の南アルプスの峰々が続く。
蓼科山から八ヶ岳の峰々が迫力を持って聳える。
眼下には諏訪湖の水面、その先には霧ヶ峰・美ヶ原のゆったりとした山容が広がる。

諏訪湖・美ヶ原・霧ヶ峰の展望


東峰へはなだらかな稜線を進む。
東峰からはさらに迫力を増す八ヶ岳の展望を楽しんだ。
目の前に甲斐駒ヶ岳・北岳・仙丈ヶ岳も大きく見え、守屋山自体が南アルプスの最北端に当たるという。

歩きやすい快適な登山道。
そして下界の暑さを忘れさせてくれる清々しい風。
展望最高の守屋山だった。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山以外・里山

2023年07月03日

蝶ヶ岳 梅雨の晴れ間に三股より往復

2023年(令和5年)7月2日(日)

蝶ヶ岳 梅雨の晴れ間に三股より往復




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蝶のティラノサウルス


梅雨の晴れ間
昨日の大雨が気になり、もしかすると林道が通れない、あるいは登山道通行不可かとの思いを持ちながら出発。
大雨の影響で土砂が道に流れ出ているところもあった。

が、驚いた!
なんと駐車場は満車状態!ほぼ県外車。
下の駐車場に止まっていた車も多かったが、三股駐車場の山側に止める。
どんどん歩き始める方が見られる三股。

次に心配しいたのは蝶ヶ岳への道が増水で迂回路になるのではないか。
ところが沢の水の濁りもなく問題なし。
力水あたりの道が沢状態になっているのではないかと思いきや、全く水の流れがない。
力水には太い管が設置され整備さてもいた。

「ゴジラのような木」が梯子を登り切ると現われる。
登る度に表情の変わるティラノサウルスだが、迫力が無くなり、お疲れ気味に見えた。
個人的にティラノサウルスと呼んできたのだが、できるだけ長生きしてほしいものだ。
まめうち平にもマメンチと呼ぶ愛らしい表情の倒木がある。

オサバグサ


登山道脇にはオサバグサが見られる。
白い小さな花、下向きに可憐に咲く姿がいい。
この時期、一番多く咲いているのではないか。

蝶沢には唯一雪渓が残されていた。
沢に覆い被さる雪のブリッジ。
今日は注意深く渡れば問題ない状態だったが、そろそろ溶けて落下しそうな感じもする。
どう沢を渡るように道が変化していくのか興味はある。

岩の多い道、木段の続く急登をするとお花畑になる。
目を引いたのは紫色のサクラソウ?だろう花。
ちょうど見頃でシナノキンバイやオオバキスミレなどの黄色い花、サンカヨウなど白い花の中で目立っていた。
期待していた山頂手前のキヌガサソウも凜々しい姿を見せてくれた。

キヌガサソウ


サクラソウ?


山頂は大賑わい。
山頂から小屋にかけての稜線には槍から穂高への稜線を楽しむ人。
日射しはあるが気にならず、岩に腰掛けひととき過ごした。
ミヤマキンバイが稜線に咲き、槍・穂高とのツーショットが撮れた。

穂高・槍の稜線 ミヤマキンバイ


その他、御嶽・乗鞍そして焼岳の火山のスリーショットも。
遠くには八ヶ岳、南アルプスそして富士山がうっすらと眺められた。
常念岳は迫力ある姿を見せていた。

梅雨の晴れ間に期待したとおりの蝶ヶ岳だった。
花も良く咲き、歩きを飽きさせない。
34度を超える下界の方から気持ちよさそう、羨ましいとのメールも来た。
清々しい蝶ヶ岳を堪能できた。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 18:00Comments(0)三百名山以外・里山