2016年10月30日
常念岳へ 青空に槍穂高のスカイライン!
2016(平成28年)10月26日(水)
常念岳へ
「常念へ 青い空には 槍穂高」
常念山頂に安曇野産のシナノスイート

常念より槍ヶ岳

常念より穂高岳

常念小屋と横通岳

落ち葉を踏みしめながら登る。
すでに紅葉の時期は終わり静かな山だった。
古池も登山道の脇にやわらかな木漏れ日を映していた。

今年の台風の影響か倒木が目だった。
登山道に倒れた木々を
乗り越えたり、くぐったり、そして回り込み進む。
笠原付近からは今まで気づかなかったのか?
西に広がる谷間の遠くに、
稜線が平らで、
その先ががくんと落ち込むスカイラインがくっきりと見えた。
どう見ても荒船山。
新たな発見をしたようで?うれしくなった。

ラストウォターからの急登を登り終え、
常念乗越に出た途端
目の前に槍の稜線が飛び込んでくる。
いつもながらこの感動は最高だ。
常念岳に登る醍醐味がこの稜線に出ると見える景色だ。
常念小屋の赤い屋根の上にそびえる槍の姿もうれしくなる絶景だ。

今日は殊に快晴!
苦しい岩場の山頂までの登りを終えると
360度の展望が待つ。
穂高もしっかりと顔を出し、
槍まで続く稜線が青のキャンパスに険しいスカイラインを描く。

横通岳から大天井、その先の燕岳。
背景には針ノ木岳、蓮華岳が聳え、
さらに立山・劔岳のごつごつした山並が見渡せる。

鷲羽岳から水晶岳にかけての奥深い北アルプスの稜線も
手に取るように見渡せる。
さらにその奥には薬師岳、読売新道の赤牛岳も眺望できる。

その他
富士山、八ヶ岳、南アルプス
特に富士山の横に仙丈ヶ岳の肩から北岳が並ぶように見える。
快晴の一日
常念岳からの素晴らしい眺めに感激!
苦しい登りもあるが
それを忘れさせてくれる常念岳に
今日も感謝だった。
そして幸せをもらった。
今日で22回目の常念山行になった。
田淵行男さんが「一山百楽」という言葉を残している。
田淵さんは206回常念に登り
素晴らしい写真・絵・言葉を残している。
私にできることは登ることだけだが、
それでも登るたびに何らかの感動を得られるのが
常念岳だ。
ふるちゃん
常念岳へ
「常念へ 青い空には 槍穂高」
常念山頂に安曇野産のシナノスイート
常念より槍ヶ岳
常念より穂高岳
常念小屋と横通岳
落ち葉を踏みしめながら登る。
すでに紅葉の時期は終わり静かな山だった。
古池も登山道の脇にやわらかな木漏れ日を映していた。
今年の台風の影響か倒木が目だった。
登山道に倒れた木々を
乗り越えたり、くぐったり、そして回り込み進む。
笠原付近からは今まで気づかなかったのか?
西に広がる谷間の遠くに、
稜線が平らで、
その先ががくんと落ち込むスカイラインがくっきりと見えた。
どう見ても荒船山。
新たな発見をしたようで?うれしくなった。
ラストウォターからの急登を登り終え、
常念乗越に出た途端
目の前に槍の稜線が飛び込んでくる。
いつもながらこの感動は最高だ。
常念岳に登る醍醐味がこの稜線に出ると見える景色だ。
常念小屋の赤い屋根の上にそびえる槍の姿もうれしくなる絶景だ。
今日は殊に快晴!
苦しい岩場の山頂までの登りを終えると
360度の展望が待つ。
穂高もしっかりと顔を出し、
槍まで続く稜線が青のキャンパスに険しいスカイラインを描く。
横通岳から大天井、その先の燕岳。
背景には針ノ木岳、蓮華岳が聳え、
さらに立山・劔岳のごつごつした山並が見渡せる。
鷲羽岳から水晶岳にかけての奥深い北アルプスの稜線も
手に取るように見渡せる。
さらにその奥には薬師岳、読売新道の赤牛岳も眺望できる。
その他
富士山、八ヶ岳、南アルプス
特に富士山の横に仙丈ヶ岳の肩から北岳が並ぶように見える。
快晴の一日
常念岳からの素晴らしい眺めに感激!
苦しい登りもあるが
それを忘れさせてくれる常念岳に
今日も感謝だった。
そして幸せをもらった。
今日で22回目の常念山行になった。
田淵行男さんが「一山百楽」という言葉を残している。
田淵さんは206回常念に登り
素晴らしい写真・絵・言葉を残している。
私にできることは登ることだけだが、
それでも登るたびに何らかの感動を得られるのが
常念岳だ。
ふるちゃん
2016年10月27日
武甲山へ 二面性
2016(平成28年)10月24日(月)
武甲山へ
「二面持つ 御嶽にセメン 武甲山」
石灰石が掘られ、形を変えている山。
山頂部分が露出した石灰岩で白い山。
山の中でも見た目が異質でどんな山なのか興味を引く。
登山口に向かう途中で休んだ道の駅からも
逆光ではあるが山頂上部が削られ白くなっている武甲山、
その大きな山容が見て取れた。

登山口までの最後の道も大きなコンクリート会社が
いくつも並び白い粉煙が舞うのだった。
工場の中のような道を進むと鳥居のある生川登山口へ導かれる。
工場地帯とは打って変わって静かで落ち着きある登山口だ。
武甲山への出発地点は一丁目。
その一丁目、狛犬が4頭いる鳥居になる。

沢沿いを進むと
秩父イワナの養魚場があり、この沢が清流の証でもある。
清流の流れの中には長瀞で見られるような変成岩が多く
石灰岩は見られないのだった。
御嶽神社の表参道が登山道となり、道標として丁目の石塔が立つ。
五十二丁目が山頂にある御嶽神社になっている。
七面山は敬慎院が五十丁目となっていた。
五十二というのは半端な数で
到着かと思えば、まだあったというつらい数字でもある。
不動滝が最後の水場になるのだが、神聖な趣が漂う場でもある。

山頂のトイレの水としても使われ、
昔そして現在、有効に使われている大切な清水に違いない。
トイレ用水ボトルを持ち上げてくれと書いてあったが、
大きなボトル過ぎて、ちょいと力ない我々には無理だった。
500mⅬだったらと思うのだが… 流れないか!
辺りは鬱蒼とした樹林が続き、中でも杉林が立派だった。
とくに大杉広場辺りには大杉始め何本もの太い杉が見られた。
こんなに木々が生い茂る山というのも登ってみないと分からないものだ。

山頂には御嶽神社の本殿があり、
平安の時代から崇められ、様々な行事が催されてきたという。
伝統と歴史ある神社が山頂にあることも始めて知った。

北側の石灰岩が掘りだされる変形しつつある山、武甲山。
高度経済成長を支えてきた山としてなくてはならない存在であった。
今でもその資源・石灰岩は秩父の産業・経済を支えている。
山頂から手前石灰岩
ダンプカーが作業している
その先、秩父・横瀬の街並み

S字の荒川が見える

それに反し南側は、鬱蒼とした森になり、
古くから祀られた御嶽神社を中心に
秩父の方に信仰されてきた神聖な場所になっている。
大持山・小持山
シラジクボ(大持山・小持山との鞍部)を下ると
持山寺跡があり、
徳川家光弟にまつわる恐ろ恐ろしい伝説が残る。
武甲山には歴史があり、伝説も残るのだった。


石灰岩を掘り出す変形した山としかとらえていなかっただけに、
今回の山行で全く違う武甲山の顔を見ることができた。
今も石灰石が削られ続ける武甲山。
これから先、北側半分無くなってしまうのか?
どうなるのか心配もあるが
武甲山の持つ、二面性を見つけられたように思う。
ふるちゃん
武甲山へ
「二面持つ 御嶽にセメン 武甲山」
石灰石が掘られ、形を変えている山。
山頂部分が露出した石灰岩で白い山。
山の中でも見た目が異質でどんな山なのか興味を引く。
登山口に向かう途中で休んだ道の駅からも
逆光ではあるが山頂上部が削られ白くなっている武甲山、
その大きな山容が見て取れた。
登山口までの最後の道も大きなコンクリート会社が
いくつも並び白い粉煙が舞うのだった。
工場の中のような道を進むと鳥居のある生川登山口へ導かれる。
工場地帯とは打って変わって静かで落ち着きある登山口だ。
武甲山への出発地点は一丁目。
その一丁目、狛犬が4頭いる鳥居になる。
沢沿いを進むと
秩父イワナの養魚場があり、この沢が清流の証でもある。
清流の流れの中には長瀞で見られるような変成岩が多く
石灰岩は見られないのだった。
御嶽神社の表参道が登山道となり、道標として丁目の石塔が立つ。
五十二丁目が山頂にある御嶽神社になっている。
七面山は敬慎院が五十丁目となっていた。
五十二というのは半端な数で
到着かと思えば、まだあったというつらい数字でもある。
不動滝が最後の水場になるのだが、神聖な趣が漂う場でもある。
山頂のトイレの水としても使われ、
昔そして現在、有効に使われている大切な清水に違いない。
トイレ用水ボトルを持ち上げてくれと書いてあったが、
大きなボトル過ぎて、ちょいと力ない我々には無理だった。
500mⅬだったらと思うのだが… 流れないか!
辺りは鬱蒼とした樹林が続き、中でも杉林が立派だった。
とくに大杉広場辺りには大杉始め何本もの太い杉が見られた。
こんなに木々が生い茂る山というのも登ってみないと分からないものだ。
山頂には御嶽神社の本殿があり、
平安の時代から崇められ、様々な行事が催されてきたという。
伝統と歴史ある神社が山頂にあることも始めて知った。
北側の石灰岩が掘りだされる変形しつつある山、武甲山。
高度経済成長を支えてきた山としてなくてはならない存在であった。
今でもその資源・石灰岩は秩父の産業・経済を支えている。
山頂から手前石灰岩
ダンプカーが作業している
その先、秩父・横瀬の街並み
S字の荒川が見える
それに反し南側は、鬱蒼とした森になり、
古くから祀られた御嶽神社を中心に
秩父の方に信仰されてきた神聖な場所になっている。
大持山・小持山
シラジクボ(大持山・小持山との鞍部)を下ると
持山寺跡があり、
徳川家光弟にまつわる恐ろ恐ろしい伝説が残る。
武甲山には歴史があり、伝説も残るのだった。
石灰岩を掘り出す変形した山としかとらえていなかっただけに、
今回の山行で全く違う武甲山の顔を見ることができた。
今も石灰石が削られ続ける武甲山。
これから先、北側半分無くなってしまうのか?
どうなるのか心配もあるが
武甲山の持つ、二面性を見つけられたように思う。
ふるちゃん
2016年10月25日
十石山へ きのこうどん!紅葉・絶景!
2016(平成28年)10月22日(土)
十石山へ
「紅葉に きのこうどんを 十石山」
きのこうどん!

「きのこうどん」を食べに十石山へ行くことになった。
荒川・赤石に行ったときの仲間に、
十石山の絶景と小屋のすばらしさを話したところ、
是非秋に行こうということになり今回の計画に乗った。
白骨温泉から登山道に入る。
白骨温泉付近の紅葉は真っ盛り!
登山道に入ったばかりの山中も紅葉が始まっていた。

朝ということで紅葉を楽しむのは下山だろうとは思い、
高度差約1000mの十石山山頂へ
ダケカンバ、シラビソの樹林帯の中をゆったりと高度を上げていく。
高度を上げると木々の間に
霞沢そして前穂高から奥穂への吊り尾根の稜線が見えてくる。

森林限界を過ぎると笹原とハイマツ
それに丈の低いナナカマドが出てくる。
視界は一気に開け、振り返ると
遠くに八ヶ岳、南アルプスそして中央アルプスの山並が見渡せる。
すると十石山の山頂は近い。
そして目の前に十石山避難小屋の建物が目に入る。

小屋の裏が山頂になっていて
絶景を求め穂高に近い展望台へとまず行く。
いきなり穂高・笠などの大きな山塊が眼前に飛び込んでくる。
我々意外に誰もいないのでつい喜びの雄たけびをあげる。

北アルプスの岩稜の美しさ。
荒々しいスカイラインの見事さ。
大きな山の壁が迫ってくるような迫力さ。
噴煙の見える焼岳が手前にあり、独特な容姿で存在を主張する。
十石からの景色は最高と言っていい。
笠ヶ岳

焼岳

振り返ると
乗鞍岳の剣ヶ峰など峰々が連なる。

乗鞍岳側に進むと十石山の最高点になる。
三角点は南のハイマツの中、乗鞍岳側にある。
三角点と安曇野産シナノスイート

今にも崩壊しそうな崖の道を通り(雪庇状態)行く。
ハイマツの枯れた幹が白く広がる場所があり、
十石山の山頂は、単調な登山道の歩みを忘れさせてくれる。

青空ではないが高曇りで遠くまで見渡せる景色は、
富士山、白山まで見ることができた。
南アルプスの甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳それに塩見・荒川・赤石など
確認することもでき感激の山頂となった。

さてこれからが本番「きのこうどん」だ。
K君の採ってきたリコボウ、アミタケなどを材料にうどんを煮込む。
だし汁もしっかり持ってきて、本格的な味。
山頂でのきのこうどん!

普段の生活では、味わいたくとも味わえない超美味となった。
この一杯、いや二杯のきのこうどん、
十石山の忘れられない思い出となった。
本来は十石山避難小屋内で「きのこうどんの会」と思っていたが、
入口、窓共に釘で締められ完全に閉鎖されていて
中に入ることができなかった。
避難小屋なのになぜ入れないのだろう?
何か理由があって締めてしまったのだろうか?
ということで小屋の中に入れないこともあることを知った。
「一山百楽」という田淵行男さんの言葉通り、
山の楽しみ方は様々だ。
下山途中は紅葉を楽しんだ。
林の中に日も差し、色とりどりに葉が美しく輝き
その黄色、赤などの色合いを写真に撮り楽しむことができた。


余談ではあるが、
K君は落ち葉を踏みしめ、走るように下山するのが好きなようで
どんどん飛ばし山を楽しんでいたという。
顔面から落ち葉の山道に突っ込み秋の味を痛く味わったようだ。
食べて、見て、感じて、試して、声出して、走って飛んで!
十石山を百楽した一日となった。
P.S.
乗鞍温泉に宿泊した翌日
三本滝、一ノ瀬園地を散策した。
迫力ある見事な滝

色鮮やかな紅葉にうっとりとした。


ふるちゃん
十石山へ
「紅葉に きのこうどんを 十石山」
きのこうどん!
「きのこうどん」を食べに十石山へ行くことになった。
荒川・赤石に行ったときの仲間に、
十石山の絶景と小屋のすばらしさを話したところ、
是非秋に行こうということになり今回の計画に乗った。
白骨温泉から登山道に入る。
白骨温泉付近の紅葉は真っ盛り!
登山道に入ったばかりの山中も紅葉が始まっていた。
朝ということで紅葉を楽しむのは下山だろうとは思い、
高度差約1000mの十石山山頂へ
ダケカンバ、シラビソの樹林帯の中をゆったりと高度を上げていく。
高度を上げると木々の間に
霞沢そして前穂高から奥穂への吊り尾根の稜線が見えてくる。
森林限界を過ぎると笹原とハイマツ
それに丈の低いナナカマドが出てくる。
視界は一気に開け、振り返ると
遠くに八ヶ岳、南アルプスそして中央アルプスの山並が見渡せる。
すると十石山の山頂は近い。
そして目の前に十石山避難小屋の建物が目に入る。
小屋の裏が山頂になっていて
絶景を求め穂高に近い展望台へとまず行く。
いきなり穂高・笠などの大きな山塊が眼前に飛び込んでくる。
我々意外に誰もいないのでつい喜びの雄たけびをあげる。
北アルプスの岩稜の美しさ。
荒々しいスカイラインの見事さ。
大きな山の壁が迫ってくるような迫力さ。
噴煙の見える焼岳が手前にあり、独特な容姿で存在を主張する。
十石からの景色は最高と言っていい。
笠ヶ岳
焼岳
振り返ると
乗鞍岳の剣ヶ峰など峰々が連なる。
乗鞍岳側に進むと十石山の最高点になる。
三角点は南のハイマツの中、乗鞍岳側にある。
三角点と安曇野産シナノスイート
今にも崩壊しそうな崖の道を通り(雪庇状態)行く。
ハイマツの枯れた幹が白く広がる場所があり、
十石山の山頂は、単調な登山道の歩みを忘れさせてくれる。
青空ではないが高曇りで遠くまで見渡せる景色は、
富士山、白山まで見ることができた。
南アルプスの甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳それに塩見・荒川・赤石など
確認することもでき感激の山頂となった。
さてこれからが本番「きのこうどん」だ。
K君の採ってきたリコボウ、アミタケなどを材料にうどんを煮込む。
だし汁もしっかり持ってきて、本格的な味。
山頂でのきのこうどん!
普段の生活では、味わいたくとも味わえない超美味となった。
この一杯、いや二杯のきのこうどん、
十石山の忘れられない思い出となった。
本来は十石山避難小屋内で「きのこうどんの会」と思っていたが、
入口、窓共に釘で締められ完全に閉鎖されていて
中に入ることができなかった。
避難小屋なのになぜ入れないのだろう?
何か理由があって締めてしまったのだろうか?
ということで小屋の中に入れないこともあることを知った。
「一山百楽」という田淵行男さんの言葉通り、
山の楽しみ方は様々だ。
下山途中は紅葉を楽しんだ。
林の中に日も差し、色とりどりに葉が美しく輝き
その黄色、赤などの色合いを写真に撮り楽しむことができた。
余談ではあるが、
K君は落ち葉を踏みしめ、走るように下山するのが好きなようで
どんどん飛ばし山を楽しんでいたという。
顔面から落ち葉の山道に突っ込み秋の味を痛く味わったようだ。
食べて、見て、感じて、試して、声出して、走って飛んで!
十石山を百楽した一日となった。
P.S.
乗鞍温泉に宿泊した翌日
三本滝、一ノ瀬園地を散策した。
迫力ある見事な滝
色鮮やかな紅葉にうっとりとした。
ふるちゃん
2016年10月20日
七面山・希望峰へ 表参道より
2016(平成28年)10月19日(水)
七面山・希望峰へ
「七面の 光と心 表道」
光が差す林 七面山手前

晴れではあるが、山に雲がかかる予報が続いている。
晴れが続くようならば、鍬崎山・毛勝山へ。
あるいは、新潟八海山とも考えていたが
南の方がより天気は良さそうとの判断から
気になっていた七面山を目指した。
早川町赤沢から羽衣の表参道登山口へ
駐車場は1台分のスペースを残しすでに満車状態だった。
そのラッキーなスペースに車を止めスタートする。
七面山は日蓮宗の聖なる山である。
信仰の山として歴史があり多くの信者が訪れる山である。
登山口には大きな鳥居がある。

日蓮宗に鳥居 七面山?
「七面大明神(しちめんだいみょうじん)は、七面天女とも呼ばれ日蓮宗系において法華経 を守護するとされる女神。七面天女は当初、日蓮宗総本山である身延山久遠寺の 守護神として信仰され、日蓮宗が広まるにつれ、法華経を守護する神として祀られる」(ウキペディアより)
神仏混交ではなく謂れのある鳥居だったのです。
鳥居をくぐり、表参道を登る。
早速、宿坊が現われる。
長い参道を行くには力水があり、杖なども用意されていた。
そんな宿坊、休憩所として4か所ほど敬慎院までにはあり、
安心して登ることができる。

登山道もよく整備されていて、
登る者、下る者、十分すれ違えるほどの道幅が確保されている。
さらに急登のところもあるが、
適当な階段が付けられ登りやすくなっている。
目安の石灯篭
五十丁目が敬慎院

さらに大きめのごろごろした石は取り除かれたところが目についた。
ちょうど熊手を持ち、参道の整備をしている方がいた。
「おはようございます。ご苦労様。」と声を掛けてくれた。
その他すれ違う方が、
「ご苦労様」をつけるのが慣例になっているようだ。
熊野の山上ヶ岳で「お参りです」と声を交わすのと同じ感じで、
信仰の山での心を通わす習わしのように思った。
敬慎院は広い境内に、立派な本殿が建つ。
ちょうど朝の勤めか、太鼓が本殿中より聞こえてきた。
乾いた太鼓の響きが長い参道の疲れに心地よいものだった。

敬慎院からは石段を登り随身門へと出る。
そこが富士遥拝所となり富士山が見えるはずだったが
雲の白いカーテンに覆いかぶされていた。
富士山から太陽が差す位置に建てられたという
敬慎院の本殿。
春分・秋分の頃はダイヤモンド富士のメッカとのことだ。
よくこの位置を、昔探し出したものだと感心する。
随身門から先、わずかばかりで七面山の山頂となる。

道は狭くなり本格的な山道となる。
サルオガセがすごい!
ここまで緑のカーテンが垂れ下がった風景を目にするのは初めてだった。

それにシラビソの林にちょうど日が差し、
その木漏れ日が放射線状に地表に差し込む美しさ。
まさに自然が織り成す奇跡の瞬間のようにも思われた。
七面山の山頂は広いが、展望はない。

安曇野産のシナノスイート

そこで七面山から先へ進んでみた。
シラビソの香りがただよい、心地よい気分にさせられた。
希望峰へはあっという間につき、
その山頂は狭いが眺めは広がっていた。

しかし天は晴れているが、雲が湧き立ち
正面に見えるだろう大無間岳など南アルプス南部の山々は
全く確認することができなかった。

希望を持ち30分ほど待つが
次から次へと雲が出て同じ状況が続き希望峰を後にした。
七面山から下山
その途中敬慎院の鐘を突かせてもらった。
ご~ん~~~と響き

霞のかかった参道が神秘的でもあり、
景色は見られなかったが貴重な体験をし、
いい思い出を残し下山することができた。

鹿も参道へ

登山口にある白糸の滝

ふるちゃん
七面山・希望峰へ
「七面の 光と心 表道」
光が差す林 七面山手前
晴れではあるが、山に雲がかかる予報が続いている。
晴れが続くようならば、鍬崎山・毛勝山へ。
あるいは、新潟八海山とも考えていたが
南の方がより天気は良さそうとの判断から
気になっていた七面山を目指した。
早川町赤沢から羽衣の表参道登山口へ
駐車場は1台分のスペースを残しすでに満車状態だった。
そのラッキーなスペースに車を止めスタートする。
七面山は日蓮宗の聖なる山である。
信仰の山として歴史があり多くの信者が訪れる山である。
登山口には大きな鳥居がある。
日蓮宗に鳥居 七面山?
「七面大明神(しちめんだいみょうじん)は、七面天女とも呼ばれ日蓮宗系において法華経 を守護するとされる女神。七面天女は当初、日蓮宗総本山である身延山久遠寺の 守護神として信仰され、日蓮宗が広まるにつれ、法華経を守護する神として祀られる」(ウキペディアより)
神仏混交ではなく謂れのある鳥居だったのです。
鳥居をくぐり、表参道を登る。
早速、宿坊が現われる。
長い参道を行くには力水があり、杖なども用意されていた。
そんな宿坊、休憩所として4か所ほど敬慎院までにはあり、
安心して登ることができる。
登山道もよく整備されていて、
登る者、下る者、十分すれ違えるほどの道幅が確保されている。
さらに急登のところもあるが、
適当な階段が付けられ登りやすくなっている。
目安の石灯篭
五十丁目が敬慎院
さらに大きめのごろごろした石は取り除かれたところが目についた。
ちょうど熊手を持ち、参道の整備をしている方がいた。
「おはようございます。ご苦労様。」と声を掛けてくれた。
その他すれ違う方が、
「ご苦労様」をつけるのが慣例になっているようだ。
熊野の山上ヶ岳で「お参りです」と声を交わすのと同じ感じで、
信仰の山での心を通わす習わしのように思った。
敬慎院は広い境内に、立派な本殿が建つ。
ちょうど朝の勤めか、太鼓が本殿中より聞こえてきた。
乾いた太鼓の響きが長い参道の疲れに心地よいものだった。
敬慎院からは石段を登り随身門へと出る。
そこが富士遥拝所となり富士山が見えるはずだったが
雲の白いカーテンに覆いかぶされていた。
富士山から太陽が差す位置に建てられたという
敬慎院の本殿。
春分・秋分の頃はダイヤモンド富士のメッカとのことだ。
よくこの位置を、昔探し出したものだと感心する。
随身門から先、わずかばかりで七面山の山頂となる。
道は狭くなり本格的な山道となる。
サルオガセがすごい!
ここまで緑のカーテンが垂れ下がった風景を目にするのは初めてだった。
それにシラビソの林にちょうど日が差し、
その木漏れ日が放射線状に地表に差し込む美しさ。
まさに自然が織り成す奇跡の瞬間のようにも思われた。
七面山の山頂は広いが、展望はない。
安曇野産のシナノスイート
そこで七面山から先へ進んでみた。
シラビソの香りがただよい、心地よい気分にさせられた。
希望峰へはあっという間につき、
その山頂は狭いが眺めは広がっていた。
しかし天は晴れているが、雲が湧き立ち
正面に見えるだろう大無間岳など南アルプス南部の山々は
全く確認することができなかった。
希望を持ち30分ほど待つが
次から次へと雲が出て同じ状況が続き希望峰を後にした。
七面山から下山
その途中敬慎院の鐘を突かせてもらった。
ご~ん~~~と響き
霞のかかった参道が神秘的でもあり、
景色は見られなかったが貴重な体験をし、
いい思い出を残し下山することができた。
鹿も参道へ
登山口にある白糸の滝
ふるちゃん
2016年10月17日
アサヨ峰・鳳凰三山・栗沢山へ 夜叉神~北沢峠早川尾根縦走
2016(平成28年)10月14日(金)~15日(土)
アサヨ峰・鳳凰三山・栗沢山へ
「鳳凰を 暗い朝より アサヨ峰」
一番の景色は朝の地蔵ヶ岳

第一目標をアサヨ峰。
初めての夜叉神から鳳凰三山を今一度登り、
早川尾根を経由してアサヨ峰、
そして北沢峠へ下る。
北沢峠からはバスを利用して出発地点の夜叉神へ戻るルートを考えた。
計画時点での葛藤は、
長いルートということ共に白鳳峠から広河原峠への道が
このヤマレコの地図で見ると点線になっていたことだ。
危険であるという情報もあり、
ルートの長さと共に危険情報は、
かなりの出発を決意するにプレッシャーとなった。
それでもほぼ地元の南アルプスをより知るためにも
北沢峠からのピストンも考えたが
早川尾根は必須だろうと計画を実行した。
プレッシャーは出発の前夜眠れなかったこと。
山に登る前に眠れないということはあまりないが、
小心者の私は
「時間・ルート・回避・ピストンもいいか・もしも危険な場所を通過できなければどうしよう・でも行こう等」床の中!
ほぼ睡眠なしで2:30分に準備をはじめ3:00に家を出た。
睡眠不足は頭がぼーっとして、正に登れるのかなと思いつつ
夜叉神の登山口へ到着した。
まだ暗かった到着時であったが、
あっという間に明るくなり6時前に歩き始めた。
夜叉神峠までは広い登山道で快適に高度を上げることができた。
寝不足で重かった頭もすっきりした感じで夜叉神峠に到着した。
峠からは北岳・間ノ岳・農鳥岳の展望があり
来てよかったと感激するしかなかった。

夜叉神峠から先はシラビソの樹林帯を登り杖立峠へ、
途中美しいシルエットの富士山が見えた。

さらに火事場跡という
南御室小屋の「宿泊予約のない場合泊められません」という
お知らせの片隅に(火事場跡)が書かれた場所を通過する。
「火事場跡」山火事の現場だったというが、
その跡は全く感じられない木々の生い茂る静かなところだった。
苺平までは登り、千頭星・甘利山への分岐となる。
苺平から30分ほどさらに登ると辻山になる。
辻山への標識はあったが古びて、
踏み跡もないような尾根を登るのだろう。
苺平からはなだらかな下りとなり南御室小屋に出る。
静かな谷あいにあり、薪がきれいに積まれ、赤い屋根が印象的だ。
ベンチに座り少し休憩する。
小屋の方が忙しそうに出入りしていた。

小屋からは一気に高度を上げていく。
ここに来て寝不足のためか、一番足が重たい感じがした。
それでも一歩一歩前に上に進んでいくしかない。
苦しい登りで、ほとんど登山者に会うことはなかったのだが
単独の女性が、ここまで来ればすごい景色が待っていますよ。
と一言伝えてくれた。
少し元気が出て一歩踏み出したとたん絶景が飛び込んできた。
白峰三山、白い花崗岩の鳳凰三山の稜線、甲府の街並み、
振り返ると富士山が雲の上に浮いているのだ。

樹林の登りで下ばかり向いていたので、
首を上げ明るい世界に飛び込んだようでもあった。
この辺りが砂払岳なのだろう。
砂払岳を少し下ると薬師小屋になる。
青木鉱泉から登った時に利用したことがある。
その時も建物は古く隙間風が入っていた。
一つのストーブに何人か集まり、たわいない会話をした思い出がある。
現在は建て替え中ということで、営業はしていない。

薬師ヶ岳へは小屋から近く、
広い砂地の広がる山頂で360度の景色を楽しんだ。
目の前には鳳凰三山最高峰の観音ヶ岳も見えている。
写真を何枚も撮りながら鳳凰三山のメインルートを楽しんだ。

観音ヶ岳の山頂に出ると
またひと味ふた味絶景が広がる。
地蔵ヶ岳のオベリスク、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳が見えてくる。
さらに高嶺はじめ早川尾根が見えてくるのだ。
今回登ることをためらい、プレッシャーになっていた稜線だ。

振り返ると富士・薬師ヶ岳

しばし観音ヶ岳からの絶景を楽しみ、
思っていた以上に早めに鳳凰小屋へと入る。
この小屋も前回ドンドコ沢を下る際に泊まりはしないが通過して、
その古く趣のある建物が忘れられずにいる。
今回は泊まることになったのだ。
鳳凰小屋に下る際オベリスク


いくつか印象に残ったことを記しておきたい。
一言で真っ暗な小屋。(変な意味ではない)
電気がついたのが5時ごろ。
夕飯を食べ終わり消灯が7時だった。
予備燈もないので真っ暗な室内なのだ。
夜の長いことこの上ないところだった。
夕飯はカレーのみ。
お代わり自由だったが泊り客が予定より多かったとのことで、
途中からおかわりは少し遠慮してほしいという。
正に私がおかわりをしようとした時だけに、
大盛りのおかわりをしようとしたが
つい「普通で」と言って、おかわり!
受取ったお皿の上には小盛のカレーがのっかっていた。
50名ほどは泊まっていただろうか。
早川尾根で北沢峠まで行くのは私だけだったようで、
朝の遅いこと、
4:00に私は起きてトイレ、出発の準備を始めた。
普通の山小屋ならば何人かはすでに起きて準備を始め、
早い人だと出発しているだろう。
全くその気配はない。
準備の間は真っ暗なのでライトの明かりを小さめにして、
布団をたたみ、リュックの準備をする。
7時に消灯、今は9時間後の朝4時過ぎ。
4:40分になり小屋の出口の戸を開ける時点でも
小屋の中で出発準備を始める人の気配がなかったのだ。
暗い地蔵ヶ岳への登り、ライトの明かりを頼りに急登を進む。
7時消灯だったが意外と短く感じた。
ということはかなり睡眠が充実していたのだろう。
体調は昨日よりいい。
今日は先が長いのでゆっくりだが高度を上げ地蔵ヶ岳に到着。

朝早く身体が固いのか、怖い岩場を登りオベリスクにタッチ。
岩場を下るときにご来光があった。
富士山、観音岳方面が赤く焼け
一瞬赤の世界が広がった。

今日進む道のりは長い。そして不安もある。
しかし行くしかないと決め、アカヌケ沢の頭から
初めての早川尾根、そして目指すアサヨ峰へ歩みを始めた。

朝一番はこの上なく美しい景色が次から次へと現れ、
来てよかったとただただ感動する自分がいた。
高嶺に登ると
目の前にはアサヨ峰、仙丈ヶ岳、白い駒ヶ岳が見え、
振り返ると地蔵ヶ岳のオベリスクと富士山が並んでいるのだ。

今回の不安そのメインイベント
白鳳峠から広河原峠への通過だ。
どれほどの危険、困難な場所が待っているのだろうか。
もし動けないようなところが出てきたら白鳳峠から下山だ。
などと思いながら白鳳峠から登り始めた。
案の定踏み跡は今までとは違い少ないのをすぐに感じた。
ある場所に来たとき、ロープが張られ通行できなくしてあるのだ。
しかしよく見ると巻き道がありピンクのマークがしっかりとされている。
その他多少の岩場などあったが通行困難な場所は一つもなく
緊張していたこともあるのかあっという間に広河原峠へと出た。
赤薙沢の頭(白鳳峠と広河原峠の間)

もうここからは早川小屋を越えアサヨ峰を目指すだけになった。
時間的にも余裕があり
ますます歩くのが楽しくなっていた。
そういえばここまで誰にも会うことがなく絶景を独り占めしている。
と思っていた無人の早川小屋でアサヨ峰方面から来た人に出会った。

出合い方がちょっとショックだったので話すこともできなかったが、
この尾根を歩く人がいたのだと安心した。
でも多くは広河原峠から下る人のようだ。
その後数名の方と出会い進むことになった。
アサヨ峰がどんどん近づき最後の登りはかなり急だった。

目標が近づいたこともあるのだが、近づくほどなかなかつかないものだ。
山頂には何人もの方がいるのが分かる。
静かな山行はここまでであったが、アサヨ峰へ着いた。

ぐるっと一周素晴らしい景色だ。
展望の山というだけあって最高だった。
今日歩いてきた地蔵ヶ岳から早川尾根も見渡せ、
その遠さ、起伏の大きさを改めて実感した。

栗沢山の先には真っ白な甲斐駒ケ岳、
間近には仙丈ヶ岳、そのカールの広がりが良く分かる。
北岳が一際高く、尖って見えるのも良い。
遠くには中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳など
名だたる山々を確認することができた。

栗沢山までは岩場の連続で思っていた以上に
危険な下りや登りがあり、
マークも少ないので見間違うところが何か所かあった。
視界のないときには通りたくない稜線ではあった。
宇多田ヒカル効果はすごい。
昨年登った時には誰もいなかった栗沢山に
わんさかと登山者が詰めかけている感じがした。
あまりの人の多さに通過してしまった。
甲斐駒ケ岳・摩利支天が目の前に聳え立つ。
この迫力は栗沢山からしか楽しめない景色だ。

最後に今日歩いてきた稜線を振り返り

北沢峠へと下った。
最初は躊躇した山行ではあったが、
素晴らしい景色、天気も最高、
プレッシャーも乗り越え充実した二日間となった。
これで三百名山また一歩前進できた。
ふるちゃん
アサヨ峰・鳳凰三山・栗沢山へ
「鳳凰を 暗い朝より アサヨ峰」
一番の景色は朝の地蔵ヶ岳
第一目標をアサヨ峰。
初めての夜叉神から鳳凰三山を今一度登り、
早川尾根を経由してアサヨ峰、
そして北沢峠へ下る。
北沢峠からはバスを利用して出発地点の夜叉神へ戻るルートを考えた。
計画時点での葛藤は、
長いルートということ共に白鳳峠から広河原峠への道が
このヤマレコの地図で見ると点線になっていたことだ。
危険であるという情報もあり、
ルートの長さと共に危険情報は、
かなりの出発を決意するにプレッシャーとなった。
それでもほぼ地元の南アルプスをより知るためにも
北沢峠からのピストンも考えたが
早川尾根は必須だろうと計画を実行した。
プレッシャーは出発の前夜眠れなかったこと。
山に登る前に眠れないということはあまりないが、
小心者の私は
「時間・ルート・回避・ピストンもいいか・もしも危険な場所を通過できなければどうしよう・でも行こう等」床の中!
ほぼ睡眠なしで2:30分に準備をはじめ3:00に家を出た。
睡眠不足は頭がぼーっとして、正に登れるのかなと思いつつ
夜叉神の登山口へ到着した。
まだ暗かった到着時であったが、
あっという間に明るくなり6時前に歩き始めた。
夜叉神峠までは広い登山道で快適に高度を上げることができた。
寝不足で重かった頭もすっきりした感じで夜叉神峠に到着した。
峠からは北岳・間ノ岳・農鳥岳の展望があり
来てよかったと感激するしかなかった。
夜叉神峠から先はシラビソの樹林帯を登り杖立峠へ、
途中美しいシルエットの富士山が見えた。
さらに火事場跡という
南御室小屋の「宿泊予約のない場合泊められません」という
お知らせの片隅に(火事場跡)が書かれた場所を通過する。
「火事場跡」山火事の現場だったというが、
その跡は全く感じられない木々の生い茂る静かなところだった。
苺平までは登り、千頭星・甘利山への分岐となる。
苺平から30分ほどさらに登ると辻山になる。
辻山への標識はあったが古びて、
踏み跡もないような尾根を登るのだろう。
苺平からはなだらかな下りとなり南御室小屋に出る。
静かな谷あいにあり、薪がきれいに積まれ、赤い屋根が印象的だ。
ベンチに座り少し休憩する。
小屋の方が忙しそうに出入りしていた。
小屋からは一気に高度を上げていく。
ここに来て寝不足のためか、一番足が重たい感じがした。
それでも一歩一歩前に上に進んでいくしかない。
苦しい登りで、ほとんど登山者に会うことはなかったのだが
単独の女性が、ここまで来ればすごい景色が待っていますよ。
と一言伝えてくれた。
少し元気が出て一歩踏み出したとたん絶景が飛び込んできた。
白峰三山、白い花崗岩の鳳凰三山の稜線、甲府の街並み、
振り返ると富士山が雲の上に浮いているのだ。
樹林の登りで下ばかり向いていたので、
首を上げ明るい世界に飛び込んだようでもあった。
この辺りが砂払岳なのだろう。
砂払岳を少し下ると薬師小屋になる。
青木鉱泉から登った時に利用したことがある。
その時も建物は古く隙間風が入っていた。
一つのストーブに何人か集まり、たわいない会話をした思い出がある。
現在は建て替え中ということで、営業はしていない。
薬師ヶ岳へは小屋から近く、
広い砂地の広がる山頂で360度の景色を楽しんだ。
目の前には鳳凰三山最高峰の観音ヶ岳も見えている。
写真を何枚も撮りながら鳳凰三山のメインルートを楽しんだ。
観音ヶ岳の山頂に出ると
またひと味ふた味絶景が広がる。
地蔵ヶ岳のオベリスク、甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳が見えてくる。
さらに高嶺はじめ早川尾根が見えてくるのだ。
今回登ることをためらい、プレッシャーになっていた稜線だ。
振り返ると富士・薬師ヶ岳
しばし観音ヶ岳からの絶景を楽しみ、
思っていた以上に早めに鳳凰小屋へと入る。
この小屋も前回ドンドコ沢を下る際に泊まりはしないが通過して、
その古く趣のある建物が忘れられずにいる。
今回は泊まることになったのだ。
鳳凰小屋に下る際オベリスク
いくつか印象に残ったことを記しておきたい。
一言で真っ暗な小屋。(変な意味ではない)
電気がついたのが5時ごろ。
夕飯を食べ終わり消灯が7時だった。
予備燈もないので真っ暗な室内なのだ。
夜の長いことこの上ないところだった。
夕飯はカレーのみ。
お代わり自由だったが泊り客が予定より多かったとのことで、
途中からおかわりは少し遠慮してほしいという。
正に私がおかわりをしようとした時だけに、
大盛りのおかわりをしようとしたが
つい「普通で」と言って、おかわり!
受取ったお皿の上には小盛のカレーがのっかっていた。
50名ほどは泊まっていただろうか。
早川尾根で北沢峠まで行くのは私だけだったようで、
朝の遅いこと、
4:00に私は起きてトイレ、出発の準備を始めた。
普通の山小屋ならば何人かはすでに起きて準備を始め、
早い人だと出発しているだろう。
全くその気配はない。
準備の間は真っ暗なのでライトの明かりを小さめにして、
布団をたたみ、リュックの準備をする。
7時に消灯、今は9時間後の朝4時過ぎ。
4:40分になり小屋の出口の戸を開ける時点でも
小屋の中で出発準備を始める人の気配がなかったのだ。
暗い地蔵ヶ岳への登り、ライトの明かりを頼りに急登を進む。
7時消灯だったが意外と短く感じた。
ということはかなり睡眠が充実していたのだろう。
体調は昨日よりいい。
今日は先が長いのでゆっくりだが高度を上げ地蔵ヶ岳に到着。
朝早く身体が固いのか、怖い岩場を登りオベリスクにタッチ。
岩場を下るときにご来光があった。
富士山、観音岳方面が赤く焼け
一瞬赤の世界が広がった。
今日進む道のりは長い。そして不安もある。
しかし行くしかないと決め、アカヌケ沢の頭から
初めての早川尾根、そして目指すアサヨ峰へ歩みを始めた。
朝一番はこの上なく美しい景色が次から次へと現れ、
来てよかったとただただ感動する自分がいた。
高嶺に登ると
目の前にはアサヨ峰、仙丈ヶ岳、白い駒ヶ岳が見え、
振り返ると地蔵ヶ岳のオベリスクと富士山が並んでいるのだ。
今回の不安そのメインイベント
白鳳峠から広河原峠への通過だ。
どれほどの危険、困難な場所が待っているのだろうか。
もし動けないようなところが出てきたら白鳳峠から下山だ。
などと思いながら白鳳峠から登り始めた。
案の定踏み跡は今までとは違い少ないのをすぐに感じた。
ある場所に来たとき、ロープが張られ通行できなくしてあるのだ。
しかしよく見ると巻き道がありピンクのマークがしっかりとされている。
その他多少の岩場などあったが通行困難な場所は一つもなく
緊張していたこともあるのかあっという間に広河原峠へと出た。
赤薙沢の頭(白鳳峠と広河原峠の間)
もうここからは早川小屋を越えアサヨ峰を目指すだけになった。
時間的にも余裕があり
ますます歩くのが楽しくなっていた。
そういえばここまで誰にも会うことがなく絶景を独り占めしている。
と思っていた無人の早川小屋でアサヨ峰方面から来た人に出会った。
出合い方がちょっとショックだったので話すこともできなかったが、
この尾根を歩く人がいたのだと安心した。
でも多くは広河原峠から下る人のようだ。
その後数名の方と出会い進むことになった。
アサヨ峰がどんどん近づき最後の登りはかなり急だった。
目標が近づいたこともあるのだが、近づくほどなかなかつかないものだ。
山頂には何人もの方がいるのが分かる。
静かな山行はここまでであったが、アサヨ峰へ着いた。
ぐるっと一周素晴らしい景色だ。
展望の山というだけあって最高だった。
今日歩いてきた地蔵ヶ岳から早川尾根も見渡せ、
その遠さ、起伏の大きさを改めて実感した。
栗沢山の先には真っ白な甲斐駒ケ岳、
間近には仙丈ヶ岳、そのカールの広がりが良く分かる。
北岳が一際高く、尖って見えるのも良い。
遠くには中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳など
名だたる山々を確認することができた。
栗沢山までは岩場の連続で思っていた以上に
危険な下りや登りがあり、
マークも少ないので見間違うところが何か所かあった。
視界のないときには通りたくない稜線ではあった。
宇多田ヒカル効果はすごい。
昨年登った時には誰もいなかった栗沢山に
わんさかと登山者が詰めかけている感じがした。
あまりの人の多さに通過してしまった。
甲斐駒ケ岳・摩利支天が目の前に聳え立つ。
この迫力は栗沢山からしか楽しめない景色だ。
最後に今日歩いてきた稜線を振り返り
北沢峠へと下った。
最初は躊躇した山行ではあったが、
素晴らしい景色、天気も最高、
プレッシャーも乗り越え充実した二日間となった。
これで三百名山また一歩前進できた。
ふるちゃん
2016年10月13日
蓼科山へ 七合目から 最高の展望!
2016(平成28年)10月12日(水)
蓼科山へ
「白樺湖 映る蓼科 石隠す」
4回目の蓼科山を目指した。
途中、白樺湖の麓から蓼科山が見えた。
車を止め湖畔より蓼科山を眺めると
緑豊かな均整の取れた姿を水面に映していた。
優しい感じの山に見える。

3回とも眺望に恵まれた思いがない雲に覆われた山だ。
天気が良いという1日、
今回こそと、絶景を求めて登った。
それに国土地理院の地図に記載されているが
登山道があいまいな前掛山の尾根登山道を
歩いてみたいとも思っていた。
まずはその登山口を探してみたが
笹におおわれているのだろうか全く手掛かりがつかめず退散。
七合目から気軽に登ろうと方向転換をした。
午後は天気が崩れて来るとの予報もあったので
あまり無理をせずに天気の良いうちに登ることが先決。
天狗の露地
ずっとシラビソの樹林帯を歩き
あまり展望のない登山道の中で唯一絶景が楽しめる。
眼下には小さな女神湖が光り、
その先に美ヶ原の平坦な山、
さらにその先には北アルプスが見渡せるのだ。

将軍平・蓼科山荘へは天狗の露地からひと登り。
ここからの山頂までの登りが大きな岩・石の急登になり
優しい山どころではなくなる。
久しぶりに登り、ここまで大変だったのかなあと思いつつ
山頂までよじ登ることができた。

山頂はもちろんほかの山では見られない
岩・石が敷き詰められた平坦だがごつごつした山頂になる。

登山道・山頂ともにごつごつした蓼科山と
白樺湖から眺めた優しい蓼科山はなかなか結びつかないものがある。
今回、山頂からの眺めは最高だった。
逆光でシルエットになってしまうが八ヶ岳、

その右手には、南アルプス・中央アルプスと続く。

そして光を浴びて御嶽山・乗鞍岳、
続いて北アルプス 穂高・槍、鹿島槍から白馬まで、
さらに遠くには妙高はじめ頸城の山々。

手前には白樺湖を眼下に見て
霧ヶ峰 車山などのなだらかな美しい山が広がり
美ヶ原までの稜線が見て取れた。

さらに北に目をやると
浅間山・四阿山などの群馬県境の山々が美しかった。
群馬県側の山は谷川、榛名・赤城などの山々なのだろうか。
ごつごつとした山容が美しく雲海に浮いて見えた。
蓼科山は短時間で比較的気軽に登れる
360度展望が効く山のひとつだ。
今回素晴らしい景色を楽しむことができ、
蓼科山の麓から見た優しい姿とともに
最高の展望を味わうことのできる山として再認識した。
ふるちゃん
蓼科山へ
「白樺湖 映る蓼科 石隠す」
4回目の蓼科山を目指した。
途中、白樺湖の麓から蓼科山が見えた。
車を止め湖畔より蓼科山を眺めると
緑豊かな均整の取れた姿を水面に映していた。
優しい感じの山に見える。
3回とも眺望に恵まれた思いがない雲に覆われた山だ。
天気が良いという1日、
今回こそと、絶景を求めて登った。
それに国土地理院の地図に記載されているが
登山道があいまいな前掛山の尾根登山道を
歩いてみたいとも思っていた。
まずはその登山口を探してみたが
笹におおわれているのだろうか全く手掛かりがつかめず退散。
七合目から気軽に登ろうと方向転換をした。
午後は天気が崩れて来るとの予報もあったので
あまり無理をせずに天気の良いうちに登ることが先決。
天狗の露地
ずっとシラビソの樹林帯を歩き
あまり展望のない登山道の中で唯一絶景が楽しめる。
眼下には小さな女神湖が光り、
その先に美ヶ原の平坦な山、
さらにその先には北アルプスが見渡せるのだ。
将軍平・蓼科山荘へは天狗の露地からひと登り。
ここからの山頂までの登りが大きな岩・石の急登になり
優しい山どころではなくなる。
久しぶりに登り、ここまで大変だったのかなあと思いつつ
山頂までよじ登ることができた。
山頂はもちろんほかの山では見られない
岩・石が敷き詰められた平坦だがごつごつした山頂になる。
登山道・山頂ともにごつごつした蓼科山と
白樺湖から眺めた優しい蓼科山はなかなか結びつかないものがある。
今回、山頂からの眺めは最高だった。
逆光でシルエットになってしまうが八ヶ岳、
その右手には、南アルプス・中央アルプスと続く。
そして光を浴びて御嶽山・乗鞍岳、
続いて北アルプス 穂高・槍、鹿島槍から白馬まで、
さらに遠くには妙高はじめ頸城の山々。
手前には白樺湖を眼下に見て
霧ヶ峰 車山などのなだらかな美しい山が広がり
美ヶ原までの稜線が見て取れた。
さらに北に目をやると
浅間山・四阿山などの群馬県境の山々が美しかった。
群馬県側の山は谷川、榛名・赤城などの山々なのだろうか。
ごつごつとした山容が美しく雲海に浮いて見えた。
蓼科山は短時間で比較的気軽に登れる
360度展望が効く山のひとつだ。
今回素晴らしい景色を楽しむことができ、
蓼科山の麓から見た優しい姿とともに
最高の展望を味わうことのできる山として再認識した。
ふるちゃん
2016年10月09日
岩菅山・裏岩菅山へ 35年ぶり
2016(平成28年)10月7日(金)
岩菅山・裏岩菅山へ
「35 ノッキリどっきり 裏菅へ」
岩菅山

35年ぶりの岩菅山を目指した。
一ノ瀬スキー場からノッキリへ、
そこから岩菅山までの集団登山だった。
どんな山だったのかほとんど覚えていない。
そして志賀高原は私の「山へ」の原点。
山に登るというよりは
湿原地帯や小さな池をめぐることだった。
ほぼ志賀高原のルートは歩いていると思っている。
その中でも、ひょうたん池に咲くワタスゲの風景が印象的だ。
登っているが忘れてしまっている岩菅山の様子。
そして岩菅山の先に裏岩菅山が聳え、

そこままで足を伸ばしてみたいという思いもあった。
さらに聖平ノ上からの登山道を歩いたことがなく、
歩いてみたいという目的もあった。
欲張って、
東館山、西館山、寺小屋山も登り、
周回するコースをたどってみた。
高天原のスキー場をリフト沿いに登り一気に東舘山へ。
東舘から寺小屋のゲレンデへ
最高の天気で、ゲレンデから振り返ると
遠く北アルプスの山々まで水平線のように見ることができた。
手前が東舘山

寺小屋峰は寺小屋スキー場へ出て、
リフト最上部から登山口をわずかばかり登ったところだ。
山頂からの展望はなく、シラビソに覆われ
森林の香りが気持ちよく漂ってきた。
寺小屋峰山頂

寺小屋峰の先に赤石岳との分岐があり、
その先のノッキリまでの稜線は展望も良く
正面に日を浴びる岩菅山、裏岩菅山を望みながら、

右手には上州の山々がすばらしいシルエットとなり見渡せた。
ごつごつした美しい山並が多く妙義、榛名、赤城それに谷川岳、
さらには尾瀬・日光などの山々も見えていたのだろう。

ノッキリから先は急峻な登りとなる。
岩、ガレ場が出てきて気をつけながら山頂を目指す。
振り返ると横手山の電波塔が手に取るように見えた。

岩菅山の山頂は
初めて登った山と同じ感覚だった。
どんなに印象的な山であっても時間の経過とともに忘れてしまう。
35年ぶりの山頂は正に新鮮そのものだった。
900座近いピークを踏み、その最初の頃のピークは
なかなか思い出せないのが現実だ。
岩菅山山頂

山頂からは360度の大展望が広がり、
北アルプス、北信五岳、頸城の山々、それに富士も見ることができた。
その中でも間近な焼額の山が目を引いた。
山肌に描かれたゲレンデの模様が
山頂から麓へ流れるように描かれ、その様は面白く見えた。
スキーで何度も滑っているルートだけに
1本1本のゲレンデの状況が手に取るように分かった。

裏岩菅山への登山道は起伏はあるが快適な山道で、
笹原が美しく高原歩きを楽しめた。

裏岩菅山の展望は
苗場山、佐武流山、白砂山へと広がる。
さらに鳥甲山が間近に見えた。
遠くには上越の山々が見えているが全く山名とつながらなかった。

下山はノッキリからアライタ沢へ
期待していた紅葉は、すでに終わったのか色あせてしまっていた。
アライタ沢から高天原への水路沿いの長い道を歩き、
最後に高天原から西館山へと締めくくった。
岩菅山・裏岩菅山の大きさ美しさを感じ、
展望の雄大さを強く心に刻んだ。
忘れてしまっていた岩菅山を呼び戻したようだ。
ふるちゃん
岩菅山・裏岩菅山へ
「35 ノッキリどっきり 裏菅へ」
岩菅山
35年ぶりの岩菅山を目指した。
一ノ瀬スキー場からノッキリへ、
そこから岩菅山までの集団登山だった。
どんな山だったのかほとんど覚えていない。
そして志賀高原は私の「山へ」の原点。
山に登るというよりは
湿原地帯や小さな池をめぐることだった。
ほぼ志賀高原のルートは歩いていると思っている。
その中でも、ひょうたん池に咲くワタスゲの風景が印象的だ。
登っているが忘れてしまっている岩菅山の様子。
そして岩菅山の先に裏岩菅山が聳え、
そこままで足を伸ばしてみたいという思いもあった。
さらに聖平ノ上からの登山道を歩いたことがなく、
歩いてみたいという目的もあった。
欲張って、
東館山、西館山、寺小屋山も登り、
周回するコースをたどってみた。
高天原のスキー場をリフト沿いに登り一気に東舘山へ。
東舘から寺小屋のゲレンデへ
最高の天気で、ゲレンデから振り返ると
遠く北アルプスの山々まで水平線のように見ることができた。
手前が東舘山
寺小屋峰は寺小屋スキー場へ出て、
リフト最上部から登山口をわずかばかり登ったところだ。
山頂からの展望はなく、シラビソに覆われ
森林の香りが気持ちよく漂ってきた。
寺小屋峰山頂
寺小屋峰の先に赤石岳との分岐があり、
その先のノッキリまでの稜線は展望も良く
正面に日を浴びる岩菅山、裏岩菅山を望みながら、
右手には上州の山々がすばらしいシルエットとなり見渡せた。
ごつごつした美しい山並が多く妙義、榛名、赤城それに谷川岳、
さらには尾瀬・日光などの山々も見えていたのだろう。
ノッキリから先は急峻な登りとなる。
岩、ガレ場が出てきて気をつけながら山頂を目指す。
振り返ると横手山の電波塔が手に取るように見えた。
岩菅山の山頂は
初めて登った山と同じ感覚だった。
どんなに印象的な山であっても時間の経過とともに忘れてしまう。
35年ぶりの山頂は正に新鮮そのものだった。
900座近いピークを踏み、その最初の頃のピークは
なかなか思い出せないのが現実だ。
岩菅山山頂
山頂からは360度の大展望が広がり、
北アルプス、北信五岳、頸城の山々、それに富士も見ることができた。
その中でも間近な焼額の山が目を引いた。
山肌に描かれたゲレンデの模様が
山頂から麓へ流れるように描かれ、その様は面白く見えた。
スキーで何度も滑っているルートだけに
1本1本のゲレンデの状況が手に取るように分かった。
裏岩菅山への登山道は起伏はあるが快適な山道で、
笹原が美しく高原歩きを楽しめた。
裏岩菅山の展望は
苗場山、佐武流山、白砂山へと広がる。
さらに鳥甲山が間近に見えた。
遠くには上越の山々が見えているが全く山名とつながらなかった。
下山はノッキリからアライタ沢へ
期待していた紅葉は、すでに終わったのか色あせてしまっていた。
アライタ沢から高天原への水路沿いの長い道を歩き、
最後に高天原から西館山へと締めくくった。
岩菅山・裏岩菅山の大きさ美しさを感じ、
展望の雄大さを強く心に刻んだ。
忘れてしまっていた岩菅山を呼び戻したようだ。
ふるちゃん
2016年10月06日
針ノ木岳・蓮華岳へ 360度絶景!静かな山!
2016(平成28年)10月4日(火)
針ノ木岳・蓮華岳へ
「ダケカンバ 骨骨踊る 針の沢」
「蓮華尾根 スイート味わい 秋景色」
針ノ木峠より
ナナカマドとスバリ岳

静かに秋の山を楽しもうと針ノ木・蓮華へ
台風が近づき登る人は少ないだろうし、
終盤の紅葉を楽しめるだろうと期待した。
静かな登りで
浅間山の朝焼けが美しかった

思っていた以上に人は少なく、
登山者で会ったのは三人だけ。
この時期では少なすぎる登山者に静かで寂しすぎるくらいだった。
針ノ木岳・蓮華岳どちらの山頂でも独り占め。
360度の絶景をゆっくりと楽しむことができた。
針ノ木岳では、
槍・穂高の手前に高瀬ダム湖が長く伸び
幽玄の世界とでも言うか
引込まれるような不思議な景色を作り出していた。

また、黒部湖を眼下に
立山・劔岳の岩の壁が立ちはだかる様は
圧倒的な迫力を醸し出していた。

蓮華岳では、
蓮華岳そのものの美しさが目を引く。
堂々とした広い山容が美しく
ハイマツ、紅葉したウラシマツツジが
白い石が敷き詰められた山肌に浮き出るように染められている。

展望も針ノ木から伸びる爺ヶ岳までの稜線と
その先の後立山が見通すことができる。

南の槍・穂高方面・表銀座の山々

北側の後立山
西の立山・劔と北アルプスの主要の山がすべて確認できる。
針ノ木・蓮華は展望の山として最高といってもいい。
そして今日は富士まで見ることができた。
紅葉の方はすでに終わっていたのか
これからウラシマツツジが赤みを増すのか
判断が難しいところだった。
少なくともナナカマドの葉は落ち始め、
ダケカンバの黄色の葉もほとんど落ちてしまっていた。
もう一週間前が最高の紅葉ではなかったかと思う。
しかしダケカンバの白い幹の美しさは格別だった。

下山途中、針ノ木沢からスバリ・赤沢岳の斜面を見ると、
ダケカンバの群落に太陽の光が差していた。
規則正しく立つダケカンバは黄色の葉を少し残し、
白い幹を浮き出し手を足を伸ばし踊るように躍動していた。
一日に二座登るのは大変でしたが、
絶景!静かな山を独り占めし!
楽しい山行に恵まれました。
ふるちゃん
針ノ木岳・蓮華岳へ
「ダケカンバ 骨骨踊る 針の沢」
「蓮華尾根 スイート味わい 秋景色」
針ノ木峠より
ナナカマドとスバリ岳
静かに秋の山を楽しもうと針ノ木・蓮華へ
台風が近づき登る人は少ないだろうし、
終盤の紅葉を楽しめるだろうと期待した。
静かな登りで
浅間山の朝焼けが美しかった
思っていた以上に人は少なく、
登山者で会ったのは三人だけ。
この時期では少なすぎる登山者に静かで寂しすぎるくらいだった。
針ノ木岳・蓮華岳どちらの山頂でも独り占め。
360度の絶景をゆっくりと楽しむことができた。
針ノ木岳では、
槍・穂高の手前に高瀬ダム湖が長く伸び
幽玄の世界とでも言うか
引込まれるような不思議な景色を作り出していた。
また、黒部湖を眼下に
立山・劔岳の岩の壁が立ちはだかる様は
圧倒的な迫力を醸し出していた。
蓮華岳では、
蓮華岳そのものの美しさが目を引く。
堂々とした広い山容が美しく
ハイマツ、紅葉したウラシマツツジが
白い石が敷き詰められた山肌に浮き出るように染められている。
展望も針ノ木から伸びる爺ヶ岳までの稜線と
その先の後立山が見通すことができる。
南の槍・穂高方面・表銀座の山々
北側の後立山
西の立山・劔と北アルプスの主要の山がすべて確認できる。
針ノ木・蓮華は展望の山として最高といってもいい。
そして今日は富士まで見ることができた。
紅葉の方はすでに終わっていたのか
これからウラシマツツジが赤みを増すのか
判断が難しいところだった。
少なくともナナカマドの葉は落ち始め、
ダケカンバの黄色の葉もほとんど落ちてしまっていた。
もう一週間前が最高の紅葉ではなかったかと思う。
しかしダケカンバの白い幹の美しさは格別だった。
下山途中、針ノ木沢からスバリ・赤沢岳の斜面を見ると、
ダケカンバの群落に太陽の光が差していた。
規則正しく立つダケカンバは黄色の葉を少し残し、
白い幹を浮き出し手を足を伸ばし踊るように躍動していた。
一日に二座登るのは大変でしたが、
絶景!静かな山を独り占めし!
楽しい山行に恵まれました。
ふるちゃん
2016年10月03日
風吹岳へ 水面に映る紅葉に愛で!
2016(平成28年)9月30日(金)
風吹岳へ
「風吹を 紅葉めぐる 池と池」
紅葉真っ盛り!




風吹岳周辺には
大きさでは風吹大池を筆頭に

小敷池・科鉢池・血池などの池、
それに風吹天狗原・神の田圃など湿原地帯が見られる。
ことに今回、気に入ったのが
血池・神の田圃
風吹大池から数分進んだ先にある。
血池は周囲数十m程の森の中の小さな池。
紅葉の木々に囲まれ
水面に紅葉が映ると共に
水草の緑も美しく見入ってしまった。

お隣の、神の田圃
草紅葉の先に紅葉の林
それを移す大小様々な池塘
太陽の日が差すとその紅葉の華やかさが増す。
池塘の形も面白い。
ハート型の池も見ようによってはあり
ハートの池の中に紅葉が浮かぶのだ。

神の田圃では太陽の日の差す加減で
紅葉の美しさが変化するのを楽しんだ。
雲に遮られた太陽の元ではくすんだ紅葉、
それが日が差すとぱっと明るい紅葉に変身。
これを繰り返していた。
空を見上げその原因がはっきりした。
ボーダーラインのような雲が空を覆っていたのだ。
紅葉にも劣らぬ美しい雲のれてうが並んでいた。
なかなかお目にかかれない空の芸術でもあった。

風吹岳からの絶景
妙高・高妻山が雲の上に顔を出していた。
戸隠・西岳のギザギザな山頂が
雲の上に顔を出そうと雲を切り裂くように見えた。

風吹天狗原からの展望もいい。
天狗原の広い草紅葉の原も美しいが、
赤く紅葉したナナカマドの先に見えた高妻山は今回最高に美しかった。

その他草紅葉の先には
白馬乗鞍・雪倉・朝日岳への稜線が見渡せ、
雄大な山々の眺望を楽しむことができた。

今回は4回目の風吹大池方面の山行だったが、
初めての小谷・谷沢コースで風吹岳・大池を巡った。
特色としては温泉沢がある。
白い硫黄の沢は登山道より見下ろすことになるが
川底が白く独特な美しさを見せていた。
硫黄の匂いも漂い温泉が湧き出ているのだろう。

ブナの大木に出会うために行くのもいい。
登山道わきに何本も何本も見られ
幹の太さ、どっしりとした自然の逞しさを感じられた。
触れることができるブナにはできるだけ触れ
自然のエネルギーをもらいながら歩いた。


中にはキノコをまとったブナ
紅葉の美しいドレスをまとったブナ
また、幹の中心部がないが
生命力ゆたかに天に向かって葉を広げているブナ
なども見られブナ林を楽しむことができた。
ふるちゃん
風吹岳へ
「風吹を 紅葉めぐる 池と池」
紅葉真っ盛り!
風吹岳周辺には
大きさでは風吹大池を筆頭に
小敷池・科鉢池・血池などの池、
それに風吹天狗原・神の田圃など湿原地帯が見られる。
ことに今回、気に入ったのが
血池・神の田圃
風吹大池から数分進んだ先にある。
血池は周囲数十m程の森の中の小さな池。
紅葉の木々に囲まれ
水面に紅葉が映ると共に
水草の緑も美しく見入ってしまった。
お隣の、神の田圃
草紅葉の先に紅葉の林
それを移す大小様々な池塘
太陽の日が差すとその紅葉の華やかさが増す。
池塘の形も面白い。
ハート型の池も見ようによってはあり
ハートの池の中に紅葉が浮かぶのだ。
神の田圃では太陽の日の差す加減で
紅葉の美しさが変化するのを楽しんだ。
雲に遮られた太陽の元ではくすんだ紅葉、
それが日が差すとぱっと明るい紅葉に変身。
これを繰り返していた。
空を見上げその原因がはっきりした。
ボーダーラインのような雲が空を覆っていたのだ。
紅葉にも劣らぬ美しい雲のれてうが並んでいた。
なかなかお目にかかれない空の芸術でもあった。
風吹岳からの絶景
妙高・高妻山が雲の上に顔を出していた。
戸隠・西岳のギザギザな山頂が
雲の上に顔を出そうと雲を切り裂くように見えた。
風吹天狗原からの展望もいい。
天狗原の広い草紅葉の原も美しいが、
赤く紅葉したナナカマドの先に見えた高妻山は今回最高に美しかった。
その他草紅葉の先には
白馬乗鞍・雪倉・朝日岳への稜線が見渡せ、
雄大な山々の眺望を楽しむことができた。
今回は4回目の風吹大池方面の山行だったが、
初めての小谷・谷沢コースで風吹岳・大池を巡った。
特色としては温泉沢がある。
白い硫黄の沢は登山道より見下ろすことになるが
川底が白く独特な美しさを見せていた。
硫黄の匂いも漂い温泉が湧き出ているのだろう。
ブナの大木に出会うために行くのもいい。
登山道わきに何本も何本も見られ
幹の太さ、どっしりとした自然の逞しさを感じられた。
触れることができるブナにはできるだけ触れ
自然のエネルギーをもらいながら歩いた。
中にはキノコをまとったブナ
紅葉の美しいドレスをまとったブナ
また、幹の中心部がないが
生命力ゆたかに天に向かって葉を広げているブナ
なども見られブナ林を楽しむことができた。
ふるちゃん