2017年08月05日
神威岳へ 神の山へ!
2017年(平成29年)7月24日(月)
神威岳へ 神の山!
「徒渉の後 急登笹分け 神威立つ」
(神の山 神威岳山頂にて)

小雨の帯広から浦河町を目指し、
神威岳、ペテガリ岳への登山口へ。
天気予報では明日から安定した天気が続くとのこと。
浦河町から元浦川林道に入ると薄日も差し出した。
ただ雨が降ったようでダートの林道には
大きな水たまりがいくつもできていた。
だいぶ雨が降ったようで、沢の水量が心配になる。
長い林道の先に神威山荘が建っている。
こじんまりとして中も整理され過ごしやすい小屋だった。
すでに北海道の二人が釣りなどして(オショロコマ)
明日の神威岳への時間を過ごしていた。

その他 滋賀県、新潟県の単独の方も後から来て、
今晩は神威岳山荘付近(車中の方も)で宿泊、明日に備えた。
私は車に積んできた布団を山荘に敷きゆっくり休むことができた。
翌3時半ごろから起き始め、薄明るくなった4時ごろには出発した。
心強いのは北海道のお二人が先行してくれたこと。
神威岳への前半はニシュオマナイ川の遡行。
最初の徒渉では踏み石を渡り難なく進むことができた。
二回目の徒渉も濡れずに進むことができた。
しかし、何度もやってくる徒渉に神経を使いたくないと考え、
用意してきたキーンのサンダルに履き替えた。
何度も繰り返す徒渉、そしてニシュオマナイ川の流れに
多少サンダルを濡らしただけで進むことができた。


昨日の雨の影響は全くなく清流のままだった。
そして先行する二人の足跡もしっかりと石の上に印され、
ピンクのマークも見ながら
迂回ルートもさほど間違えずに進むことができた。
大きな沢の分岐、二股を過ぎると尾根への取り付きに入る。
ここでサンダルを脱ぎ、登山靴に履き替えた。
サンダルは木にかけその場に置いていく。
(ここから沢と別れ登りが始まる)

(沢で使ったものはここへ置く)

ここからが神威岳の後半に入るところだ。
一息入れて壁のような登りに備えた。
「カムイ」はアイヌ語で近寄り難い、大きい、深いという
畏敬そして崇拝される対象、山や川を指し、神の意味があるという。
正に沢を深く入り、近づきにくい大きな壁のような登りに取り付いた。
急登といわれてもさほど急でない登山道が良くあるのだが
何かにつかまらなくては登れないほどの急直登が続くのだった。
鎖、ロープなどは一切ない。
両脇には笹が密集してつかまり登るには都合が良いが
全身を覆う笹の朝露にびしょぬれ状態になってしまった。
ほとんど気が抜けない登りに楽しい山とは言えない。
笹と急登に悪戦苦闘!
靴の中、下着まで濡れてくる。
小さなダニが無数襲来してくる。
大きなマダニをザックのベルトと服の間に見つけた時はぎょっとしてしまった。
それでも必死に登るしかない
なりふり構わず、まずは一歩一歩の急登を進むしかない。
かなり集中していたのだろう。
時間的にはあっという間の2時間。
かなり登りに集中していたと思う。
尾根に飛び出してからは周りの山並みも見渡すことができ
多少必死な山登りから解消された。
山頂方面も見ることができ、まだ先が山頂だろうと淡々と高度を上げていった。
ところが山頂はあっけなく現れた。
最初に見た山頂らしい頭がそのまま山頂だったのだ。
これには本当にあっけなく「もう山頂だ!良かった!」
と素直に思った。
山頂からはペテガリ岳の三角錐が美しく見えた。
さらに日高の深い大きな山並が続く。
山名が分からないのは残念だが、絶景を楽しむことができた。
そしてその山並にかかる雲の美しさにも目を引かれた。
次々と湧き出る雲の流れが山の稜線にかかり
芸術的な水墨画の世界が広がった。


山頂の一時はあっという間。
下山の道は登りを考えると不安が募る。
下山にはも登り以上に気を付け急な坂を笹につかまり下った。
足元は滑り、滑り落ちないように慎重になる。
徐々に乾くが全身にまとわりつく上下服、
そして登山靴も笹の露で濡れたまま沢を下りる。
ところが、山荘に近づくにどこかに緊張感がなかったのか
最後の沢の徒渉で左足を石の上で滑らせ
右の弁慶の泣き所を思い切り大きな石にぶつけてしまった。
見る見るうちに腫れてきた。
締めくくりに痛い目にあった。
油断するなということを教えてもらったような気がした。
直ぐに沢の水で冷やすことで徐々に腫れは引き大事には至らなかった。
山荘では全身のダニ退治。
ちょろちょろと這いまわるダニ、服、ザックに取り付いていた。
これも日高の山と北海道の方が言っていた。
沢、笹、急登、長い道のり、そしてダニさらにはヒグマだそうだ。
(帰りの林道から振り返ると神威岳)

ふるちゃん
神威岳へ 神の山!
「徒渉の後 急登笹分け 神威立つ」
(神の山 神威岳山頂にて)
小雨の帯広から浦河町を目指し、
神威岳、ペテガリ岳への登山口へ。
天気予報では明日から安定した天気が続くとのこと。
浦河町から元浦川林道に入ると薄日も差し出した。
ただ雨が降ったようでダートの林道には
大きな水たまりがいくつもできていた。
だいぶ雨が降ったようで、沢の水量が心配になる。
長い林道の先に神威山荘が建っている。
こじんまりとして中も整理され過ごしやすい小屋だった。
すでに北海道の二人が釣りなどして(オショロコマ)
明日の神威岳への時間を過ごしていた。
その他 滋賀県、新潟県の単独の方も後から来て、
今晩は神威岳山荘付近(車中の方も)で宿泊、明日に備えた。
私は車に積んできた布団を山荘に敷きゆっくり休むことができた。
翌3時半ごろから起き始め、薄明るくなった4時ごろには出発した。
心強いのは北海道のお二人が先行してくれたこと。
神威岳への前半はニシュオマナイ川の遡行。
最初の徒渉では踏み石を渡り難なく進むことができた。
二回目の徒渉も濡れずに進むことができた。
しかし、何度もやってくる徒渉に神経を使いたくないと考え、
用意してきたキーンのサンダルに履き替えた。
何度も繰り返す徒渉、そしてニシュオマナイ川の流れに
多少サンダルを濡らしただけで進むことができた。
昨日の雨の影響は全くなく清流のままだった。
そして先行する二人の足跡もしっかりと石の上に印され、
ピンクのマークも見ながら
迂回ルートもさほど間違えずに進むことができた。
大きな沢の分岐、二股を過ぎると尾根への取り付きに入る。
ここでサンダルを脱ぎ、登山靴に履き替えた。
サンダルは木にかけその場に置いていく。
(ここから沢と別れ登りが始まる)
(沢で使ったものはここへ置く)
ここからが神威岳の後半に入るところだ。
一息入れて壁のような登りに備えた。
「カムイ」はアイヌ語で近寄り難い、大きい、深いという
畏敬そして崇拝される対象、山や川を指し、神の意味があるという。
正に沢を深く入り、近づきにくい大きな壁のような登りに取り付いた。
急登といわれてもさほど急でない登山道が良くあるのだが
何かにつかまらなくては登れないほどの急直登が続くのだった。
鎖、ロープなどは一切ない。
両脇には笹が密集してつかまり登るには都合が良いが
全身を覆う笹の朝露にびしょぬれ状態になってしまった。
ほとんど気が抜けない登りに楽しい山とは言えない。
笹と急登に悪戦苦闘!
靴の中、下着まで濡れてくる。
小さなダニが無数襲来してくる。
大きなマダニをザックのベルトと服の間に見つけた時はぎょっとしてしまった。
それでも必死に登るしかない
なりふり構わず、まずは一歩一歩の急登を進むしかない。
かなり集中していたのだろう。
時間的にはあっという間の2時間。
かなり登りに集中していたと思う。
尾根に飛び出してからは周りの山並みも見渡すことができ
多少必死な山登りから解消された。
山頂方面も見ることができ、まだ先が山頂だろうと淡々と高度を上げていった。
ところが山頂はあっけなく現れた。
最初に見た山頂らしい頭がそのまま山頂だったのだ。
これには本当にあっけなく「もう山頂だ!良かった!」
と素直に思った。
山頂からはペテガリ岳の三角錐が美しく見えた。
さらに日高の深い大きな山並が続く。
山名が分からないのは残念だが、絶景を楽しむことができた。
そしてその山並にかかる雲の美しさにも目を引かれた。
次々と湧き出る雲の流れが山の稜線にかかり
芸術的な水墨画の世界が広がった。
山頂の一時はあっという間。
下山の道は登りを考えると不安が募る。
下山にはも登り以上に気を付け急な坂を笹につかまり下った。
足元は滑り、滑り落ちないように慎重になる。
徐々に乾くが全身にまとわりつく上下服、
そして登山靴も笹の露で濡れたまま沢を下りる。
ところが、山荘に近づくにどこかに緊張感がなかったのか
最後の沢の徒渉で左足を石の上で滑らせ
右の弁慶の泣き所を思い切り大きな石にぶつけてしまった。
見る見るうちに腫れてきた。
締めくくりに痛い目にあった。
油断するなということを教えてもらったような気がした。
直ぐに沢の水で冷やすことで徐々に腫れは引き大事には至らなかった。
山荘では全身のダニ退治。
ちょろちょろと這いまわるダニ、服、ザックに取り付いていた。
これも日高の山と北海道の方が言っていた。
沢、笹、急登、長い道のり、そしてダニさらにはヒグマだそうだ。
(帰りの林道から振り返ると神威岳)
ふるちゃん