2022年09月16日

赤牛岳 高瀬ダムから黒四ダムへ 282/301座

2022年(令和4年)9月12日(月)~15日(木)

赤牛岳 高瀬ダムから黒四ダムへ 282/301座




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水晶小屋前から朝焼け


念願の赤牛岳に登らせてもらった。
3泊4日の山行、高瀬ダムから黒四ダムへのほぼ周回コース。

ブナ立て尾根で苦しみ、足は痙る、気力も落ち烏帽子岳は取りやめ。
目指すは赤牛岳が本命と決めて完全に身体を小屋で休ませた。

それが良かったのか翌日からほぼ快調に歩けた。
期待した野口五郎岳からの大展望はなかったものの、これから行く水晶岳から赤牛岳の稜線は眺められた。

赤牛岳・読売新道の稜線


険しい岩場に苦戦し賑わう水晶小屋へ
雲が晴れ、小屋からの夕暮れの山並みは素晴らしかった。
野口五郎岳からの歩いてきた稜線を、槍・穂高。
小屋の裏に回ると笠ヶ岳、黒部五郎そして薬師岳が顔を出す。
雲ノ平の湿原は光を放ち星のようなきらめきを見せてくれた。

槍ヶ岳・穂高岳


朝焼けはさらに感動!
野口五郎岳付近の空がオレンジ色、紫色などで染まる。
刻々と変化する朝焼けそして御来光。

野口五郎岳から歩いてきた稜線


3日目、目指す赤牛岳へと歩む。
まずは水晶岳、今まで2度登っているのだが新鮮そのもの。
険しい登りと同じく険しいと言ってもいいような狭い山頂。
360度の大展望は目の前に野口五郎岳、南に槍・穂高、鷲羽岳、笠ヶ岳そして黒部五郎などの山々が一望できた。

水晶岳山頂から


ここからが未知の世界、赤牛岳へと向かう。
見た目はなだらかそうだが、岩稜帯、起伏も大きく難路だ。
一歩一歩赤っぽい山肌の赤牛に近づく。

水晶岳山頂でハロ(日暈)


念願!赤牛岳山頂 背景は薬師岳


赤牛岳山頂到着
ついに念願の赤牛岳にたどり着いた。
ここ数年登ろうと思うが、天候や自分の気持ちに壁があり踏み込めずにいた山。
遠い山だったが、とうとう登らせてもらうことができた。
快晴、目の前の薬師岳は迫力ある大きな山容が広がる。
登って来た野口五郎岳、先ほど登った水晶岳もなぜか輝き見える。

黒四ダムに向かう読売新道


下山に選択したのは読売新道。
大変だよと誰もが話してくれた。
足の具合も見ながらの慎重な下りとなる。
岩場、ガレ場そして起伏もある岩稜帯を慎重に下った。
徐々に黒部湖が近づき大きく見えるのが支えになる。
ただ樹林帯に入ってからは足下注意。
滑る岩と木の根に慎重に歩を進めた。

東沢の音が聞こえ、その音が徐々に大きくなり奥黒部ヒュッテに到着。
お風呂もあり、2日続いたカレーがおでんになり、一人部屋でゆっくり休めた。

丸太の橋・梯子が続く


足の痛みは今のところ無く最後の日となった。
一番の危険地帯を行くことになり気を抜くことはできない。
丸太の橋、そして木の階段が続く。
左側は崖が続き慎重にならざるを得ない。

平の渡し


そんな中、平の渡しには興味があった。
黒部湖を針ノ木谷から平の小屋方面へ舟で渡るのだ。
それも無料で乗せてもらえるのでありがたい。
10:20分ジャストに3人のスタッフが乗った小さな舟が迎えに来てくれた。
静かな湖面を快適に進みあっという間に対岸へ到着した。
もっと景色を楽しもうとも思っていたがそんな余裕もなかった。

平の小屋から黒四ダムへも長い道のりだった。
右側が崖、丸太の階段もいくつか乗り越え前に進むしかない。
歩いて歩いて、時々気持ちよい風が心身共に気持をリセットしてくれた。

黒四ダムに無事下山


樹間から黒四ダムの姿が見られたときには一瞬感動が襲ってきた。
もうすぐで赤牛岳山行が完結すると思うと最後の力も出た。
黒部ダム放流から吹き上がる冷たい風を受け無事下山。

ふるちゃん  


Posted by ふるちゃん at 21:34Comments(0)三百名山