2016年08月09日

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

2016(平成28年)7月27日(火)

幌尻岳へ 再挑戦!

「再挑戦 まさかの絶景 幌尻岳」



幌尻岳 戸蔦別岳より

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

日高地方、27日の午後から降水確率50%の予報が出ていたが
午前中は天気が持ちそうということで幌尻岳への再挑戦を決める。

一週間前の20日は視界がない中、北戸蔦別岳で方向を間違え進み
3時間のロスをしてしまいやむなく下山。

今回はトムラウシ山、雌阿寒・雄阿寒岳、斜里岳を登り
どうしても第一目標の幌尻岳を登りたいとの思いが強く
天候的にも最後のチャンスだろうと登山口へ向かった。

26日夕刻まだ明るい18時40分ごろ登山口に到着。
車が4台止まっていた。
そこにちょうど幌尻岳から下山してきた女の子2人と話すことができた。
朝4時に出て今下山とのこと。
かなりうれしかったようで笑顔いっぱいだった。
さらに19時ごろ下山してきた方もいた。

私ならば3時に出て19時に下山、
16時間かければ日帰りできるだろうと考えた。
それに少なくとも明るいうちに林道にさえ下山できれば
駐車場にはたどり着けるだろうという考えがあった。
さらに北戸蔦別岳までの様子は行ってきたばかりなので分かっている。
日帰りは十分可能と考えた。

2時30分起床。
ほとんど眠ることができなかったが
2時30分ごろは熟睡していたのだろう寝ぼけるように起きた。
身体がいつもと違い寝不足からかふらふらする感じが強かった。
空を見上げるとかすかに星も2、3個見えている。

真っ暗な中、靴を履き準備を整え
3時出発
さすがに暗くライトで林道を照らしながら歩く。
一番怖いのはヒグマ
鈴と笛を吹きながらの歩みとなった。
時々大声も出し進んだ。

北電の取水口施設・林道の終点についてもまだ暗かった。

北戸蔦別岳への標識がある
幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

しかし前回の経験があり先へ進むことができた。
ここで暗いと大きな蕗などの葉に登山道がふさがれ見通しがないのだ。

ばかでかい蕗の葉をかき分け進み沢伝いに進む。
途中たき火をして朝食の準備をする若者に出会う。
山中テントでの縦走をしてきたようだ。

沢登りと簡単な徒渉を何度か繰り返し進む。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

簡単に渡れるはずの沢に2度足を滑らし慌ててしまった。
幸いにも靴の中は濡れずに済んだ。
注意力が足りないと自分に言い聞かせ先を急いだ。

沢を登り切ると滝が現われそこからが急登となる。
ほとんど休む場所もないような急登が続きトッタの泉が
この急登の三分の一位に当たるだろうか。
トッタの泉の水は飲みたいものの

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

エキノコックスという病原菌が含まれているということでここは我慢。

さらに急登を進むとヌカビラ岳手前から大きな山容が見えた。
形からすると幌尻岳!

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

前回は真っ白の世界だったが
何と再挑戦への最高のプレゼントをいただくことができた。

ヌカビラ岳から北戸蔦別岳への稜線上からは
それは堂々とした幌尻岳の山容がこれでもかと迫ってきた。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

山頂への稜線の長いこと、
北カールと呼ばれる大きなえぐられた山肌も
幌尻岳の迫力に勢いをつけている。
この姿を見ただけでも再挑戦してよかったと感激した。

北戸蔦別岳からは方向を間違えないように幌尻岳の方向へと進んだ。
山頂の標識はあるがどの方向への登山道かという表示がない。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

分岐などにも全く表示がないのでガスった時には要注意ではある。
今回は幌尻岳、さらに登山道も見えていたので全く問題なかったが
北アルプスのていねいな表示に慣らされている者からすると
山頂、分岐、その場その場での地図の確認が必要となってくる。

戸蔦別岳までの稜線には黒?濃い紫!の蕾を持った花が多く見られた。
初めて見る花で何というのか調べてみたところユキバヒゴタイという。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

赤い花びら?を開き始めたものもあったが珍しい花に感動。

戸蔦別岳山頂から幌尻岳

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

戸蔦別岳から先は日高の南、奥深い山並を窺うことができた。
カムエク、ペテガリなど見えていたのかもしれない。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

雲の合間から三角錐の美しい山が顔をのぞかせてもいた。

幌尻岳 戸蔦別岳の花と

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

起伏の激しい稜線を進み、幌尻の肩への最後の急登を登り切る。
後ろを振り返ると戸蔦別岳の山容が大きく聳え、
幌尻への長い道のりを際立たせていた。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

肩からは最後の幌尻稜線歩きとなった。
稜線にはお花畑もあり、登山道の両脇を可憐な花々が
山頂までの最後の一歩を祝ってくれているようだった。

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

幌尻岳山頂!

幌尻岳へ 日帰りリベンジ!絶景が待っていた!

誰もいない風の音だけが鳴り響く山頂。
予定よりも早くは着いたが長い、遠かったと感じた。
雲は出ているが360度の展望が広がる。
どこまでも山と雲だけが広がっている。

すぐに下山のことが頭をよぎる。
これだけ深い山だと何かあると危険はある。
できれば早めに下山を落ち着いて確実にすることが大切になる。
幌尻岳の全貌、周りの山々、歩いている稜線、様々な花、珍しい花。
すべてに感謝しながら下山を始めた。

ただ下るだけでない。
戸蔦別岳、北戸蔦別岳への登り返し、起伏の多い稜線がある。
また標識のないことから幌尻山荘方面へ5分ほど下ってしまい
また登り返すというおまけもついてしまった。

北戸蔦別岳への登り返しに入るころに風と共に雨が降り始めた。
予想していたことではあったが、とうとう雨降りの下山となった。
北戸蔦別岳からヌカビラ岳への稜線では横殴りの雨になり
幌尻岳の山容も雲が覆いかぶさり見えなくなっていた。

ヌカビラ岳からの下降は怪我のないように慎重に下山した。
雨で登山道も滑り悪戦苦闘した。
急登が終わり滝が見えた時には少し安堵した。
まだ日も高く時間的にも余裕が持てた。
雨が降り続いてはいたが沢の水量もさほど変わってはいなかった。
登りに滑った徒渉では慎重になり緊張感を持つことを心掛けた。

最後大きな北海道の蕗の葉に見送られるように林道に出た。
ほっとしたのが正直なところだった。
ここまで来れば、あと足を一歩一歩前に出しさえすれば着く。
びしょびしょになりながら登山口に到着
 
14時間の山行が終わった
「自信というものが心に刻まれた」ように思う。
自分は14時間歩けるんだ。
これからも「山へ」と出かけることは続けるのだが
過信なく山への入り口は広がったように感じた。

p.s.
今回の「北海道・百名山5座」
トムラウシ山、雌阿寒岳・雄阿寒岳、斜里岳そして幌尻岳を登り
十勝岳は断念、雨が降り続く北海道を後にすることとした。
北海道にある百名山のうち十勝岳が残ることになった。
また北海道を訪れたい。
楽しみが残った

ふるちゃん


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Posted by ふるちゃん at 21:00│Comments(0)三百名山
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