2019年04月10日

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

2019年(平成31年)4月9日(火)

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

「十枚山 残雪富士へ 響く鐘」
「思親山 ベンチに座り 残雪の富士」 




当初、十枚山そして篠井山を目指していた。
結局は篠井山から思親山へ変更し正解だった。

思親山登山口の佐野峠

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

今シーズン初の山梨への山行になる。
まずは十枚山へと内船より十枚山荘を目指して車を走らせる。
十枚山荘を過ぎてから細い剣抜大洞林道へと入り高度を上げていく。
「十枚山」表示が出てくるので進むが、
かなり時間がかかり、奥へ奥へと進むので心配にもなる。

登山口が見えてほっとする。
登り始める前にもう一台の車が上がってきて、その方と話をした。
釣りに来たが水が少なくて仕方なく帰るとのことだった。
そしてここはヒルが多いから気をつけるとのことだ。
4月でも暖かくなると出てくるという。
今日はいつもより気温も下がっているので問題ないとは思っていたが
何度かヒルにやられたとの話で足回りを気をつけようと登り始めた。

杉、檜の中、急登が続く登りだ。
栂尾根に出るまではジグザグだったが
尾根からはほぼ直登の急な登りが続く。
途中に下の段、中の段、上の段そして奥の段と少し平坦な登山道となるが
下ばかり向いて歩いていると一休みするにちょうど良かった。
急登が続くだけに人心地をつくとはこのことかと周りをゆっくり見る。

木々の枝の間からは十枚山の山頂かと思わせるピークが2つ見られる。
どちらが山頂だろう。遠くに見えるのだと大変だな。
と思いつつまた急登をあえぎ一歩一歩足を出す。

硯石辺りが一番の急登だ。
一息つき振り返ると富士が残雪に輝いていた。
硯石から急登を登り詰めると石小屋が口を開けて見えた。
大岩が被さって迫力がある。

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

石小屋の岩に腰掛け切れ落ちている下を見ないように
正面を見ると富士がやはり木々の間から見ることができた。
富士を見るとなんだか元気が出てくるのが不思議だ。

実は足腰の調子が悪く、登る際常に違和感が足腰に走っていた。
ぎっくり腰になりそうなふわっとした腰への感覚。
座骨神経痛からくるのか太もも横の痛み。
無理はしないようにゆっくり登り、いつでも引き返すつもり。
それでも石小屋までの急登を登り腰を下ろして休んだことで回復した。
気を引き締め先へと進む。

ここから十枚峠までは20分との表示がある。
要注意の場所がこの石小屋から十枚峠までだった。
北向きの日が差し込まない登山道は雪が少し残り
その下の土が凍っていたり、アイスバーンが一部残っていた。
さらに右斜面が切れ落ち、細い道が刻まれている。
急斜面のきつさとは違う緊張した歩きが続いた。

明るく日が差す峠が見えたときは、ほっとした気持ちになった。
十枚峠は十字路になっていて、静岡県側からの登りだろう道
それに十枚山山頂と対峙する下十枚山への登りの道が交差している。
ここからは快適な尾根道が続き十枚山へと進んだ。
ときどき倒木はあるものの右手に残雪の富士を見ながらの気持ちよい道だ。
そして目の前にはどんと十枚山の山容が見られた。

山頂までは急斜面があるのかと思いきや
さほどきつい急斜を感じることもなく山頂へと出ることができた。

十枚山山頂
十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

まず富士を探す
少し枝によって隠れてしまうが残雪の富士は美しい。
やはり山梨の山(実は静岡県にある十枚山山頂)は富士と一体となっている。
間近に富士がその都度姿を変え見られる山梨の山々はひと味違う気がする。

山頂は広く南側が開け駿河湾、その先の伊豆半島が見られた。
南側の山並みは高度を下げ海に向かい延びる。
さらに白鳥山が小さく眼下に見られるのがかわいくて良かった。

残念なのは南アルプスが木々に遮られしっかりとみられなかったことだ。
それでも葉が茂る時には見られないだろうが
この時期だからこそ枝の間からちょっこと顔を出す白い山が聳える。
雪をかぶるだぶん聖、赤石、荒川などが見えていたことは想像がつく。

山頂では3回鐘を鳴らし登頂できた喜びの印を響かせた。
青空が広がり春の陽気に包まれる中
富士は雪解けが始まっているのだろうがまだ雪が残り日を浴び輝いていた。

十枚山からの下山は苦しむかと思いきや比較的スムーズに下山できた。
しかし思ってた以上に登りに時間がかかり
次に登ろうと考えていた篠井山はさすがにきつくなるだろうと断念。

白鳥山、八紘嶺など考えたが富士川の向かいの思親山へと決めた。
佐野峠から登ると2時間弱で登り下れそうが決め手だった。
篠井山から思親山へ変更し、思親山登山口の佐野峠へ向かう。


内船駅付近からの林道を上り詰めると佐野峠ということで
内船駅へ行くと佐野方面との表示があり線路を越え山へと車を走らせた。
ところが遠いこと遠いこと、
ぐるっと回り込むような林道で高度を上げてからまたぐっと高度を下げ、さらにすれ違いができない細い林道を行く。

少し明るくなり峠だなと思いきや目の前にどんと富士山の姿が目に入った
そこが佐野峠で舗装されたきれいな駐車場が待っていた。
すれ違いもできない強烈な林道が続いていただけに
休憩所やトイレもあり整備された佐野峠には驚いた。
そして何と言っても富士の絶景ポイントといっても良い場所だった。

そこに思親山へは40分との表示があった。
さっそく登り始める。
木の階段が続き高度を上げていく。

階段が終わると杉林の中、整備された起伏ある道を進む。
途中、富士と愛鷹山が見られる場所が印象的だった。
もう山頂かと思わせるところが2カ所ほどあり
最後は木々の間から丸みのある山頂が見られ難なく登頂できた。

山頂は良く整備されていて残雪に輝く富士が聳える。
そして富士の反対側は午前中に登った十枚山が見られた。
それに標高は低いが堂々とした登る予定だった篠井山も確認できた。

十枚山・思親山へ 富士の残雪がいい

山頂に置かれたベンチに腰を下ろし
山頂での一時を真正面に輝く富士を眺めながら過ごした。
常に富士は富士なのだが、富士は表情を変える。
毎回表情は違うが、もちろん日本一を強く感じられるのだ。

思親山でも富士の見られる山の良さを感じた。
安曇野もいい、富士の見られる山梨の山もいい。
山梨百名山を続けているのはこの富士があるからだと常に思う。

今日の十枚山と思親山で73座目となった。
富士山とともにある多くの山梨の山を巡る一つの手段として
山梨百名山を機会があれば登り続けたい。


ふるちゃん 

P.S. ヤマレコ furuhiro 「十枚山・思親山へ」写真掲載


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Posted by ふるちゃん at 18:38│Comments(0)三百名山以外・里山
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